朱堂悠

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10/4/2024, 4:25:10 PM

「踊りませんか?」
…これまた人生の中で
一度も言われたことのない言葉である。
そもそも、そういうダンスを必要とする機会に
巡り合ったことがない。
強いて言えば体育のフォークダンスくらいだろうか。
しかし、あれはお互いに仕方なくの結果である。

では、自分が踊り始めるのは一体どんな時だろう。
なんか元気で、気分が乗って、
変なダンスをし始めることはある。

そういえば、友達とカラオケに行った時に
なんとなくそんな気分になり、
両手を合わせてニョッキニョッキと屈伸運動をする
「たけのこダンス」をし始めたら、
友達ものってきてしまい、
部屋がたけのこだらけになった。
完全に無意識ではあるが、これも自分が
「踊りませんか?」と誘いを掛けたことにになるのだろうか。

誰かと踊るためには、その相手との信頼関係が
どうしても必要になる。
形はどうであれ、踊る相手がいることは
きっと幸せなことなのだろう。

10/3/2024, 4:15:12 PM

巡り会えたらいいな、と思うもの。
それは、生涯の心の支えである。

別に人間である必要はない。
犬でも猫でもいい。動物は大好きだ。

なんなら、生き物でなくてもいい。
愛用の布団。抱き枕代わりにしているぬいぐるみ。
これらに心身共に寄りかかることができるから、
毎晩きっちり癒やされて、朝を迎えることができる。

もっと言うなら、物でなくても一向に構わない。
アニメ。史跡巡り。手芸。コーヒー。グルメ。
趣味を持てば持つほど、毎日が楽しくなる。

まだまだ長い人生、
どんどん心の支えを増やしていこう。
そうすればきっと、
幸せを感じる瞬間も増えるはずだ。

10/2/2024, 4:15:32 PM

奇跡をもう一度。
…そもそも、私の人生において奇跡が起こったことが
あっただろうか。

そういえば、あれは小学校高学年の時だったと思う。
夏休みの自由研究として、
地元の古刹巡りをしていた。
その日はしっかりとした雨で、
気を付けて歩かないと滑ってしまいそうだった。
そんな状況の横断歩道を渡ろうとして、
道のど真ん中で尻もちをついてしまったその瞬間、
足先10cmを車が普通に通り過ぎていったのだ。
もう少し道先で転んでいたら、
足はタイヤに踏み潰されて折れていただろう。
もしかしたら、頭部や胴体の方も…。

これは、奇跡以外の何物でもない。
そう考えると、私における「奇跡をもう一度」は、
今後事故や事件、災害などに遭遇してしまった時に
五体満足で帰って来ることだろう。

非常に難しいが誰しもが望む、最上の奇跡だ。

10/1/2024, 4:21:11 PM

たそがれ、黄昏。夕方のこと。
特に、地平線や水平線上に夕日が
くっきりと赤色のラインを形成し、
その上には夜を思わせる濃紺が既に存在する時間帯。
数ある「夕方」を示す言葉の中でも、
比較的夜に近い頃合ではないだろうか。

どうも昔は黄昏を「誰そ彼」と書き、
「貴方は誰ですか?」と尋ねなければ顔を判別できない時間帯であるところから発生した語句らしい。
言われてみれば、先述の通り、夜の濃紺が展開済みで
場合によっては星が輝き始めているのだから、
昔のような灯りのない黄昏では
顔の見分けは難しかっただろう。

現代では、ちゃんと街灯が準備されていて、
相手の顔が見えない心配はほとんど無い。
そのおかげか、黄昏の空独特のコントラストを
安心して楽しむことができる。
心身の安全が保障されたために気づける美もあるということだ。

9/30/2024, 4:23:34 PM

きっと明日も同じような日が続くだろう。
毎晩のようにそう思い続けて、何年経っただろうか。

明日も同じように朝早くに起きて、
「仕事に行きたくない」と愚痴りながら支度を整えて、
ギッチギチの満員電車に長く揺られ、
職場に着いた途端にねちょねちょと叱られて。
死力を尽くして業務を完遂しても、誰に褒められることもない。
節約のために粗食をたいらげ、
周りより劣っているとわかっているからこそ
誰よりも長く職場に残り、
かろうじて明日に引き継げる業務を残し、
ゾンビのように帰路に就く。
帰宅しても体力と気力を回復できる充分な時間は残されておらず、
明日に未来も希望も感じず眠りにつく。

こんな生き方は望んじゃいない。
こんな生き方にしたのは誰のせいだ。
仮に他人のせいだったとしても、
自分の話など誰が耳を傾けてくれるだろうか。
自分の訴えで他人が変わる可能性なんてゼロに等しい。
…自分なのだ。
この地獄から抜け出す一歩を踏み出せない自分のせいなのだ。

ここまで気づいているならば、さっさと一歩を踏み出せばいい。
何故出来ない。何故身体が動かない。
このままで良いはずはないとわかっているのに、何故。

「きっと明日も、楽しい1日が待っている」
そう言える日が来るのは、いつだろうか。

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