そっと、見守る。
簡単そうで意外と難しい。
その人が大切であればあるほど。
というのも、昨年妹に男の子が生まれた。
私もとうとうおばちゃんデビューである。
私や弟は未婚のため、
身内に久々に「赤ちゃん」という存在ができたのだ。
そのせいだろうか。めちゃくちゃかわいい。
ついつい構いに行きたくなったり、
テンションが暴走したり、
挙動がおかしくなっている。
将来的に「おばちゃん大好き」なんて言われたいとか
変な野望まで出てきてしまった。
しかし、私はあくまで叔母である。
その子の両親ではない。祖父母でもない。
その子にとっては親戚かもしれないが、
それ以上ではないのだ。そうあってはならない。
だから、全ての感情をぐっと抑えて、
甥っ子の成長をそっと、見守るのだ。
もし私に助けを求めてくることがあったら、
その時は思う存分お世話を焼けばいい。
おばちゃんの試練である。
星のかけら…ということは、隕石か!?
と思ってしまった私のファンタジーな思考の無さよ。
だが、隕石も語感がゴツくなっただけで
星のかけらであることに違いはない。
その地球離れした構成物質に
科学的な興味は尽きないし、
鉄分を多く含んでいた場合には昔から
「隕鉄」として刀剣の作成にも使われた。
星のかけらでできた剣。浪漫の塊である。
一度は降ってくるところをお目にかかりたいが、
恐竜の絶滅がそうであったように
命の危険と引き換えである。
報道にはあまり挙がってこないが、
今も小型のものがパラパラと降ってきては
いろいろと被害を巻き起こしているらしい。
浪漫を追い求めるか、命を守るか、
哀しいかな、二者択一なのだろう。
Ring Ring.,.
私がこの言葉を見て咄嗟に思いついたのは
電話のベルの音だったが、
今のティーンエイジャーには伝わらない気がする。
そもそも電話の音をリンリンと表現するのは
どれくらいの年代までだろうか。
私の子供の頃もさすがに呼び鈴は電子音だったが、
擬音としてのリンリンは衆知であった。
母の実家に昭和感満載の黒電話があり
それが実際に動いている瞬間を見たことがあるから、
私の父母の世代では定番であろう。
スマホが一気に普及したのが私の大学進学直後だから、私は一応ガラケーも触った世代である。
となると、スマホしか触ったことがない世代くらいが
境界になるのかもしれない。
今の着信音はスマホにしろ固定電話にしろ、
とても多様でメロディアスである。
擬音としての共通見解が無くなるために
表現の幅が出てきそうなので、
マンガを読む時に注目してみるのも面白そうだ。
どこまでも続く青い空。
その美しさは、この世に存在する「青」の中でも
屈指のものだと思う。
触れてみたくて手を伸ばすけれども、
人間の腕の長さでは到底足りるはずもない。
そのもどかしさも、色味の神秘さに
拍車を掛けている気がする。
衣替え。
特に、着込んでいくことになるこの秋の衣替えは
1年の中でも最難関であるように思う。
春は、気温の上昇から脱いでいくタイプの衣替えだ。
脱ぐことで手荷物は増えるかもしれないが、
脱いだ先の薄手の衣服は既に着ていることが多いので
成功率は高い。
しかし、秋の衣替えは着る衣服を持ち合わせて
いないと成功しない。
日中は暖かいし、
夜もそんなに変わらないだろうと油断して
羽織を持参せずに外出して、
痛い目を見ることはザラにある。
そして、身体を冷やして、風邪を引くのだ。
近年は、例年の天候データが参考にならない。
それが余計に衣替えの難易度を上げている。
もう、失敗して当然くらいの心持ちで
毎日を過ごしたほうが良いのかもしれない。