朱堂悠

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10/23/2024, 4:12:50 PM

どこまでも続く青い空。
その美しさは、この世に存在する「青」の中でも
屈指のものだと思う。
触れてみたくて手を伸ばすけれども、
人間の腕の長さでは到底足りるはずもない。
そのもどかしさも、色味の神秘さに
拍車を掛けている気がする。

10/22/2024, 4:15:00 PM

衣替え。
特に、着込んでいくことになるこの秋の衣替えは
1年の中でも最難関であるように思う。

春は、気温の上昇から脱いでいくタイプの衣替えだ。
脱ぐことで手荷物は増えるかもしれないが、
脱いだ先の薄手の衣服は既に着ていることが多いので
成功率は高い。
しかし、秋の衣替えは着る衣服を持ち合わせて
いないと成功しない。
日中は暖かいし、
夜もそんなに変わらないだろうと油断して
羽織を持参せずに外出して、
痛い目を見ることはザラにある。
そして、身体を冷やして、風邪を引くのだ。

近年は、例年の天候データが参考にならない。
それが余計に衣替えの難易度を上げている。
もう、失敗して当然くらいの心持ちで
毎日を過ごしたほうが良いのかもしれない。


10/19/2024, 4:28:29 PM

人は自分の考えが「正義」だと思っている。
たとえ意見がすれ違い、対話を試み、
相手の意見を尊重しながら謙虚に応対しようとしても
最後はどうしても自分の「正義」を
譲ることはできない。
その「正義」は自分が信じている物事の全てであり、
それを否定することは生存意義を失うも同然である。

その「正義」の対立の究極形が、戦争だ。
私達は自身と「正義」の価値観が似ているほうに
どうしても肩入れしがちだが、
もう片方の「正義」も
それを掲げるに至った背景や歴史を調べていくと、
それなりに「そう考えても仕方がないか」と
諦観できるくらいの筋は通っていることはままある。
どちらの「正義」も正しくて、間違っているのだ。

今、私が「正義」だと思っていることは、
他の誰かにとっては紛れも無い「悪」である。
だが、だからといってそれを捨ててしまえば、
私は自分を悪人だと責め続けるだろう。
生きるために、「正義」という名の「悪」を
振りかざし、手を汚し続けていることを
心に留めておかねばならないと思う。

10/18/2024, 4:02:38 PM

秋晴れの日は絶好の旅日和だ。
紅葉のシーズンさえ外していれば、
おそらく1年間で一番快適な気候の中
おトクに旅ができる時期である。

快適な気候といえば春でも構わないのだが、
桜や春の花々が見頃を迎えたり、
新年度における人の移動が盛んだったりと
交通費や宿泊費がやや上がってしまうのが欠点だ。
秋は春よりもそのような旅費高騰の原因が少ない。
強いて言えば、先述の通りに紅葉だけである。

だから、この時期は高速バスや格安航空の
サイトを眺めて、行きたい場所を物色するのが
密かな楽しみである。
近場は行き尽くしてしまったために
遠出で旅の楽しみを得るしかない旅行好きにとって、
秋晴れは天恵なのだ。

10/12/2024, 4:17:22 PM

私は放課後の帰り道の中で
とあることを日課にしていた。
それは、風景観察である。

通学路のルートは日によって
大きく変わることはない。
だからこそ、些細な風景の変化が際立つ。
今日の空は変な色をしているな、とか
昨日は蕾だった花が咲いた、とか
今日は用水路にザリガニがいっぱいいるな、とか
なんか新しい店ができているぞ、とか。
そうやって毎日間違い探しをしていた。

その日課は現在、思わぬ特技に昇華した気がする。
今までどんなに興味が無かったことや
経験していなかったことでも、
私的に面白いなと思う点を即座に見つけて、
楽しもうとする。
おかげさまで、他の人よりも多趣味で
心の支えが多い人生を送らせてもらっていると思う。

子供の頃の何気ない習慣が大人になって活きてくる。
だからこそ、後代の人々には
今のうちに色んな遊びをしてほしいと
大人心に思ってしまうのである。

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