二人だけの秘密
夜の気配がそっと降りて
世界が静かに息をひそめるころ、
あなたと私のあいだにだけ
小さな灯りがともる。
誰にも触れられない
指先ほどの温度。
名前もないまま
胸の奥でそっと揺れている。
言葉にすれば消えてしまうから
声にはしない。
ただ、目が合った瞬間にだけ
確かに分かる合図がある。
世界がどう変わっても
奪われることのないもの。
それはきっと
あなたと私が選んだ
“二人だけの秘密”。
眞白あげは
カラフル
雨上がりの街角に
小さな光が跳ねる
赤は情熱 青は静けさ
黄色は笑い声の記憶
白い息が混ざり合い
誰かの夢が透けて見える
色は心の温度
触れれば 世界が少し優しくなる
灰色の朝も 黒い夜も
ほんの一滴の色で変わる
カラフルとは 生きること
悲しみも 喜びも 同じ絵の具
だから私は今日も描く
まだ見ぬ明日を 虹の筆で。
眞白あげは
楽園
静かな風が
ひとひらの光を運んでくる
そこは 争いの影さえ落ちない場所
草原はやわらかく
踏みしめれば 心までほどけていく
鳥たちは名もない歌を紡ぎ
空はどこまでも澄んでいる
誰も奪わず
誰も傷つけず
ただ、在ることを許される世界
もしも楽園がどこかにあるのなら
それは遠い地図の向こうではなく
ふと胸の奥で
静かに灯る
ひとすじの安らぎなのだろう
眞白あげは
風に乗って
風に乗って
そっと遠くへ運ばれていくものを
あなたはきっと知っている。
言葉になる前の想い
胸の奥でまだ震えている願い
触れれば消えてしまいそうな光
それらすべてが
風に乗れば、自由になる。
追いかけなくてもいい。
掴みしめなくてもいい。
風は、あなたが手放したものを
優しく、正しい場所へ連れていく。
だから今は
深く息を吸い
肩の力をほどき
ただ、風に身をゆだねればいい。
あなたの未来もまた
風に乗って
静かに、確かに
動き始めている。
眞白あげは
刹那
ひとひらの
光が触れて
消えるまでのあいだに
心は
世界のすべてを
抱きしめようとする
風が頬をかすめ
影が揺れ
色がほどけていく
その一瞬だけ
確かに生きて
確かに在ったと
胸の奥で
静かに灯る
刹那は
儚さではなく
魂が最も澄む
ただ一度の呼吸
——あなたの中で
今日もそっと
きらめいている
眞白あげは