星が溢れる
星が溢れる夜だった
言葉にできなかった想いが
ひとつずつ光になって
空の深いところへ昇っていく
手を伸ばしても届かないのに
なぜか触れられそうで
胸の奥のかすかな痛みまで
そっと照らしてくれた
あの日こぼした涙さえ
星座のように並び替えれば
迷いの形を教えてくれる
そんな気がしたんだ
暗闇は終わりじゃなくて
光を見つけるための余白
星が溢れるこの夜に
まだ言えなかった未来を
そっと置いていく
眞白あげは
安らかな瞳
ひとしずくの光が
朝の気配をそっと撫でるころ
あなたの瞳は
風よりも静かに 世界を受けとめていた
争いの影がよぎる日も
胸の奥がざわめく夜も
そのまなざしは
波紋ひとつ立てずに 私を映してくれる
言葉よりも確かなものが
そこには宿っていて
触れればほどけてしまいそうな
やわらかな強さが息づいている
どうかその瞳が
これからも曇りませんように
あなたが見つめる世界が
安らぎで満たされますように
眞白あげは
ずっと隣で
あなたの歩幅に合わせようと
無理に急ぐことはしない
ただ、風が変わるたび
同じ方角を見ていたいだけ
言葉が途切れる夜でも
沈黙が冷たくならないように
そっと袖口を寄せるように
気配だけを灯している
季節がいくつ巡っても
思い出は増えるより、深くなる
あなたの影が伸びるたび
その隣に、もうひとつ影を置く
約束はいらない
未来を縛る紐もいらない
ただ、今日のあなたの隣に
今日のわたしがいられたら
それで十分だと思える
ずっと隣で
触れなくても、離れなくても
同じ空気を吸って
同じ時間を静かに分け合う
そんな関係でいたい
眞白あげは
もっと知りたい
触れた瞬間 胸の奥で
小さな灯りがふっと揺れた
理由なんて まだ分からない
けれど 心が前のめりになる
知らないことは 怖さよりも
どこか甘い予感を連れてくる
一歩近づけば 景色が変わり
もう一歩で 世界が少し広がる
もっと知りたい
その気持ちだけが
静かに 確かに
私を次の場所へ押し出していく
眞白あげは
平穏な日常
朝の光が そっと机に落ちて
湯気の立つカップが 一日の始まりを告げる
窓の外では 風が静かに枝を揺らし
昨日と同じようで どこか少し違う景色がある
歩き慣れた道の上で
すれ違う人の気配が やわらかく胸を撫でていく
特別なことは何もない
けれど この何もなさが
心の奥で 静かに灯りをともす
呼吸をひとつ
世界は今日も 穏やかに続いていく
眞白あげは