NoName

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2/1/2026, 3:54:00 AM

旅路の果てに

風が背を押すたびに
私は少しずつ 誰かを置いてきた

砂に埋もれた約束
雨に流れた言葉
それでも 歩みは止まらなかった

見送る背中に 言えなかった「ありがとう」
振り返るたび 胸に残る「ごめんね」

旅路の果てに 何があるのか
誰も知らないまま それでも進む

地図のない道を選んだのは
誰かのためじゃなく
私自身のためだった

そして今
ひとりで立つこの場所に
静かな誇りが そっと芽吹いている


眞白あげは

1/30/2026, 11:35:59 AM

あなたに届けたい


あなたに届けたい
言葉になる前の
胸の奥のあたたかさを

朝の光に溶けていく不安も
夜の静けさに沈む願いも
ひとつ残らず拾いあげて
そっと手のひらにのせたい

強くなくていい
完璧じゃなくていい
ただ、あなたがあなたでいることを
まっすぐ抱きしめられるように

この声が
あなたの明日を少しでも照らせるなら
それだけで
私は十分に幸せだ


眞白あげは

1/28/2026, 12:46:23 PM

街へ


街へ向かう
まだ夜の名残をひきずった空気のなか
信号の青が
ひとり歩く私を
そっと押し出す

アスファルトに落ちた影は
昨日より少しだけ
まっすぐで
少しだけ
強がっている

開きはじめた店の灯りが
胸の奥の不安を
ひとつずつ拾い上げて
温めてくれるようで

私は今日も
街へ向かう
誰かの声に触れるため
誰にも触れられない私を
確かめるため

街はいつも
私の知らない顔をして
それでも
私を迎え入れてくれる

だから私は
また歩き出す
街へ
まだ見ぬ私へ



眞白あげは

1/27/2026, 1:16:43 PM

優しさ

ひとさし指でそっと押す
閉まりかけたドアの隙間
誰かのために開けておく
それだけで、風が通る

 

言葉にしない気づかいは
空気のように見えないけれど
呼吸のたびに沁みてくる
心の奥に、静かに灯る

 

優しさは、強さじゃない
でも、折れない
優しさは、光じゃない
でも、照らす

 

誰かの涙に触れたとき
自分の手が、あたたかいと知る
それだけで、世界は
少しだけ、やさしくなる

眞白あげは

1/27/2026, 3:41:45 AM

ミッドナイト


真夜中は
世界がそっと息をひそめ
時計の針だけが
静かに時を削ってゆく

闇の底で
ひとつだけ灯る思いが
胸の奥を
淡く照らし返す

眠れぬ夜に
耳を澄ませば
遠くで揺れる
未来の気配

ミッドナイト
誰にも見えない場所で
わたしは今日の続きを
そっと抱きしめている



眞白あげは

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