夜空の音

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1/23/2026, 10:18:34 AM

こんな夢を見た

彼が、笑っている。
幸せそうに、笑っている。
私をぎゅっと抱きしめて、こう言った。
「二人で幸せにしてあげよ。」
私はお腹に手を当てて、まだ感じない胎動を感じようとする。
彼は私の手に上から添えて、嬉しそうに笑う。
まだ現実味を感じない私は、不思議な気分だった。私の中に、新しい命がいる。それが、まだ実感がない。
でも、彼が嬉しそうで、それが全てだった。
「幸せに、しようね。」
お金のことや、結婚。考えないといけないことは沢山ある。
でも、今は。
この新しい命の誕生を、素直に祝ってあげたい。

アラームで目を覚ます。
私の目からは、涙が出てくる。
間違いがないように、釘を指していた。だから、こんなことは起きるはずもなかった。
でも、間違いがあれば、今もまだ彼の隣にいられたのだろうか。

1/22/2026, 10:06:22 AM

タイムマシーン

小学生に上がる前の冬、私は机を買ってもらった。
白い机。
気に入った。

机の下に入るタイヤ付きの引き出しもある。
下段には教科書を。
中段には予備の文房具を。
上段にはよく使う文房具を。
母と引き出しの中に整理して入れた。

そして、母が部屋から居なくなると、私は上段の中身を全て出した。
空っぽになった上段を引き出しに戻して、私はニヤニヤした。

ある日突然、ネコ型ロボットが現れるのを信じてた。
そんな頃が、私にもあった。

1/20/2026, 11:52:37 AM

海の底

「あたし、クラゲになりたいの。」
そう、彼女は言った。
クラゲが好きな彼女が、そう言った。
「クラゲって、脳みそがないの。ただ、海の中をぷかぷか浮いてるだけ。」
それが好きなのだと、彼女は言った。

脳みそが無ければ何も考えられない。
何も、考えずにいられる。
だからクラゲになりたい。

その言葉は、彼女のSOSに感じた。
もう、何も考えたくないという、心の叫びに聞こえた。
海の底で、何も見たくないのかもしれない。

「私は、カラスになりたい。」
海にも、山にも、都会にも。どこにでもいるカラス。
カラスになれば、どこへだって飛んで行けると思うからだ。

どこかへ消えてしまいたい私と、考えることに疲れた彼女。
似ているけど、似ていない。そんな私たちの、たわいない会話だった。

1/19/2026, 10:22:25 AM

君に会いたくて

朝起きて、思う。
そろそろ仕事してるのかな、お休みかな。

お昼ご飯を食べてて、思う。
今日は何食べてるんだろ。
ちゃんとごはん食べてるかな。

夕方、太陽が沈むのを見て、思う。
この夕焼け見てるかな。

夜寝る前、思う。
今日一日何をしてたんだろ。

そして、思う。
君に会いたい。
そうして、写真ホルダーを開いて涙を流す。
こんなことを思ってるなんて、絶対、秘密。

1/15/2026, 10:21:52 AM

この世界は

「おはよう!」
「おはよ〜。」
いつものように、挨拶し合う声が聞こえる。
いつもと同じ景色だ。
ただ、ひとつだけ違うことがある。
隣が、色あせて見える。霧がかかったようにぼやけている。

隣にいるはずの人がいない。
隣にいつもいた人がいない。
隣で笑ってくれる人がいない。

この世界からあの人がいなくなった。
それなのに、この世界は何も無かったかのように時が過ぎていく。
大切なあの人がいなくなったのに、周りは何食わぬ顔で“日常”を過ごしている。
この世界は、残酷だ。

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