『My Heart』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずっとお側にいますよ。約束です。
もう何年も前にご主人様と交わした言葉。
私の体はもう人間のものではないけれど、その約束だけは守ろうと決めている。
「遅い。いつまで待たせるんだ」
「申し訳ございません」
プログラム通りにしか対応できないこの体は、とても不便だ。ご主人様が怒っているのが分かるのに、何もしてあげられない。謝ることしかできない。
「それと、何度も言うが祐介でいい」
「はい、かしこまりました。ご主人様」
舌打ちが聞こえる。
呼べばいいのに、とプログラムで動く体に言うけれど、聞いてくれない。祐介様。呼びたいのに、口は動かない。
「もういい」
呆れたようにそっぽを向かれ、血が通っていないはずの心臓が痛む。
「申し訳ございません」
そんな顔をさせたくて、この体になったわけじゃないのに。私は、貴方が幸せでいてくれたらそれでいいのに。どうして私の心臓は、人間の時のように動いてくれないのだろう。
あの景色が、音が、匂いが、温もりが、
あの場所で、あの時の中で得た愛と祈りが、
「私の心臓」。
私こそ命。
僕のハートは、今はひび割れてからっぽだけれど、いつか温かい愛で満たすことができたらと思っている
誰かのハートも、僕の愛で満たせたら…
そんな未来が僕を待っていてくれたらいいのにな
300字小説
私の為の『My Heart』
人と共に暮らす、家事・育児・介護等のパートナーロボットは、もちろん心は無いが『感情プログラム』を持っている。『家族』と決めた人の表情筋や仕草から、その感情を読み取り、それにあわせて好感を持って貰えるように動くプログラムだ。その働きで人はロボットの所作や会話に感情を感じる。そして、それは次の所有者に移る前に初期化されるプログラムでもあった。
「これが美緒様と共にいた私の感情プログラムです」
知人に譲渡する前、ロボットのアカネが小さなチップを手渡す。
「お世話になりました」
そう彼女が私が好きだった笑顔を浮かべて別れを告げる。
彼女の中で私の為に産まれた『My Heart』。私はそっと大切にそれをしまった。
お題「My Heart」
「好きなんです」
「わかるけど…でもやっぱり彼宛のバレンタインプレゼント勝手に全部断るのはまずいよ…」
「だって、好きなんです」
「わかるけど…その上で「やっぱりモテないんですね、可哀想♡」って煽り散らかしてたの見てたし…」
「でも、好きなんです」
「わかるけど…「お前って厄災なの?」ってキレられてたじゃん…」
「こんなに好きなのに!」
絶対1/3も伝わってないから、言えないとか言ってないであいらぶゆーをしっかり伝えた方がいい。
"My Heart"
創作 「My Heart」
谷折ジュゴン
執筆する音が部屋を満たす。ラボ経由で届いていた彼の手紙が、ボクの家へ直接届くようになってから3ヶ月間、ボクはかかさず彼へ返信をするほどに筆まめになっていた。
「前に『ロボットなんかに』と言ってしまったせいで、『うで』が拗ねてしまったのは失敗だった。『うで』は、いつもはできることをできないふりをして、データがうまく録れない日が続いたから、肝が冷えたよ。」
そこまで書いて、一度ペンをおく。ふと、思ったことを口に出す。
「なぁ、キミは最近どんなことを考えているんだい」
「最近は、なぜマスターが研究以外の文書を書いているのだろうと不思議に思っています」
と書かれた紙が机の隅に置かれた。その文の下に、
「そして、なぜマスターはわたくしに手紙を書かせないのでしょうか」
と付け加えられる。
「ボクは心をありのまま、彼へ伝えたいのだよ」
「それは、どういう意味ですか」
「ボクの筆跡で、ボクの言葉選びで、書いた手紙を彼は待っているという意味だ」
「うで」が机に置いた紙を引っ込め、少ししてからまた置いた。
「わかりません。わたくしはあなたの筆跡を真似て書くことだって、あなたの言葉選びを真似ることだってできますよ?」
「それはそうだね。だが、ボクは彼と約束した。絶対にオリジナルなボクの手紙を書くと。だから、ボクはキミにこれを書けとは言わない」
「うで」は所在なげに、ふらふらと動いた後、
「わたくしは、信用されていないのでしょうか?」
と書いてきた。
「ボクはキミを信用している。それ以上に信頼もしているのだ。キミを1個体としてね。だから、ボク個人とキミ自身との線引きはしっかりしておきたいのだよ」
「……わたくし、なんだか安心いたしました。では、失礼いたします」
「うで」は嬉しそうに、元の場所へ移動する。感情表現が豊かになりつつある「うで」のことも、彼へ伝えよう。ボクは、再びペンを持った。
(終)
『My Heart』
彼の笑顔を一目見た時
私の人生が狂わされた。
His smile won my heart.
【My Heart】
coming soon !
一番の働き者。私の心臓。
一番の怠け者。私自身。
心臓は偉いなあ、私と違って。
働かせてごめん。
【My Heart】
私の心は揺れている。
世の中の不安定さ、仕事への不満、安定しない給料、一番は自分自身が不安に揺れている。
したい事とやらなければならない事は違う。
どちらも進行形で頑張ってはいるが中々身が入らない。
それは我が心が一言、ストレスで揺れ動いているから。
あれもこれもと手を出すのは良くないと分かつている。
だからと言って簡単に手放せない。
常に追い求めている。
まだまだ定まりそうにないのは優柔不断な我が心。
この先もきっと悩み苦しみ毎日を生きるだろう。
私はこの人のことが好きなんだろうか…
どんなに考えても答えが出ない…
「すき」って何?
こんな疑問を繰り返す
それでも答えが出ずに、その人と会話をする
相手からの好意は見え透いている。
でも、私は、彼のことを好きなのだろうか…
いつまで経っても答えが出ない
彼はもうすぐ転校してしまう…
このまま何もないままでいいのだろうか
私は彼のことをどう思っているのだろう
「Mt heart 」
こんな物でよければどうぞ持って行ってください
私にはもう必要ないので
私にはもう動かすことが出来ない
26年間も休まずによく働いてくれた
ねえ、そんなに泣かないで
もうそれは私じゃないよ
このままじゃ腐り落ちて終わりなんだから
でも、叶うなら、あなたと一緒に生きていたかった
同じ時間を過ごしていたかった
こんなこと言ったらあなたどんな顔するかな
ねえ、食べてくれる?
まいはーと
「My Heart」
私は、スポーツに興味がない。
リアルタイムで観なくても、後でやるニュースで結果を知ればいいや、その時にやるハイライトを観ればいいや、そんな感じ。
そんな私でも今回の相撲には熱くなった。優勝が決まった時は、お〜‼︎となった。私には珍しいことだ。
"My Heart"に響いたということかな。とにかく嬉しかった。感動をありがとう。
『My Heart』
「あ、おはよう。
悠人さん」
キッチンに立っていた夏目が振り返った。
「、、、う、うん、おはよ、、、」
「もうすぐ朝ごはんできるよ。
顔洗っておいでよ」
2人だけの完全なプライベートな時のみの、タメ口と名前呼び。
スーツ姿の時は着痩せして見える、今はTシャツのみの、意外に鍛えられてるのがわかる背中。
「悠人さん?
どうしたの?」
返事をしたのに動かない俺に、もう一度振り返る夏目。
「あ、いや、、、」
「じゃあ、なに?
、、、、もしかして、朝ごはん準備してる僕の後ろ姿に惚れ直しちゃった、、、?」
「、、、」
「図星?」
言いながら、近づいてくる夏目の口元に浮かぶ笑みに、俺の喉が「ゴクリ」と息を飲んだ。
一日に10万回 80年なら30億回
休むことなく収縮を繰り返し
わたしを生かしている
愛の言葉やハートの記号は世界に溢れ
浮かんでは消えていくけれど
ほんとうの愛は
心臓とおなじように
疲れも倦みもせず
黙々と力強く
ひとを動かし続ける
「My Heart」
You only live once. So there are things i want to cherish. it is life it is my heart.
(人生は一度きり。だから大切にしたい物がある。それは命、私の心だ。)
There are many people in this world who have not been able to live a happy life.
Our mission is to live up to the needs of those people.
(幸せな生活を送れなかった人などこの世にたくさんいる。その人たちの分まで生きていくのが私達の指命だ。) 【my heart】 (私の心)
#8 : My heart 2024年3月27日(水)
私にもいよいよ春が訪れたみたいだ
この心臓の音、今までにない鼓動の速さでドキドキしている
この恋は叶わなくてもいいから、このドキドキな気持ちでいさせてください
わたしの心は、不思議だ。
時にはときめき高鳴って、時には傷付いてボロボロになって。
でも全部、わたしの心なのだ。
疑いようのない、わたしの本音。
それは人には共有できない。
言葉では伝えられるけど、それが正しいかどうかなんて誰にも分からない。
みんなが「嬉しい」とか「悲しい」とかって呼ぶこの心は、本当にみんな同じなのだろうか。
お金とか時間みたいに基準がある訳じゃないのに、みんな同じように呼ぶ。
本当に同じ心なのかどうかなんて、わかるはずないのに。
いつも「楽しいね」って笑うあの子。
いつも「1人が好きだから」って言うあの子。
みんなの心なんてもちろん知ることはできないけど。
わたしたちの不思議な心を、ちょっとでも、気遣い合えたら。
その時、世界は少しだけ美しくなるはず。
トクトクトク
耳を当てると
生きている音がする
なんて可愛い
小さな小さな
毛むくじゃら
「My Heart」
My Heart
誰にもあげない。
私が育てる、
感じるままに。
でも
悲しいかな、
気が弱い。
慈しむ、
この言葉が好きだ。