『My Heart』
「あ、おはよう。
悠人さん」
キッチンに立っていた夏目が振り返った。
「、、、う、うん、おはよ、、、」
「もうすぐ朝ごはんできるよ。
顔洗っておいでよ」
2人だけの完全なプライベートな時のみの、タメ口と名前呼び。
スーツ姿の時は着痩せして見える、今はTシャツのみの、意外に鍛えられてるのがわかる背中。
「悠人さん?
どうしたの?」
返事をしたのに動かない俺に、もう一度振り返る夏目。
「あ、いや、、、」
「じゃあ、なに?
、、、、もしかして、朝ごはん準備してる僕の後ろ姿に惚れ直しちゃった、、、?」
「、、、」
「図星?」
言いながら、近づいてくる夏目の口元に浮かぶ笑みに、俺の喉が「ゴクリ」と息を飲んだ。
3/27/2024, 11:44:23 AM