『My Heart』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僅かに毛が生えてる?ってこともあれば
やっぱりツルッツルかも…
てこともあるよ。
まぁ基本ガードは固いね。
なかなか心から打ち解けることはないな。
きっかけは些細なこと。
出会った次の日に遠くから車飛ばして
大きなバラの花束貰ってみ?
マッハのごとく雪解けよ。
其れが始まり。
そして今がある。
My Heart
My Heartを揺さぶるもの
探し続けたい
私の心は、もうとっくに決まっている。
多分これは、運命の恋だ!
そうと決まれば私は告白するしかない!!
大好きなあの人へ!!!
――きっとこれは、産まれる前から決まっていたこと。
運命の導きが、私とあなたを結び付けてくれたの。
私はそう信じる。
まぁそれでも、あなたの心を聞くのは、ちょっと怖いけどね……
〜My Heart〜
形を失った肉塊が、バッテリーに繋がれて自動的に脈打っているだけのような
培養液に封じられ脆いガラスに守られたような
使い勝手の悪い可動式の入れ物の中で、ただ生きることだけを望んでいる、不安定で行き場のない物質
温度の変わるガスのようなもの
#My Heart
心は
たぶん、ずっと、ギリギリ…
今の仕事は、あと1年頑張る。
今の楽しみは、8月で終える。
期限を決めることで
心にハンドルの遊びをつくる
心のコントロールは大切。
自分の舵は自分で取る。
テーマ「My Heart」
My Heart
It is very important
If it breaks, the daily life will perish
But、
My heart is strong!
I won't lose!
自分の気持ちも人の気持ちも分からない。何故だろう?頑張って考えたり、理解しようとするのに、理解できない。分からない。どうすれば良いだろう?誰かに聞けば教えて貰えるだろうか?でも、聞いたら嫌われるかもしれない。1度だけ家族に聞いてみた。気味悪がられた。拒絶された。人に嫌われたくない。拒絶されたくない。だけど、このままじゃいけない。心理学の本を読もうか?演劇の本を読もうか?それとも、普通の文学書の方が良いだろうか?
だが、それを考えながらこんな考えも浮かんだ。「どうすれば良いのか?」、これも感情というものじゃないか?いや、小説などを読んだだけの知識だが、そこでは、人は「どうすれば良いのか」これを『思考』と呼び、「楽しい」などのものを『感情』と呼ぶ。故にこれは恐らく思考である。
教師ができた。自分と同い年と言うから高校1年生だろうと推測する。この人は男とも女とも分からない。中性的と言うやつだ。だが、この人は人間の感情とやらを教えてくれるらしい。「自分も人間なのに感情が分からない」こう言うと、「だから私が教えるのです。」と言われた。「不思議な感覚だ」こう伝えると、「それも感情ですよ。これからそれがどんな感情か考えてみましょう。」これが教師との最初の会話だった。そして、半年ほど感情について学び、理解することができた。嬉しかった。
#My.Heart
My Heart
「本当に入れんのか? まあ、胸ならなかなか見えることはねえと思うが」
刺青師にそう聞かれた。
「はい、大丈夫です。早くお願いいします」
「そうか。…始めるぞ」
ああ、これでやっと僕の体にも心がある。僕にも心があることになるんだ。
「終わったぞ」
「ありがとうごさいました」
「本当に後悔はないのか」
「そんなもの、あるわけないじゃないですか」
胸から少しの痛みはあるものの今の僕の興奮からか、大した痛みは感じなかった。
僕はついにこれが僕の体に刻まれた満足感で満たせれ、今までの苦痛を思い出していた。今ではあの頃もどうでも良くなってくる。乗り越えた気がする。
僕は昔から感情の起伏が限りなくゼロだった。小さい頃から泣くことはほとんど無く、笑うことも、怒ることも、悲しむことも、苛立つことも、恋による感情の昂ぶりも、何もなかった。
そのせいで幼稚園・小中学校は気味が悪いと言われ、「すまし顔が腹立つ」と言われいじめを受けた。こいつは何も感じないから何をやってもいい。あいつらはいつもそう言っていた。あいつらもバカではなかったから、後が残るものは服で見えない部分だけにされた。それ以外のいじめは正直あからさまで普通に生きていた人間ならわかるはずだ。それなのに学校の先生は絶対に注意することはなかった。
それに、両親も僕に冷たかった。まあそれはそうか、小さい頃から全く泣かず、喜んではしゃぐことはない。かつ、それを不審に思って病院に行ってもどこの医者も「異常なし」だった。僕の家はお金だけはあったから、本当に色々な病院施設をまわった。それでも、結果は出なかった。
何かしら僕に異常があった方がまだ僕の人生はマシだったかもしれないと思っている。両親もそう思っていたことだろう。この僕の異常が病気である方が安心しただろうと思っている。人間は不確定なものを怖がるから。
僕が病気でも何でもないとわかった頃、両親の仲がさらに悪くなった。原因は十中八九僕だった。「お前の教育が悪い」だの、「貴方が私達をほったらかしにするのが悪い」だの、
そんな喧嘩をご丁寧に僕の前に毎日のようにやっていた。そんな最悪な状況の中、妹が生まれた。
そこから家族の状況は一気に良くなった。僕を除いた僕の家族が、だ。
僕の妹はよく泣き、よく笑い、よく悲しみ、よく喜ぶ、そんな子だった。まるで僕の分の感情を持って生まれた、僕の落とした感情を全て拾って生まれてきたといってもおかしくない程、感情が大きく動く子だった。
そんな妹は両親にすごくすごく、それはそれは可愛がられた。僕の分の愛を注げられているようにも見えた。
そして、僕の両親からの愛と関心が完全になくなった。愛はもはや最初からなかったかもしれない。
だから、僕がいじめられて傷だらけになっても気が付かなかったんだろうね。
「あはは、本当に悲惨な人生。うけんね」
誰も居ない部屋で一人何もせず、ただただ惰性を謳歌する。僕は高校進学と同時に家を追い出された。追い出されたと言っても、お金は毎日振り込まれるし、家賃も払ってもらっている。きっと、あの家族の中で僕は邪魔者だったんだろう。
自分の胸に手をあてる。…うん、僕の心は動いている。
あの刺青師の顔、あの顔はなんだったのだろう。今まで僕はあんな顔見たことはなかった。
これまで僕に向けられた顔にあんな表情を向けられたことはなかった。いつも僕に向けられる表情は、侮蔑や軽蔑、同情、苛立ち、恐怖、嫌悪、罪悪感、…悲しみ。
そうだ、彼の表情は悲しみの顔に似ていた。あの時の母親と、同じ顔。そうか、悲しかったのか。彼は悲しかったのか。でもどうして? …わからない。それに彼の顔には悲しさ以外の何かがあった、気がした。まあどういいか、別に。僕には関係ないし。
「はあ、明日学校に行かなくちゃ…。嫌だなぁ」
高校は今までとは違って僕をいじめる人間は居なかった。だれも僕を見てはいなかった。
僕のもともとない心が凍った感じがした。
そんな僕のターニングポイントになったのは一人の女の子だった。運命だと思った。
彼女を見た瞬間、僕の心が、その時をもって誕生したんだ。その瞬間から僕の人生は始まるんだ、そんな気分にすらなった。
このときから僕の心はここに存在したんだ。この、入れ墨をいれたここに。確かに存在しているんだ。
彼女に振られるまでは。
僕は彼女にすぐにコンタクトを取りに行った。僕は人と話した経験がまともになかったから、本当にひどい有様だったと思う。普段話さないから声もガサガサ、目をまともにあわすことは出来ない、すぐにどもってモジモジしてしまったり、見た目に気を使うなんてことはしたことはなかったから髪はボサボサで、本当に酷かったと思う。
実際に、彼女のすぐ横に居た女の子は僕を見てギョッとしていた。
でも、彼女は違った。彼女はこんな僕に対して優しく接してくれた。しかも名前も覚えていてくれたんだ。そして彼女は「ずっと話してみたかった」って僕に言ったんだ。
僕はとても嬉しかった。こんな僕にこんな風に接してくれる人間は初めてだったんだ。
そこから僕は変わった。まずは髪を切りに行ったんだ。本当は人に髪を切ってもらうなんてことは怖かったけど、彼女のために勇気を出して行ったんだ。
でも思っていたより怖くはなくて、僕は少し自信がついたんだ。そして会話をもっとちゃんと出来るようにするために会話の練習を始めたんだ。一人で会話をすることが出来ないから、ぬいぐるみを買って。彼女の名前をつけて毎日会話をしたんだ。おかげでそれなりに会話が出来るようになった気がした。
その他にの色々、自分磨き?をした。僕がそうやって色々やっている間も、彼女は僕とお話をしてくれたんだ。髪を切った後に会いに行けば、かっこいいと褒めてくれた。
僕が新しいことに挑戦すれば応援し、出来るようになれば褒めてくれた。それだけでも嬉しかったのに、彼女は僕に色々なことを教えてくれたんだ。
勉強や言葉使いや、寄り道なんかも教えてくれた。僕は今まで学校と病院以外に外に出ることはなかったから、毎日が新しいの連続だった。周りの目が少し鋭くなった気がしたけれど、そんなことが気にならないくらいには毎日充実していたんだ。それに、周りの目が鋭い気がするといっても、彼女のクラスの人達は僕に優しくするようになったんだ。
でも、そんな日々は長くは続かなかった。
僕はしばらく経った後、彼女に告白をしようとしたんだ。彼女が教えてくれた本を読んだんだ。彼女の教えてくれた本は、好きになった相手に告白をして付き合うというという本だった。恋愛小説? というジャンルの本らしい。
好きという感情はよくわからなかった。だけど僕はきっと彼女が好きなんだと思った。だから、告白しようと思った。
だから彼女との約束を破って、彼女に会いに行ったんだ。
「私から君に会いにいくから、君は私を待ってて。君は私を呼びに来ないでね」
これが僕と彼女の約束だった。この彼女の会いに行く時間とは放課後のことだった。でも、僕はお昼休みに彼女に会いに行ったんだ。
僕は彼女と「放課後デート」をしてみたかったんだ。告白は大事な、一大事なことだって学んだから、髪の毛もセットした。
彼女のいる教室に近づくにつれ、彼女と彼女の友達のよく通る声が少しづつ聞こえてきた。
僕の心は抑えきれないくらい、飛び出しそうなくらい動いていた。
彼女たちが何を話しているか聞こえるくらいの距離になった。
そこで聞こえてきたのは信じれられない言葉たちだった。
「てかさ、あんたまだあいつのこと連れ回してんの?」
「当たり前じゃーん。てか、本番はこれからだしぃ。みんなもありがとねー、うちの遊びに付き合ってくれてぇ」
あいつ? 遊び? なんだろうか。
僕は彼女の教室のちょっと前で立ち止まった。
「別に良いってことよ。だけど、なんか面白いことあったら共有してよね〜?」
「それな!」
クラスの誰かがそういった。
「実際まじであいつちょろいんだよねぇ。最初話しかけられたときはびっくりしたんだけどさ、あいつん家金持ちなこと咄嗟に思い出してさぁ」
「あー確かそうだったよな」
「そうそう。だから仲良くしておこーって思ってさ。そしたらもうびっくりよ。あいつ、私になんでも奢ってくれんの。あいつあたしにほれてるかもねー」
「まじかよ、うらやま」
「あんたには無理よ。だっけあんた中学の頃のいじめの主犯格じゃん。ばれるって」
いじめ、中学、その言葉が僕の頭を通過した。
「まじかー。てかあんたなんでバレてないわけ?」
「あたし親のあれで苗字変わってからさ。あいつの前で喋ったこととかほぼないしー。いっつも下向いてたから顔もロクに見らられてなかったかんねー」
僕は気がついたら、彼女のクラスのドアに手をかけていた。
「それでさー…」
「ねえ、どういうことなの? 今の話」
「は? 今の話ってそりゃあ、あの大まぬけの…ってあれ。なんでここにいんの?」
「なんでって、今はそんなことどうでもいいでしょ…? ねえ、どうして? 僕のことを…騙してたの?」
僕がそういった瞬間、彼女のクラスの人が僕を嘲笑った。
「ウケる、逆に今まで気がついてなかったんだぁ。そうだよあんたが金持ちだって知ってたからさ、だからわざわざお前みたいな気味が悪い怪物に対してあんなに優しくしてやってたの」
僕の心が、さめていく気がした。
「やばっ、全部いっちゃってんじゃーん」
「いいのいいの。そろそろめんどくなってきてたし。次のカモに変えよかなって思ってたとこだしねー」
「ねえ、…ねえ!」
僕が大声を出して話しかけると彼女は僕をうざそうに見た。
「え、まだ居たの? 何? 何の用? てかその髪型ウケるんだけど。何? そんな決めちゃってさ。あ、まさか告白!? 私に? …ウケる、まさかとは思ったけどほんとにあたしに惚れてたんだねー。かわいそ」
その言葉を聞いた瞬間、僕は彼女のクラスを飛び出した。
そしてそのまま衝動のまま、入れ墨を入れにいった。
彼女によって誕生した僕の心が、死んでしまうような気がして。
だから、死ぬ前に、僕の心を僕に留めて置きたくて。
だから僕は、胸に僕の心、「My Heart」を刻んだんだ。
はあ、学校のために早く寝なきゃ。
ないものねだり
私は肌がきれいだ
くびれた腰に細い手足、顎もすっきりしている
住まいの広さに不自由はない
収納が多く、広いシンクが4つある使い勝手のいいキッチン。調理用のシンクが2つと洗い物用のシンクが2つだ。白菜を一玉調理してもストレスのない調理台を気持ちよく使っている
ごはんを食べる部屋には飲み物やデザートを入れる冷蔵庫がある。気分で食卓を選べるよう、椅子のテーブルと掘り炬燵の食卓がある
団欒の部屋もある
みんな寝そべるのが好きだから、ハンモックを設えた。もちろんソファーもある
子ども部屋は設けていないが、趣味の部屋がある
絵画の部屋、図書室兼パソコンルーム、防音室は音楽室、おもちゃの部屋
生活用品をしまう部屋もそれぞれある
衣装部屋、子どもの作品をしまう部屋、日用品を入れる部屋
来客が多いので、玄関にはたくさん靴を置けるようにした
子どもは趣味に打ち込んで活発、友だちが多い
宿題をさっと終わらせて、上手に自由時間を使っている
家の手伝いに積極的で身ぎれいだ
叱ることは滅多にない
旦那は恐縮してしまうくらいに家事をしてくれて、子どもたちとよく遊んでくれる
旦那が絵本を読むときは子どもと一緒に私も聞いている
家族みんなで仲良く暮らせていると思う
私も旦那も仕事が順調で、毎月決まった額を貯金できて、子どもたちの学費の準備くらいは終わっている
自分たちの老後を考えたら、もっと頑張らないとね
って言えるような暮らしをしてみたい!!
あれ、
どこにあるんだっけ
忘れた
在るようで、無いようで、とても曖昧なくせに、間違いなく自分で。
無ければいいと思うのに、動力でもあるせいで切り離せない。
無ければきっと、誰もかも動けなくなるのかもしれない。
今見ている景色も、今聞いている音も、今感じている温度も。
全部、全部、そうなんだろうって思うだけで、やっぱり在るんじゃないかって思って。
だから、苦しくて、辛くて、逃げ出したくて。
在るかも解らないそれを疎ましく思うことさえ、きっと見透かされてる。
”My Heart”
それは自分の証明で、最も必要で不要な存在なのかも、しれない。
My Heart
本当に苦しい時、胸が痛くなる。辛くて辛くて、しんどくて、「なんで、どうして私だけ」とムカついて、他でもない自分に対する怒りが私を強く殴る。
苦しむ人を前にすると、人はよく言う。
「話してごらん?」と。
話したところで何になると言えば、
「吐き出したら、楽になるかもよ?」と言う。
ふざけるなよ、話すためにはまず全部を思い出さなきゃならねぇんだ。それが、どれだけ苦しいか。
話し終わると大体の人が言う。
「そう、よく話してくれたわ。今までよく頑張ったわね。」と。
うるせぇよ、お前に、私の何が分かる。そういうのは、人を助けた気になって、優しい言葉をかける自分が優越感に浸りたいだけだろ。良い人に、なりたいだけだろ。
あぁ、まただ。胸が痛くなってきた。その痛みを解消する方法が泣き叫ぶしなかいってのも皮肉なもんだ。
叫ぶ。
喉が、いたい。
#My Heart
この指先はあなたに触れたくても届きはしない。この爪先はあなたに会いたくても踏み出せはしない。瞳はあなた以外の眼差しを見つめ、耳はあなた以外の声を聞き、唇はあなた以外の名前を呼ぶ。
わたしがあなたに差し上げられるものはただひとつ。身体の中心、誰にも見せない肉の内。激しく脈打ちわたしを生かすあたたかな臓器。あなたを密やかに愛することを許された、わたしの心臓ただひとつ。
冷めないうちに、召し上がれ。
自分の感情は自分だけのもの。
そう思っていたけど、少し違った。
自分の感情は自分の心の中だけ。
自分の思いを通す事は周りの他人とぶつかる。
友達だったら押し切ってもいいが遺恨が残る。
だから、いつも冗談にしてしまう。
My Heart is broken なんて誤魔化す。
日本語で心が壊れるなんて重くなってしまうから。
My Heart
その人は月夜に舞い降りた。夜にまぎれるような黒い服を着て、ベランダの縁に腰掛けるようにして、やって来た。
「あなたの心臓を奪いに来ました」
そんなキザなセリフを甘い声で口にする。そんな姿に少しだけ微笑んで、そちらを向いた。
はめ込んだようなルビー色の瞳が爛々と輝く。先ほど言ったように、本当に奪いに来たのだろう。この心臓を食べに。でもあいにく、そう簡単に喰われやしない。私のを食べるのだから、こちらももらわないとフェアじゃない。
だから、私もいただこう。あなたの心ってやつを。そして、一生苦しめばいい。忘れるなんて、許さない。
あなたの心は私のもので、私の心臓はあなたのものなんだから。後悔したってもう遅い。
そう彼に微笑みながら、その心を奪ったのだ。
自分で自分の気持ちやしたいことがわかんない
毎日毎時何か感じることはあるけど、
意思として形をなしていかない日々が続いてる
いろんなことがありすぎて
自分で自分に可能性を見出せなくなってるせいかなぁ
【My Heart】
治安の最悪な汚れた貧民街で、ドブネズミのように生きていた僕を助けてくれたのは、自らを鬼と名乗る不思議な女性だった。
緩く波打った長い白髪。夕焼け空のような赤い瞳。人目を集める異形めいた容姿を隠すようにローブを深くかぶり、右手に杖をついて片足を引き摺り歩く。そんな彼女こそが、路地の片隅のゴミ溜まりで死にかけていた僕の腕を引き、人間みたいな生活を与えてくれた恩人だった。
彼女が何故、僕を拾ったのか。その答えを僕は知らない。もしかしたら本当は、何か恐ろしい理由があるのかもしれない。彼女は必要最低限しか口を開いてくれないから、確かめることもできなかった。
だけど温かな食事の美味しさも、国家に敷かれた法律の存在も、人間としての正しい倫理観も、今の僕を構築する全ては彼女から教わったものだ。彼女がいなければ、僕はあの日一人きりでのたれ死んでいた。
それでも僕は、彼女に何も返せない。返せるだけのものを、持って生まれてこなかった。だからせめて。
「僕の心臓は、あなたにあげるね」
儀式の生贄にしたって、あなたを迫害した社会への復讐の道具にしたって、何だって良いから。ほんの少しだけ綺麗な世界を見せてくれたお礼に、僕は僕の全部をあなたへと捧げよう。
彼女の手が、そっと僕の頭を撫でた。僕を見下ろすその眼差しが寂しげに見えたのは、いったい何故だったのか。バカな僕には、どうしてもわからなかった。
#My heart
これは絵本のお話し
タイトルはそうだな…
My heart leapt 心が踊った
そんな感じ
内容は、少年スティーブが大人に成長するまで
心がキャラクターになって交流したり衝突しながら成長する物語
スティーブの心の色が変わり、時に楽しそうに時に悲しそうに形を変えていき
最後は最愛の相手を見つけて心と心が結ばれる
ありきたりだけど悪くはないよね。
私の心
誰にも見せない。誰にも渡さない。
私だけのもの。
なのに、あなたに奪われてしまった。
返してよ。傷つけて返さないでよ。
―My Heart―
俳優Tさんのドラマが終わり一週間が経った。
少し寂しい気持ちになっていたのも束の間、今度は5月に公開される映画の本予告が発表された。
かっこよく、色っぽい姿に私の心はまたときめく。