『Love you』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『Love you』
「私は貴方を愛している」
そう、あの時から少なくとも私なりにそう思いっていた。しかし、大人のいう「愛」と比べると、それはどれほど幼稚なものなのだろう。
13年の時日を想い続けてきたが、人を愛おしいと感じたのは初めてなのだから。子供の私が言葉にするのは烏滸がましいのかもしれない。
それにしても、全くおかしなものだ、この言葉を前にすると人は臆病になってしまう。深呼吸の後、息を一つ飲み込み覚悟する。
13年前、ここで一緒に遊んでいた、あの男の子へ…
「昔、ここでよく遊んだ日のこと覚えてますか?」
貴方は驚いたようにこちらを見ていた。やはり、私だと気付いてなかったんだ。何となくそう感じていた、じゃなきゃ、邪険に扱ったりしなかったと思うから…
「ここで初めて私に声をかけてくれた時から貴方が好きでした」
「貴方とここでの時間は私にとってなによりも宝物でした」
そして…
「貴方はどうかわからないですが…私は貴方の事を愛し続けていました」
そう、あくまで「私は」なのだ。
貴方が私のことを想っていてくれてたとは限らないから。
この永遠のように長い一瞬が早く終わって欲しい。
しばらくして涙が溢れてきた。正直、何と返答を貰えたか覚えていない。
ただ、今は溢れんばかりの想いを今まで溜め込み、やっと言えた私を褒めてやりたい
その後、波乱万丈ながらも二人で幸せになったのはまた別の話だ。
「好きだ」
突然だった
放課後に同じクラスの女子と友達の高原そして俺とでゴミ捨てをした帰り、高原が言いやがった
本当に突然だった
「俺さ!ずっとお前の事好きで、でもこんな事急に言うのもあれ……なんですけど!でも!……でも!今言わないと後悔するって思ってそれで!……」
すごい、俺の目の前で愛の告白がされている
友人が頭をひねって愛を伝えている
ちょっと面白い
俺はぎこちなく喋る友人を目の前に居ても立っても居られなくなり助け舟を出した つもりだった
「こんなに言ってるしさ、その……まぁいいんじゃない?」
そう言って女子の方を見た
「……OKだ!!!」
その刹那、後ろで大歓喜が起きた
大勢の女子が、校舎の隅や草むらからワッと出てきた、いや最早溢れ出てきたのだ
「やったじゃん高原!」「よっしゃ!他のクラスにも伝えてくる!」 「おーい!高原OK貰ったよ!」
ガラリと窓が開いた 「マジ!?」「ヤバ!」「草」
俺は訳が分からなり高原の方を見た
馬鹿みたいな量の女子に囲まれ、その中から俺の目をウルウルした目で真っ直ぐ見ながら
「これからよろしくな!俺絶対お前を守るから!」
高らかに宣言していた
俺はこの日、主語というものがどれだけ大切なのか思い知った
テーマ:Love you #103
僕たちが会場につくと、もう人がたくさんいた。司会者が話をしている。
「さぁ、始まるかな」
僕が真くんに言うと真くんはぴょんぴょんと跳ねている。やっぱりこの国では真くんは小さくて、ステージが見えないようだ。僕の視線に気がつくと跳ねるのをやめた。
「見えないのならそういえばいいのに。特等席を用意してあげようか?」
「え?」
真くんは目を丸くして僕をみる。僕だって、伊達に魔法使いやっていないんでね。
僕は"飛行魔法"を唱えると2人ともふわりと宙に浮く。
「飛んで…る」
真くんは驚いていたけど、思ったよりも落ち着いていた。なんなら、飛行魔法を僕よりもうまく使いこなせていた。体感がいいのかもしれない。
『さぁ、皆さん。お待たせいたしました。狼星さんの登場です!』
僕も真くんも…それ以外にも、来ているお客さんみんなの目がステージに向いた。
出てきたのはカクカクとロボットのように動く、少年。
『こ、こ、こ。こんにちは』
ーキーンとマイクの音。
彼も目を瞑る。会場がざわめく。
『すみません、すみません…』
彼が頭をペコペコと下げる。大丈夫かな…。心配して見ていると、彼が手を上げる。そしてパチンッと指を鳴らした。
『あ、あ。これで直ったかな…』
彼の声がクリアに聞こえる。何が起きたのか最初は分からなかったが、これは彼の魔法らしい。
『すみません。紹介に上がりました、狼星です。今回はこのような披露宴を開いていただきありがとうございます』
彼はスラスラと話し始める。魔法を使ったときからなんだか雰囲気が変わった。
『この魔法は僕の友人の魔法で…。僕は魔法を使えません』
魔法を使えない…ということは普通の人間ってことか。
『この国では、人間はもちろん。いろんな他種族の者たちにとっても住みやすい世界です。だから僕は、この国の事をもっと他の国の人にも知ってほしいと思い、この作品を書かせていただきました。
他国も、この国のように種族が違うからと言って差別したり、暴力したりすることなく、平和で誰とでも気軽に話せる。そんな国にしていってほしい。この国のように』
そう言うと彼は両手を握り、目を瞑った。彼は本当に平和を願う純粋な少年なのだろう。僕は彼がどんな話を書いたのか、凄く読みたくなった。早く書店に本が出されないかと、待っている自分がいる。
『でも、僕はこの国の王様に一番お礼が言いたいです』
彼の言葉に僕は瞬きを何度かした。
『まだ、お会いしたことはないのですが、とても素敵な方だと聞いております。きっと、言葉通りでしょう。彼がこの国を作り、今日まで築き上げてきたことは、この国のみなさんにとっても、かけがいのないものだと思います。僕も同じです。こんなにも、平和でみんなが助け合える国を作ってくださり、ありがとうございます』
彼はこの披露宴に、国王である僕が出席していることに気がついていないのだろう。
こんなにも率直に言われると「Love you」と告白されているように感じてしまう。顔が熱くなっていくのを感じた。こちらこそ、ありがとう。僕は心のなかで思った。本当だったら今すぐにでもステージに降りて、この気持ちを伝えたかったのだが、真くんを1人にはできないし、なによりお忍びできているということを忘れてはいけない。だから、心のなかで心を込めていった。
〔ありがとう、狼星くん〕と。
※
こんばんは、狼星です。
今回、自分の作品に自分を出すという良く分からない展開になりました。
凄く不思議な感じでした。
狼星の出番は終わりましたが、もう少し続くのでお楽しみに。
それでは。
夏目漱石は、I love you を月が綺麗ですねと言ったが、僕は夏目漱石を超えなければいけない。
僕には、好きな人がいる。
何故、好きになったのかと聞かれれば話したときに胸が苦しかったとしか言えない。
好きな所を聞かれると、言葉が出てこない。出てこないと言うと、語弊があるが言ったら何故、好きなのか分からなくなるほど嫌な事しか出てこない。顔も可愛いが他にも可愛い人は、いる。優しい所も好きだかさらに優しい人も知っている。
あーーーーーーーー好きだ。
振られても、この際いい。これから、話せなくなってもしょうがない。友達では、いたくないのだ。
ただ、自分の好きを伝えるには夏目漱石を、あの文豪を超えなければいけない。
(‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥I love you‥‥‥‥これは、無いな。)
〜I LOVE you〜
恋愛初心者の皆様へ
最近、告白に失敗して
奈落の底へと転がり落ちた私から
地底より応援メッセージです
さて、恋愛初心者のあなたは
「I LOVE YOU♡ 」を早く伝えたいけれども
いつ言えばベストなのか
モヤモヤして、いつも悩んでいるはずです。
なのでネットで
「恋愛 デート 告白 回数」とか検索して
毎晩読んでるかと思います。
そうすると、大体の記事が
『統計的に3回目のデートで告白がちょうどいい♡』とか
『熱があるうちに告白しないと冷めちゃうぜ☆』
みたいな感じで勧めてきてますが
気をつけてください。
あんまり関係ないです。
「I LOVE YOU」なんて
勇気と力と緊張の混じった
告白をしなくても良いくらいに
打ち解けた関係になるまで
ゆっくりと
お付き合いすればいいのです。
決して焦ってはいけません。
応援してます。
奈落の底より。
言いたかったあの言葉
言えなかったあの言葉
あの一言を言えたのならまだ君は
僕の隣で笑っているのだろうか
「Love you」
好きだよ。
けして届かないけど大好きだよ。
私の物語はあなたへの懸想文。
紡いでいく言の葉は
カタカタと音を立てて噛み合う歯車
永遠に回り続けるふたりの歯車
大好きだよ。
届くことはないけれど、
すっとあなたを想ってる。
私の物語の中にあなたは生きている。
―Love you―
「ずっと、側に居るから」
貴方にそう言われた時とても安心した。
手を差し出すと優しく握ってくれた。
貴方の体温が伝わってきて嬉しかった。
私もこの手をずっと離さないからね。
君と恋におちた春
夜空に輝く無数の星を
見上げた夏
色づく紅葉を眺めては
微笑みあった秋
ふわりと舞う雪のなか
抱き合った冬
春夏秋冬
いつもどんな時も
隣にいてくれた君
愛するひとの傍に
いられた幸せは
一生忘れない
どんな形でも
君に伝え続けるから
Loveyou
『Love you』
あなたの胸に耳をすませば
I love you の音がする
私の胸にもそっくり同じ
I love you が動いてる
あなたの瞳をそっと覗けば
I love you が煌めいてる
星にもまさるその輝きに
I love you の歌を歌う
私は私の命が尽きるまで
あなたを愛しきると決めたんです
Love you
けんたろさん、I love you!!
回廊楽しみ!!
「ねえ、love youってどんな意味なの?動詞が先ってことは、あなたを愛せってこと?」
彼女は英和辞書を片手に、そうボクに問いかけてきた。
「いや、そうじゃなくて普通にIを省略してるだけ。ネイティブのニュアンスの違いだけで意味は同じ」
「そうなんだ」
「どちらかと言うとI love youよりくだけた、気楽な感じで使ってるね。ホラ、曲の歌詞とかでラビュ〜とか歌ってない?」
「ホントだ!」
そういってすっかり感心した彼女は、目を輝かせてこちらを見ていた。
ああ、キミといるこの何気ない日々もlove youだよ。
ただ、君が愛おしい
ただ、君が好き
照れくさくて言葉にできないけれど
誰よりも君も愛してる
#二十夜目 #Love you
寒くはありませんか?
私に温めさせてくれますか?
Love you
愛は勲章だと思っていた。
一度もらったら、ずっと胸につけておけるもの。
まさかそんなことはなく、
愛は欠けるし愛は錆びる。
気を払わずにいれば無くなる。
(落としてしまった。どこかの雑踏で。)
愛はたんぽぽの綿毛、
かもしれないと思っている。
古いコンクリの割れ目に落ちて知らぬ間に育っていたり、
誰かとそれを愛でることもある。
無造作に茎をちぎり、
青空に吹き散らして笑い合うあいだの光と
その行く先の予感とが
記憶の中にしまわれて
やがて忘れる。
忘れても、どこかにある。
愛してるとあなたは言うけれど、ちょっと信じられないな。
と彼に言うけれど、彼はなんにも気が付いていないみたい。
Love youと描かれたTシャツの文字、さっきから1文字ずつ、消えていくもの。
Love you
あなたと出会ってから、半年になる。
会う回数を増やすたびに私の顔が赤くなる。
最近では君の手を触れたいと思うようになってきた。
これは好きでいいのかな?
私はこれが恋だと分かったら、あなたに伝えます。
推しが尊い
でもそれはLoveじゃない
Loveは個人的に自分が相手とどんな状況下でも一緒にいたいと思える人に送るものだと思っている。
私にはLoveを送りたい異性がいない。別に同性が好きな訳でもない。いつかLoveを送りあえる人が出来ることを信じて、今は同性にLoveを送る。
なんて薄っぺらくて、なんてつまらない言葉なんだろう?
愛してる、好きだ、なんて、口に出して言うことになんの意味があるのだろう。
かっこよく英語でLove you?尚更胡散臭さが増す。
私は知っている、あなたはいろんな女の子に、そんな浮いた言葉を使っていることを。
私だけじゃなく、色んな女の子を手玉にとって、愛してるよ、好きだよ、I LOVE YOU、なんて文面を送っていることを。
色んな女の子にじゃなく、その言葉は私だけにかけてほしいのに。私だけの人になってほしいのに。
あなたのLoveは軽すぎた。
明日は金曜日、資金調達も下調べも完了した。やっとこれで会いにいける。
本当の愛を届けに行くよ。言葉だけじゃない、文面だけじゃない好きを。
「ふふ、Love you……」
私はスマートフォンで彼のプロフィール画面を見て呟いた。
【Love you】
※【溢れる気持ち】の続き