『10年後の私から届いた手紙』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【10年後の私から届いた手紙】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
2/14 PM 6:45
「天明(てんめい)くん、喜んでくれて
良かったね、宵ちゃん」
無事にバレンタインチョコならぬ
バレンタインお煎餅を渡して。
天明くんが、宵ちゃんの選んだ
カレー味を「いいな」と言って
笑ってくれたので、
わたし的には今回のバレンタインは
大満足な成果だった。
もしも10年後のわたしから、
今日のことについて手紙が届いたとしたら、
『宵ちゃんをけしかけて、
天明くんにバレンタインの贈り物
したのはグッジョブだったよ!』
……と、褒め称えてくれてるかもしれない。
「じゃあ、2人ともまた明日ね。
真夜(よる)くん、今日は遅くまで
待っててくれてありがとう」
2人の家の前に着いたので、
お別れの挨拶をする。
バイバイ、と手を振って
歩きだそうとすると。
「暁。ちょっと待ちなさい」
「なになに? どうしたの宵ちゃん」
呼び止められて振り返る。
いったん家に入ったかと思ったら、
宵ちゃんはまたすぐに外に戻って来た。
「ほら、これ」
「え……」
目の前に可愛くラッピングされた
トリュフチョコレートが差し出される。
「えーと。わたしに?」
「アタシも猫のチョコ貰ったしね」
「……もー、宵ちゃん! わたしに
手作りのチョコくれてどうするの!
こういうのは本命の人にするんだよー。
でもありがとう、大好き!」
きっと10年後のわたしからの手紙も、
『今も宵ちゃんが大好き』という
言葉で締めくくられている気がする。
『 10年後の私から届いた手紙 』
私はよく手紙を書く。それは今の私から過去の私への手紙だ。
未来の私宛に手紙を書くことはよくあると思う
過去に書いたって過去の私はもう今の私の1部なのだから…
それでも私の過去は淡々と過ごすには重かった
今の私だったら大丈夫かも知れないがその頃の私は幼すぎた。
みんなそれぞれに苦労はあるだろう。だから私だけとは思わない
でも今の私から見た過去の私はとても痛々しく切ない幼子だった
今の私はとても華やかな世界に居て恵まれていると思う。
だからこそ過去の私はそれをどう思うだろうとよく考えた
それを機に過去に手紙を毎年書くようになった。
" 私は今とても幸せだ 周りにも人が居て 夢もある
華やかに着飾り とても笑顔が溢れる生活をしている "
「 これは全て過去の私のお陰だ 」
苦難を乗り越え 泣く夜を幾つも越え 計り知れない程 悩み 藻掻き
その努力と涙と根気と痛みと孤独 全てが今の私を導いてくれた。
どうお礼も出来ない
それでも私は過去の私ために存在し未来の私のために存在する
私は私を精一杯愛すし私は私を精一杯思い続ける だから
過去の私には "ありがとう" それだけしか書く事ができない。
きっとこの先も100年経とうともこの気持ちは変わらず手紙には
" 過去の私へ
精一杯 私を愛し負けずに思い続けてくれて ありがとう "
そう書くだろう。
( ちなみに私の名前
fo me to love me _ 私が私を愛すために )
「10年後の私から届いた手紙」
10年後の自分から手紙が届くなんてありえない話だ。
10年前に書いた手紙を見る事や
10年後の自分に宛てて手紙を書くことは出来るが
未来の自分が書いた自分宛の手紙なんて届くわけない。
けれど、もし本当に届くのならば私はなんと書くのだろうか。
少し想像してみた。
拝啓10年前の私へ
今の貴方は明日が信じられない、それを理由に努力する事を放棄して、蔑ろにしていると思います。
昔の事、あの日のこと、それが今の貴方を苦しめているのも、重荷になっているのも分かります。
でも、こうして私は生きています。
10年後の今日までの貴方の未来は私が保証します。
明日は来る、必ず。ですから死ぬことを恐れて、怖がって努力する事を逃げることは許しません。
言い訳も聞きません。甘えも許しません。
目標があるなら、それに向かってひたすら抗い、挑み続けなさい。
他人を羨むことも自分を悲観することも
他人と自分を比べて自己嫌悪に陥ることも
何一つ私は許しません。
そんな暇があるなら、努力しなさい。
ひたすら、ひたすら目標に向かって前だけをみなさい。
私は貴方が嫌いです。
自分を好きになれと様々な所で耳にしますが
貴方だけは好きになることはないでしょう。
貴方だけは許せない。
だからこそ私は貴方を励まさない。
私は貴方を堕とす、どこまでも、どこまでも、
貴方の敵であり続けます。
ですが、それと同じくらい私は貴方に幸せになって欲しいと思っています。
自分の選択を後悔して欲しくないと。
この10年は私が責任を持って保証します。
だから、どうか未来を変えてください。
私を無駄にしないでください。
何度失敗しても、落ちても、絶対諦めてはいけません。
諦めない限り道はある。
見えなくても、険しくても、決して離脱してはいけません。
進み続けて、己の手で掴み取ってください。
信じることは苦手ですが信じたいです。
応援しています。
決して諦めないで必ず幸せになってくださいね。
貴方の事が大嫌いな10年後の私より。
10年後の私から届いた手紙
「まだ生きています」
一言だけ書かれた手紙。
そうか10年も頑張ったのか。
私はそこにたどり着けるのだろうか?
「拝啓私へ」
そんな始まりをした手紙をアルバムから見つけた。
アルバムは10年前のものだから、恐らく10年前の自分が書いた未来の自分宛の手紙なんだろうか。
手紙を読もうと開けると、中には「彼氏はいますか?」とか「将来ケーキ屋さんになっていますか?」とか書いている。本当にごく普通の未来宛の手紙だ。けどこんなくだらない割には3枚という結構書いている。流し目で見て行き、3枚目に差し掛かった。
「もう虐められていませんか」「夢は諦めていませんか」「無理していませんか」
3枚目には悲痛な叫びが書いてあった。目を逸らしたくなるぐらい哀れな内容ばかりで。そして最後の言葉に書かれた言葉に目を通した。
「無理して生きなくてもいいから、ゆっくり休んで幸せになってね」
あぁ、どうしよう。最後の本を積み上げる時にちらっと見ただけなのに決意が揺らぐ。本が積まれてその上にロープがあるという光景で私は泣き続けた。
お元気ですか
今あなたはきっと自分の人生を何もなかった人生だって
一体私には何が残ったのかって
そう思いながら過ごしているでしょう
旅立つときは結局一人だし
何を得て何が残ったかなんて
消えてしまった後なんかわからない
ただ日々笑い 幸せにすごしている
そのことが
生きていることが
幸せだってきづいてるでしょう
未来から過去に傘など送れない
今降る雨を忘れるとしても
🍀10年後の私から届いた手紙
実はさ、私。実際に書いたんだよね。10年後の私への手紙。
単純に買ってからあまり使ってなかったガラスペン使いたかったのと、学校から予備で貰ってた便箋があったからって言うだけなんだけど。
で、いざ書こうと思ったら何書こうか悩んだの。
取り敢えず当たり障りのないこと書いて、今の私の気持ちを書いた。
10年後の私が読むの楽しみだな。
- 10年後の私から届いた手紙 -
『 前略 お元気ですか?
今これを読んでいる、ということは
今日もちゃんと生きている、ということですね。
すごいです!
色々色々色々あったね。
辛かったね… 悔しかったね… 寂しかったね…
あれからも色々あったと思う。
これからも色々あるかもしれない。
でも、
闇の中だからこそ見える光
あなただからこそ伝えられる真実
すべてを黙して抱いて浄化して
泥から花を咲かせられるのは
あなたの素晴らしいところだよ。
「生きてこそ」の喜び集めて花咲かせていこ♪
未来は無限に輝き拡がり
まだまだいっぱい楽しいはず♪
私の大切なわたし
今日も命大切に過ごしてくれて、
ありがとう♡ 』
相も変わらずが
どれほど尊いものか
身に染みてわかるでしょう
10年後から届くってことは、
10年後も生きているということ。
生きているならそれでいい。
きっと私のことだから、
嫌々言いながらもどうにかやってるだろう。
今日、私宛にこんな手紙が届いた。
『何事にも流されちゃダメ。ちゃんと、自分の意思を持って生活することを心がけてね。必ず、重大な選択をする時が来るから……』
というたったの三文。しかも、誰から来たのか分からない。差出人不明だ。というか、今の私の状態、見透かされてる……?怖すぎだ。
私は気味が悪いと感じ、ゴミ箱に捨てようとした。だが、
「……でも、すごく大事なことが書いてある気がする。一応取っておいた方がいいかな」
私はゴミ箱から離れ、自身の机へと向かう。そして、引き出しの中に、そっとしまった。
〜10年後の私から届いた手紙〜
まだ生きてるよ。
#10年後の私からとどいた手紙
ポストに入った一通の手紙
「10年後の私より」
内容は
「生きて」だけだった
相も変わらず、私は十年後でも変わってないらしい
「10年後の私から届いた手紙」
還暦を迎えました。相変わらず元気
にやっています。
子どもたちも社会人になり、孫も高
校生になりました。あっという間で
した。
今、あなたが使っている携帯電話は
使えなくなってしまいました。
まだしばらくは時代の進化に驚くで
しょう。
では、10年後で待っています。
【10年後の私から届いた手紙】
「10年前の私へ
今あなたが生きているのは何百万、何億分の1の奇跡。生きていれば必ず何かが変わるそのことを忘れないで・・・
10年後の私より」
自分は恵まれていない人間だとずっと思っていた。
家では暴言、暴力が当たり前のようにあり外では嫌な顔で見られる日々。
「奇跡か・・・本当に生きてさえいれば変わるのかな・・・」
私は涙を流し呟いた。
ありがとう────
みんなを救ってくれて
ありがとう────
愛しい人を守ってくれて
あがとう────
私を救ってくれて
ありがとう────
彼女を愛してくれて
君が、皆が、未来を繋いでくれたから、
私は今も、あの子の隣にいられる。
10年後も、私は彼女を愛しています。
『10年前の私へ』
10年前の私は何していたのだろうとか、何悩んでたのだろうとか、考えたんだけどね、特に何も覚えてなかったわ。
10年は言葉にすると早いようで積み重ねるには長い時間ね。
…まあ、頑張りな。
ちゃんと笑えてますか?
自分の気持ちを溜め込んでませんか?
今は苦しくても、きっと心から笑える日が来るよ
だから頑張って、生きてください
「10年後の私から届いた手紙」
確かに私の筆跡だった
その手紙は
過去からではなく
未来からだった
少し驚いて
それでいて安心していた
私は未来でまだ生きてるのだと
何かの奇跡なのだろうか
今、このタイミングで
生を諦めかけたこのときに
最後にと
ふらふら立ち寄った喫茶店で
空いた席にあった
忘れ物の手紙
確かに私の筆跡だった
過去からではなく
未来からだとわかったのは
宛名が
「10年前の私へ」と
律儀に名前まで記していたから
そんなところは変わってない
私は封を切らずに
手紙をそのまま
テーブルに置いて店を出た
どんな事が書いてあるかなんて
なんとなく想像できた
カラン
店のドアの鈴が鳴る
妙に胸に響く澄んだ音だった
そこで夢から覚めたのだった
私は命を取りとめた
あの不思議な喫茶店は
境目にあったのだろう
生と死の狭間で
まだやり残した事のある人へ
最後のチャンスを与えたのだろう
私は生きる
生きて
10年後どこかの喫茶店で
手紙を書くだろう
未来の私からの手紙を
過去の私へと
読む事をしない
だけど大切な手紙を