『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぴろっ。
湯上りに髪を乾かしていると、スマートフォンが鳴った。
それはとても小さく、けれどとても大きなものだった。
鳴り終わるより早く、さながら百人一首の選手のような反応で手を伸ばし、ロックを解除する。
送り主は委員会の先輩。本が好きで、優しくて、好きな作家が同じで、あと単純に顔が好みな彼に、勇気を振り絞った。
明日は土曜日。季節は夏。商店街は納涼祭を行う予定で、その商店街はこちらからもあちらからも電車で一駅の距離。
一緒に行きませんか。その言葉を震えずに言えたかどうかも覚えていない。
彼はOKをくれた。ただ、家の用事があるから、時間はまた後で連絡すると。
その返事がきた。一九時頃になってもいいかと。それでもいい。一緒に行ければそれでいい。
送り返して、深く息を吐く。
明日。一九時。何時から支度を始めたら、それより浴衣、どこにしまったっけ。それに着付けをお願いしないと。
急いでドライヤーを済ませ、勢いよく部屋のドアを開けた。
「お母さーんっ!!」
階下から、事情を知らない母ののんびりした声が返ってきた。
「全ての幸せが君に降りそそげ」
「悲しみは君に似合わないから僕がもらう」
たぶん
言ってることは同じ
伝えたいことは同じ
なのにこんなにも言葉が違う
選んでる言葉は真逆にも近い
だから
言葉は深く
面白いんだろうな
今日のお題。一件のLENE.
ちょっと待った。ストップ、一つ言わせて?もしかしなくても2つ以上になるけど言わせて?
…そもそもラインやってねーんだよ、やったことすらねーんだよ、というかメールもゲームの通知とか
推しの通知とかしか来ないんだわ、「プクク、友達居ねー作者さーん」とか笑っていやがれこんちくしょう!
…とかいう下らないいつもの茶番はさておき、ライン、ラインねえ…。どうしよっかほんと。書くのは難しい
だろうなあ…よし諦めよう!
【1件のLINE】
『お米と野菜送ったよ』
とだけ書かれた1件のLINE
たくさんの気持ちが
詰め込まれていて
泣いた
一件のLINE
私のLINEのトークリストには、
未だに彼のトークルームが、
一番上にピン止めしてある。
彼と喧嘩別れした日からずっと、
メッセージなんか、
来たことなんてないのに。
彼の名前をタップしてみる。
メッセージの最後の方は、
私が送ったメッセージばかり。
それは全部未読のまま、
ずっと変わらない。
彼が、私個人のLINEを、
ブロックしていることなんか、
嫌って程、分かってる。
それでも、私と彼は同僚だから、
もしかしたら…って。
ある日の午後。
ふと届いた、一件のLINE。
通知に表示された、彼の名前。
慌てて開くと、
『会議開始時刻変更
15時→15時30分』
…ただ、それだけ。
でも。嬉しかった。
久しぶりの彼からのLINE。
例え、それが業務連絡だとしても。
彼に伝えたい事は、
泣きたくなる程一杯ある。
だけど。今は。
彼への愛しい想いも恋しい想いも、全て。
たった二文字に込めて、送ろう。
『了解』
彼の想いが戻ってきた。
既読
13:28
網戸越しに雨の匂いが漂う。
永遠に止みそうにない雨音がASMRの代わり。
いつになったら忘れられるの?
午前4時、この時間が淋しい。
わたしは指を咥えて、来る筈の無い通知を待ってしまう。
題:1件のLINE
1件のLINE
私はゆい。高校3年生のいじめられっ子
いつも辛い思いをしている…でもいつもあの子が助けてくれる…今ではもうあの子と付き合っている。
俺は翼。高校三年生のゆいと同じクラス
ゆいがいつもいじめられているのを見かける。
俺はいじめを止めている。なぜならって?そう、
ゆいが好きだから。今ではゆいと付き合っている。
朝
ゆい 今日も学校か…嫌だな。でも行った方が…いやでも行きたくない。
ピコン
LINEの通知がなった。
ゆい 誰だろう…?
LINEの招待は翼だった
LINE
翼 ゆいー?今日無理して学校行かなくていいからな!
翼 無理したらダメやで!約束な!
ゆい ありがとう!今日は休もうかな…
翼 休んじゃえ!じゃあ俺も休もーっと
ゆい えー!翼も休むの?
翼 だってーゆいがいないと寂しいもん!
ゆい まぁいいけど!笑
翼 今から家行っていい?
ゆい いいよ!親いないし
翼 じゃあ荷物もって行くね!
ゆい りょうかーい!
私は翼と会うことになった
ピンポーン
ゆい はーい!
ガチャ
翼 おじゃましまーす!
ゆい どうぞー!
翼 わぁー!家綺麗だね!
ゆい そうかなー?
ゆい ってか荷物多くない!?
翼 え?だって一緒に住むもん!
ゆい えー!やったー!
翼 ゆいも嬉しいんかーい笑
ゆい そりゃね!
私は翼と会う日が多くなった
翼視点
翼 ゆい…///
ゆい 翼…?
俺は気が付いたらゆいを襲っていた。
翼 ねぇ…脱いで♡
ゆい えっ?い、いやだよ///
スルスル
ゆい ンッ...///
翼 ねぇーヤろ♡
ゆい いいよ…///
あれから何時間たったか
翼 ンッ?
翼 もうこんな時間
翼 ゆいー起きてー
ゆい んぁ…
翼 起きてー?
チュッ♡
ゆい えっ?
翼 可愛いからキスしちゃった♡
ゆい …///
翼 料理作るね!
ゆい 分かった!
翼 あれ?具材がない
ゆい 私買ってくる!
翼 分かった!
俺は気づいてなかった
ゆいがどんな目に会うかって事を
ゆい視点
ゆい おっかいものー!
ゆい げ!信号引っかかったんだけど!
??? 死ね…
ゆい えっ?
ドン💥
キキキー!!
ゆい !!!!!?
翼視点
翼 ゆいまだかなー?
翼 遅いなー?
プルプル
翼 ゆいかな?
医者 すみません!ゆいさんの彼氏で合ってますか?
翼 はい!そうですけど。?
医者 今すぐ病院に来て貰えませんか!?
翼 えっ!?
状況を聞いた翼は今すぐ病院に行った
トコトコ
翼 先生!ゆいは…
医者 残念ながら命を落としてしまいました…
翼 嘘…だろ…( 泣 )
翼 グスッヒッグポロポロ
翼は涙を流した
ピコン
LINEの通知がなった
翼 …?
そこには"ゆい"と書かれていた
翼 え……?
ゆいのLINE
翼へ
翼よりも先に死んじゃってごめんね!
誰かに押されただけで轢かれて死ぬなんておかしいよね笑
いま生きてるって思ってるでしょ?
これは天国から送ったからね!びっくりしてるでしょぉー!私は翼をずっと見守ってるからね!
ずっと…
見守ってるから!
ゆいより
翼 ゆい……( 泣 )
ゆい 見守ってるからね!ずっと彼氏でいてね!
翼 ゆい…?
翼 またいつか…
どっかで会おうな!
END
1件のLINE
いつ返事が来るのかと待ち遠しく
通知が来ると嬉しくて
すぐにでも読みたい気持ち
だけどすぐ既読にすると引かれるかもとか
暫く経ってから開こうかとか
あまりに間が空きすぎると会話が終わってしまうんじゃないかとか
いろいろ考えて返す
1人寂しく寝ようと思ったその時、1件LINEが来た
「さようなら」
突然の事で何が何だか分からなかった
なんて返そうか悩んでいたら携帯の画面が消え真っ暗になった、そんなことにも気づかず考えていると、もう1件LINEが来た
「ニュース見た?」
ニュースなんて滅多に見ない友達からのLINEに唆られニュースを久々に開いてみると、そこには衝撃的なニュース内容があった
「今日東京都練馬区にある、あるアパートで女子高生の死体が発見されました。自殺として捜査をしています、母親からは…」
女子高生の自殺、普段なら(あぁ、またか)と思うところだが、今回は違かった、なぜなら親友だったから、頭の中はパニックで周りの音が聞こえない、私は思い出した1件のLINE「さようなら」なんで私は気づけなかったのだろう、私はどうすれば…
「ずっと好きです。付き合ってください。」
あーあ、ついに送ってしまったよ。
LINEで告白なんてダサいか。日和ってるか。
直接言うのが正解だよね。
けど、そんな事できない。
これでもめちゃくちゃ勇気を振り絞ってる。
打ってる指は震えてるよ。
でも多分ダメだろうなって思いつつ微かに期待してしまう自分がいる。
夜になって返信が来た。
心臓が跳ね上がる。トーク画面を開くまでに何回も深呼吸した。
「気持ちはありがとう。けどごめんなさい。」
あ…、終わった。
全身の力が抜ける。涙がぼろぼろ落ちる。
私の4年半にも渡る片思いはここで幕を下ろした。
たった一往復の会話で終わった。
中学一年生からずっと好きやったんよ?
休み時間は騒いでるけど授業は真剣に聞いてる君も、
めんどくさいー!って言いながらも文化祭の準備をひとりで最後までやってる君も、
絵がめちゃくちゃ独創的な君も、
クラスで1人でいる子にさりげなく声をかける君も、
「頑張ってね。」じゃなくて「頑張っとると思うから無理せずにね。」っていう言葉を選べる君も、
テストの点数を本気で競争してくれる君も、
隣の席で目が合うとふと笑ってくれた君も、
眼鏡をふいに取った君も、
全部全部大好きでした。
こんなに呆気ないんやね。
願わくばこれからも隣にいさせて欲しかった。
でもね、自分の気持ち最後に言えて良かったよ。
4年半、私の日常に彩りを添えてくれてありがとう。
さよなら、私の長い長い初恋。
友達から1件のLINEに驚いた。
最近話してなくて無視されてる人からだった。
あなたから連絡をくれるとは思ってもいなかったからすごく嬉しかった。
でも、長文で、最後まで読むには、トークの部分を押さなければならない。文章の内容は、初めの部分しか読めなくて、何が書いてあるか分からず怖かった。
っていう昔の記憶がこのお題のおかげで蘇ってきた。
・3『1件のLINE』
雨風が凌げる廃屋と女人の服、
ごはんはなかったが
『すまほ』を貰った。
元同僚(天女)よありがとう
すまほには1件文がきていて
指示通りにすればお金が手に入るらしい!
私は俄然やる気になってきた
【続く】
彼女から送られてきた1件のLINE。
〈今日は同期で飲み会があるので帰りが遅くなるから先に寝てていいよ!〉との事だった。
前々から楽しみにしてたから楽しんで欲しいと思い
〈了解!飲みすぎないでね!てか心配だから迎えに行くよ〉と送信した。同期とは言えど男の人がいたらさすがの僕も嫉妬する。すると彼女から返事が来た。
〈ありがとう!もしかして嫉妬してる?笑〉と来たので驚きながらも返信しようとしたら
〈大丈夫だよ笑私が好きなのは紛れもなくあなたですよ笑迎えに来てくれるならお願いしてもいい?一緒に帰りたい〉と来てちょっとにやけてしまった。
〈もちろん迎えに行くよ笑店の名前終わったら教えて?待ってるから〉と返信したら了解のスタンプが送られて来たので僕は安心した。
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theme 1件のLINE 2024-07-11
帰路でふと立ち止まって、LINEを開いた。
送り先の相手とはさっき別れたばかりなので、今頃は電車に乗っているだろう。彼が私の最寄り駅に来ることは、きっともうないんだろうな。
いざ言われてみると、あっけなかったな。
最後、どんな顔してたっけな。
もっと、沢山伝えたいことあったな。
「今までありがとう」
そう記した横の飛行機のマークを押して、画面を閉じた。
最後くらい、いい女でいたかったから。
#今日のお題#ありさの小説
#1件のLINE
LINEの通知音がなる度にあ!!彼氏から連絡きた!!
なんて舞い上がってた。今の私は胸がいっぱいいっぱいで、家庭内のことでメンタルが壊れてる。
らいんがいっけんなるたびに
びくびくしてる。なんで
こんなに苦しいんだろう
無理して笑ってることもつかれた。。。
1件のLINEが彼氏だったらなんて。。。
思ってしまう度に、胸が痛い。悔しくて悲しくて
涙があふれる時がある。やっぱり好きだったんだなぁって思ったりね。でも彼にば幸せになって欲しい。
たくさん苦労してきたんだもん、幸せになってもらわないと私の気持ちが報われない。彼には私以上の幸せを掴んで今よりももっともっと幸せになって
婚約していい家庭を築いてほしいな
それが今私できる最後の願いなんだ。
1件のLINE
1件のLINE。通知が鳴った。
「明日ってなんか提出物ある?」
2件、3件。
「社会のプリントあるよ」
「えそんなんあった?なくしたわ」
クラスラインだ。話に入るわけじゃないけどさ、
会話を眺めるの、なんか楽しいんだよね。
1件のLINEの通知それは3ヶ月前別れたばかりのあなたから
「俺、いままで馬鹿だった紗夜がいないと暮らしていけない復縁しない?」
私はこれになんと返そう、
1件のLINEが来た
「ごめんもう耐えられない」
あの言葉だけは一生忘れられない
私が最後の話し相手だった
相談相手だった
なのに私は他の子を優先して既読が着いたのは次の日だった
後悔してもしきれない
だから私はあなたの後を追うわ
ずっと相談乗ってくれた○○ちゃんありがとう
でも寂しいし本当は死にたくないだから止めてもらえることを願って最後に一言
「ごめんもう耐えられない」
お題:1件のLINE
深夜3時過ぎ1件のLINEがきていた。
「【私】ちゃんはずっと私の支えだったよ。ありがとう!ばいばいまたどこかで会お!」
私がこのLINEに気づいたのは朝6:30頃だった。
ものすごく嫌な予感がした。とりあえず私は
「いきなりどうした?!連絡ちょうだい!」
そう返信した。しかし既読はつかない。
そこからはただひたすら電話をし続けた。
30回ほどしたが電話に出ることはなく、私はとりあえず警察に連絡をし、捜索をしてもらうことにした。
そして彼女は自宅で発見された。
嫌な予感は的中し、首吊りをして息絶えていた。
「なんでもっとはやく気づいてあげられなかったんだろう…この前は元気そうに見えたけど無理してたんだ。」
後悔ばかりが残り寝れない日々が続いた。
そして今もあのときどうすればよかったのか、どうしたら助けることができたのか未だにわからない。
この事件以来、寝ることが怖くなった。深夜3時のLINEに気づけていれば…
今日もいつも通り睡眠薬を飲んで寝ようとした。
しかし、ふと考えてしまった。
「たくさん飲めばもう疲れることはないのかな」
と。そう考えたときにはもう手遅れだった。自分の手には致死量の睡眠薬とコップに入った水。
それを私は口に含んだ。
「あぁ。やっと解放された。」
その一件のLINEだけ、未だに既読スルー。
あなたの痛烈な言葉の後、何て返信して良いかわからぬまま、
絵文字も無い凍った言葉、、
【 ひどすぎる 】
そんなにひどかったかな、、
僕がハゲだった事を打ち明けた
かつらを取った写真。。