叶湊

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お題:1件のLINE

深夜3時過ぎ1件のLINEがきていた。

「【私】ちゃんはずっと私の支えだったよ。ありがとう!ばいばいまたどこかで会お!」

私がこのLINEに気づいたのは朝6:30頃だった。
ものすごく嫌な予感がした。とりあえず私は

「いきなりどうした?!連絡ちょうだい!」

そう返信した。しかし既読はつかない。
そこからはただひたすら電話をし続けた。
30回ほどしたが電話に出ることはなく、私はとりあえず警察に連絡をし、捜索をしてもらうことにした。

そして彼女は自宅で発見された。

嫌な予感は的中し、首吊りをして息絶えていた。

「なんでもっとはやく気づいてあげられなかったんだろう…この前は元気そうに見えたけど無理してたんだ。」

後悔ばかりが残り寝れない日々が続いた。

そして今もあのときどうすればよかったのか、どうしたら助けることができたのか未だにわからない。
この事件以来、寝ることが怖くなった。深夜3時のLINEに気づけていれば…

今日もいつも通り睡眠薬を飲んで寝ようとした。
しかし、ふと考えてしまった。

「たくさん飲めばもう疲れることはないのかな」

と。そう考えたときにはもう手遅れだった。自分の手には致死量の睡眠薬とコップに入った水。
それを私は口に含んだ。

「あぁ。やっと解放された。」

7/11/2024, 4:55:58 PM