『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1件LINEが、人を幸せにする。
あの人からのLINEは、その1件が嬉しい。
いつも、こっちのぬか喜びだけどね。
送った方は、ただ連絡を入れただけ。
届いた方だけ、浮かれてる。
「突然だけど、今日会えない?」
平穏な日常に突然送られてきた一件のLINE。
その宛先は---元恋人からだった。
「はあ……」
マリアナ海溝よりも深い深いため息をついて、その文面を見る。
これが私の友達とかだったら胸を弾ませながら会いに行ったはずなのだが、思い出したくもない名前だったので、胸がひどく重い。
概ね別れて寂しいとか、やりなそうだのそんなノリなんだろう。
人の気も知ったこっちゃない。
お前のそういうところが嫌いなんだよ---と指先に力を込めながら、LINEのブロックボタンを押した。
外に出ていたわたくしは、何かほしいものはないかとLINEを送った。本当に簡単な一文。一分未満で打てて送信できてしまう、何気ないもの。
すぐに返信はなく、買い物ができる店の通りから離れてしまわないように一駅分を歩いた。まだ梅雨明け宣言もなく、蒸した空気に汗が滲む……流れるのを感じては手持ち扇風機の持ち方を変えて。
さすがに猛暑には敵わない。
駅の入り口を見つけてすぐに駅構内へ逃げ込んだ。車両の中は音がするほど冷気が吐き出されていて、ちらほらと長袖を羽織っているひとを見かける。
最寄り駅に着くまで、いつでも反応ができるように電子書籍のページを送っていたけれど、あなたからの返信はなかった。
とうとう玄関前に。
音を鳴らさなかったスマホはカギと入れ替えに鞄の中へ。
「(寝ているのかしら)」
ただいま、と声をかけながら薄暗い廊下を伝ってリビングへ入る。キッチンとリビングのあるそこにはあなたがよく好むソファがあるけれど、空っぽのまま。
買い出したものを片付けながらあなたの痕跡を探してみた。キッチンにコーヒーの香りが漂っているだけ。
それを追うようにあなたの私室。
ノックすれば「んーー…」と生返事。
入りますよ、と声をかけても。
ベッドの端に座るあなたはサイドテーブルにマグを置きっぱなしに、一口も飲んでいないで。じーっと眉間にシワを寄せながら手許を一点凝視していた。
両手で持たれたそれは、かけるならば汗を多量にかいていたことでしょうね。
「何をそんなに熱心に見ているんですか?」
「きみからのLINE」
「おや」
「返信にすべてかけてるの。邪魔しないで」
「あらぁ…」
「……ん、これはよくない。別のにする」
「何かほしいものはありましたか?」
「あった。だからそうやって返信しようとしてるの。きみへの返信、誤字脱字不適切用語よくない。どうせならちょっといい奴って思われたい。全身全霊かけてる」
「なるほど。頑張ってください」
「ん」
そろぉ~と部屋を抜け出す。
なるほど、そういうことでしたか。そういうことならば、わたくしも気合いと覚悟を持って応えなくては。
ボディーシートは大変便利。
クローゼットにかかった服たちを眺めながら完成形を思い浮かべ、吟味してゆく。鞄だって持って行っていた機能性容量重視のものではなくて、おしゃれなものを。
テーブルに置いたスマホが新しい一件を受信するまで、全身全霊をかけましょう。
#1件のLINE
1件のLINE
「あれ、LINE通知来てるよ」
「あーうん」
「え、見ない系? 俺は赤いのついてると気になっちゃうタチなんだけど」
「私も普段はそうなんだけど」
「……なんか嫌なLINE?」
「嫌なわけじゃないけど、うーん、ほら」
「あ、既読つけちゃうんだ。わあ」
「めっっっっっっっちゃ長文なんだよねぇ」
「すごい、スクロールしてもずっと続いてる」
「いろんな話1回で送ってくるし。読むのも面倒で放置してた」
「うん、これは仕方ない」
一件のLINE。ラインってあれだよな。無料でトークしたり電話できるやつ。あれ便利だし現代日本じゃほぼ必須だけどあれってやばくねーか。
あれ確か韓国のアプリだろ。通信関連を韓国、というか他国に押さえられてるのやべーだろ。スタンプで金も吸いとられてるだろうしやばさしかない。
調べたらやっぱり韓国っぽいな。しかも韓国のであることを隠そうと色々と複雑にしてうやむやにしようとしてるな。怖いね。
昔どっかの役人だかの会話がどうこうって話あった気がする。そりゃあんなアプリに秘匿性があるとは思えないし情報が韓国に駄々漏れなんだろうな。
陰謀論みたいな考えになるけどやっぱりあれは日本の情報を盗むためのアプリでもあるんじゃないかな。なにしろ相手は韓国だ。
最近はコンビニやスーパーなんかで韓国の商品を見ること多いしそれだけ侵略されている、そう考えちゃうな。韓国が相手じゃそうも考えるってものだ。
これがアメリカとかだったらどれも気にしないんだけど相手がほぼ敵国の韓国だしな。嫌いにもなるし警戒もするってもんだ。
とはいえこんなことをリアルで話したりはしないけど。ネットで得た知識で知ったかぶりの政治家気取りか、ってなるしな。実際そうだし。
それにラインは俺も使ってるし。危険性はわかっててもバイトで必須だし兄貴と連絡取るにも便利で消せない。
なにより俺の会話に重要性は皆無だから俺に限って言えばラインの危険性はゼロだからな。そりゃ使っちゃうってものだ。そう皆が考えてるからラインはこの国に広まってしまったんだろうな。
「早く帰ってきてくれよ。」
………………
私が悪いのはわかってる。
あんなことしたからこうなったんだ。
『あの人』が怖いのも仕方がないこと。
だけど…………………………怖いよ
怖いものは怖い。
また諭される。
怒鳴られる。
否定される。
『あの声』を聞くだけで全てが嫌になる。
けど、私が悪いのに変わりはない。
そうだよね、本当にごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
もうしないから。
次からちゃんと気をつけるから。
私が全部悪いの。わかってるよ。
そう。こうなったのも、今までのことも、全部私が悪いんだよ。わかってるから。
だからもうこれ以上何も言わないで!!!!
『セミが鳴いてる!夏だよ!!早く外に出て!!』
君から届いたLINEで目を覚ます。
セミが鳴いてる?嗚呼、もうそんな時期なのか。
最近は雨が降ったと思えば次の日晴れだったりと忙しかったが…
のそのそと起き上がり、ガラッと窓を開ける。
その瞬間、僕は夏に包まれた。
カラッカラの熱が部屋の中に流れ込む。ミーンミーンと忙しなく鳴き声が聞こえる。目の前に広がるのは夏の象徴の入道雲。
…嗚呼、夏だ。今年も夏が来たんだ。
【1件のLINE】
「ごめんね、遅れる」
その1件だけでいい。
そうすれば喫茶店に入って、カフェラテを飲んでゆっくり待つよ。
「遅刻はその人の時間を奪うことになる」と自己啓発本に書いてあった。なんなら昔の私もそういう考えだった。
だけど友達間ではきっと、双方の妥協点をうまく探すことだ。遅れる人は遅れる、速い人は15分前からスタンバっている。なんならギリギリを責める人もいる、人によってまちまち。だから私にとっては、1件のLINEが妥協点だ。
連絡がないと、怒るよりも不安になる。大丈夫かな、何か事故にあったんじゃないかな、曜日間違えたのかな。だからせめて、LINEはちょうだいね。大丈夫だよ、ゆっくり来なよって返すから。
1件のLINE
1件のLINEが表示された。
そこには「別れよ」の3文字だった。
私はすぐに彼に電話をかけた。
昨日まで普通に話して電話してLINEしてたのに。
でも全く繋がらなかった。
LINEをしてももう二度と返信が返ってくることなんかなくて彼から送られてきた別れよの1件だけが残っていた。
忘れようとしても忘れることなんか出来なくて嫌うことも出来なかった。
私は毎日のようにたくさん泣いていた。
ある日突然彼のお母さんから電話がかかってきた。
お母さんは泣きながら教えてくれた。
彼の病気が悪化してしまいもう先が短いことを知ってしまった。だから自分のことを忘れて新しい恋をして幸せになって欲しいって考えたんだって。
彼は毎日病室で泣いていた。
その話を聞いて崩れ落ちていくかのように声を上げて泣いた。彼のお母さんと一緒にたくさん泣いた。
私ね、もうあなたのせいで新しい恋なんかできないよ。
だって私の好きな人はずっとあなただから。
好きになってくれて好きにならせてくれてありがとう。
これからはちゃんと前を向いて生きていくね。
1件のLINE NO8
学生の頃はそれなりにできていた。なのに社会に出るとダメ人間になる。会社では仕事がもらえない。誰も認めてくれない。
大学の時から付き合っていた彼女にも、他に好きな人ができたと言われフラれた。
死にたくなる。
28歳で死ぬなんて父はどう思うだろう。
僕は父子家庭で育った。父は寡黙な人だったけれど、僕の為に一生懸命だった。そんな父が3年前に癌で他界した。
「父さん、僕はどうしたらいい、、、」
その時、1件のLINE
〝おまえは小さい頃から人前で話をするのが苦手だったからな〜
でもおまえは文章力はあった。小学校の作文コンクールで賞も獲っただろ^_^ あれは嬉しかったな〜
捨て猫を拾ってきた事もあった。泣きながら飼ってほしいというから仕方なくマリと名前をつけて飼ったよな おまえは一生懸命面倒をみたな マリもここでおまえに感謝しているぞ^_^
おまえは優しい子だ
俺が入院した時も最後は家に連れて帰りたいと医者に話してくれて、家で2人で過ごす事ができた。
俺は本当におまえに感謝している
人生なんてうまくいかない事ばかりだ。 おまえは母親をずっと知らずに育った。 俺はずっと申し訳ないと思っていた。でも優しい人間に育ってくれた。
おまえは俺の自慢の息子だ。
辛いことから逃げてもいい。
だけど俺のところにはまだ来るな。 わかったな亮太、、、”
父さん、、、。
LINEのアイコンを見ると、幼い頃の僕と父が、並んで笑っている写真だった。
父さん、俺頑張るよ。だからまたLINEくれよな。
ありがとな。
突然のLINEのヒトコトが…
始まりでした…
まるで突然降りだした
猛暑雨のように…
晴れ渡る空に…
轟音が轟き
風は一変して向きを変え
キミを抱くように包むように
優しく降りだした…
LINEのヒトコトはナイショです🐱
ミーチャン…
今日もかわいい…
その笑顔は俺の最高峰です
どんな夏山も栗駒もモンブランもとどかないよ!
今日も無理せず頑張ってね✨
いってらっしゃい((🙋
『友達を超える』
毎日ちょっと ラインをくぐるリンボーダンス 昭和のレコード リンボーダンス 意味もなくアロハシャツ ちょっと派手目のアロハシャツ 友達認定 曖昧な境界線 座標のどこにいるの?と訊かれても答えられない ひょんなことから 君と会うことになった
夕日も星空も 雑然としたベッドでさえも 美しすぎる 深夜手前の謎のテンション もう好きなだけ踊ってしまおう
君が送ってくれた言葉
たった一言だけと
僕には充分だった
僕も君が好きだ
―1件のLINE
【一件のLINE】
姉貴からのLINEで、俺は叩き起こされた。
「愚弟ぃいい! 私の愚痴を聞けぇええ!」
「電話かよ」
深夜二時。
いきなりの出来事に、目がしばしばした。
半分寝そうな脳みそを起こしながら、やっとベッドから上半身を起こす。
歳の離れた姉貴には、健全な高校生の貴重な睡眠をご理解できてないらしい。
「と言うか、時間……」
「彼氏に振られた私を慰めろぉおおお!」
「あ、はい」
これ、酔っ払ってるな。
どうやら居酒屋にいる。通話の向こうから、ビールの追加注文の声がした。
姉貴は酒癖の悪さを理由に、よく彼氏に振られていた。
酔っ払うたびに、からみ酒。
慣れてる俺と違い、彼氏さんには大変なのだろう。
もちろん、姉貴にも良いところはある。
豪快なとこ。努力家なこと。後輩の悩みに親身になってくれるところ。
あとはーー
「愚痴聞き料、時給一万円!!」
「喜んで!」
そーゆー所も、大好き。
俺は姉貴の愚痴に付き合うことにした。
なるべく聞き手に回り、こまめに相槌を打つ。
時折褒めたり、宥めだり。
昔、俺が挫けた時に、姉貴がそうしてくれた様に。できる限り親身に耳を傾けた。
「本当にねー、良い男なんだよ。頭はいいし、お金あるし、顔も広くて大人だしー……」
姉貴の愚痴は、いつも似た様な終わり方をする。
ーー頑張る私を、誰かに愛して欲しかったのよ。
大人って、みんなこうなのかな?
がむしゃらに努力して、褒めてもらえなくて、人が恋しくなる感じ。
高校生の俺にも少しわかる気がして、うん、って姉貴に寄り添った。
「彼氏とよりを戻せるといいね」
「うん、サンキュー。……愚弟なんて言ってごめんね」
電話を切る頃には、空が少し明るさを取り戻していた。
二度寝のために、横になろうとして止める。
俺も、いつか大人になれるんだろうか。
背伸びをしたいのに寂しくなる感覚に、少しだけ、考えてしまった。
「あぁめっちゃカッコイイ」
また言ってる。
「先輩好きな人いるらしいよ」
「えっホント?どこ情報?」
「多分ホント。先輩の友だちから聞いた。」
「マジかぁ」
もう立ち上がれないー
なんて言ってる
友だちをどうにかしてあげたいと思いながら
気分転換に遊ぶことを提案した。
彼女は1つ上の先輩に恋してる
私は彼女とは
ほぼ一緒の行動をして2人でひとつ的な感じ
早く彼女と先輩が付き合うことを願ってる。
その夜私の方に1件のLINEがきた。
彼女が好きな先輩からだった。
『女子ってどこ行くと楽しいってなる?』
以前彼女が行きたいと言っていた所を伝えた。
きっと私に聞くって事は彼女を誘うってことだから
上手くいくことを願って
─────『1件のLINE』
「1件のLINE」
いつ来たのか分からない最後の通知。
そのメッセージの内容は、私が今最も欲しい言葉だった…「大好きだよ」と…。私は、誰かに好かれたかった。だけど、最後にかなった。
最近全然書けないんです………
これも没な気が………………
いや!大丈夫!小説は、自分のために作る。人を助けるために私は作るんです!いや…………逆に疲れさせてたら………ごめんなさい!!!(>_<)
1件のLINE
ピコン
通知がなって画面開けば
貴方からのメッセージ
『1件のLINE』
軽い着信音と共にそれは来た
短い言葉で
意味は十分に伝わる
ああ、こうしちゃいられない
早く、早く行かなきゃ
『危篤』
「今日もお仕事、忙しいかな?🤔」
たった1件のLINEだったけれど、私にとっては悲鳴に近しいメッセージだった。精一杯のわがままで、酷く下手くそな私なりの甘え方だった。気づけば外はじんわりと明るなってきていて、送信時間は午前5時すぎを表示している。結局今日もまた、一睡も出来なかった。
きっと、いや絶対、彼はまだ起きていない。朝からこんなメッセージを送り付けて、つくづく自分は重たい女だなと思う。今からでも送信取り消ししようか。いや、それは余計に病んでる印象を増長させるのでは…?送信ボタンを押した親指を恨むしかない。
彼は元々多忙ではある方だったけれど、このところは特に仕事が立て込んでしまっているらしく、家にもろくに帰れていないらしい。それでも必ずお昼の休憩時間にはLINEを返してくれて、私はその都度、つかの間の喜びを噛み締める。結局その後には「忙しいのに、面倒くさいと思われていないだろうか」という疑念に蝕まれ、焦燥と寂寥感に溺れてしまうのだが。
彼の浮気を疑っている訳では無い。彼は浮気なんかする人じゃない…というと信じてもらえなさそうだが、そもそも私は彼の不器用で、寂しがりで、誰よりも優しく誠実な所に惹かれたのだ。周りから重たい重たいと言われる私ですら疑う余地のないほど、彼の浮気を心配する要素は欠片も無い。
多分彼は浮気なんかする前に…これは私が1番恐れていることだけれど…黙って私の前から消えてしまう気がする。彼は優しいから、私に飽きても、私じゃない好きな女の子ができても…最悪な話、私のことを大っ嫌いになっても、きっと不満のひとつも零してくれないと思う。ただ何も言わずに、いつの間にか静かにいなくなってしまうのではないか。そう感じた途端、胃の奥底から全身に不安が溢れ出した。脳みそにも、脊髄にも、心臓にも、赤血球のひとつすら残さず、彼が離れていくかもしれないという恐怖に青ざめた。
分かっている。こんなのは確実に杞憂だ。それに、こんなことを考えて、勝手疑って…彼を裏切っているようなものだ。分かっている。頭の中では、ちゃんと分かってるつもりだ。私は酷く卑屈な人間なのだ。そしてそれは、他人から見れば鬱陶しいのだ。迷惑なのだ。それも…身をもって知った。
それでも、万が一にでも彼を失いたくない。彼から離れたくない。その気持ちが溢れかえりすぎて、いつも最悪なパターンを想像してしまうのだ。彼に嫌われたくないから、彼に嫌われていないか、過敏に、いやそれ以上のifの世界まで考えてしまう。遠足を楽しみにしている子供が当日雨が降らないかと何度も確認するのと同じように、彼の心が私から離れていないか確かめなければ落ち着かない。
とは言えあんまり直接な言い方で彼に私のこの重たい気持ちを伝えるのは気が引ける。彼のことだからきっとまた、不安にさせてごめん、とか言うのだ。彼は何も悪くないのに。そんなことを言われたら、逆にあなたは何も悪いことをしていないのに謝らせてしまってごめんなさい、とまた罪悪感と不安が生まれる。
だから、なるべく明るく、平静を装って、顔文字なんか使って、如何にもなんとなく送ったのだという雰囲気のメッセージを送った。けれど結局私の不安は消えない。また不安は増す。そして結局こうやって後悔している。全く、彼は私の何が好きで付き合っているのだろう。つくづく好事家だ。いや、もしかしたら、本当は無様な姿を見てほくそ笑んでるのかもしれない。それならそれで、彼からの「好き」を疑わないで済む分、返って安心するのかもしれない。けれどきっと彼は今までもこれからも、ずっとずっと優しいままだ。少なくとも私の前では絶対に揺るがない。その度に私は、なんという地獄に堕ちてしまったのだと嘆き悲鳴をあげ、けれどどんどんと彼に溺れていくのだろう。
時刻は6時をまわり、結局意味のなかったアラームがなった。身体の疲れはちっとも消えないままなのに、もうベッドから起き上がらなくてはならない。それに布団から出ても、きっと心は枕に置き去りだ。とても目覚められるような調子では無い。もうあちこちが痛みすぎてなにがなんだかよくわからない。昨夜さんざ泣いたはずなのに、また涙が出てきてしまった。それでもやはり彼に心酔してやめられない。重たい重たい私は、彼の中に沈んで浮き上がれない。明日もまた、不安に痛めつけられるのだろう。
まだ既読はついていない。
1件LINEその1件のLINEが誰なのかすごくワクワクする友達からのLINEでも、親からのLINEでも、でも心の中では君からのLINEがいいなぁって思ってたりもする。