1件のLINE』の作文集

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1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/11/2023, 3:01:25 PM

1件のLINE


「電話をしよう」

LINEがきていた。
月曜夜中の22時。
試験の準備で忙しい私に気遣って、
彼はきまって週初めの夜遅くに連絡をくれた。
一月の間の約束を律儀に守って。

待っていた。
1日、2日と数える時間はあまりにも長くて、
もしかしたらもう二度と
君と繋がることはないのかもしれないと
私はきまって週終わりに涙を流した。

それでも月は繰り返し同じところへ戻っていた。

今日、話せたら言おうと思っていたことがある。
詰まることのないように何度も頭で唱えたその言葉。

「好き。」

と、言われた。
何度も頭の中で唱えていた。
言葉は、脳から口へつながるどの神経の途中で
息を切らしたのだろうか。

「私も、」

違う、ちがう、違うよ。
わかっているはずだ、
同じ言葉を吐き続け、月が沈み目を覚まして、
私はあることに気づくんだよ。

彼の戻る場所が太陽にあるということ。
光がさして、私と彼と人々が明瞭な輪郭を取り戻したとき、
私の後ろに落ちる影は彼の影の中にいないこと。
彼の影の外側には別のなめらかな輪郭が見えていた。

夜になると、
影は暗闇にとけてしまう。
だから、見えなかったんだ。
見ないように、口にしないように、
そうしたら本当に見えなくなる気がしたから。

でも、幾度となく訪れる朝に説得されたのだ。
もう、終わりにするべきだと。

誰かの輪郭に住む彼を好きな私と、
その輪郭に住まない私を好きな彼。
もし彼と誰かの輪郭が重なっていなければ、
それは私の好きな彼といえるだろうか。

ときどき住む私の宿が彼のゲストルームなら、
彼の宿は彼女の暖かいリビングか隅々まで清潔に整えられたベッドルームだろうか。
彼女の家に住む彼の宿を借りている。
そこは本当に暖かく静かで穏やかだった。
朝になると入ることのできない、とても素敵な…。

私も誰かの宿になりたい。
誰かもまた私の宿になって。
そういう夢を見続けている。
今夜は夢を見る前に、言わなければ、

「君がいて本当に良かった。
妻には言えないことも何故か君には話せてしまうんだ。」

「ええ、そうですか。それは、よかった。」

「今週も、君と話したいことがたくさんある、
君と話した次の日に娘が…」

口を開いたまま思考が止まっていた。
長い間待ち続けたこの一週より長い、静寂に
全身が包まれて、動くことなどできない。

手の中で光る、画面に並んだ吹き出しは
どれも形を変えていない。
送られた最後の一文は、変わらず淡白に味気なく
要件だけが綴られている。
それなのに今日のこの、7月11日の彼からのLINEは、
私の心に入り込んで、二度と出てはいかない。


彼女のなかに彼が宿り、また彼のなかに誰かが宿る。
私は…、

7/11/2023, 2:56:49 PM

ラインなんて面倒。
メールで十分じゃない?
なんか、写真とかいるし、名前も登録したやつになるから、フルネーム?名字?名前だけ?あだ名?
と、思ってから20年。
今ではラインがならない日はない。
広告だったり広告だったり広告だったり。
子育てしてる間こそ、ママ友や子供の部活やらで連絡のツールのいかんを発揮してくれた。
今となっては昔の新聞折り込みちらしのように広告を受け取るツール。
ラインごと消しても生活に問題ないと思う。
ママ友は所詮ママ友。
年賀状を送り合う程度の友達とさほど変わらなくなった。
それでもたまにラインのアイコンを眺めて、誰かの写真が変わったのをお便りのように見るため。
過去の友達の日常をチラリと見たいが為。
「お元気ですか?久しぶりにお会いしたいです。」
の一通のラインが送信できない。
筆不精という言葉を聞かなくなったけれど、ライン不精というのかな。
スーパーなんかでバッタリ知人に会えば
「久しぶり!今度お茶しよう!ラインするね」と、どちらともなく言う社交辞令。
仕事でもしたら違うのかな?とも思うけれど、今更、働いて友達作ろうとも思わない。
取り立てて誰かに相談しなきゃならない事もない。
ピコンとなったラインをみると、子供から写真が一通。
こういうのがあるからラインをやめられないのよね。

7/11/2023, 2:56:11 PM

ようちゃんだいすき

ってきたら大喜び

(*゚∀゚人゚∀゚*)♪

しちゃうわ☺️

tsutsuから来たら泣いちゃう。

。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し泣



#1件のLINE

7/11/2023, 2:55:45 PM

1件のLINE

私は私が生まれてきた理由が何一つ分からなかった。
私は私がこの世界で最も憎かった。

このなよなよしたとこも、メンタルの弱さも、運動神経の悪さも、勉強ができないところも。嫌いだった。

ただ、そんな私にも毎年1回の楽しみがある。
それは私の誕生日。

周りにとってはなんてことない普通の日で、私だけが浮かれる日。
そんな日に、親から毎年1件LINEメッセージが届く。

生まれてきてくれてありがとうだの、可愛らしいだの、優しいだの、頑張ってだの、あなたらしくいなさいだの、ここの家族になってくれてありがとうだの。

親の《愛》が、私の目に映る日。
だから大好き。

7/11/2023, 2:53:41 PM

1件のLINE(2023.7.11)

「ええー…」
目の前で閉まったドアと、無情に過ぎ去っていく電車。思わず気の抜けた声が出る。遠くの方で鳴いている蝉の声が、より虚しさを際立たせた。
時刻表を確認すると、次の電車は20分後。まったく、田舎ってのはこれだから…。
仕方がないので、ホームの寂れたベンチに腰を下ろして、何の気もなしにスマホを見る。
「あー…めっちゃ通知たまってる…」
返信が億劫だからと未読のままにしていたLINEが21件。それを1件ずつ確認して返信するのは面倒だが、20分という微妙な時間を潰すのにはちょうどいいだろう。
死んだ魚のような目でぽちぽちと返信していって、残り1件となったとき、私はぴたりと指を止めた。
そのメッセージが送られてきたのは、1年前の3月。私が高校一年生のときだ。並大抵の人なら、それほどの期間未読スルーするような関係なんて、余程険悪か疎遠なのかと思うだろう。まぁ、ある意味疎遠というのは間違っていないかもしれない。このメッセージの送り主は、既にこの世にはいないのだ。
1年前、とてもくだらないことであの子と喧嘩した。きっかけはなんだっただろうか…もう、あまり覚えていない。あの日、あの子と口論になって、喧嘩別れをして…次の日、あの子のご両親からの電話で、もう二度と仲直りできないということを知った。交通事故だったらしい。帰宅途中、家の近くの横断歩道を渡ろうとしていたあの子に、信号無視したトラックが突っ込んできて…即死だったそうだ。あまり詳しくは、聞けなかった。
メッセージの送信時刻は、あの子が亡くなる10分前。きっと、家路の電車の中で打ったのだろう。あの子の訃報を聞いてからその通知に気づいて、内容を見る前に通知を消してしまった。もしそのメッセージを開いて、読んでしまったら。既読をつけてしまったら。あの子がもう、返信などできないのだということを嫌でも受け入れなければいけないから。
けれども、きっともう、潮時だろう。この一年、嘆いたし、悲しんだし、憤った。そして、諦めがついた。もう、あの子はどこにもいない。私が既読をつけたってつけなくたって、帰って来はしないのだ。
震える指をなんとか動かして、あの子とのチャット画面を開く。

『ごめん。私が言いすぎた。明日また、一緒に帰ってくれますか?』

もう枯れ果てたと思っていた涙が、ひとつこぼれた。短くて、大した内容でもないメッセージ。しかし、当たり前だが、このメッセージを送ったときのあの子は、まだ明日があると思っていて、私と仲直りして、また明日一緒に帰りながら、笑い合えると信じて疑っていなかっただろう。無機質なデータの塊の中で、あの子がまだ微笑んでいるような気がした。
きっと、既読は永遠につかないけれど、私は一年越しの返信をする。
『ごめん。一年も放っておいてごめん。私の方こそ言いすぎてごめん。一緒に帰れなくて、ごめん。』
未読メッセージは、0件になった。

7/11/2023, 2:53:18 PM

言葉には、霊が宿る。言葉には、力があり、重みがある。見えるものでは、決して無い。しかし、多くの人々が計り知れないほどの永い時間を掛け、変化させ続けて来たものだ。
 謂わば、言葉とは其の土地の歴史であり、文化であり、様々なものの根底なのだ。

 今の時代は、遠く離れていても誰とでも連絡できる。

 その言葉の相手と自分自身に与える影響力と重みを、気軽に連絡することが出来てしまうからこそ、実感することは難しいと思う。

 言葉には、人の人生を変える力がある。

たった一言で…人を殺めることも、人を救うことも、出来てしまう。

 言葉は、『諸刃の剣』という事実を決して忘れては無らない。

7/11/2023, 2:51:37 PM

#1件のLINE

また一緒に行こうね!

君からのLINEはこれが最後。

あれからもう1年が経つよ。
早く目覚めて、眠り姫。

7/11/2023, 2:48:00 PM

地を歩いた
果てしない青の白綿に乗って
飾り気のない大地に沿うように
揺れ動く波のように
風になって空へ散った

どうか届けてくれないか
幻影のような雲たち
この海の向こうにいるあなたへ
遼遠の果てまで
どうか届けてくれないか

7/11/2023, 2:41:49 PM

1件の゙LINE
休日昼寝から起きて、スマホをチェックしていると、LINEの゙通知がきていた…あいつ、だ…必要最低限の゙登録の中で、一番気まぐれな奴…ふっと溜息が溢れる。毎回言いたい放題で、すぐキレて絶交宣言するくせに…返事は…

7/11/2023, 2:40:21 PM

曖昧な 言葉一つの枠の外 
滲む心を探す 幾度も

#短歌 #書く習慣 20230711「1件のLINE」

7/11/2023, 2:38:57 PM

音信不通だったある彼女の物語

それは突然で自分の頬を汗が伝った

"頑張れって言ってください''

頼る事が苦手な彼女の
精一杯のsosだったのだろうか
それは不器用で、でも直ぐにバレる強がりの癖

"は? なんで?なんかあった?''

"ごめん。変だよねwやっぱいいやw''
"迷惑になるから''

"迷惑じゃない、長くなってもいいから''

予想斜め上の相談で、放っておけば大事に至っていた。

1件のLINE
1件のsos
【1件のLINE】

7/11/2023, 2:38:38 PM

「今日空いてる?」友達からの『一件のLINE』
このLINEを見て私は安心する。

理由は、誘ってもらえるということは相手も私を友達だと思ってくれている証拠だから。

そして、私はすぐに「空いてるよ!」と返す。

これからも友達を大事にしよう。

7/11/2023, 2:38:35 PM

1件のLINE(メッセージ)
あるゲームの夢小説です。


⸺ピコン
「なにか急ぎかな?」
大抵メッセージが来るときは、急な収集だと決まっている。
それ以外は僕の部屋に来るかの2択だ。

[僕の部屋に来て]

見た瞬間すぐ席を立ち彼の部屋に向かった。
途中少しいつもよりニコニコしている白髪の彼が逆方向へ歩いていった気がしたが、気にしている余裕はない。

「ど、どうしましたか??」
部屋に着くまで早足気味できたため、少し息が上がりつつもそう尋ねる。
そう聞くと彼は不思議そうな顔をした。
彼は僕の方へ歩み、顎に触れ、反応を見るように顔を近づけた。
「ン?君を呼んだつもりはないんだけど…でも、ハハッ、そんな息が上がるほど僕に会いたかったってわけ?」
「そ、そうですよ!いつでも会いたいですから!って、え?呼んだつもりは…ってメッセージ来てましたけど…」
「ふぅん。それより、誰か僕の所有物を操作した人物がいるようだ。はぁ…全く、」
「え、そんなの危ないのではないですか?すぐ、特定して…」
そう言葉を紡ぐ僕に彼の体温がかかり中断された。
背中に手が掛けられ、抱きしめられてると分かる。
「あの…」
「ン?なに?」
「いいえ」
僕も彼の背中に手を回し抱きしめた。
「少しお疲れみたいですね」
「君は本当に僕のこと好きなンだね」
「え?今、ですか?」
「そう、今。こんな少し話して触れただけで君は僕のコンディションまで感じてしまう。僕への愛が強すぎるンじゃない?」
「嫌ですか?」
「不思議と嫌ではないのが不快だよ。」
「え…」
「こんな気持ち今まで不要だと思っていたし、感じることも無かった。愚考だとも思ったね。でも、もうそれを全て理解していても感じてしまう。君はそれが愛なんだよなんていうのかね?ねえ、責任取ってくれるンだよね?」
彼はニヤリと笑みを浮かべた。

7/11/2023, 2:38:07 PM

スマホをいじっていると1件通知がなった。
見てみると友人からだった。
【ちょっと死んでくるね】
これはいつも通りだった。
僕はいつも通り返した。
【勝手にしろ】
それが駄目だったのかもしれない。
何故か友人は本当に死んでしまっていた。
あの時止めていたらと思う。
たったの1件のLINEが僕を地獄まで突き落とした。
僕は其の1件を残して会話履歴を全て消した。

# 60

7/11/2023, 2:35:29 PM

LINEの通知は切ってるのに

なぜかって、それは気にしてしまって

なにも手につかなくなりそうで怖くて

でも本当は気になって何度も開いてる

たった1件のLINEが欲しいから

自分の送ったLINE読んだかな、読んだかなって

何回も見たりして

切ってる意味ないじゃんってくらい見ちゃって

でも読んだらなんて思うかな、なんて

つい気にしてしまうから送ったLINEが大丈夫か確認したりして

本当にバカみたいだけどドキドキして。




明日の午後は空いてますか?

【1件のLINE】

7/11/2023, 2:34:22 PM

1件のLINE

たった1件のLINEで感情が浮き沈みする。
この状況を楽しめるところまで行ってみたい。

7/11/2023, 2:34:09 PM

1件のLINEが来ていた。
開いてみると、公式アカウントだった。

これで何度目だろうか。
私の友達は公式アカウントしか居ないのか???
正直一番萎える瞬間である。

例えばの話だが、好きな人にLINEを送ったとして、
返信を待ってる時間は永遠の様に長く感じるのに、
いざ来ると緊張して開けず、意を決して開いたら
公式アカウントだった時の気持ちレベルには萎える。

私の場合は最後に友人と話した内容すら覚えてないのだが。

唯一連絡が来るお友達が公式アカウントとか虚しいにも
程があるだろ。大丈夫か私。
それにしても愉快な脳みそは回るのであって、
公式アカウントに意味のわからない絵文字を送りまくり、
全反応を探っているのである。
これが最近の私の暇つぶしである。

スマホが友達とは全くその通りで、
お友達と話している時間よりもスマホをいじっている
時間の方が圧倒的に長いわけだから、私とスマホは
親友と言っても過言ではない。いや、恋人だ。
いやでも、恋人をトイレには連れて行かないか。

そんなことはどうだっていいのだ。

私は今先輩からの1件のLINE、
『明日空いてる?』
をフルシカトしてるのである。

正直明日は空いてる。
でももし空いてると言えば、先輩の要望が嫌だった時に
断れる免罪符が無くなってしまう。
逆に空いていないと言えば、先輩からの信頼度は下がる
だろう。それはあまり良くないと思う。
私生活に影響が出る場合が生じるからだ。

しかし本音を言えば行きたくないのである。

LINEが送られてきて3時間
もうそろそろ返さなければならない…

…………あ、素晴らしい返答を思いついた!
これを読んだ変わり者にも是非使ってみてほしい!





『時間次第では空いていますよ!』





よし………完璧だ。

7/11/2023, 2:33:11 PM

1件のLINEからはじまる、
めくるめく青春ジェットコースター
ラブコメディ!
この夏、あなたのココロを 
キュンキュンさせることまちがいナシッ!
ぜひ劇場でご覧下さい☆

の、ような映画、今年も去年もその前から、
たくさんある気がするけど、
アレは何なのだろう?

紫式部が光源氏書いてた頃から変わらない、女子の本能を刺激するのだろうか?

紫式部の時代にLINEがあったら、
それはそれで面白い気はする。
LINE小説発表したりしそう。

あ、ワープ物で、
紫式部が現代に来たほうがいいのかな?
訳もわからず、
あの十二単+長髪で街を歩いていたら 
盛大にコケて、
「お前何してんだよ」とかって
助けてくれた人が光源氏の末裔で、
恋に落ちて…
と思ったらその末裔はオンナノコで…

キャー!キュンキュンよ!
イケるわこれで!
小説家デビュー決定した!

7/11/2023, 2:32:43 PM

元々、連絡を取ることは好きじゃない。画面に通知のバッジが付いていると気になるから表示を消しているし、通知センターで内容を把握して、緊急でなければ未読のまま返信を後回しすることだってしょっちゅうだ。友人には怒られるのだけれど、ひとつ言葉を返すのに驚くほど体力と精神を持っていかれる。どうして皆はあんな几帳面に連絡を続けられるのだろう。
 何気なしに通知を確認していると、新しく表示が増えた。見慣れてきたアイコンと名前、「ねぇ」の二文字。きゅうと縮み上がる心臓のまま少し見つめて待ってみるが、それ以上の通知は無い。
 あぁ、どうしよう。返信したら今時間があるのだと思われて頼み事をされるかもしれない。遊びに駆り出されるかもしれない。誘われたら最後、貴重な休日を犠牲にするか善意を断った自分に嫌悪感を抱くことになる。でも、もしかしたら緊急の用事なのかも。頭痛がする。連絡事項はすぐ伝えて欲しい。
 ぐるぐると頭が回る。通知の表示が四分前、五分前と返信しない私をちくちく責め立てる。あぁ嫌だ。現代のスピード感に着いていけない自分が悪いのだと辛くなる。辛いのだ。こんなに小さなことが、何よりも。


『1件のLINE』

7/11/2023, 2:32:43 PM

『通知』


《たすけて》

私のもとへそう通知が来たのは、街も静まり返る午前2時のことだった。

(………不気味だわ)

午前2時ということもあり、少し怖くなる。
LINEなのだから差出人は分かるはずなのに、名前は空白だった。

していた作業をやめてLINEを開く。
トーク履歴までは消せまい。

「……?」

そこにあるのは、ただ《たすけて》の4文字のみだった。以前のトーク履歴はない。新たに追加した友達でもない。友達になっていない人でもない。

改めて怖くなり急いでLINEを閉じたが既読の文字はついたままだ。読んだことは相手に知られる。

そしてすぐ、また

《たすけて》

《さがして》

《おねがい》

《みつけて》

連続で4つもメッセージが来るものだから心臓はばくばくした。
これを送っている誰かは誰なのだろう。

どこかにいるその誰かは、見つけてほしいと言っている。これがもし、私の思う通りなら白骨が見つかってもおかしくはない。

これがもし、私の知っている人間だったらいたずらか、本当に危険な状態のどちらかだ。

どちらにせよ私は助けることは出来ない。

私はそのまま、そのLINEを無視することにした。


お題:《1件のLINE》

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