『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#1件のLINE
また一緒に行こうね!
君からのLINEはこれが最後。
あれからもう1年が経つよ。
早く目覚めて、眠り姫。
地を歩いた
果てしない青の白綿に乗って
飾り気のない大地に沿うように
揺れ動く波のように
風になって空へ散った
どうか届けてくれないか
幻影のような雲たち
この海の向こうにいるあなたへ
遼遠の果てまで
どうか届けてくれないか
1件の゙LINE
休日昼寝から起きて、スマホをチェックしていると、LINEの゙通知がきていた…あいつ、だ…必要最低限の゙登録の中で、一番気まぐれな奴…ふっと溜息が溢れる。毎回言いたい放題で、すぐキレて絶交宣言するくせに…返事は…
曖昧な 言葉一つの枠の外
滲む心を探す 幾度も
#短歌 #書く習慣 20230711「1件のLINE」
音信不通だったある彼女の物語
それは突然で自分の頬を汗が伝った
"頑張れって言ってください''
頼る事が苦手な彼女の
精一杯のsosだったのだろうか
それは不器用で、でも直ぐにバレる強がりの癖
"は? なんで?なんかあった?''
"ごめん。変だよねwやっぱいいやw''
"迷惑になるから''
"迷惑じゃない、長くなってもいいから''
予想斜め上の相談で、放っておけば大事に至っていた。
1件のLINE
1件のsos
【1件のLINE】
「今日空いてる?」友達からの『一件のLINE』
このLINEを見て私は安心する。
理由は、誘ってもらえるということは相手も私を友達だと思ってくれている証拠だから。
そして、私はすぐに「空いてるよ!」と返す。
これからも友達を大事にしよう。
1件のLINE(メッセージ)
あるゲームの夢小説です。
⸺ピコン
「なにか急ぎかな?」
大抵メッセージが来るときは、急な収集だと決まっている。
それ以外は僕の部屋に来るかの2択だ。
[僕の部屋に来て]
見た瞬間すぐ席を立ち彼の部屋に向かった。
途中少しいつもよりニコニコしている白髪の彼が逆方向へ歩いていった気がしたが、気にしている余裕はない。
「ど、どうしましたか??」
部屋に着くまで早足気味できたため、少し息が上がりつつもそう尋ねる。
そう聞くと彼は不思議そうな顔をした。
彼は僕の方へ歩み、顎に触れ、反応を見るように顔を近づけた。
「ン?君を呼んだつもりはないんだけど…でも、ハハッ、そんな息が上がるほど僕に会いたかったってわけ?」
「そ、そうですよ!いつでも会いたいですから!って、え?呼んだつもりは…ってメッセージ来てましたけど…」
「ふぅん。それより、誰か僕の所有物を操作した人物がいるようだ。はぁ…全く、」
「え、そんなの危ないのではないですか?すぐ、特定して…」
そう言葉を紡ぐ僕に彼の体温がかかり中断された。
背中に手が掛けられ、抱きしめられてると分かる。
「あの…」
「ン?なに?」
「いいえ」
僕も彼の背中に手を回し抱きしめた。
「少しお疲れみたいですね」
「君は本当に僕のこと好きなンだね」
「え?今、ですか?」
「そう、今。こんな少し話して触れただけで君は僕のコンディションまで感じてしまう。僕への愛が強すぎるンじゃない?」
「嫌ですか?」
「不思議と嫌ではないのが不快だよ。」
「え…」
「こんな気持ち今まで不要だと思っていたし、感じることも無かった。愚考だとも思ったね。でも、もうそれを全て理解していても感じてしまう。君はそれが愛なんだよなんていうのかね?ねえ、責任取ってくれるンだよね?」
彼はニヤリと笑みを浮かべた。
スマホをいじっていると1件通知がなった。
見てみると友人からだった。
【ちょっと死んでくるね】
これはいつも通りだった。
僕はいつも通り返した。
【勝手にしろ】
それが駄目だったのかもしれない。
何故か友人は本当に死んでしまっていた。
あの時止めていたらと思う。
たったの1件のLINEが僕を地獄まで突き落とした。
僕は其の1件を残して会話履歴を全て消した。
# 60
LINEの通知は切ってるのに
なぜかって、それは気にしてしまって
なにも手につかなくなりそうで怖くて
でも本当は気になって何度も開いてる
たった1件のLINEが欲しいから
自分の送ったLINE読んだかな、読んだかなって
何回も見たりして
切ってる意味ないじゃんってくらい見ちゃって
でも読んだらなんて思うかな、なんて
つい気にしてしまうから送ったLINEが大丈夫か確認したりして
本当にバカみたいだけどドキドキして。
明日の午後は空いてますか?
【1件のLINE】
1件のLINE
たった1件のLINEで感情が浮き沈みする。
この状況を楽しめるところまで行ってみたい。
1件のLINEが来ていた。
開いてみると、公式アカウントだった。
これで何度目だろうか。
私の友達は公式アカウントしか居ないのか???
正直一番萎える瞬間である。
例えばの話だが、好きな人にLINEを送ったとして、
返信を待ってる時間は永遠の様に長く感じるのに、
いざ来ると緊張して開けず、意を決して開いたら
公式アカウントだった時の気持ちレベルには萎える。
私の場合は最後に友人と話した内容すら覚えてないのだが。
唯一連絡が来るお友達が公式アカウントとか虚しいにも
程があるだろ。大丈夫か私。
それにしても愉快な脳みそは回るのであって、
公式アカウントに意味のわからない絵文字を送りまくり、
全反応を探っているのである。
これが最近の私の暇つぶしである。
スマホが友達とは全くその通りで、
お友達と話している時間よりもスマホをいじっている
時間の方が圧倒的に長いわけだから、私とスマホは
親友と言っても過言ではない。いや、恋人だ。
いやでも、恋人をトイレには連れて行かないか。
そんなことはどうだっていいのだ。
私は今先輩からの1件のLINE、
『明日空いてる?』
をフルシカトしてるのである。
正直明日は空いてる。
でももし空いてると言えば、先輩の要望が嫌だった時に
断れる免罪符が無くなってしまう。
逆に空いていないと言えば、先輩からの信頼度は下がる
だろう。それはあまり良くないと思う。
私生活に影響が出る場合が生じるからだ。
しかし本音を言えば行きたくないのである。
LINEが送られてきて3時間
もうそろそろ返さなければならない…
…………あ、素晴らしい返答を思いついた!
これを読んだ変わり者にも是非使ってみてほしい!
『時間次第では空いていますよ!』
よし………完璧だ。
1件のLINEからはじまる、
めくるめく青春ジェットコースター
ラブコメディ!
この夏、あなたのココロを
キュンキュンさせることまちがいナシッ!
ぜひ劇場でご覧下さい☆
の、ような映画、今年も去年もその前から、
たくさんある気がするけど、
アレは何なのだろう?
紫式部が光源氏書いてた頃から変わらない、女子の本能を刺激するのだろうか?
紫式部の時代にLINEがあったら、
それはそれで面白い気はする。
LINE小説発表したりしそう。
あ、ワープ物で、
紫式部が現代に来たほうがいいのかな?
訳もわからず、
あの十二単+長髪で街を歩いていたら
盛大にコケて、
「お前何してんだよ」とかって
助けてくれた人が光源氏の末裔で、
恋に落ちて…
と思ったらその末裔はオンナノコで…
キャー!キュンキュンよ!
イケるわこれで!
小説家デビュー決定した!
元々、連絡を取ることは好きじゃない。画面に通知のバッジが付いていると気になるから表示を消しているし、通知センターで内容を把握して、緊急でなければ未読のまま返信を後回しすることだってしょっちゅうだ。友人には怒られるのだけれど、ひとつ言葉を返すのに驚くほど体力と精神を持っていかれる。どうして皆はあんな几帳面に連絡を続けられるのだろう。
何気なしに通知を確認していると、新しく表示が増えた。見慣れてきたアイコンと名前、「ねぇ」の二文字。きゅうと縮み上がる心臓のまま少し見つめて待ってみるが、それ以上の通知は無い。
あぁ、どうしよう。返信したら今時間があるのだと思われて頼み事をされるかもしれない。遊びに駆り出されるかもしれない。誘われたら最後、貴重な休日を犠牲にするか善意を断った自分に嫌悪感を抱くことになる。でも、もしかしたら緊急の用事なのかも。頭痛がする。連絡事項はすぐ伝えて欲しい。
ぐるぐると頭が回る。通知の表示が四分前、五分前と返信しない私をちくちく責め立てる。あぁ嫌だ。現代のスピード感に着いていけない自分が悪いのだと辛くなる。辛いのだ。こんなに小さなことが、何よりも。
『1件のLINE』
『通知』
《たすけて》
私のもとへそう通知が来たのは、街も静まり返る午前2時のことだった。
(………不気味だわ)
午前2時ということもあり、少し怖くなる。
LINEなのだから差出人は分かるはずなのに、名前は空白だった。
していた作業をやめてLINEを開く。
トーク履歴までは消せまい。
「……?」
そこにあるのは、ただ《たすけて》の4文字のみだった。以前のトーク履歴はない。新たに追加した友達でもない。友達になっていない人でもない。
改めて怖くなり急いでLINEを閉じたが既読の文字はついたままだ。読んだことは相手に知られる。
そしてすぐ、また
《たすけて》
《さがして》
《おねがい》
《みつけて》
連続で4つもメッセージが来るものだから心臓はばくばくした。
これを送っている誰かは誰なのだろう。
どこかにいるその誰かは、見つけてほしいと言っている。これがもし、私の思う通りなら白骨が見つかってもおかしくはない。
これがもし、私の知っている人間だったらいたずらか、本当に危険な状態のどちらかだ。
どちらにせよ私は助けることは出来ない。
私はそのまま、そのLINEを無視することにした。
お題:《1件のLINE》
夜の駅は静かだ。それも田舎の駅なら尚更。
都会の喧騒に疲れた彼が私を連れてこの町へ越してきた時のことをふと思い出した。「ここなら君と良い結婚生活を送れる気がするよ。」と、彼は頬を染めながらはにかんでいた。もうあれから何ヶ月経ったのだろうか。
「あと5分か…」
私はスマホの画面に映し出された時刻と電車の時刻表を見比べる。まだ電車は来ない。寂れた田舎駅に1人佇む私。こんな姿を見て彼はどう思うだろうか。きっと怒るだろうか。もしかしたら悲しむかもしれない。
なにせ“束縛だけでは飽き足らず監禁までして繋ぎ止めておきたかった女”が逃げたのだ。
彼は今頃必死に私を探しているだろう。私をまたあの監獄へと繋ぎ止めるために。
もう、限界だ。彼以外の人間に会わせてもらえず、家事もさせてもらえずただ彼を待つだけの日々はもう限界。
遠くから電車がこちらへと走ってくるのが見える。もうすぐ私は自由になる。あの男から逃げて、そしたら…。
突如ピロンという電子音と共にスマホの画面が光る。どうやらLINEから通知が届いたらしい。
「誰からだろ…お母さんからかな」
監禁されている間、私は両親にさえ連絡が取れていなかった。きっと私のことを心配してLINEを送り続けているのだろう。私は迷いなくLINEを開いて既読をつける。
そこには、両親ではなくあの男から1件。たった1件だけ、メッセージが送られていた。
「みつけた」
システム1
シャーロックホームズが
一滴の水から大西洋の存在を推理できる様に
あの一通から
あなたの事を深く理解できていたなら
※一件のLINE
〚本当のことを教えてほしい〛
このメッセージに既読はついたが返信はされていない。
5月。大学。興味のない講義中。
見知らぬ送信者とやり取りしようと思ったのは、ほんの気まぐれ。
〚つまらないと感じていませんか〛
つまらない必修講義より、先程届いたこの1件のLINEメッセージからどうやって出会い系やセールスに繋げるかという興味が勝ったからだ。
〚つまらないと思ってるよ。なにか紹介してくれるのか?〛
〚それはあなたがつまらない人間だからです〛
喧嘩を売られるのは予想外だった。ファーストインプレッションは最悪だったけど自分に必要なのは、普通は言いにくいことをズバッと言ってくれる助言者だと気付いたのもこのときだった。
それから性別も年齢も名前も分からない、仮称謎の人物Aとチャットするようになる。Aは常に尊大で正論ばかりを言うやつだった。ある意味それを目当てにやり取りしてたと言ってもいい。Aに将来を脅されたお陰で課題をやるようになったし、講義に目的意識を持つようになった。自分が謎の人物Aと呼んでいることを伝えると名義を謎の人物Aに変更していた。
「愛川佑美です……」
10月。グループワークで一人の大人しめの女子と一緒になった。4月に同じ科のコミュニティイベントで、連絡先を交換しただけで一度も会話したこともない。なんとなく気まずいと思ってると相手の子が化粧室にいったので、なんとなくAに愚痴ってみた。その頃には割りとくだらない事でもAとチャットするようになっていた。
〚グルワ話したことない相手でつらいわ。一人で課題やりたい〛
すぐに既読がつく。しかしその後に結構な間があった。いつもは既読がついたら爆速で返信してくるのに。
〚女の子も気まずいと思ってるでしょう。うまくリードしてやりなさい〛
グループワークは、グループ毎の課題について調べて共同で発表しなさいというものだ。今回と次の講義の時間で調べてまとめて来週発表。調べきれなかったら休み時間使ってやれとかいう酷いものだった。
女の子と一緒に別館の資料室への道を歩く。ミスに気付いているのだろう。唇を噛んで下を向いているのを見てその時には確信していた。〚女の子も気まずいと思ってるでしょうから〛自分は性別を伝えていない。スマホを操作しAにLINEを送る。
〚本当のことを教えてほしい〛
カバンから振動音が聞こえた。女の子が止まる。自分も止まった。観念したようにスマホを取り出し中身を確認する。自分のメッセージを確認したのだろう。
「ごめんなさい」
女の子が2台のスマホを手に取りそういった。
最初はつまらない授業の暇つぶしだったらしい。自分が退屈そうにしてたのをみてメッセージを送った。匿名なのをいいことに普段とは全く違う尊大なキャラで。それからというもの興に乗ってそのキャラクターのまま自分とやり取りしてたそうだ。
ちょっと笑ってしまった。
「Aって呼んでいい?」
「お願いですから辞めて下さい……似合わないことをしたと思ってるんですから……」
スマホを操作する。
〚これからはこっちに送るね〛
「そうして下さい……」
「Aの口調をリクエストしていい?」
「……だめです」
少し残念だった。
[1件のLINE]
思いがけない人からのLINEはなんとなく嬉しい。好意的に思っている(いた)人ならなおさら。
スマホで動画を見ていると、1件のLINEがきた。どうやら、公式LINEのようだ。だが、送られてきた内容は公式LINEとは思えない。『そんなつまらない動画じゃなくて、私を見てよ♡』
何時ものように喜多川春臣は、アウトバーンを走る車の中で