『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「1件のライン」
ラインの通知音がなった。
画面を見ると、同じクラスの友達だった。
「ありがとう」
ラインにはそう書かれていた。
私は彼女になにかしてあげただろうか?
次の日、彼女は命をたった。
1件のLINE…
ただそれだけで、人は、喜怒哀楽になる
その内容次第で、人は
喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり…
人の心ってそういうものだ
じゃあ、このLINEを君に送ったら、
喜ぶ?怒る?哀しむ?楽しむ?
不安がいっぱいだ…
でも、これはあくまで仮…
この言葉は、ちゃんと君の目の前で言うよ
それくらい大事だし、LINEで言うことではない
でも、"仮"、なら、いいよね?
ー君のことが好きですー
このときの君の反応は、翌日、
僕が君の目の前で言った時と同じ顔だったのだろう
真っ赤に染めて、それでも嬉しそうな顔…
#1件のLINE
たった1件のLINEで
おしゃれして出かける理由になる。
つらいことがあっても笑顔の理由になる。
その一言で今日の疲れがとれる。
他のことなんてどうでも良くなる。
マナーモードを解除して次の通知を待ってる。
「1件のLINE」
ただ一言をずっと待ってるよ。
貴方に落される事すら望んでるからさ、待ってるよ。
いつからかな、君が何も言ってくれなくなったのは?
仕事に行けなくなった
あの日―――
同僚から
LINEがきていた。
体調を心配して
だと
分かってるのに
もう
既に
疲れきっていた
わたしは
LINEを
読むことも
返すことも
できなかった。
ごめんなさい。
未読スルーが
わたしの返事です。
#1件のLINE
──ご当選おめでとうございます!
当選。誰もが聞いたら嬉しい言葉。そして身に覚えがなければ真っ先に詐欺を疑わなければならない迷惑メールの常套句である。
ピコンと軽やかな音と共にやってきた通知を開けば、クラッカーやくす玉の絵文字で大袈裟に装飾された画面に迎えられた。一昔前の安っぽい広告のようだ。通知に全文が表示されないよう無駄に改行が入れられている辺り手が込んでいる。そんなことを考えながら大量の絵文字に目をチカチカさせ無駄な改行にスクロールの労力を割き、無事にメッセージを読み終えた。
そこで漸く送信者の名前を確認して、少しだけ考え込んでから返事を打ち込む。ログイン確認はしないし銀行口座も教えない。ただ、日付けを何日かだけ送信してスマホの画面を閉じた。
──この度あなたは誕生日会の主役の座にご当選されました!つきましては誕生日当日を含む前後三日程で空いている日を折り返しご連絡いただきますようよろしくお願い致します!
/1件のLINE
ピコンッ
突然スマホが鳴った
なんだろうと不思議に思いながらスマホを開いた
1件のLINEがきていた
内容は何かと見てみるとそれは
「亡くなりました」
彼氏との別れだった
放心状態になった
目から涙がブワッて溢れ出てきた
止めようと思っても全然止まらない
現実を受け入れられない
受け入れたくない
なんで
なんで彼が…
こんなこと言っても彼はもういない
彼は戻ってきやしない
でも、まだ彼が近くにいる気がして
まだ頑張れる
見守っててね
あたし頑張るから
【予測変換⋯】
今どこおるん?>ᗢᘏڡ
ςᘏᗢ<厳寒前にいます
ごめん先に入ってて>ᗢᘏڡ
ςᘏᗢ<分かりました先に逝きます
死んじゃダメwww>ᗢᘏڡ
テーマ【1件のLINE】
書く習慣/98日目。
「 一軒のLINE 」…
これは、実際にあったかもしれない
怖いかもしれない話だ。
夜遅くまで酒を飲み歩いていたカレは、
家に着いてまで酔いに酔っていた。
夏休みが始まると思いだろう…
学生としてあるまじき失態を呑気にベロンベロンとしていた時だ、
〈セィヤ!〉と、通知がなる。
(通知音は個人の趣味です)
こんな夜遅くに、
一軒のLINE がとどく…
名前もアイコンも、よくわからない人からだ
ほとんどの人なら、
こんな人居たか?となって疑い深くなるだろう
かといっても…
カレは大変 酔っていた為か、
ほとんどのモノは遊園地を見渡す
子供の様な感覚になっていて
ついつい、開いてしまう。
そこに書かれていたのは、
おおやさんが
まえに渡していた
えのぐ(赤いの
を)どこに
こぼしたっけ?
ろうかの
すみだったかな?
カレ「これは…?」
突然、着信音がなる
〈 は!うは!GO GO muscle! 〉
【キン肉マン♪』
カレ「へい…」
カノジョ「今すぐき…」
突然 電話が切れる
カレは、ふと我にかえり走り出す
カレが見た光景は、
辺り一面が真っ赤な
血だらけのカノジョだった。
カレ「う…うわああ」
暗いなった部屋から誰か居る…
怖いな〜怖いな〜と、
恐る恐る確認しに行くと…
油絵の具で描かれたイラストだった。
カノジョ「うぅ…」生きてた。
カレ「何だ、驚かせるやがって」
カノジョ「あれ?鍵開いてた?」
カレ「え?」
カノジョ「え?」
・・・(´・д・`)え?
書く習慣でも、
夏だから怪談話とか増えてくるのかな?
本当にあった怖い話とか出てきたり、
まぁ…1番怖いのは人間だけどね
生身でも幽霊でも、
人間の幽霊が多いじゃん…
同類の人間が人間を呪う…
それが現実的で、
あ〜…こわいな〜…こわいな〜…
そんな世界だと言うわけなんだよね
信じるか信じないか
あなた次第でお願いします。
では、また明日…
外食は、怪談話レストランにでも…
リプレイ
LINEの通知音が鳴る。
今日はずっと片想いしていた相手と
放課後に遊ぶ予定をしているのだ。
姉ちゃんに色々聞いたけど
結局なにもしない方が良い!で話が終わった。
早くLINEを返したいなぁと
机に立てた肘に顎を乗せれば先生と目があった。
あれ、今って授業中……?
拝啓未来の彼女様、
今日の予定は少し遅くなりそうです。
待たせるなんて、ダサいけど
必ず埋め合わせはします。
ごめんなさい!
1件のラインをあの人に送るだけでも すごく緊張する
この文章で大丈夫かな
変じゃないかな
今送ってもいいのかな
やめておこうかな
あの人と話したいのに なかなか押せない 送信ボタン
神様 勇気をください
大好きな人が、大好きな先輩が、死んだ。
それを知ったのは学校だった。急に全校集会が開かれたと思ったら先輩のクラスの人達は声を上げて泣き、担任は涙を流しながら、警察の事情聴取を受けに学校から出ていくのが見えた。
……そして、そこには先輩の姿はなかった。
嗚呼、そういう事か。私は全てを悟った。
死んだんだ、私の最愛の人は。そうか、そうだったんだ。だってあの時から私は避けられてる気がしていた。
その理由が分かった。
忘れて欲しかったんだ。今からする行為で私を傷つけたくなかったから。
隠してたはずなのに、バレてたんだ。好きだって事。だからこういうことが出来るんだよね。
そうだよね。
……ねぇ、ホントのこと言ってよ。お願い……
そう言ってもあなたはもう言葉は発せない。動くことも出来ない。
私はこれから一人で生きていかなきゃいけないのか。
校長が何か言ってる中私はずっと泣きじゃくっていた。誰よりも。
声を上げて、名前を、聞こえないのは分かっているけれど、声が枯れるまで、叫び続けた。
涙も、声も枯れ果てた時だった。
命の光が消えた貴方から1件のLINEが届いたんだ。
震えた指で通知を押す。すると
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俺の事を最後まで愛してくれた海暗へ。こうやって文面になってしまったけど、言わせてもらう。
海暗の事を。
俺は最初、怖かったんだ。知らない人、それも自分よりも年下の子と仲良くすることなんて。どう接したらいいのか、分かんなかった。だけど時が経つにつれて、慣れていって、普通に話せるようになった。
悩み事を真っ直ぐな目で聞いてくれて、頼んだことはちゃんと成し遂げてくれる。秘密も守ってくれる。
そんな海暗は輝いて見えたんだ。海暗は俺の事を第一に考えるがばかりに体調を崩したり、許しすぎることもあったと思う。だけどそれを笑って許したり、ポジティブに考えられる海暗は
俺にとっての太陽だったと思う。
そんな海暗を
俺という檻に閉じ込めたくないんだ。
月で太陽を隠したくない。
太陽に忘れてもらいたい。
お前に俺という存在を忘れて欲しい。
だから俺は……
なぁ、海暗。最後に約束してくれる?
俺が居なくても、俺以外の誰かの隣で笑っていて。
頼んだよ。
それじゃあ、またいつか。
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枯れたはずの涙がまた流れ落ちてきた。
そんなの無理に決まってるじゃない。あなたのおかげで私は本当に笑うことが出来たのに。
それを別の誰かでやってくれなんて……
でも、貴方が願ったことなら、やるしか無い。
私は流れる涙を拭って、前を向く。
あなたの望んだ私になるために。
あなたの理想になるために。
『久しぶり、元気?』
なんて、送ってくるなよ
今更どの面さげて連絡してきたのか
あの時に決めたの
ろくでもない貴方とはさよならするって
『久しぶり、元気だよ
今なに|』
途中まで打ち込んで、嘲笑する
1件のLINEを削除して、アカウントをブロックする
もう大丈夫、あの頃の弱い私はいないから
自分をドライアイだと思ったことはない。そうした類の目薬にお世話になった覚えもなければ、そのつもりもなかった。
だがしかして、目は乾いている。瞬きを忘れていた。視線を外すことができなかった。
自室の椅子に座っていた。眼下に映るは、自身のスマートフォン。画面には多様な色の四角のアイコンが並んでいる。その中で、こちらの目が一途に捧げられているのは緑と白のもの。右上には赤丸がついていて、中に1という数字が入っている。
この赤丸はこちらに語りかける。押しなさい、義務です。
確かにその通りだと思った。腕は動かない。スマートフォンは指を使わなければ動かせない。自分の腕を押さえつける何者かがいるのだと思った。
赤丸は止まない。押しなさい、義務です。
腕は動かない。眉間に皺が寄る。奥歯をきつく噛み締める。背中から汗がどっと湧き出る。暑くはない、寒いほどではある。目はどんどんと痛くなる。腕を押さえている何かは、強情だった。
赤丸は止まない。押しなさい、義務です。
抵抗して、腕を動かした。画面に指が迫る。途端に息が詰まる。体が倒れた時の焦燥に近しいものが、胸を荒らす。体はどこまでも冷えていく。真逆に腹の中は煮え始める。温度差に体が千切れそうだ。指は画面の直前で止まっていた。
赤丸は止まない。押しなさい、義務です。
痛みが限界だった。とうとう目を強く瞑った。染みるような心地良い痛みに切り替わる。気づけば指先に画面の感覚があった。注意が逸れる間に、こっそり重力が赤丸の手助けをしたのだ。
恐る恐る目を開ける。目の前のものを認識する。
『スーパー行くけど、なんか欲しいもんある?』
勢いよく背もたれに倒れ込んだ。深く息を吐いた。体はどうしようもないほど健康に戻っていた。
『1件のLINE』2023.07.11
『久しぶりに食事にでも行かない?』
先輩であり、仲間であり、親友であり、兄貴分的存在の彼からメッセージが届いた。
彼から連絡が来るのは本当に久しぶりである。生存確認はブログやらメディアをチェックしているので、彼が元気にしているのは知っている。しかし、こうしてのメッセージアプリでのやり取りは久しぶりで、食事なんてもっと久しぶりだ。
詳しく話を聞いていくと、早めの夏休みがあり、そこのどこかで食事に行かないか、ということらしい。
慌ててスケジュールを確認すると、本当にたまたま彼の夏休みと自分の休みが被っている日があることに気付いた。
その事を伝えると、彼はどうせなら旅行に行こうと話を持ちかけてきた。
熱海や湯河原、箱根。河口湖あたりでキャンプも楽しいだろう。
『坊ちゃんに任せるよ』
からかう時のおきまりの呼称に、彼がメッセージの向こうで笑っているのが見える。
いつだって、彼はこちらを尊重してくれる。こちらがこうしたいと言えば、いいよと肯定してくれる。
丸投げしているわけではない。自分の意思がないわけではなくて、彼は年上としてこちらを甘やかしているのだ。
だからそれに、つい甘えてしまう。
彼からのありきたりなメッセージ一つで、そんな気持ちになってしまうのが、たまらなく心地が良いのだ。
『1件のLINE』
糸電話が空に繋がって
言葉を越えた
優しさが
誰かの元へ
届きます様に。
突然知らない人から1件のLINEが届いた。
誰だ。どこかの業者か? そう思いながら、とりあえずメッセージを開いてみる。いざとなったら通報すればいいし。
開いたそのメッセージに、思わず顔をしかめた。
『突然このようなメッセージを送ることをお許しください。
今から世界が大変なことになります。
それを防ぐ為には次のことを行わなければなりません。
まず、塩水で体を清めてください。
次に東京タワーの麓へ行ってください。
その場所で神聖な言葉を唱えてください。
危険が迫っています。日付が変わるまでに必ず行ってください。
あなたの身に幸運が訪れますように。』
――なんだこれは。
宗教? いや、単なるいたずらか。とりあえず、怪しいものには違いない。
アホらしいと思いながら通報を押し、Twitterを覗く。
なにやらタイムラインが騒がしい。トレンドを見ると「LINE」や「東京タワー」、「世界滅亡」などの言葉が入っている。
もしや、さっきのメッセージか?
どうやら自分だけじゃなく、多くの人に届いているようだ。
『俺のとこにも来た。みんなに届いてるのか』
『世界オワタ』
『塩水塩分濃度何%で作ればいい?』
『みんなで東京タワー行こうぜ!』
『神聖な言葉って何』
お祭りのように盛り上がっている。一斉に届いたらそりゃ話題にもなるし、ちょっとワクワクもする。
しかし、一体送ったやつは何を考えているんだ? こんなに大勢に届いてるってことは、組織なのか? やっぱり何かの宗教絡み?
まぁ本気にするだけ無駄だろうけど。
みんなも当然ネタとして楽しんでいるだけ。明日には「何だったんだろうね」で終わるし、一週間もすれば忘れられるような出来事だ。
しばらくタイムラインを眺めていたが、何かしら進展があるわけでもなく、いつしか飽きて寝てしまった。
そして、二度と目覚めることはなかった。
『1件のLINE』
貴女に送る1件のLINE。
私の想いを貴女に送る。
「愛してる」を。
『1件のLINE』
昨日も今日も
1件のLINEもこない
そもそも
LINEをやり取りする
相手が
いないのだから
当たり前か
一件のLINE
「LINE ♪」
通知がなった。件数は1。
勉強中の僕は眉を顰めてペンを置く。 ここまで5秒
そばに置いてあったコーヒーに手を
伸ばし返信するかどうかを考える。 さらに5秒
いつもはすぐ返信するが、生憎ぼくは
考え込むタイプで、返信にかなりの
時間を要する。
苦手な二次方程式が解けそうな今中断
するのはとても嫌だ。
どうしよう。どうしよう。 これまた5秒
病弱なお母さんからの連絡かもしれない。
その考えが浮かんだ瞬間にLINEを開いた。
「\🎉LINEポイント10周年🎊/
今までに貯めたLINEポイントをチェックできます👀
今なら「友だち追加で無料スタンプ配布」や「ミッションクリアで100万ポイント山分けキャンペーン」実施中❗️😆」
まただ。
一件の公式ラインに15秒も考え込む僕が毎度毎度嫌になる。