『0からの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
0からの
零さんのラジオは、聴いて2分で絶望を聞かせてくれる。
ただ、最後まで聴くことができれば不思議と心がスッキリとし、まっさらな気分になれる。
自分は何にでもなれるのだという希望を持てる。
もう一度、0から始めてみようか……なんて。
そんなこんなで聴き続けて何度目か、僕はこう思った。
「僕って、誰だっけ」
朝起きてカーテンを開けて
心に感じたことが
毎日の0からの新しい何か。
題「0からの」
痛みがほしい…
好きな人の痛みがほしい…
あの人の痛みを…
知らないで…
0から何て…
逃げでしかないから…
自分に問う…
問い続けてきた…
好きなんだろ
惚れてんだろ
どうしたい?
おまえはどうしたい?
自分に問い続けてきた…
ここまで…
いい大人になったからと…
答えを割けてきた…
いい大人ってのは
ただのいいわけで…
そばに居たい
そばに居てほしい
これからも2人で居たい
あのね…
その傷痕を僕にまかせてほしいんだ
僕にもあるよ
誰にも言えないこと…
きっと…
痛みを知る僕ら2人なら…
助けあえるはずだから…
僕の問いに出たのは…
これからも…ふたりで居たい…のです…
そういう答えです!
いけませんか?
惚れてるからです♪
人生は0からのスタートではない。
だって、まわりには自分がくらすため、生きていくために必要なものがそろっているのだから。
人生ではなく、経験、知識が0からのスタートだと思う。
生きていくということはたくさんの経験、知識を手に入れる。
そうして、自分たちが住んでいる世界を知って行くのだ。
それを知るには生きていくしかない。
さぁ、明日への翼を広げて今日も飛びだとう
「0からの」
0からの
今の僕は0以下だ
マイナスだ
もし0になれたら
0からも脱却して
幸せになりたいな
あなたは10かぞえるときなんてかぞえる?
私はね〜、、、毎回迷うんだよね〜。
だってさ!
『0~9』
『1~10』
とか、そのまた逆とか色々あるじゃん!
だから迷うんだよね〜!
でもさ、なんかロマンがあるのって、
0からのやつに感じるんだよね〜笑
意味わかんないよねww
でもなんかそう思うんよ〜!
あなたはどうかぞえてどう感じる?
#『0からの』
No.50
なんて最初からなかったことにはできないから、0.3くらいから僕たちはやり直さない?
また、失敗してしまった。
「ごめん、本当に無理」
そう言って君は私に別れを告げた。
今回は何がダメだったのだろう?
食事の時には君の好きな食べ物を用意し、デートは君の好きな場所に行き、君の好きな芸能人のように振舞ったのに。
まだ、私は君を満足させることはできないのだろうか?
少しでも長く一緒に過ごし、そうでない時にも四六時中、居場所がわかるようにしたし、様子を見れるようにしていた。
それでも、まだ私は君を知り尽くしていないようだ。
お守りにしている時計のネジを逆に回す。
時が巻き戻り、彼女と出会う頃になった。
さぁ、また、0から君と始めよう。
泣きながら
電車に乗った…
泣きながら
ご飯を 食べた…
泣きながら
シャワーを浴びた…
泣きながら
お笑い番組を観た…
泣きながら
トイレに入った…
泣きながら
朝を迎えた…
枯れるまで泣いても
変わらない現実…
全てを失った…
それでも 私は
まだ 生きてる
空っぽになった
私の中に
昨日とは違う
自分が 居た………
#0からの
0からの出発してみませんか、?
一から最初ではなく、0が先だ
零から、夢をかなえるためには、自分のやりたいことを言葉にして伝え、語り続けろ…
「0からの世界に行ってみたくない?!」
『は?お前、厨二病かよw』
「な、厨二病なんかじゃないし!」
『だって0からの世界ってどういうことだよ』
「えー、だから〜♪」
「何もない世界ってこと」
『は?ほんと意味わかんねぇw』
「可笑しいのはお前でしょ?だぁ~って...」
「一度この世界をマッシロにしてしまえば...」
『全てが終わるのになw』
「!......あはは分かってるじゃん」
『ん』
#0からの
持ちきれないほどの思い出
抱えきれないほどの苦しみ
拭えないほどの悔しさ
精一杯引き摺りながら
歩みを止めず生きてきた
消してしまいたいのは
昨日までの記憶
消えてしまいたいのは
愚かな自分
それでも生きていて
嬉しい日もあったんだ
失うことは怖いけど
失うことが全ての終わりじゃない事を
散々思い知らされてきた
だから自ら捨ててしまおう
ゼロはスタートの合図
時が刻まれてく限り
またたくさんの感情に出逢う
それをまた糧にすればいい
0だからこそ
自分らしく新しい生き方を
歩いてゆける
きっと きっと
明日は 明るい日
0からの
「待ちなさい」
「待て」
馴染みのある声に思わず振り返る
視線の少し上には外套に眼鏡をかけた男性がいた
両腕を組む、馴染みのあるポーズですぐに分かる
先生だ
「お久しぶりです…師匠」
「久しいね」
貼り付けた笑顔で笑うこの人は
少しほど前、私の通っていた寺子屋の師匠だ
貧乏を言い訳にし、性根がひん曲がりきっていた私を叩き直して学という教養を身に付けてくださった人
本当に、この人には頭が上がらない
あの頃は何もかもが羨ましいとつけ上がり、自惚れていた
でも今は_________
「先生も…お変わりありませんでしたか?」
「おかげさまでね」
「今も寺子屋を?」
「えぇ、変わらずやっているよ。だが……ふらりと放浪する者もいるから、君のような生徒をみると安心するね」
「そう、ですか。でも、私も先生の元気な姿を見れて安心しました」
「商業は今も順調かな。私は……」
続きを言おうとしたとき、口を止めた
「先生……?」
「妻が亡くなってしまってね」
「そんな……」
何が元気な姿を見れて安心する、だ
失言をした数分前の自分を殴りたくなる
「申し訳ございません…そんなことだとは知らず……」
懐から懐中時計を取り出し、目を伏せ時刻を確認する
「お会いできて、嬉しかったです。では___」
時間が押しているのかとそう思い、話を切り上げたのだが
0からの
ご縁繰り寄せ
膝詰めて
根掘り葉掘りも嬉しからずや
〈0からの〉
0からの一歩
1456年の頃 彼女が生まれた。
綺麗な目の女の子だが、、片方の目が赤色なんだ。
この地域での言い伝えでは、片目が赤い子は、、
地獄、、に落ちると言われている。
陛下はなんとしてでもこの災難を逃れさせるために、
女の子を色々な医者へ連れ、、そして、、帰らぬ人となった。
数十年後
アイリスー!!どこー?庭から執事の声が児玉する。
草むらから大きな声ではーい!!と聞こえた。
そういうと、草むらから泥だらけになった、女の子が出てきた。
アイリス!!またそんな汚してー!!風呂に行くわよ!
彼女の母が手を引っ張る。アイリスも恥ずかしそうにはーいと頷く。
平凡な一日が過ぎる中、、悲劇は起きた。
街が海賊により壊滅しそうになっていた。
皆が必死に戦い、何人もの戦士が死亡重症だが、
彼女が一本のやりを飛ばした。その槍は海賊旗に命中し、壊れた。
やろうー!!!と彼女に襲い掛かろうとしたその時、
おっと、気をつけてくれ。彼女は怖いぞーとある男が顔を出す。彼女の前に立つ彼の名
0からのジャンケンポンで振り返る 愛された日々 褪せた夕暮れ
確かにさロクデナシだしクズだけど飯は作れるそれだけで良い
題目「0からの」
宇宙って、0なのかな。
ビッグバンって爆発で宇宙はできたって
どこかで聞いたことがあるけど、
じゃあその爆発がある前、そこには何があったの?
……そんなことを考えていると、
私の仕事のミスなんてちっぽけだなと思うよ。
────0からの
──どんな姿になっていても必ず迎えに行くから
チュンチュン…
窓の外で鳥が朝を知らせている。閉じられたカーテンのわずかな間から太陽が差し込み、チハヤの顔に日光が注がれる。
チハヤはベッドから起き上がり、腕を高く上げ、背筋をグッと伸ばした。
(今日も同じ夢…)
小さい頃からチハヤが見続けている夢。誰かに手を差し伸べられ、その手を取ろうとすると決まってその瞬間に目が覚める。昔はもっと鮮明に手を差し伸べている相手の顔まで見えていた気もするが、流石に十数年と見ていると子供の時に比べて解像度がだいぶ下がっている。
小さい頃に現実に起こったことが夢として現れているのか、そうじゃないのかもすら、わからない。
現実で起こったと言っても、きっとドラマや映画のワンシーンがずっと記憶に残っているとか、そんな感じか何かだろう。
夢の正体について少し考えたあと、見飽きた夢のことなど特に気にせず寝室からリビングへ向かった。
テーブルからリモコンを手に取り、ニュース番組をつけた。
「今日は広く晴れて、今日1日お出かけ日和となります。ただ、お昼頃に一部通り雨が降る可能性があります。お出かけの際には──」
ちょうど天気予報をしていた。今日は天気がいいらしい。せっかくの休日だしどこか出かけようかな。
そんなことを思いながらキッチンへ向かった。蛇口を捻り、コップに水を注ぎ、コップ一杯分の水を一気に飲みほした。朝食の準備をしようと冷蔵庫を開ける。
(そうだった…卵と牛乳が切れてるんだった)
チハヤは即席の朝食を食べ終えると素早く身支度を済ませ、早速外へ出かけた。
(久しぶりに服でも見ようかな。あ、そういえば読みたい本があったんだった。本屋にも行かないと。食材は最後で──)
チハヤは久方ぶりの、屋外で過ごす休日に胸を躍らせていた。軽い足取りでレンガの道を歩く。
「チハヤ!」
腕を、ガっと掴まれた。その力に上半身が後ろに傾く。名前を呼ばれ振り返る実際に掴まれた腕を確認する前にすぐに手が離され、腕に握られた感触がじんわりと残っていた。
「悪かった」
見知らぬ男はバツが悪そうに言った。そしてチハヤの顔を真剣な眼差しでじっと見つめる。
(この人の声どっかで聞いたことあるな…)
チハヤはどこか聞き覚えのある懐かしい声の記憶を探ったが、すぐに諦めた。その代わりに状況を理解するために脳を働かせた。
「あの。どうかされましたか?」
名前を呼ばれたことから不信感を覚えつつ、チハヤは縮こまり、恐る恐る尋ねる。
男は、その、いや、えっと、などと、形容し難い状況に言葉を選んでいるように見えた。
長身で整った顔立ちが特徴的な男だった。もし一度以上会っているとしたら、忘れるはずがないだろう。だが、今回は例外らしい。
チハヤはそんな男に対し、舵を切って再度尋ねた。
「どこかであったことありますか?」
その言葉を聞いた男の目に一瞬光が宿った。
「2人で話せるところに行こう」
男が指差す方向には喫茶店があった。チハヤにとって断る理由も特になかったので、男の提案に頷き、喫茶店に入った。
「お好きな席にどうぞ」
店員に招かれ2人用の向き合った形の席に着くと、2人の間に気まずい沈黙が流れた。
「俺のこと、覚えてないか?」
男が急に口を開く。予想していなかった言葉に体が強張る。
「それが、心当たりはないです…」
チハヤは目を瞑り、うーん。と今までの記憶を探り、考えた。男の口ぶりと、自分のことを呼び捨てで呼んでいることから、親しい人物ではないかと考察したが、案の定心当たりは見つからなかった。
そこで今日の夢のことを思い出した。
「あ!」
チハヤの頭の上で架空の豆電球がピカっと光る。
「どうした」
男は軽く首を傾げる。
「その、声を夢の中で、聞いたことあるなぁ。って思って…」
夢の中のことを話した自分が恥ずかしくなり、赤く染まった頬を誤魔化すため下を向いた。後半は声がもごもごとして、なんとも聞き取りずらい言葉になっていた。
男がピクっと動いた。
「夢?どんな夢なんだ?」
夢の内容を人に伝えるのは恥ずかしいが、時間を巻き戻すことはできないのだからしょうがない。
「えっと、『必ず迎えに行く』って、誰かに手を差し伸べられる夢?」
何度見てきた夢でも、夢の中のぼんやりとした出来事を的確にわかりやすく説明するのは難しい。
「その『誰か』のこと知ってるのか?」
思いがけない質問にチハヤは一瞬目を丸くした。
「んー。昔会ったことあるような、ないような」
「そうか…」
男は腕を組み、何か考え込んでいるように見える。少しの間そうしていると、男は自分のポケットから現像された写真を取り出した。それを机に置き、チハヤの方へ向ける。
「これ、わかるか?」
チハヤは差し出された写真を見た。そこには、自分が写っていた。だがこんな写真撮った覚えは無い。驚いて目を凝らしてじっと自分にそっくりな人物を見つめる。
確かに自分にしか見えないが、今の自分よりどこか大人っぽい雰囲気を写真から感じる。例えるなら、別の世界線に生きる自分自身だ。
「え、これ…」
「信じ難いと思うがあんただ。信じてくれ」
男は真剣な眼差しでチハヤを見ている。チハヤは戸惑い写真を再度見つめる。
人物以外の物に目をやる。人物の周りに写っている建物は、現代からしてだいぶ古いものだ。歴史の教科書で見るような。
写真は現代撮ることの出来る鮮やかな色彩ではなく、ほとんど白黒に近い。写真の切れ端もところどころ欠けている。
とても綺麗な状態とは言えないが、大事にされてきたことがわかった。
「えっと…」
「悪い、いきなり。びっくりするよな」
男はしゅん…と肩を落とした。
「変なこと言うかもしれないが、昔に会ったことあるんだ。俺ら」
チハヤは写真を手に取り、写真と男を交互に見た。
「信じます」
チハヤがそう言うと、男は肩をぴくりと跳ねさせた。
「ありがとう」
男は微笑んだ。
ザー…
窓の外で雨が降っている。
(そういえば通り雨が降るって言ってたような…)
テラス席に座っていた人達が喫茶店の中に入ってくる。
「そろそろ出ないか。傘、持ってるか?」
男は立ち上がる。
「えぇっと、持ってないです」
「そうか、じゃあ俺の傘に入ればいい」
「え」
男は席から離れ、カウンターへ向かった。颯爽と会計を済ませドアの前に立っている。
チハヤは急いで男に駆け寄る。
「お金…!返します!」
「いい、また会った時に返してくれ」
男はあたかも『次』があるような口ぶりだ。男はドアを開け、ドアを押えたまま、チハヤに、どうぞ。と言わんばかりに先に出るように手の動きで促した。
チハヤがドアの外に出ると、続いて自分も外に出て静かにドアを閉めた。
喫茶店の中から微かにありがとうございました。という声が聞こえた。
男は傘立てから黒い傘を手に取り、空に向かってバサッと広げた。
「ほら、入れ」
男の声は喫茶店に入った頃に比べると明らかに柔らかく明るい声になっていた。
チハヤは一瞬躊躇ったが頭を軽く下げ、言われた通り傘の下に入った。
「あの、1番近くのコンビニまででいいです。そこでビニール傘買うので」
「わかった」
男はチハヤのペースに合わせて歩いてくれている。
一人用の傘の下に二人が収まる訳がなく、肩が触れるほど近ずいても男の肩は雨に濡らされていた。
指摘する義理もないとチハヤは特に何も言わず、なんとなく辺りの建物やいつもなら目に入らない看板を見上げながら歩いていた。
お互い言葉を発することもなく沈黙が続いている。雨が傘に弾かれる音がいつもより大きく聞こえた。
男の動きがピタリと止まった。それに気づいたチハヤも雨にあたるぎりぎりのところで止まった。
「着いたぞ」
気づくともうコンビニに着いていた。
「ありがとうございます」
「敬語はやめてくれ。あと連絡先、交換しておかないか」
「いいで、あ、いいよ」
いいですよ。と敬語を使おうとしてしまい咄嗟に、いいよ。と言い換える。男は優しく微笑んだ。ふとこの顔を女性が見たらイチコロなんだろうな。と思った。
連絡先を交換する。チハヤはそこで初めて男の名前を知った。
男はチハヤがコンビニの自動ドアを通るのを見送ると、どこか名残惜しそうに背を向け歩いて行った。
チハヤはコンビニでビニール傘とペットボトルの飲み物だけを買って短い時間でコンビニを出た。
その後は、本屋に寄ってすぐに帰路を歩き家に帰った。
その間もチハヤはずっと男のことを考えていた。チハヤは遅めの昼食を摂ろうと冷蔵庫を開いた。
(卵と牛乳、買うの忘れた…)
― 『0からの』
【0からの】
0は基点である証
0は何も無いことがある証
そこから出発し
何も無いのにある
0から始まって0に戻る
それが答えだ
――私には何もありません。転じて、何も無いがあります。
――いぃや何言ってんだお前!
……25歳になる女が居た。
深夜バラエティのキャラと顔だけ尖った女タレントをつまみにカップ酒を煽る自堕落な、と付け足せば彼女のことが軽く分かるだろうか。総じて社会からの滑落者である。
しかし曰く、それは彼女が今まで人生設計のスタートラインに立っていなかったからに過ぎない。
25歳から始まる彼女の人生、その前準備はすっかり済んでいた。
家の物を片っ端から捨て、預金口座から大したこともない金額引き出して育て親に譲渡。友達の連絡先は全削除し、煙草も辞めた。
そして誕生日、今までの自堕落さとの決別のため、カップ酒でケリをつける、そのつもりだった。
何も無いがある。
あまりにタイムリーな話だった。
(そういえば、家が未だある、服も、靴も、スマホも)
……大掃除と何が違う? 快適さを残して不用品を生活から取り払っただけだ。
――いぃや何言ってんだお前!
頭を冷やすべきだ。外に出て、空気を吸って。
(ああ、でも物を捨ててもこの身体は残る。ミニマリストと何が違う?)
ベランダに出ると、住宅街の優しい夜景が見える。
お気付きだろうが、社会から滑落した女がまともな人間であるはずはない。
女はきっと既に心を病んでいたのだ。
0からのスタートというと、そこから1にする大変さを描かれがちである。
ただ、実際、多分、きっと『0になる』――スタートラインに立つ方がよっぽど難しい。
明滅して過ぎるベランダのリピート、唸る風、ミニマムな走馬灯……。
その最下層で、私はようやく0になった。
【0からの】2024/02/21