『0からの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
0からのスタートなんて切れない。貴女がいなければ1も0もない。貴女がいない世界に私はスタートを切れない。
ない。
誰かだけの「の」は
ない。
いやぁ、今日も悔しくて辛くて
でも、めっちゃ笑ったのにって。
プレゼントする時には
「の」を使うけど
めっちゃ楽しい時も
感謝する時も
嫌なことも
めちゃくちゃ許せないことも
そこだけ「の」
は無いな。
1日でも細かく感じれば多いわ。
感謝も苛立ちも。
人間で良かった。
反面キツイな人間。
高いところから落ちるときは、案外ゆっくりに見える。このビルの真下にある湖に届くよう大きくジャンプしたから尚更だ。大空でペダルを漕いだ。シャツが膨らんで背中が空に押されたのを感じられた。僕は為すべくしてそうしたのだと実感し、太陽を見た。だんだん遠ざかる光に、つい夢中になってしまう。世界が僕に手を振った。一瞬、風に煽られてふわりと浮いた。僕の世界はもうすぐ終わる。
いや、0になるだけだった。100として保存されるうんと前にリセットになる。地上0メートルから始まる夢かもしれない。でもマイナスよりマシだ。
0からの
僕は勉強ができない。
そんなの知ってる。
人生最初からやり直したいけど無理だろう。
でも勉強を全部忘れてしまえば最初からできる。
100の内の50や70までしか出来なくても0からやり直せる。
0って大切。
全部だ、私は全部0から
失うものは何もない、って言葉が好き
救われてる感じがするから
私のこと理解しろって
そんな無理なお願いしないよ
歩み寄ってもほしくない
追いかけるしかない、それくらいがいい
気取りたいわけじゃないし
魅力があるわけでもない
自分と向き合ってると辛くなるけど
かっこいいって思える人がいると
自己肯定感は下げない方がいいと教えてくれる
なかなか難しいね。
とりあえず頑張ってみようか
きっとまだやり残してることばっかだよ
0 からの自己改修
#0からの
僕は堕ちた。
もう、そこについて、上を見上げる力はない。
君も、みんなも、上に行ってしまった。
1からやり直しても、たどり着けない。
これ以上どうしたって僕は登れない。
僕にできることは、もう、
みんなを僕のところへ呼び寄せるか、
0からやり直すしかない。
じゃあ0になってやろう。
どうしようもないんだから。
これ以上何を頑張ればいいんだ。
僕はもう、そこについている。
0に、なってゆく。
「0からの」
「0からの」#1
1からスタートしても リセットが出来ないのなら
0からスタートするべきだ
next.
STARTはみんな一緒だった。
STARTしてそこからどうGOALに向かうかで決まった。
ゆっくり歩くのか
急いで走っていくのか
途中で諦めてしまうのか
道をはずれてしまうのか
人それぞれだった。
最後まで歩み続け
最後まで前向きにGOALに辿り着いた人は少なかった。
もちろん、年数も時間もそれぞれだ。
僕/私 達はゼロからの1歩をまた今日も進んでいる
【0からの】
「これは私にとって、0からのスタートなのです」
TVから聞こえてきたアスリートの声は凛として気合に満ちていた。彼はこれからアスリートを辞めてラーメン屋を営むのだという。
私は、0から? 嘘つけ、と思いTVを消した。
彼は0からといったけれど、まず0からの人はTVでインタビューなど受けない。アスリート時代の人脈もあるだろうし、何より知名度がある分、0からとは程遠いスタートだろうと思った。
そして考えてみる。
本当の0から、は、現代社会では難しい。何をするにも来歴が付きまとうこの世の中、本当に本当の0からなんて、言葉も文化も何も知らない異国の地に行ってことを成すぐらいじゃないだろうか。
そう考えると、世の中って世知辛い。
テーマ:0からの #101
普通ではないが、思っていたよりもずっと気配が人間に近い。ララキが言っていた。彼(真)は人外と人間のハーフだと。
似たような部類だ。ハーフという言葉は僕にとっても無縁ではない。彼と話がよく弾みそうだ。
僕はそう思いながらポカーンとしている真くんを見ていた。
「それでは、わたしは席を外しますね」
そんな空気を読むかのようにミデルはいった。
「うん。ありがとう」
僕がそう言って彼女を見るとグイッと距離を縮め、
「楽しんできてください」
そう囁かれた。僕はミデルに微笑むと頷いた。やはりミデルには心が読めるのかもしれない。
「真くん。そんなに方に力入れなくていいんだよ?」
「は、はい……」
とはいっても、最初はガチガチに緊張している真くんをすぐに慣らせることはできなかった。僕は少し考えてから言った。
「ここには、真くんの身近にはないものが沢山あるだろう?」
僕がそう言うと真くんは、瞬きを何回かしてあたりを見回す。
「そう、ですね」
「なにか食べる?」
「いや、そんな…」
「遠慮はいらないよ」
僕は少し強引に真くんに言った。真くんはなにか言いたげにしたが、それよりも先に真くんのお腹がぐぅ…となって返事をした。
彼は表情は変えなかったが、お腹を抑える。
「今日は披露宴だからねぇ、いろんな屋台を出しているんだ」
僕は屋台に顔を出すと、2つ食べ物を買う。
「あっちで食べよう」
そう言って少し屋台と離れた神社の階段に腰掛けた。
「どうぞ」
「いただきます……。あの、これは…?」
真くんはオズオズと聞く。
「ふふ、人間の世界にはない?」
「えっと…はい」
「これはね、モアムという食べ物。人間の世界で言う『しょうろんぽう』や『しゅうまい』という食べ物に近いらしいが…。どちらも僕は食べたことはないなぁ…。生地がここのやつは薄いらしい」
僕がそう言って一つ箸で挟むとフーと息を吹きかける。白い湯気が揺らめく。
僕はそれを口に入れるとジュワ〜っと中のスープが口の中に広がる。僕はモアムが大好きだ。
「あ、あふ……。お、美味しい」
「よかった! 口にあって」
隣で熱かったのかハフハフしている真くんに言うと、真くんは食べてから僕を見つめた。
「どうかした?」
僕は心配になって言った。
「えっと……。ラックさんは…魔法使い…なんですか?」
「うーん…。近いというか急になったというか…」
僕はう〜んと考えながら言う。
「まぁ、君が思っているような普通の人間ではないなにかというのは正しいよ」
彼も僕が普通の人間ではないことに気が付いていたらしい。彼はきっとララキに何も知らされていない。本当は何も知らない0からのスタートというのは僕にとって苦手とするのだが…今はそんなこと言ってられないな。
「僕はここの国王なんだ」
「…え?」
「びっくりするよね…。王様なのに何やってるんだって」
真くんは目を丸くして僕を見ていた。
「でも、それを許してくれている国なんだ。ここは。というかそういう国に僕がしたかったから変えたんだけど」
「変えた…?」
「うん。上下関係とか差別とか無くしたくてさ。無理言ってこうしてもらっているの」
ここまで来るのにいろんなことがあったけどね。と心で呟く。でもそんな苦労がなかったら僕はミデルと出会えていないし、今の僕もいないだろう。
0から始めるということは意外と大事なのかもしれない。
「自由な国なんですね」
「もちろん、全てうまくいくわけじゃないけどね。国に住むみんなが平等に暮らせるような国にできるようにって」
僕は自分で言っていてなんだか恥ずかしくなってきた。
「この『披露宴』って、何の披露宴なんですか?」
話題を変えた真くんに答える。
「これはうちの小説家の小説が他の国に出されることになったからその『披露宴』」
「小説家の…披露宴?」
「僕たちの国のことをもっとたくさんの国の人に知ってもらえるように。うちの小説家が書いてくれて今日はその本が世に出回る日なんだ」
新しい環境、新しい人間関係、新しい学業や仕事
なんだって始めは、0からのスタートだ。
もう2ヶ月も経つと、それらを迎える時期に
なる。
楽しみや喜びもあるだろうし、不安や緊張もある
だろう。
私は、数年前の初夏ではあったが、新しい仕事に
就くことになり、それ以降は、何らかの新しい
物事には出会っていない。
もう少しで、新しい制服やスーツに身を包んだ
人々が、新しく何かの世界に飛び込んでいく人々
が、桜と一緒に、街にあふれることだろう。
頑張れ、新人達!幸運を祈る。
「0からの」
私のお腹に来た赤ちゃん
何も無い0の世界から
私のお腹に来た赤ちゃん
君の鼓動は確かに見えて 私の中で元気に育とうとしていた。
その時私は自分が癌だと分かった。
既にいる2人の子供たちのために私が生きることを選ぶか、
今元気に芽吹いた命を選ぶのか。
夫も私も、私が生きる方を選んだ。
9月25日。
私のお腹の赤ちゃんは、私たちの都合で
命を亡くした。亡骸を貰うこともできなかった。
君は0から来て、0のまま、何も残さず、
私を生かしてくれた。
私の命も
既にいる子供たちの命も
夫の命も みんなの命も
元々0だったのにね。
0からの奇跡。
私は君に永遠の0という絆を約束させて欲しい。
いつか私がそこに行った時は思い切り抱きしめさせて欲しい。
公園で元気に走り回る小さな子供たちを見て、
本当はいるはずだった君がいないことと、
本当はいないはずだった私の存在と、
私と共に幸せに笑う2人の子供たちがいる景色を
私は毎日見ている。
#0からの (2023/02/21)
何があったのか。
付き合っていた時より、メールが増え、電話も増えた。
別れたはず。
互いに付き合っている人がいる。
これらをおざなりにはできない。
今日、思い切ってみた。
次のメールをした。
会いたくなった。
返信くる。
私も少し顔見たくなったけど我慢。
もう終わったはず、互いに次の恋をしている。
なのに繋がっている。 深く。
だめなんはわかる。でも止められないんだ。
実は神様に頼んだ。
あの子とまた会わせて、デートさせて、
最後に、、、
また初めから、やらせてください。
あの日に戻ってゼロからの…やり直せるかなぁ。
やり直せるなら、あの日の自分に言いたい。
あなたのした事.正しいの?…と。
でも、
今も私の人生かぁ…
「0からの」
もしも、もう一度
貴方に逢えて
もう一度、こうしていられるのなら
いっそのこと
俺の人生は
0からの人生でも
いいよ
貴方になら
なんでも許せるの
何もない0からのスタートは、誰だって怖いものだ。
0から1にするには、ものすごいエネルギーを使う。
それも、どれだけエネルギーを使っても1に辿り着かない時だってある。
だから怖いのだ。
逆に1から0にすることもまた、怖いものである。
それまでようやく1として作り上げた土台の安定を崩すというのも、そのあとまた0になると分かっているだけに、0から1にする苦労を知っているだけに、怖いのだ。
人間関係にしても、転職にしても、引っ越しにしても、0からのスタートは、とても恐怖でとても疲れることである。
0からのスタートだからこその発見や楽しみもあるのだが、果たしてみんなはそれを見出だすことができるのだろうか。
0からのスタートに、光を見つけられれば、それは素晴らしいスタートであり、有意義に1を作り上げられるだろう。
【0からの】
【0からの】 #20
時に感情を持つことに嫌気が差す
時に全ての記憶を消したくなる
例え0に戻ることができたとしても
きっと私はまた同じ過ちを犯す
全ての記憶が消去されているのだから
何も知らない私は
この選択が不正解だなんて
思いもしないだろう
0からの
私の友人は前向性健忘だ。
何度笑い合ったって、何度悲しみを共有したって、今日の友人の記憶の中に、昨日の私達は存在しない。
今日もまた、中学2年生でとまった君とお話する。
今日もまた、0からの私達で。
お題「0からの」
それは、唐突の別れ話だった。
おしゃれなカフェで、彼女から突然切り出された別れ話。
「まだ好きなんだけど、結婚したり、あなたとの子を授かったり……将来一緒にいる未来が見えないの」
僕はそんなこと、一度も思わなかったのに。
まだ好きでいてくれているのに別れようだなんて、相当な覚悟があってのことだろう。
僕だって気持ちはずっと変わらない。
だから僕は、もう一度チャンスをくれないかと願った。
「君と、0からやり直したいんだ」
彼女は、必死に頭を下げて放った僕の言葉に、大層驚いたようだった。
「0から……ね。いいよ」
「ほ、ほんと!?」
僕は、彼女の答えが嬉しくて、思わず大きな声を出してしまった。
すると彼女は、マグカップを置いて席を立ち上がった。
「1からなら、このままやり直せたかもしれないのにね」
何を、言っているんだ──彼女は。
そして彼女は、僕を見下ろして微笑んだ。
「0から……だもんね」
さようなら。また、どこかで。
私たちはこの世界の全てに依存しなければ生きていけない。周知の事実であろうが、例えば、この地球であったり、私達の食べるものであったり、自分の身体であったりする。
では、「0から全てを始める」とは何なのか。
「何」と言われればピンと来ないかもしれない。また、自分の身体や意思が伴って起こる始まりが前提であるとするならば「0から」ではないのでは?と訝しんでしまう方もいるだろうがそのあたりは割愛させて頂く。
「始める」という点において、それは人生であったり、新生活であったり、趣味であったりするもので、世間一般の認識における「0から」はこれに属するものとしよう。では、そうでない「0から」とは何なのか。人格、記憶、或いは自我、私と言える人間の0。この世界に誕生したばかりの姿ではないが、まるでこの世界に、今、この瞬間に誕生するような現象そのもの。これこそが「0から」ではないだろうか?私達は人生の中で数多くの「0から」を享受されて育つ。だから突如世界に新たな方式が生まれたとしても誰1人気づかない。違和感にも気づかない。私もその1人であるからこそ、私の人格を疑うことしか出来ないのだ。