『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
麦わら帽子、持ってた。
どうして使わなくなったのか、移動が自転車主体になったからかな。
ストローハットなんて言うようなオシャレなクラスターにはならなかったし、そもそもハットなんて持ってない。
麦わら帽子
ワンピース
あんなに好きだったのに
もうはまれないな
年だろうか
麦わら帽子
麦わら帽子、夏を代表する物のひとつだろう。
しかし、街中でかぶっている人を見たことががない。
海水浴場やキャンプ場にはいるのだろうか。
それとも現在ではあまり使われないのだろうか。
確かめようと思うほど興味もないが。
「麦わら帽子」とかけまして
「喫茶店で飲むアイスコーヒー」と解きます。
その心は「ストロー」が必要でしょう。
『麦わら帽子』🧡
暑い夏。
太陽の日差しを浴びながら
僕は歩く。
麦わら帽子
すぐに
思いつくのは
麦わら帽子
主人公
ルフィ
大好き
ワンピース
なな🐶
2024年8月11日1927
とっくの昔に
どこかに置いてきちゃった
麦わら帽子
めずらしいみどり色の
誰かのお家になってるかもね
………麦わら帽子
麦わら帽子を被った君。
顔は麦わら帽子に隠れて見えなかったけど麦わら帽子を被った君の姿が僕の目に焼き付いてる。多分1度どこかであってるね。だって僕が殺したあの子に似ているんだもの。
麦わら帽子から差し込む光 木漏れ日みたいにきらきらしてる
いつか君と心の底から笑い合いたい。
そう願う僕は、やはり傲慢だろうか。
麦わら帽子が似合う君。
向日葵畑が似合う僕。
きっと運命だと思う。
麦わら帽子。
風が吹く度に彼女は頭を抑える。
そんな姿を愛おしく思う。
だけど僕はからかってしまう。
他の人には素直に言えるのに。
風と一緒にどこかに行ってしまいそうな人。
麦わら帽子
「マリーゴールドじゃねぇよ!」
「何も言ってないよ!?」
「思ってるかなと思って」
「思ってないから。腕が伸びそうだなとしか」
「海賊王じゃねぇよ!」
「うん、まだね、もうすぐだね」
「そういうことじゃない」
「あとはカカシとか」
「写輪眼じゃねぇよ!」
「そっちじゃない」
「脳みそ詰まってるわ!」
「そう、それ!」
「わかってもらえて嬉しいって顔やめて」
「でも似合ってるね。どこで買ったの?」
「ワークマン」
「ガチのやつ」
終点
ふと目を覚ますと、目の前に大好きな人がいた。
大きな窓から差し込む夕日に染められて、オレンジがかった視界の中、がたんごとん、心地よい揺れにされるがまま、向かいの席に座っている。
ああ、なんだ夢か。
ほかに誰もいない車両。眩しくてよく見えない窓の外。遠くを見つめるその瞳が、不意にこちらを向いた。
「もう降りないと」
立ち上がって、頭をポンと撫でてくれる手。
促されるまま電車を降りると、涙がポロリと落ちた。
夏が嫌いだ。花火もヒマワリも蝉の声も風鈴の音も。ぜんぶぜんぶ、私の大好きな人が居なくなった季節に見聞きしたものは大嫌いだ。
あの夏、あなたは突然私の前から消えてしまった。消えた、というのはその言葉の通りで。朝を迎えたらあなたの姿かたちがなくなっていた。私が起きた時にはベッドの隣はもうとっくに冷えていた。
前日は何も変わったことなんてなかった。いつものようにいっしょにご飯を食べて、同じ時間に寝室に行った。おやすみ、と笑顔で言われた。だから何か思い悩んでたとは考えられない。私に何らかの不満があったとも思えない。分からない。それ以外に言えることが無かった。
そして何も分からないまま今日で20年が経ってしまった。きっとすぐ帰ってくる。最初はそう思えていた心の余裕が今はもう無いに等しい。私をこんなふうに1人にさせてひどいよ、と恨むこともなくなった。そう思えなくなるくらい、心は疲弊しきってしまった。
あなたの物は20年間そのまんま。20年間というものはあらゆるものを変化させた。近所の花屋は閉店した。お札に印刷された人物も変わった。ある国では戦争を始めた。私の顔はシワだらけになった。
寝室のクローゼットにある洋服もそのまま。陽に当てないまま20年間眠っている。着てくれる主が居なくなったのだから出番なんてこない。
そして。
あの人の洋服が収納されている棚の上に麦わら帽子が置かれていることに今初めて気付いた。これも、誰も触らないから埃を被ってしまっていた。こんなものをいつあの人は買ったのだろうか。ヘアスタイルにいつも時間をかけていて帽子なんて必要としないあの人が。
それを考えたら一気に不気味感に襲われた。きっとこれはあの人のものじゃない。そうっと近付いて観察する。紛れもない女物の麦わら帽子だった。なら、私のために買ったのだろうか。だとするならこんなところにしまい込んでいた意味が分からない。そっと帽子を手に取る。ツバの部分は長い月日で少しだけ劣化していた。恐る恐る頭に被ってみる。決して被り心地は良いとは思えなかった。なんだか頭に触れる部分が変な感じがする。違和感を感じて帽子を脱いで内側を確認した。真っ赤だった。塗料のような鮮やかな赤ではなく黒っぽい赤。おまけに変な匂いもする。鉄のような匂いだ。
「ひっ……」
私は思わず帽子を放り投げた。そのままそこへ座り込む。それはペンキなんかじゃない。血だ。どうしてこんな場所に。外側は綺麗なのに、内側だけべったりとついている。誰の血なんだろう。いやそれよりももっと恐ろしいのは。
「なんで……乾いてないの……」
ぬるぬるした赤い液体が私の額から垂れた。私の血じゃないのに、頭に怪我を負っているようになっている。不思議から不気味へと変わり、その感情が今また変化する。恐怖。それを感じた瞬間、私は家から飛び出した。
【麦わら帽子】
麦わら帽子一つ分空けて、座る。それが今の二人の距離。
「終点まで行く? どうする?」
「ここまで来といて今更。どうするって、行くしかないじゃない。いつも、いちいち聞かないでって言ってるよね」
そう言って、雨の降り出した、窓の外を見る。その横顔に、「ごめん」と謝ると、唇が動いて「来なきゃよかった」って呟きが、聞こえた気がした。
「ごめん」
もう一度言って俯く。笑ってて欲しいんだ。だって初めて会ったとき、
――いいよ、大丈夫。上手くいかなくたっていいよ。
やさしい声で言って、綿アメのように、ふわふわあまい声で笑ってくれたんだ。
「終点まで行ってみよう」って誘ったクセに。
いちいち聞かなくてもいいって言ってるのに。
だって、いつもこっそり、でも嬉しそうに誘ってくるからさ、それって絶対に楽しいヤツじゃない? 終点に何があったって、なんにもなくたって、どうでもいいんだよ? 一緒に行くって、それだけでいいのに。どうして分かってくれないんだろ。
【麦わら帽子】
糸を垂らしてぼーっとする時間が好きだ。
日陰に椅子を置き、堤防から竿を投げる。
首にかけている帽子の出番はないといいのだが。
時間帯によっては正面から陽が差して眩しいからな。
待てど暮らせど波に揺られるだけの竿先。
時間がゆっくりと流れているような錯覚を覚える。
のんびりと過ごす時間は、都会にいると得られない。
今度の週末に実家に帰省でもしようか、と思いを馳せる。
子供の頃は近所の用水路でザリガニ釣りを楽しんだ。
竿が無くとも直に糸を垂らすだけで簡単に釣れた。
そろそろ餌が無くなる頃だろうか。
なんとなく様子見で上げてみると、竿がしなった。
大物を期待できるほどの曲がり方に嫌な予感がする。
竿を上げると強くしなるなら、だいたい根がかり。
地球を釣ったなんて言うが、振って外れないと厄介だ。
まさか、と思いながらハンドルを回すと意外にも巻ける。
根がかりではないのか、と安心したのもつかの間。
竿のしなりは一向に弱まらない。
それどころか、強く引かれているようで糸が出ていく。
これは本当に大物かもしれないな。慎重に巻いていった。
水面に映る魚影が変な形をしている。
魚にしてはヒレが長いような。それに先が分かれている。力を込めて竿を立てれば、ざばっとそれが顔を出す。
「痛い痛い! ちょっと早く外しなさいよ!」
「あんた一人なの? 寂しいわね」「独りで何が悪い」
「ひねくれちゃってヤダヤダ」半笑いで肩をすくめる。
ぼーっとする時間に騒がしい人魚が一人。いや、一匹?
その後しばらく、不人気な釣り場に明るい声が響いた。
麦わら帽子 似合わんし全然好きじゃなかった。
6年前、君に言われた言葉でめちゃくちゃ大好きになった
「今度の休みさ、それかぶって向日葵見に行かん?ふたりで。」
いつになったらその約束果たしてくれますか.
大好きだったよ.誰よりも
その日はときおり風が吹く夏の日だったと思う。
陽射しは眩しかったけれど、時々肌を撫でていく緩やかな風が心地よくて。
その時はまだ4歳か5歳くらいだった私は、外を思いっきり歩く気持ち良さにウキウキしていた。
そうだ。確かあれは保育園で行われた親子遠足という行事に参加していた時だった。
私には同い年の双子の妹がいて、行事に参加していた私の母親は、当然ながら他のお母さんが自分の子どもと一対一になって行動するところを、子ども二人に親一人という、少し大変な状況の中で頑張ってくれていた。
遠足の道程がちょうど大きな川に架かった橋を渡る段階になった時、先生から親御さんと手を繋いで一列になってくださいという指示があった。私の家族はどうしても一人が列からはみ出してしまうので、いちおう双子の姉という立場だった私は、子どもながらに空気を読んで、母親とは手を繋がず、母と妹が手を繋いで歩くその後ろをついていくことにした。
最後尾には保育士の先生も控えていたし、母親もただでさえ初めての行事に参加して緊張もあっただろうから、大人しく後ろに下がった私をそのままにしていた。
小さな子どもの頃の記憶なのでその辺りは曖昧なのだが、皆がお母さんと手を繋いで歩くなかで自分だけがあぶれてしまったのを寂しいとか、羨ましいとか、そんな感情はいっさいなかったように思う。
そんなことよりも幼い私の興味を引いたのは、陽射し除けに母親が被っていた麦わら帽子の状態だった。風が少し吹いていたこともあり、母が被っていた麦わら帽子は外れ、首の後ろに回っていた。
帽子についた紐のおかげで飛ばされずに済んではいるが、風が通るたびにユラユラと揺れている。
最初は楽しくその揺れる帽子を眺めて歩いていたのだけれど、皆が並んだ列が橋の中央辺りに差し掛かった辺りで、どうにもその帽子の揺れが激しさを増した気がした。
そう感じた途端、私は気が気でなくなった。少しでも今より強い風が吹いたら、その麦わら帽子が飛んで行ってしまうんじゃないかと心配になったのだ。
だったら早く母親に教えるなりすればいいものを、その当時の私は何を思ったのか、もし帽子が飛ぶような事態になったら、空へ飛んで行く前に自分がキャッチしなければという、よくわからない使命に駆られていた。
どうしてそんな決意をしたのか、自分のことながら今でも謎である。
そして私が恐れていた通り、強い風が突然吹いた。
麦わら帽子は呆気なく空高くへと舞い上がり、さらには橋の欄干を越え、眼下の川面へと流れていった。
その自分の想定していなかったほどの速度で飛んでいった麦わら帽子に、私は自分の無力さに打ちのめされ、また帽子を易々と飛ばしてしまった後悔と共に大泣きした。
私の泣き声があまりにも大きかったものだから、麦わら帽子が飛んで行ったことに気付いた母が、帽子がなくなった事実のほうが飛んでいってしまうほど、驚いたらしい。
いま思い返せば、あれもいい想い出だ。
あの麦わら帽子はどこまで行ったのかな。
幼い私がまた驚いてしまうほどの、想定外な旅の想い出を作っていたりして。
【麦わら帽子】
持ち物確認
水筒も入れたかい?
麦わら帽子を被って
さぁ、冒険の準備は良いかい?
この夏を楽しんでおいで
行ってらっしゃい!
目に映らないきみの姿
消える陽炎を追いかける
涙も麦わら帽子も風が攫って行った
#麦わら帽子