『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
麦わら帽子と聞くと、自然と夏を連想する。
私にとって、夏は一瞬で過ぎ去ってしまうものだ。春夏秋冬。気温や日の暮れは異なっても、一緒にいたい人は変わらない。大事にしたい人は減らないし増えていく。なんだかそれが無性にうれしくて、そう感じることがくすぐったい。
これからも出会う人を大切にしよう。夏の季節にはそんなことをふと思う。
『麦わら帽子』
君が麦わら帽子を被っている姿とても可愛い
手のひら
もう痛くて、でも辞められなくて。どうしてやらなくちゃいけないの。どんなに頑張っても誰かが見てくれてると信じてる。今少し元気な私。明日の私が悲しそうで辛そうな思いをしているのが見える。少しでも明日の自分を見てあげて。私のこの小さな手はあと何年一緒なのかな。がんばろーな。麦わら帽子を被った姿。もう何年見てないのかな…
夏の風を感じたい。
向日葵にただ2人
向日葵畑を撮ってる人の前にたって
ねぇねぇ!麦わら帽子落ちてた!
そう言って僕の前に立つ
くっきりとした顔立ち、綺麗な瞳
そしてまた言葉を放った
私の事撮ってよ!
あぁ…懐かしいなこの記憶
カメラの写真整理中
1枚の写真以外を消した
その写真は死んだ彼女の麦わら帽子を被った写真であった。
あぁ…早く逝きたいなあいつのとこ
だけど、死のうとしたらどこかからダメ死なないで
そう聞こえる
嗚呼あいつの麦わら帽子姿もう一度生で見たいな
お題 麦わら帽子
麦わら帽子が似合うねと、あなたに言われたい
『案山子の夏』
金色の太陽が山に沈んでゆく
昼間の鮮やかな緑の水田も
今はなんとなく物悲しい色になっている
赤い空にイタズラからす
みんな山に帰っていく
目の前では男の子が走ってる
遠くでポツリポツリと光がみえて
きっとどれかがその子の家
「日が沈む前に帰らなきゃ。」
暗くなってゆく畦道を
少年は走りつづける
イタズラからすは帰っていく。
少年も帰っていく。
だけど僕だけ帰れない
田んぼの真ん中で
両手を広げて立っているだけ
僕の頭の上でいつのか分からない麦わら帽子が
カサカサと風で音を立てている
僕と麦わら帽子。
二人きりの夜はもうすぐだ
麦わら帽子と言えば、夏
麦わら帽子と言えば、蝉
麦わら帽子と言えば、海
麦わら帽子と言えば、風
麦わら帽子と言えば、入道雲
麦わら帽子を被っていたあの頃を
麦わら帽子を見ると思い出すよ
お題《麦わら帽子》
坂道の上から彼女の明るい声が降ってくる。
木漏れ陽が揺れる。
「――――」
大きな麦わら帽子の青いリボンが風にはためく。
彼女は、僕に向かって麦わら帽子を投げた。――それは彼女の宝もの。
「えいちゃん、ありがとうね。大事にするから」
はじめて告白した日、大輪の花火が夜空を彩って。
はじめてのデートは水族館。虹色の魚をふたりで、いつまでも見ていた――。
帰り道頭上には夏の星座がきらめいて、彼女とはじめてのキスをした。
僕の頬が濡れているのは。
僕の手元に、麦わら帽子があるのは。
消えないこの胸の夏を追いかけて。
小さい頃、お転婆だったから外で遊んでいた事が多くて壁に倒立する事が出来るくらい柔軟だった。
日差しが照りつけるからと、草むしりしていた父親から麦わら帽子をかぶらされた。
深い麦わら帽子を一生懸命見えるようにしたら、入道雲と青い空のコントラストが綺麗だったので見いっていた。
麦茶を飲みなさいという母親のサインを見て麦わら帽子を父親に返すと一目散にかけて母親に汗を拭かされ、手洗いとうがいしてから冷たい氷を入れた麦茶が入ったコップを手渡ししてくれた。
ごくごくと飲みきり、プハッと息ついた。
まだ日差しは強くある午後の遠い記憶。
ぼくの麦わら帽子が風で吹き飛んだ。
ぼくはそれをなぜか追いかけられなくて立っていた。
麦わら帽子を追いかけたのは君で、君は帽子を見てたけどぼくは君をみてた。
物より大事なものがあると思ったから。
麦わら帽子
君はいつも被ってるね
麦わら帽子、私も被ってみたいなぁ~❁⃘*.゚
その麦わら帽子ちょうだいー!
それだよ!君がいつも被ってるそれ!
後日、君は死んだ
私が呪い殺しちゃったーテヘ
でも、、本当にわら人形って効果あるんだ~!
今度もしてみよっと
007【麦わら帽子】2022.08.11
真っ先におもいうかんだのは、海賊王をめざしているあのキャラクター。でも、私のなかでの麦わら帽子のヒーローは、やっぱり、釣りキチ三平くん。
麦わら帽子を被るだけで。三平くんのように、ありとあらゆる魚を釣り上げられる魔法が手に入るような気がしてた。三平くんのように、自然のなかに飛び込んで、工夫につぐ工夫でどんな困難も乗り越えられるような気持ちになってた。
だから子どもの頃は、麦わら帽子にたいしては強烈に愛着があった。もしかしたら、麦わら以外は帽子とみとめられないくらいだったかもしれない。
それと、お父さんはいつも麦わら帽子だったなぁ。探せばホームセンターのどこかに陳列されていると思うけど、男性用の大振りで、ぺったりとした黒いリボンが巻いてあるやつ。あまりにもぶかぶかで、早く大人になってこれが被れるようになりたかった。でも、そもそも男性用だからね。
いまでも、私の頭にはぶかぶかのはず。
麦わら帽子。
麦わら帽子は
保育園で
被ってた。
暑いのに
麦わら帽子が
汗まみれになっても
遊んでた。
子供の頃は
やっぱり無敵。
なぜか欲しくなる麦わら帽子
可愛い君に良く似合う。
夏だね!
気づいたらかぶらなくなっていた。
似合う年齢はとうに過ぎて小さい子か有名なアニメキャラクターがかぶるもの、という認識になってしまっていた。
「帽子」
あの日見た
麦わら帽子の少年は
夏の幻影
私はそっと
手を合わせる
お題 麦わら帽子
麦わら帽子
麦わら帽子、虫取りあみ、虫かご、早朝、林、クワガタ、かぶと虫、セミの声、スイカ、夏休み。
次から次に脳裏に浮かぶ懐かしい記憶。
テレビから流れてくる甲子園の応援や歓声、ヒットを打ったときの音。
それを聴きながら昼寝をするのが心地よかった。
汗をダラダラかきながら、扇風機に当たってかき氷を食べるのが最高のおやつだった。
今のように豊かでも便利でもなかったけれど、楽しかった子供の頃。
そういえば
もうだいぶ前から見かけなくなったな…
夏の帽子の定番中の定番
これを被って 虫取り網に 緑の虫かご
セミでかごがパンパンになるまで捕まえて
そうなってから一気にかごを開ける
あの感覚はまるで…
待てよ?
外に出て遊ぶ子供たちがいない
外に子供を出せない親で避暑地は溢れている
さっと頭を過ぎった事を
ここに書くのはやめておこう
そうだ! 麦茶 麦茶!!! (トコトコトコ…)
《 麦わら帽子 》
海を知らぬ少女の前に
麦藁帽のわれは両手を広げていたり
寺山修司
海をみたことがない少女の前で、
その広さを伝えようと麦藁帽子をかぶった私は、
両手をいっぱいにひろげているという意味。
でも、私は、それだけじゃないと思う。
彼は彼女の道を通せんぼしているように感じた。
外の世界に行きたい少女。
行ってほしくない少年。
そんな切なさを感じた。
小説
野良猫のように僕の跡をついてくる彼女は、満面の笑みでスキップ気味に歩く。真っ白な半袖のワンピースに大きな麦わら帽子。
ひまわり畑を抜けた先に、空のように真っ青な海が見えた。思わず、足が止まった。彼女も僕の背中を前にして、立ち止まる。キラキラと太陽の光を反射させた海。蝉の鳴き声がうるさいくらいに聞こえたが、今はその音さえ、聞き惚れてしまいそうだ。
「わぁー!すっごい。あれが海なんだ」
幸子(さちこ)が僕の横に並び、遠いようで近いような水平線の彼方へと続く海をぎらぎらとした目で見つめていた。
「幸子は実際に見るのは初めてだもんね」
「あ、でも去年のけんちゃんがくれた誕生日プレゼントといい勝負かも」
「えぇ……」
「ふふふ。何十個もバケツに海水入れて、病室に入ってきたときはびっくりしたよ笑」
「あの後、看護師さんにこっぴどく怒られたっけ」
「『幸子!これが海だよ!来年は本物の海を見に行こう!!』って言われて涙どころか笑いが止まらなかったもんwww」
楽しそうに話す彼女が、とても愛おしく感じ過ぎて言葉が出てこなかった。
「最高の誕生日プレゼントをありがとう。けんちゃん」
僕は少し、照れくさくて頭をかいた。彼女のせいでもっと暑くなってしまった。
そして、「ねぇ、もっと近くまで行こ!」と彼女が走り出す。
「……………けん、ちゃん?」
僕は何をしている…?どうして目の前には海じゃなくて幸子がいるんだ?僕はどうして両手を広げてるんだ?僕は一体……。
「どうしたの?」
無意識、だと思う。幸子が走り出す前に僕はとっさに、両手をめいいっぱい広げ彼女の道を通せん坊した。なんで、こんなことをしているはわならない。ただ、ただ…。彼女が、幸子がいなくなってしまいそうな気がして。なんだか、遠くへ行ってしまいそうで。怖くて、怖くてどうしたらいいかわからなかったんだ。
「海、やっぱり行くのやめない?」
両手を広げたまま、恐る恐る彼女に伝えると、予想通りの反応で「どうして?やだよ。ここまで来たのに」と不満げだった。
「ほら、まだ退院して間もないだろ?ちょっと心配になったっていうか……」
「心配性だなぁー」
クスッと笑って彼女は僕の顔を覗き込む。
「そう…だよね。ごめん。変なこと言って」
「ねぇ、けんちゃん。行かせて?私、一度でいいから海を見に行きたいの。お願い」
そんな彼女の願いを奪う権利なんて僕には…ない。両手をゆっくりと下げる。1人、海へ歩く彼女の姿を僕は見ていることしかできなかった。止める勇気がなかった。なんでだろう、おかしいな。汗じゃない。汗なんかよりもっとあついものが溢れ出てきた。これは、涙だ。
この後、彼女は海を泳いではしゃぎまくった。
夕方、彼女は海を見ながら僕の腕の中で____
原作でもモデルとされた少女は病弱だったそうです。作者は、病室に海水を入れたバケツを大量に運んだのは本当にあったことです。
りんごの皮剥きの逆再生の様に
どんどん編まれて行く麦わら帽子
あの時ああすれば、こう言えば
悔恨と後悔が組み込まれ
最後はこれで良かったんだと
安堵の糸でとめる
二度と溢れて出て来ない様に