『鳥のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小学校にまだ上がる前の頃、鳥のように飛びたかったのか
私は空を飛ぶ練習をコツコツとしていた。
二段ベッドに上がり、飛び降りる。
手を懸命に羽ばたかせ、落ちる。また上がり、落ちる。
何度も何度も、成功を信じてひたすら繰り返す。
工夫もする。
一回地上で手を素早く羽ばたかせる練習をしてから飛び降りる。
タオルを両手に羽ばたいて落ちる。
団扇を両手に羽ばたいて落ちる。
ダメだ。また失敗。いや、次こそいける、きっと飛べる。
そうだ、長い時間落ちれば、羽ばたく回数が増えて飛べる。
そして二段ベッドを上がり、勢いよくジャンプ‼
した途端、天井に頭をぶつけて落っこちた。
幸い、片足の捻挫と頭のコブとお尻のアザ程度で済んだが
残念なことに飛ぶ練習は禁止令が出てしまった。
あれは私が初めてしたチャレンジと努力だったと思う。
いや、バカ丸出しなのだけど。
今思えば「鳥のように飛ぶ」は
私が一番最初に持った夢だったんだな。
鳥のように飛びたい。
――どこか、遠い所へ。
箱庭にいた君はそう言った。
鳥のように
私も自由きままに飛んでみたい
羽をひろげて
風をきって
世界を見渡す
新しい景色はどんなもの
鳥のように。
いつか飛んでみたいなー。
鳥っていいよね。自由に飛べる。
私はいつか鳥のように。飛んでみたい___。
お題:鳥のように
与えられて成長してスケートしてはいずり回ってお口開けて餌を待ってる。与えて与えてそいつが生きるかも分からないのに。呆気なく死ぬわりに。母数は必要、多ければ多いほうがいい。だって生存率が上がるから?その分あるだけ殺せる。毒とも知らず丸呑みしてる。鳥ほど賢くないけどお口開けて飲み込んでる。鳩は何味?鳥は美味しい?車に引かれてぺしゃんこになってたあれは見てみぬふりして家に帰った。お空を飛んでみたいな。羽を持っていても無残な死に方をする。命の重みは体積で決まりますか?足動かして水面で滑る、楽しそう。鳴き声がうるさい。ホーホケキョ、桜と共に。情緒、風情がありますね。好きなの?嫌いなの?殺したいくらい好きって言葉があるじゃないか。なんでもいいけど美化はできるよ。お掃除ですか、かたしといて。陸で生きられないのに空で生きられると思ってるのか。お空を飛んでみたいなあ。馬鹿馬鹿しい。翼が欲しい、鳥のように飛んでみたい。きっと楽しい。飛ぶだけなら怖くないよね。
私は呟いた。
鳥のように空を飛べたらいいのに。
鳥のように飛んでいけたなら
僕はきっとこの大地から
逃げるように空へと羽ばたくだろう
けれど鳥のように空から大地を見下ろしたら
今度はまたこの広く雄々しい大地を
思いっきり駆けることができないことを
嘆くようになるのだろうか
【鳥のように】
【24,お題:鳥のように】
僕は生まれつき足がない
正確には膝から下が作られなかったんだって、何が原因なのかは分からないそうだ。
そんな僕には夢がある
一回でいい、たとえ夢でも構わないからパルクールをしてみたい。
自分の足で立って 走って 転びたい。
全身を使いながら、まるで鳥のように空中を駆ける人たち
テレビに映ったその姿は、とてもいきいきとしていて
ベットから動けない僕には、太陽みたいに眩しかった。
僕もあんな風に動けたら...
「やってみたいなぁ、パルクール...」
「パルクールがしたいのか?」
「えっ?」
突如として部屋に入ってきた声
声の方向を探ると、黒く焼けた肌の小柄な少年が立っていた。
「翔くん!?いつの間に遊びに来てたの?」
「さっき来たばっか、てかお前パルクールしたいって」
うわぁ、独り言聞かれちゃった...恥ずかしい
「うんテレビでよく見るんだけど、やっぱ僕には出来ないよね...」
翔くんが何か考え込んじゃった、迷惑だよねこんなこと言って...
「出来るんじゃないか?パルクール」
「へっ?」
「俺の父さん、VRの会社で仕事してんだけどそこの技術使わせてもらえば、擬似体験くらいは出来るぞ」
頼もうか?と翔くんがスマホを出してくれる、当然僕の答えは一択だ。
「ッうん!お願いします!」
----------------------------------------------
そして当日、翔くんのお父さんや他の大人達がたくさん来て、僕の体に変な機械を着けてくれた
何か聞いても、「体験したほうが早いよ」の一点張り、聞き出すことは出来なかった。
実際に走っている人の映像を僕のほうに送る?らしい、そしてなんと実際に走るのは翔くんなんだって!
最近急に日焼けしたと思ったら、パルクール教室に行ってたらしい。ちょっと羨ましいかな
『ブッ...準備できたか?』
「うん!バッチリだよ!」
今僕の頭には、ゴーグルが付けられている。これを通して翔くんのカメラの映像が僕に送られてくるんだって
『よし、じゃあ行くぞ』
そう言うが早いが、僕の視界が大きく揺れる。
思わず、うわっと声が出た。体に風を感じる。僕、走っているんだ
風を切る音、空気の匂い、縛るのものはなにもない
あぁ、なんて自由なんだろう
そうして長年鳥かごに囚われた小鳥は、その身を踊らせつかの間の自由を目一杯楽しんだ。
「今日はありがとう翔くん!」
「あぁ、喜んでもらえてよかった」
「...翔くん、僕義足にチャレンジしてみるよ」
着けたところで、走れないとずっと避けてきた義足
「それで、僕絶対に走れるようになるから。そしたらその時は僕と一緒にパルクールしようよ」
ぱちぱちと目をしばたいた後、ふっと安心したように翔が笑う
「わかったよ、約束な」
「うん!約束!」
鳥のように踊りたい
ステージの上で
最初は歌いながら軽やかに足音も立てずに
少しずつヴァイオリンやピアノ、グランドハープが丁寧な音色を奏でる
スポットライトを浴びて踊る僕はやがて自由に踊り始める
僕が踊るのをやめたとき演奏者も指揮者も観客も皆いなくなっていた
また夢中になりすぎた
本当、夢に酔ってるとき僕は幸せだ
鳥のように
鳥のように飛べたら、と
人間は飛行機を発明しました。
ライト兄弟でしたね。
ちょっと離れた街に、飛行場があって飛行機が飛んでいくのをよく見かけるし、秋には航空ショーも見えます。
わたしとしては、ライト兄弟の映像のように二枚羽で飛び立つのだったら、飛べそうと思います。
でも、鉄の塊が空を飛ぶのは納得いかないの。航空物理学?の方から笑われそう!
わたしの頭は、ポンコツ?
鳥のように囀り
鳥のように舞飛ぶ
ワンピースを纏った君は
まるでバレリーナのようだ
くるくる回る視線が
僕を釘付けにする
君に夢中
「基本、生き物系のお題、少ない気がする」
猫だの犬だの兎だの、これまで約5ヶ月、お題で見た記憶無いもんな。
某所在住物書きは今回配信分の題目の、ちょっとした珍しさに数度小さく頷いた。
「『鳥かご』ってお題は有った。『鳥かごの中の鳥は、大抵かごから出されて、最終的に自由になるのが物語のお約束な気がする』ってネタ書いた気がする」
鳥のように。……とりのように、ねぇ。
物書きは長考して、ふと某呟きの青鳥を思い出し……
――――――
雨降って、空が灰色で、ジメジメして、最高気温が猛暑手前予報。今日も相変わらず東京は残暑が酷い。
「晩夏」っていつだっけ、どんな気温の頃のことだっけって、思う程度には暑さがバグってる。
きっと職場の、長い付き合いの先輩の、故郷だっていう雪国は、もう涼しくて快適なんだろうな、
って北海道とか東北とかの気温調べたけど、今日の札幌市の予想最高気温が東京と同じ34℃だって分かって、心の中で道民さんに猛烈に土下座した。
十分雪国の筈の秋田県も、今日35℃超えだって。
なにそれ季節感ホントに仕事して(嘆願)
そんな今日の、私の職場の朝は一部騒がしかった。
「中途採用の、若いのがいただろう」
職場に来たら、私の隣の隣の部署が、朝から少しだけ慌ただしくて、
係長か主任か知らないけど、数人が課長の席に集まってたし、他の人はスマホで連絡取ったりしてたし。
「無断欠勤のうえ、電話もグループチャットも、全部連絡つかずの既読無視、だとさ」
どしたの、何があったの。
隣部署の宇曽野主任と話し込んでるウチの先輩に、会話の横槍で聞いたら、「実はな」って、情報提供してくれた。
「始業時刻丁度にダイレクトメッセージで、『辞めます』の4文字だけ、送ってきたそうだ」
先輩が言って、
「部署内で、『例の突然解雇された青鳥のようだ』と騒いでる最中さ」
宇曽野主任が補足した。
「『突然の告知で、何の事前相談も無く消えた』。『向こうは解雇でこっちは離職。正反対だけど青鳥のように消えた』と」
突然辞めるのはどうかと思うけど、そうしたくなった理由は、だいたい把握してた。
先日の「デカいミス未遂」だ。
メタいハナシをすると、詳しくは今月の18日。
中途採用君は、書類をファイルから抜いて整理する仕事を任されたんだけど、
中途採用君の上司が「この書類は抜かないで」って、伝えるべき「例外」を伝えなかったせいで、抜いちゃいけない書類まで抜いちゃった。
情報伝達の不備。それによる仕事のミス。なのに責任は全部自分が被るっていう理不尽。
私も5ヶ月前、3月18日頃に、似た状況で上司から責任を押し付けられて、心をちょっと病んだ。
私には先輩がいて、先輩が私の話を聞いて寄り添ってくれたから、乗り越えられた。
中途採用君には誰も居なかったのかもしれない。
「まぁ、鳥なら鳥として、鳥のように、自由に今頃次の就職先でも探してるんじゃないか?」
運が悪かった、場所が良くなかった。それだけさ。
宇曽野主任はそう付け足して、先輩と一言二言会話して、自分の部署に戻ってった。
「うん……」
場所が悪かったら、鳥もうまく、飛べないもんね。そうだよね。
隣の隣の部署の、まだ静まってない騒動をちょっと見てから、
私もそろそろ自分の鳥かごの中で飛ばなきゃ、鳴かなきゃって、自分の止まり木であるところのデスクに戻った。
あの鳥のように仲良く出来ていたら…
あの鳥のように一羽でも居られたら
あの鳥のように美しければ
あの鳥のように遊べたら…
私はどんなふうに飛べば良かったのだっけ
鳥のように自由に空を飛んであなたの元に会いに行きたい
「鳥のように」
鳥のように歌えたら、君に届くかな。
鳥のように鮮やかな色彩は持っていないけれど、
君に選ばれる鳥でありたいと願うよ。
鳥鳥
鳥鳥
鳥鳥
鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥
鳥 鳥
鳥 鳥
鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥
鳥 鳥
鳥 鳥
鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥
鳥
鳥 鳥
鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥
鳥
鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥島鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥
鳥
鳥 鳥 鳥 鳥 鳥
鳥 鳥 鳥 鳥 鳥
鳥 鳥 鳥 鳥 鳥
鳥 鳥 鳥 鳥
鳥 鳥 鳥
鳥 鳥鳥鳥
鳥鳥
「島」を探してね
鳥のように、大空に羽ばたく。
ふわりと体が浮いて、風の軌道に乗っていく。
心地いい。
下に見える建物が、ただのブロックの作り物のように思えた。
目を閉じれば、そんな景色が浮かぶ。
私の体は浮いていないし、風の軌道にも乗れていない。この体は、作り物である建物よりもちっぽけだ。
それだけ。ただそれだけで、心がふわりと軽くなる。
私の心には、羽がついているのだ。
私は鳥籠の鳥。
自由は無い。
いつか、
あの鳥のように
自由に──────。
鳥のように
鳥を見ると、自分が惨めに感じるときがあるんだ。上を向いて歩こうと思ったって、頭上でもっと自由に飛んでいるんだから。憎らしくて羨ましい。
爽やかな香り漂う風の中
頭上では海が光を反射し
足下には雲一つない快晴
『ドッ』
その景色は鈍い音と共に切れ
意識薄れる中見た景色は
薄暗い雲、通っていた校舎と窓から除く野次馬共
鳥のようには飛べない僕の最後に見た景色。