鳥のように、大空に羽ばたく。ふわりと体が浮いて、風の軌道に乗っていく。心地いい。下に見える建物が、ただのブロックの作り物のように思えた。目を閉じれば、そんな景色が浮かぶ。私の体は浮いていないし、風の軌道にも乗れていない。この体は、作り物である建物よりもちっぽけだ。それだけ。ただそれだけで、心がふわりと軽くなる。私の心には、羽がついているのだ。
8/22/2023, 3:42:39 AM