『高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【高く高く】
高く、高く、大きく、もっと大きく
枝を広げ 幹を伸ばし
葉っぱから根っこの先まで
太陽と風と大地を
からだいっぱい吸い込んで
真夏の樹のように いのち輝くとき
その歌で今をつくり
そのことばで今をひらき
我ら 爽やかに育つだろう
たかく、と聞くと思い出されるこの歌
大好きだった音楽の先生、
自然と人間を讃える優しく力強いうたをたくさん教えてくれた
今でも、あの時のピアノが私のまんなかを守ってくれてます
「高く高く」
放課後、職員室に鍵を返しにきた。鍵をフックにかけて、踵を返そうとした。瞬間、視界の端に『屋上』という文字が見えた。
魔が差した。
階段を3階分上がって、上がったことの無いあと1階分の階段を上る。1つのドアがある。『屋上』と書かれた札のついた鍵を、鍵穴に挿す。左に回すと、ガチャ。開いた。初めて来る屋上に恐る恐る足を進めて、何となく誰もいないことを確認した。ふぅ。と息を吐く。
フェンスに近づいて中庭を見下ろす。4階建ての屋上から見る中庭は意外と小さくて、こんなものだったかと思う。おもむろに靴を脱いで、鍵も床に置く。フェンスを越えるのが案外難しくて手こずってしまった。フェンスの外側、コンクリートの上に立つ。フェンスに腕をかけて、もう一度中庭を見下ろす。
誰もいない。恐怖はない。
手を離しかけたその時、頭上から何かが降ってきた。紙飛行機だった。それは何処からかふわふわと飛んできて、私の頭を掠めて、フェンスの内側に落ちた。私はその場にしゃがんで、フェンスの隙間から手を伸ばす。
あと少しのところで、屋上のドアが派手な音を立てて勢いよく開いた。驚いてそちらを見ると、そこにはこの学校の男子生徒が立っていた。
彼は走ってきたようで、はぁはぁと息を切らしながら屋上を見渡していた。その視線が私で止まると、ズカズカとこちらに歩いてきて、私の代わりに紙飛行機を拾い上げた。乱暴に開いて私の顔の前に差し出す。
『しぬな!』
そう書いてあった。よく見ると数学のテストの裏で、急いで書いたのか字が乱れていた。
私が、「なに」というと、彼は途端に顔色を変えて慌てている様子だった。これで止められると思っていたのだろう。私にかける言葉がないようで、わたわたと状況説明から始めた。
「と、隣の棟の3階!…の俺の教室から、俺帰るとこで、外見たら屋上に人いて、今にも飛びそうだから慌てて!」
彼はまとまらない日本語を連ね始めた。
「俺すぐ行こうとしたんだけど、ダッシュしても間に合わねぇって思って、紙飛行機なら最短距離で届くかなぁって」
あははと彼は笑う。いや、笑いかけられても困る。
「…どうして止めるの」
私は彼に問いかける。
「どうしてって…」
そこで彼は黙った。少しの間が空いて、
「…なぁ、どうしたら死なないでくれる?」
彼は突然真剣な表情になった。その表情に、少しびくりとする。
「…わかった!」
彼は急に大声を出して、フェンスの上から私に手を伸ばした。脇にズボっと手を入れられ、苛立ちと恥ずかしさで叫びそうになった。しかし彼は私を持ち上げ、いとも簡単にフェンスの内側に入れたので、私はその力の強さに驚いて声が出なかった。
「なぁ、俺と紙飛行機!勝負しようぜ!」
「はぁ?」何を言っているんだこのバカは。
どこからか紙をもう1枚取り出した彼は、おり慣れているようでさっさと紙飛行機を作り上げた。それを私に渡す。
私がおもむろに受け取ると、
「じゃあ行くぞー!せーのっ」強制的に始まって、私は体制不十分のまま飛ばした。それは、やはりすぐに落ちていく。
それに比べて、彼の飛ばした紙飛行機は、高く高く、太陽に向かって飛んでいった。
彼はそれを見ながら、私の肩を掴んで言った。
「やぁーい、負けた負けた!負けたから何でも言う事きけよー!」
私はまんまと煽られて、腹を立てる。
「何よ。聞く義理なんてないわ。だいたい、私はあなたを知らない。」
「俺は知ってる。」食い気味で答えるから驚いて見ると、真剣な面持ちで、彼は私を真っ直ぐ見ていた。
「好きです。付き合ってください。」
耳を赤くして彼は言った。
私は急すぎて何が何だか分からなかったけど、だんだんと顔が熱くなっていったのが分かった。
ここから始まり、彼は何度も私の自殺を妨害した。
それと同時に、私の隣で、私の人生を価値あるものに変えていった。
なんとなく分かってた
君はもう私を好きじゃない
もうすぐ別れを告げられるんだと
覚悟している
ねぇ、私。よく聞いて。
その時が来ても大丈夫だよ
今までいろんな事乗り越えてきた
だから
たくさん泣いたら前を向いて
高く高く希望を抱いてまた歩いていこう
高く高く
そんなこと言わないで
わたしは…低く低く…
周りに逆らっていくわ
考え方が合わない相手とは
距離を置いて…
三連休の最終日。僕は君とふたり、遊園地に来た。
1日過ごして夕方になった頃、僕らは観覧車の列に並んでいた。綺麗な夕日が拝めると、夕方の観覧車はとても人気で、長い列を作っていた。
10分程並んだだろうか。やっと列の先頭へやってきた。
「わー、やっと乗れるね!」
君がはしゃぎなからゴンドラへ乗り込む。頷きながら、僕もそれに続いた。
ゴンドラは高く高く上っていく。
君は外を忙しなく見回して、昼間に乗ったアトラクションを見つけたり、小さくなっていく人の影を見下ろしたり……僕にも指を差して教えてくれる。
僕は君が指差す方を見て相槌を打ちながら、上昇していくときを楽しんだ。
7分ほど経って、ゴンドラはてっぺんへ上ってきた。外からは、強い西日が射し込んでいる。
ソワソワとあちこちを見ていた君が、そちらを向いて夕日に釘付けになっていた。僕もそんな君越しに、燃えるような夕日を見た。
「綺麗な夕日だねえ」目を細めながら君が言う。
「そうだねえ」と、同じ仕草で僕も返す。
たったそれだけのやりとりが、とても心地よかった。
暮れゆく日と共に、ゴンドラは下っていく。
1日の終わりが近づく。今日、君と過ごせる時間もあともう少しだ。とても名残惜しい。
そんなふうに思っていたら、ふいに君が窓の外から視線を外し、こちらを振り向いた。
「また一緒に、観覧車に乗ってくれる?」
薄紅の空を背景に、上目遣いに君が言う。
君も同じ気持ちだったのだろうか。そうだとしたら、とても嬉しい。
「もちろん」
僕が答える。君は顔をほころばせた。
寂しく沈みかけていた僕の心は、君の笑顔で浮上した。
「高く高く」
高く高く背が伸びて
小学4年生の頃に母の身長を追い抜いた
「貴女を叱る時、立ったままだと上向いて叱らないといけなかったから座らせて叱ってたわ。叱るときは迫力が大事だからね」と母が言っていた
そうだったんだね。全く覚えていない
高く高く
低く…ネガティブな感じがする
高く…ポジティブな感じすがる
高く高く
高いところに上りたいわけじゃない
目標は高く持ち向上心をもって
少しでも成長したくて過ごしたいだけ
自分が思い描く一人前の人に成りたくて
ただそれだけなのに…
何故わざわざ落としにくるよ
ほっといてくれないかな
一人前の人に成長するのに
君との出会いは必然だったのだろうか
高い所に上りたいなら君が上れば良い
私の6年3組は学校の合唱コンクールで優勝しました。みんなが 朝昼 放課後に練習した みんなの思いを背負って、次の合唱コンクール も 頑張りたいと思いました。
私は正直 最初の頃は 合唱コンクール めんどくさいな とか思ってたけど、積極的に頑張る人を見て私も頑張りたいと思いました。
〜高く高く〜
高く高く もっと高く
最初は小さいものでも
どんどん大きくなっていく
高く高く 最後は
自分一人が
そんな欲をもってどこまでも
そんな欲があるから
頑張れるのだろうか
こんな欲があるから
自分が惨めに思うのだろうか
高く高く どこまでも
でも その最初の一歩の勇気
忘れずに持とう
おぎゃあ、おぎゃあ
赤ちゃんが泣きわめいていると
お父さんが赤ちゃんを抱き上げて
「ほら、高ーい高ーい」
と言った
おっぎゃあ!
赤ちゃんが嬉しそうに言うと
お母さんと今年から小学生の男の子が口を揃えて
「良かったね」
と微笑んで言った
あの頃の生活はもう戻ってこない
あの頃の幸せはもう戻ってこない
「高い高い」
三連休あっという間でした。
金曜日の夜、友達のおすすめしてくれた
進撃の巨人を見てみました。(初めて見る)
⬇ネタバレ注意
もうびっくりでした。
すぐに人が死にまくっちゃって。
(こんな言っていいの?)
1番はエレン可哀想だなあって思ってました。
自分のお母さんが目の前で...
もう溜まったもんじゃないよね。
エレンのような性格なら余計に。
まだ2、3話くらいまでしか見てません。
昨日の投稿を見たら分かる通り、
父の実家に2泊3日で出かけたんですけど
進撃の巨人のことで頭いっぱいでした。
見るタイミング絶対ミスった...
「高く高く」
もっと高く高く飛べたらいいのに、
と思ったのが子供の時にやった飛ぶテスト。
名前を覚えてないけど、
体力テストの項目の中にあった一つ。
壁に手をベタッとつけて飛ぶテスト。
高く高く飛びたかったな。
ようやく、手が届く。
他者を踏み台にしながら手を伸ばす。
届け、届け、届け。
やっと、届いた。これで私はこの、じご、くを、ぁ………”また”糸が切られ…最下層へと落とされる。
ここはいくつもの階層が存在する地獄。
時折現れる天の糸を登って地上を目指す、醜き亡者の群れを押し退け糸へと手を伸ばす、それが日常。
⸺あぁ…また最下層からやり直しか………。
地上は高く、いつも亡者を見下ろしている。
【地上を夢見る亡者は両の手では足りない】
「高く高く」
高度が高い場所
値段が高いもの
どちらも人間にとって恐怖なもの
低く低く…
もっと低くあってほしい
《高く高く》
凧 目標 高層建築世界一 ペットボトルロケット 鼻と自慢 天狗からせしめた羽団扇であおぐ ジャックのまいた豆のタネ そらいろのたねから芽生えた家とキツネの欲望 鳥人セルゲイ・ブブカの試技
『高く高く』
子供の頃、
じいちゃんと従兄弟と
河原で凧揚げをするのが、
正月の三が日が過ぎてからの
恒例のイベントだった。
高く上がるように
二巻の凧糸を繋いで長くして
風に乗せて
上へ上へと
糸を操り凧を風へと導く
高く上がると落ちたらどうしようと
不安になりながら
ゆらゆら動く凧のバランスを保ちながら
糸を引っ張ったり
糸を緩めたり
青空に
誰が一番高く揚げられるのがと
競ったのを思い出す。
今では
凧揚げも
自由にできない社会に
なってしまい寂しい。
58 高く高く
先生にすすめられてはじめた
だんだん面白くなって
気がついたら
もっと もっと
高く 高く
あの空の向こうへ行けるようにと
毎日練習している
高く高く
バーを超えて眼前に広がる青の美しさを僕は知っている
高く高く
青に届くくらい高く
青に溶けるくらい高く
僕の背中には翼がある
高く高く
家に茶トラの猫のヨモギがやって来たのは、私が小6の時だった。父親が会社で生後1週間の子猫の里親を探していると聞き、見たら余りの可愛さにそのまま1匹連れて帰ってきていた。
子猫はヨモギと名付けられたが、まだ生まれだばかりで「ミィ。ミィ。」と小さな声で泣いてばかりいた。急に母猫から離され知らない所に連れてこられ、寂しさと不安があったのだと思う。それから毎日、ヨモギにミルクを飲ませ、トイレの手伝いを父と交代でやっていた。ヨモギも徐々に慣れ、ミルクもたくさん飲むようになって大きくなっていった。
今やヨモギは家族のアイドルだ。
ある日。
いつもはヨモギが外に出ないように窓や玄関の扉、勝手口もしっかり閉めてあるが、おばあちゃんが回覧板を持って勝手口から出たと同じタイミングでヨモギがおばあちゃんの足元をすり抜けて外へ出てしまうことがあった。
外で生活をしたことのないヨモギにとって外の世界は危険がいっぱいだ。
私たちは家族総出でヨモギを探したが、なかなか見つからず不安ばかりが浮かぶ。外で野良猫にいじめられてるかもしれない、車に跳ねられたかもしれない…。
ヨモギ。ヨモギ。帰ってきてよ。
お願いだから。
ヨモギは1週間経っても帰って来なかった。もう、自分たちでは探せないと諦めかけた頃、「ニャア〜」庭先に茶トラの猫がいた。ヨモギだ。帰ってきた。
帰ってきたヨモギはご飯をガツガツ食べた。外の世界では猫の縄張りもあるし、ご飯は食べられなかったのかもしれない。そのせいか、ヨモギは少し痩せていた。
ヨモギの家出事件から、家族はより一層ヨモギを甘やかし可愛かった。あの時は痩せていたヨモギも今やたくましくおデブになっていた。月日の流れは早い。
昨日、家族のアイドルだったヨモギは虹の橋を渡った。ヨモギの猫生は私たち家族と一緒で幸せだったたろうか。ヨモギに聞けないけど幸せであって欲しい。
今日はヨモギとお別れの日だ。空は青く澄み渡り、白い煙となったヨモギが高く高く、昇っていく。
ありがとう。ヨモギ。
私たち家族の所にに来てくれて。
ありがとう。
一緒に生活できて楽しかったね。
さよなら。ヨモギ。
また、会おうね。
小学生だったか…
中学生だったか?
記憶は曖昧なのだが…
瓶に詰める為、手紙を書いた事がある
どこの誰に届くのかもわからない
もしかすると、あっけなく海に
沈むかもしれない…
しかし、純粋な子供の頃は
先生に言われるがままに
手紙を書き、ボトルに詰めて
色とりどりな風船に結んで
「高く高く」と空に放った
結局、宛もなく書いた手紙の
返事など誰1人返って来る筈もなく
只々…天高く舞い上がり
見えなくなるまで眺めていた
思い出だけが今も目に焼き付いている
『高く高く』
見ろ。
見ろ。
見ろ。
絶対に目を背けるなよ。
見ろ。
見ろ。
見ろ。
絶対に逃げるなよ。
お前が欲しいものは、
お前が欲しかったものは、