高く高く』の作文集

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高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/15/2023, 2:20:41 AM

「物価と、高層建築物と、据え置きゲーム機本体と、ゲームソフト単品の価格と……?」
天高く、朝の寒さが気になり始める秋。「高く高く」など何のネタで物語が書けようか。某所在住物書きは天井を見つめ、今日も今日とて途方に暮れた。
相変わらずである。いつものことである。アプリのお題をこなすごとに、「書きたい」の質が、己の納得するレベルがインフレを続け、今では書いて消して書いての寄せ波引き波。悶々である。
「……オークションも段々、高く高くよな」
奴隷オークションを舞台に、値が上がり、さっそうと現れた青年が高額を提示?いや書けないが?
物書きは深く、大きな大きなため息を吐いた。

――――――

最近最近の都内某所、そこそこ「閑静」と言い得る住宅街の一軒家。リビングルーム。
手先の起用な女性が、夫の依頼により、ヒガンバナと狐のモチーフが付いた小さなお守りチャーム2個の金具を、ピアスのそれに付け替えている。
「何年ぶりかしら。こういうことするの」
両手に手芸用ペンチを持ち、丸カンを開いて、ストラップを外して金具を交換して、
再度、丸カンを丁寧に、しっかり閉じる。
「555円なんて、高くて高くて、貰えません。全部合わせて300円で十分」

はい、どうぞ。
チャリチャリ小さく振って、ピアスとなったヒガンバナと狐の挙動を確認した彼女は、満足の微笑でそれらを掲げ、
夫ではなく、自宅に連行されてきた夫の友人、藤森に手渡した。

「本当に、ピアスになってしまった」
友人の嫁からチャリチャリを手渡された藤森は、リビングの照明に照らして、同じように小さく振った。
クリアな素材で作られたヒガンバナはシーリングライトの暖光を受けて、縁を輝かせている。
「あの、せっかく作って頂いたが、私は……」
困惑顔で嫁を見る藤森を、
「大丈夫。私、譲久さんの依頼で金具交換して、譲久さんの依頼で藤森さんに渡しただけだから」
嫁は「すべて夫の要請です」と気遣った。

「ってことで譲久さん、ジョークさん。技術料と休日作業料で、300円申し受けます」
「俺が払うのか?」
「依頼者は譲久さんだもの。藤森さんに無理矢理ピアス押し付けて、お金まで払わせるのは詐欺でしょ」

「……」
チャリリ。一軒家の主たる夫婦の会話を聞きながら、藤森はふたつのヒガンバナと狐をライトに高く高く掲げて、困惑顔継続中。
元々2個のチャームは、ある稲荷神社で売られていた、縁切りと縁結びの双方に効くお守りであった。
諸事情あってこの藤森、縁切った筈の初恋相手から執着され、職場にまで突撃訪問されており、
その初恋相手を払う悪縁退散の意味で、親友の宇曽野譲久がお守りを2個購入。
そして嫁に金具の交換を依頼したのだ。「似合うから」と。

「良い活用法、教えてあげましょうか」
ピアス穴の無い藤森に、嫁が明るいイタズラ顔で提言した。
「誰かに贈るの。それ、縁切りと縁結びのお守りなんでしょ?お友達とか、大事な人とか、喜ぶと思う」
私、譲久さんに言われて作業しただけだから。
それが藤森さんの手から離れようと、消えようと、気にしないし。
嫁はそう付け足すと、
「なんなら化粧箱作りましょうか?コンコンコンで」
開いた5本の指を、3回、軽く握った。

「それなら、」
高く高く照明に掲げていた悪疫退散のひとつを、藤森は申し訳無さそうに、嫁に手渡した。
「あなたに、ひとつ。残りのひとつは、私の後輩に」
諸事情の執着強き初恋相手は、藤森の現住所を特定するため、藤森の後輩に探偵まで付きまとわせた。
親友の嫁であるこの人にも、いつか魔の手が伸びるかもしれない。
それを警戒したがゆえの、ピアス贈呈であった。

「わたし?」
予想外の行動に、親友の嫁はしばしポカン顔をして、その後藤森の生真面目に、膝を叩き、明るく笑った。

10/15/2023, 1:51:43 AM

お題
『 高く高く 』



公園で1人、ベンチに座って空を眺めていると


ひとつの赤い点が目に入った。

私の目の前には泣きじゃくっている子供

きっとあれは風船なのだろう。

子供と私の傍には風船を配っているくまがいるから

ただ、その子供は私にそっくりだった

そして風船が飛んでゆき泣きじゃくる私の姿も頭の中に思い出された


この子は私なのか...

そう心の中で思いながらもう一度空を見つめた

さっきまで見えていた赤い点がもう見えなかった

時が経てば考え方すら変わってしまうのか...

そんな、哲学的なことを考えながら空を見つめる

高く高く上ってゆく点を見つめながら

10/15/2023, 1:48:59 AM

強く強く もっと強く 胸に想いを抱いたら
さあ行こうぜ 向かい風も受けて
高く高く もっと高く あの空のもっと上に
羽を広げ いますぐ Just fly away!!

10/15/2023, 1:29:21 AM

少し早すぎた
君との別れが
伝えたかった
もう一度だけ
もう届かない
それでもいい
ありがとう
大好きでした

君は想いを
長さではなく
深さだと言った

高く高く
遠くへ言ってしまった君に
送るではなく贈る言葉

10/15/2023, 1:24:25 AM

高く高く、見えなくなるまで
飛び立つ君は跡も残さず
僕に翼がないことは分かっていた
だから、いつか来る別れだった
寂しいけれど、大丈夫
一緒だった時間は、僕の中にずっとあるから

(高く高く)

10/15/2023, 1:22:59 AM

高く高くその先へ
その意識は本当に私が思った事なのか。
ただただ認められたくてやってないか。
認められた時何が残るの?
いっつも虚無しか残らない、
高く
高く高く
高く高く高く
蹴落とした人達と仲間になりたかっただけだったのに。

10/15/2023, 1:05:50 AM

#8『高く高く』
 
 カーテンコールで宙を舞う華は全てトップの座に君臨する彼女のため。目に涙を浮かべて感謝の言葉を口にしている。この舞台を持って彼女は引退。だから私は繰り上がりで2位になる。いつか上の2人を打ち負かしてやろうと思っていたのに。これじゃあ、勝ち逃げじゃないか。

 圧倒的なオーラを放っていた彼女。これまで、どれだけの女の子が憧れ、現実に夢破れてきただろう。私は結局若さだけ?……いや、違う。歌もダンスも練習は人一倍やってきたし、裏方の仕事も覚え、舞台美術を学び、心理学の知識も活かして自然と心揺さぶる演技をするのが私。猛勉強と分析が私の武器だ。

 「私ね、貴女みたいな女優になりたかったの」
 
 いつ抜かされちゃうかヒヤヒヤしてたんだから、だなんて、隣のハリウッドミラーに立ったと思えばなんてことを。私だってそうですよ、と返してメイクを落とす。

 「貴女の持ってる物、出し惜しみせずに全部使いなさい」

 口紅を塗り直し、じゃあね、未来の大女優さん、とウインクして楽屋を去る彼女のなんと艷やかなことか。

 2年後、書き進めていた戯曲とオリジナル曲が評価され、客席最前列の彼女から華を投げ入れられることを、私はまだ知らない。

10/15/2023, 1:04:54 AM

今日も体調が悪かった。

頭痛や目眩に始まり、吐き気に過呼吸。こうなったらもう自分だけでは対処できなくて…

「なんで他の子と同じように出来ないの!」
「仮病だと思われたくない…」
「さっきまで大丈夫だったのになんで?」
「親や友達、知らない人にまで迷惑かけて何してるんだろう私。」
……こんなことが頭の中でぐるグルしてる。

日に日に下がっていく自己肯定感。
心配の目が厳しく感じるようになってどれくらい経つだろう。

少しでも楽になりたくて、ここに居ても大丈夫だと認めて欲しくて。


わたしを高めてくれる人を探している

10/15/2023, 12:54:30 AM

「高く高く」

 高く高くずっとずっと上に舞いあがれ
 糸がぶっつり切れて
 ワタシの想いは遥か彼方へ
 もう見えない

10/15/2023, 12:44:10 AM

高く高く、誰よりも高く翔べ。



「彰宏(あきひろ)っ!早くっ!!」

「はいはいはいっ!」

「何で彰宏は何時もこうやって時間にルーズなのっ!!こういう事で後で後悔することになってもしらないよっ!!」

「えへへ、後悔することにはならいね。
真昼(まひる)がいるから」

「…………(# ゚Д゚)馬鹿言ってないで早くいけっ!!」

私の彼氏、彰宏はとても時間にルーズでのんびり屋。遅刻なんて日常茶飯事。
そんな彼でも、人々は彼に一目を置く。

何故なら、陸上高跳びの日本記録保持者になったからだ。



「間に合った?」
社会人陸上部の先輩マネージャー、夏美さんに聞かれた。

「はい。何とか間に合いました。といっても、すぐに出番来ちゃうんですけどね」

彰宏の順番はこの次の次。

本当にギリギリだった………。

「今日は?調子良さそう?」

「どうでしょう?いつもの感じと全然変わらないですし、仮に調子が悪くても何時と変わらないから、難しいんですよね」

「そんなもの?お付き合いしてても」

「はい。私にはまだまだ……。修行ですね」

彰宏とお付き合いを始めてから3年近くなるが、まだまだ掴めない事もある。
けれど、最初の頃に比べれば気付けることも増えてきている。

うん。まだまだ!

「あっ、来るんじゃない?」

ついに彰宏の番が来た。ウォーミングアップも良い意味で完璧(笑)
彰宏が、出てくると会場は歓声に湧く。

今日も彰宏に合わせて手拍子がなる。

翔べ、高く!誰よりも、高く!!
翔んで見えた景色を私に教えて欲しい。

助走からの足音が聞こえる。

そして、舞い上がる。

空、高く。

10/15/2023, 12:42:22 AM

2023.10
高く、たかく気持ちが落ちないように
♫落ちてきたら♩今度はもおっと高くたかく

10/15/2023, 12:34:44 AM

高く高く。凧揚げとか子供のをあやす時にする高い高いくらいしか連想できないお題だな。なら特に書くことないし普通に日記を書いてみるか。

 今日の天気は雨。気温はそこまで低くないけどなんだか寒いので電気毛布をセットした。今年初の暖房器具の出番だ。

 電気毛布をシーツの下にしくとちょうどいいぽかぽかになる。この温さはくせになるね。なんだか眠くなる。

 でも眠れないんだよな。年を取ると眠る体力もなくなるというけど本当なんだな。

 まぁ眠れない理由は寝るときにスマホやタブレットをいじっているのが原因という説もあるけども。

10/15/2023, 12:27:10 AM

⚠少し汚いです。読むことをオススメしません⚠

9月15日。
妹が犯罪というものに手を染めてしまいました。何より愛していた家族に裏切られ、
家族以外信用していなかった私は、家族すら信じられないのかと絶望しました。

ある日の朝、警察の方が家に
「お父さんかお母さんはいませんか?」
と私に探りを入れながら、訪ねてきました。
どうやら、薬局かどこかの店で、化粧品を妹が万引きしたらしいのです。
お母さんは、育て方が悪かったのかとひたすらに自虐し体調を崩して寝込み、お父さんは、どんなことか分かっているのかと妹を叱り続けていました。

家庭内崩壊。その一言が頭によぎる。

吐き気がしました。妹の手口は、とても幼い子供ができる所業では無くて。
私は、妹の部屋などを片っ端から調べました。
出てくるのは、「大量の化粧」,,,
(他にも出てきましたが、生々しいので辞めておきます。)
調べれば、調べるほど妹の気持ちの悪い部分が露になって。

妹は平気な顔をして嘘をつくタイプで、
親からはしっかり者で真面目な性格だと、
いつも自由に、特に気にかけず育ててきました。
どこにそんな裏があったのか。
私の親は狂ったように、その言葉を永遠と言い続けました。

親はそうゆう時に、冷静に客観的に物事を見られませんからね。

でもほら、犯罪者特有の性格を持っているでしょう?と口に出すと、親は視線だけこちらに寄越して、また下を向いてしまいました

10/15/2023, 12:21:04 AM

私は20年前、自分のまだ3歳の子供と生き別れになってしまいました。出産してから、夫とはあまり生活が上手くいかなくて、険悪な状態が続きました。
そして夫の方がもう限界に達してしまい、
私たちは別れてしまいました。
その時収入は夫の方が遥かに高く、夫が生活を支えてくれていました。私がこの子を引き取ってちゃんと育て生活していくことはできるのか、という不安があって子供は夫に引き渡すことにしました。
悔しかった。自分がちゃんと育てられないかも
と思い、自信がなくなったのが。とても悔しかった

「もうあれから20年かぁ」
私は今46歳になってすっかりおばさんになってしまった。遠くの県に引っ越して、一人暮らしをしている。でも、新しい友達が出来たり、安定した職に就いて全然苦ではなかった。
至って普通の幸せな日々を送っていたが、唯一心残りがある。
...あの子に会いたい。この20年間ずっっと思い続けたきた。
もしこの願いが叶ったら。どんなにいいか。
そんなことを思っていた。

とある日。
1本の電話が来た。
...離婚した夫からだった。
「もしもし。...久しぶり。」
久しぶりに彼の声を聞いた。
私は電話に返事をすると、彼は驚くことを言ってきた。
「あの子が...、悠斗が君に会いたいと言っていたな。もし良かったらなんだけど。あの子の家に行ってやってくれないかな」
私は一瞬頭が真っ白になった。この日を何度、何年
待ち続けていたか。私は嬉しくて仕方なかった。
もちろんは私は悠斗の家に行くことにした。

そして...
今悠斗の家の前にいる。
もうすぐで悠斗に会える嬉しさ。そして久しぶりに会う緊張感があった。あの子は今どんな姿をしているのか、どんな生活をしているのか。
色々考え込んでいた。そしてようやく、あの子の家の扉を開ける......。

「...おっ。やぁ、母さんだよね?」
あの子の声だ。
優しくて暖かい声。
「そうよ。久しぶりね悠斗...。」
彼に目を向ける。
顔はとてもちっちゃくてイケメン。まぁー、私の子だもの。当然ね。
体はシュッとしていて。何より背が高い。
彼をじっと見つめてそんな事を考えていたら、
不意に目から涙がこぼれ出てきた。
「あんな小さい可愛い子から、こんな大きくなって立派になって。...ずっと会いたかった。」
私は悠斗を抱きしめた。
「母さん。僕もずっと母さんに会いたかったよ。」
おばさんなのにも関わらず、彼を抱きしめたまま、泣きじゃくってしまった。

私が心配しなくても、彼は高く...高く、立派に成長したんだね。


高く高く

10/15/2023, 12:05:57 AM

高く高く

高く高く
遠く遠く
早く早く
強く強く
誰よりも

そう思って生きてきたけれど

低く低く
近く近く
遅く遅く
弱く弱く
誰よりも
そうやって生きていきたい

10/15/2023, 12:00:44 AM

『高く高く』


 高く高く飛び上がって
 空の真ん中で両手を広げる
 自由が体を包み込んで
 私は新鮮な空気を吸い込んだ

 高く高く
 飛び上がる夢を見ていた
 私はまだ地面に立っている
 こんなところじゃ終われないと
 胸の奥が疼いているから
 高い高い場所を
 目指しに行こう

10/14/2023, 11:59:35 PM

下を向いてるんじゃない

上を向け

お姉ちゃんに言われた言葉

下を向いたら、目指せるものも目指せないかもしれない

ただ、上を向いたら、叶ったり、目指せたりするかもしれない

目標も高く

興味深く


高く高く

10/14/2023, 11:46:46 PM

Theme:高く高く

「自分の周りに壁を造っているんじゃない?」
唯一の親友から言われてドキリとした。流石、彼女の観察眼は鋭い。

自分で言うのも何だが、私は社交的で周囲に気を配るのが得意な方だ。
プライベートでも職場でも友人と呼んで差し支えない関係の人はたくさんいるし、周囲の人や雰囲気の変化にも敏感だ。

「新しいアクセサリー、可愛いね!」
「勘違いだったらごめんなさい。何か元気ないように見えたから…」
「会議も随分長くなってますし、一旦休憩しませんか?一息入れましょうよ!」

そんな私を慕ってくれる人はたくさんいる。
だけど、私は彼らに心を開いてはいない。友人以上の間柄には決して踏み込まないし踏み込ませない。

だって、信頼していた相手に裏切られるなんて経験は、もう二度としたくないから。
だから、高く高く、自分の周囲に壁を築いている。表向きの「社交性」という壁を。

唯一の親友は言う。
「人に裏切られるのは辛いよね。私はあなたの辛さを100%知ってる訳じゃないから軽々しく言うことじゃないかもしれないけど。でも、人といるときにはずっと高い壁を造っているって、疲れちゃうんじゃない?」
確かに彼女の言うとおりだ。私は彼女といるときか一人でいるときしか安心できない。

「月並みだけど『時間が癒せない傷はない』って言うし、辛さが癒えたら、壁を高くすることじゃなくて、少し低くすることに挑戦してみてもいいんじゃないかな」

今はまだ彼女の言葉に素直に頷くことは出来そうにない。
でもそのときが来たら、高く高く築いた壁を少し解体できたらいいなと思う。

10/14/2023, 11:44:42 PM

野菜が高い。そのネタでいこうかと思ったけど。空でも飛ぼうかと思ったけど。

※ ※ ※

大好きな人の大きな手であちこちじっとりと撫でられて、身体中が敏感になったみたい。
首筋に落ちる吐息さえもドキドキと胸を高鳴らせる。
「メルル…」
名前を呼ばれて「ここがいいのか?」と問われ、もう耐えられなかった。
「あっ…」
「そんな声だすな」
出すなと言われても困る…。ヒムのまさぐる手が少しずつ高く上がってくる。ぎしりと乱暴に腰を掴まれたら、もう我慢なんて出来ない。
「もっと、お願いします…っ」
「おねだりが上手いな」
「意地悪しないで下さい」
「してねぇよ。気持ちよくしてやってるだろ」
恋人は、気持ちいいのと痛いの間をふわふわと加減して攻めてくる。
「人間ってのは厄介だな…」
「…んっ…」
口を閉じても声が漏れてしまう。気持ちいいのだ、たまらなく。メルルはそのまま彼の優しい指に身を委ねた。

「まぁ草むしりなんてほどほどにしろ、オレがやってやるから」
「ヒムさんだと切らなくてもいい木やハーブまで切っちゃうじゃないですか!この間はミントだから良かったものの…」
ヒムはお叱りの声を聞き流す。
ミントなどのハーブ類は丈夫だからまた生えてくる。問題は、彼女お気に入りの沈丁花を抜いてしまいそうになったことを言っているのだ。
ヒムは取りあえず、ようやく覚えた力加減を駆使して、彼女の凝り固まった背中を撫でていた。



※ ※ ※


ほぐすという言い方から「もみもみ・ごりごり」するほうが効くと思いがちですが、優しく撫でる方が一番凝りには効くそうな。でも気持ちいいのには抗えないですよねぇ

10/14/2023, 11:42:31 PM

【高く高く】

 目にも眩しい蒼穹を、君が翼を広げて飛んでいる。出会った頃には羽の動かし方も魔術の使い方も何一つ知らなかった幼い子供。路地裏で野垂れ死ぬ幼子なんて珍しいものでも何でもなくて、目に見える範囲だけでも助けたいなんて殊勝なことを考えるほど善人でもないつもりだったのに、何故か手を差し伸べていた。
 痩せ細った君の身体を抱き上げたは良いけれど、子供の世話なんてしたことがなかったから何をどうするべきなのかもわからず、君が熱を出すたびにお人好しの友人のところに駆け込んでは、慌てすぎだよと大爆笑された日々が懐かしい。
 地上から君を見上げる私の視線に気がついたらしい君が、大きく手を振る。無邪気で朗らかな笑顔を君が浮かべられるようになったこと、それが私にはこの世の何よりも尊いことのように思えるんだ。
(高く高く、どこまでも自由に飛んでいきなさい)
 神の怒りを買い、雷霆により翼を断たれた私と違い、君にはその手段があるのだから。
 手の中の杖を、天上で遊ぶ君へと向ける。人間の親が自分の子供の幸福な未来を願うように、ありったけの祝福の魔法を愛しい君へと捧げた。

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