『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
白い毛をした猫さんは
夜は月の雫
朝は朝露
昼はひなたの香り、
ひまわり畑の花の香り、
猫じゃらしの揺れる草むらの香り
を纏って歩いています。
「香水」
もう8月が終わる
2024/08/30㈮日記
歯科医院に行っていない。
予約をするのを忘れる。
元来怠惰な人間が暑さで
更に弛んでいる。
早く涼しくなって
いろいろ動きたい。
今は研修帰りに買うつもりだった
ロルバーンを買いに行きたい。
10月から使いたいから
早めに買いたい。
家族旅行の予約は来月にする。
目の前が海のホテル。
旅行中に地震が来たら?と考える。
家族と一緒だから、1人より良いかと思う。
海を見ながらの温泉。
温泉ね、あんまり好きじゃないんだよね。
そもそも入るのが面倒くさい。
家族は1日に何回か入ろうとするじゃない?
誘われて入ることになる。
その時の入りたいタイミングが微妙に違うんだなあ。
それでも今年の冬に行った時、
家に帰ってから温泉の良さに
気づいたから、また家に帰ってから
感慨に耽ると思う。
玉ねぎが高いから
人参を買って酢人参にした。
2個売りっていうのがスーパーも
高いな、って思っている証拠だと
思う。
酢玉ねぎはむせないのに
酢人参はむせる。
やっぱり酢玉ねぎの方が好き。
スーパーのオリジナルの冷凍ハンバーグが肉肉しく、大きくって凄く美味しかった。
また買おう。
おやすみ。
デパートのトイレはいい匂いがする
だから、大きくなって綺麗な女性になれたら、
尿も芳しくなると思っていた
「香水」
香水
香水ではありませんが、フローラルの香りの汗吹きシートが、お気に入りです。ひんやりシートで、汗を抑える効果もあって、爽やかな気分になります。
フローラルのように、ほのかにさりげなく香るものが良いです。
突然のことだが、バイトの先輩の家に泊まることになった。
夏休みシーズンを終えて繁盛期のピークを過ぎた日とはいえ、まだまだ忙しくて。バイトを始めてそろそろ一年、今日もギリギリだけどなんとか業務も終えられそうだと安心していた。
しかし、閉店時間直前になってトラブルが発生した。あたふたする私の隣で先輩が解決してくれたが、いざ帰ろうとする頃に天気が荒れて電車が止まってしまい、帰れなくなってしまった。
金曜日だからか、同じような人がたくさんいて、近場で一泊出来そうな場所は満杯だった。そも、今日は大学とバイトしか予定がなかったから大して持ち合わせもなかったが。
そこで、同性だし嫌じゃなければと、先輩が一人暮らしする部屋にお邪魔することになったのである。
先輩の部屋は、概ね予想通りというところであった。
ワンルームの真ん中にあるローテーブルの上に、ノートパソコンと何冊かの本、隅っこに畳まれた布団と充電器がほっぽってある。窓際の小さな棚に日用品がしまってありそうな箱やビニール袋が並べられている。
お盆も、クリスマスも年末年始もシフトに入っていて、遊びっ気がない先輩らしいと思った。
大学生が四年間一人暮らしするための部屋なんて、まあこんなものかもとも思った。
先輩はというと、念の為と私の母と電話している。一応成人済みなのに、子ども扱いされているようで恥ずかしいが、後から心配されるよりはましだ。
母の電話番号をメモし、私にスマホを返した先輩は、お風呂の準備するから適当に座ってていいよ、充電器使っていいからねーと言いながらいなくなってしまった。
もう見るところもなさそうな部屋をもう一度見回すと、小さな棚の一番上にあるリボンが巻かれた香水瓶に目を惹かれた。
香水とか持ってるんだ! と、失礼なことを思いながらそれをみつめる。いや、普段飲み会こないし、いつバイト行っても大体いるし。遊びのためにドタキャンした子の代わりに大体すぐ来てくれるし。
この香水、去年の冬にインスタでみた。『彼女が喜ぶプレゼント¥2000~』みたいなので。
「それ嫌じゃなきゃあげるよ。 一回しか使ってないし」
後ろからの声にびくりと振り返る。
「え、でもプレゼントですよね、これ……」
「いらなかったら捨てていいらしいからほんとにあげるよ、引っ越す前に捨てるよりありがたいし」
「引っ越すんですか?」
「就職先の社宅にいくよ。 荷物減らすのにこの間は鈴木君に漫画あげちゃった」
「鈴木君と話すんですね……」
「週一くらいはシフト被るからね」
タオルにライブTシャツとスウェットと一緒に、はい、これクレンジング。と手に握らされ、お風呂場に押し込められた。
そして、友達が置いてった寝袋出してくるねーと、先輩はまたいなくなった。
二ヶ月もしないうちに、先輩は引き止める店長に構わず、バイトを辞めていた。みんながテスト期間が近く、そろそろ休みたがるタイミングだったのもあって、少し大変だった。
あのとき、お風呂から上がったあと、お礼を言うべきところを、私は真っ先に、あの香水欲しいですと先輩に言ったことは後悔していない。
【香水】
香水
私はあなたが宣伝したり付ける香水が嫌いなの。なんでかって?その香水のせいでほかの女達があなたの周りに集まったり、同じものを買ったりするの。それがほんとに腹立つの。深い嫉妬よ。
うん。え?何?あー。推しのアイドルグループの話だけどね。
題【香水】
(登場人物⇒すみれ、葵、ふうま、ひなた)
「ねぇすみれ。好きな人の匂いって、なんか覚えるよね。香水とはまた違う匂い。」
「どうしたのですか、急に?」
「あのね、ひなたの匂いは何て言うか、優しい感じの…、て、ごめんねすみれ、こんな話しちゃって。」
「そっか。ふうまの匂いは、守ってくれそうなゆうかんな匂い、ですかね?」
「え~!すみれも分かる!?」
「まぁ、他の人よりは鈍感ですね!すぐ分かる気がします。」
「だーれだ?」
この匂い…、あっ!
「ひなたくんだね。」
「おっ、正解です!葵。」
「やった~!」
って、待て待て私、当てちゃった!
気持ち悪いって思われてないかな?どうしよ。
「だーれだ?」
「ふうまですね!」
「即答!さっすが~、俺の彼女!」
「止めてください!恥ずかしいです。」
「仲良いな、相変わらず!」
「もう~(笑)」
「あっ。そろそろ下校時刻過ぎちゃう!」
「本当だ!ばいばい。」
「じゃあな。」
「はい!さようなら。」
「あっ。すみれ!今日も一緒に帰らない?」
「はい!」
「じゃあ、俺らも一緒に帰ろ?葵。」
「えっ!あ、はい。」
「香水」
匂いって武器だと思う。
記憶に残りやすいから。
同じ匂いを嗅いだら、思い出される。
あなたの優しかった香水の匂い。
そんな切ない思い出なんてまだない私は、
香水の匂いが強ければ、( ᷄ᾥ ᷅ )ウッ……ってなるから。
匂いは物理的な武器にしかならない。
なんだか悲しい。
─── 香水 ───
人工的な香りが好きじゃない
自然のままが一番好き
ある程度は仕方がないと思ってるけれど
洗髪剤に柔軟剤に化粧品に香水に
混ざりに混ざったクラスメイト達のにおい
正直くさい
纏まりがないだけじゃなく
本当に重なりまくってたから
冬のあの空間は地獄でしかなかった
香水なんて使ったことがなかった。
使いたいと思っても
何を使えばいいのかわからない。
そんな状態が高校生まで続いてた。
そんな私でも使い続けてる香水がある。
石けんのようなシャンプーのような
優しくて爽やかなこの匂いがする度に
彼との思い出が蘇る。
まだ空から見守っていてくれてるかな。
香水 良い臭いがする
好きになる、気になる臭いもあるし
香水って不思議だね~
臭いに敏感な人多いしね!
夜中にいきなり浮気した彼が尋ねてきた。急に抱きしめられフワッと香りがした。何か思い出のある匂いだ。わたしと彼が初めてデートした日に買ったハナミズキの匂いの香水。「あぁ、忘れようと思ったのに」
香水
花の香水は花を搾って
樹の香水は樹を搾って
果実の香水は果実を搾って
大好きなあなたの香水は
あなたを搾って
数年ぶりに訪れた、インドネシアのバリ島。
夕食帰り、日本より幾分か過ごしやすい夜風に吹かれながら入った店で、とっておきの香水に出会った。
棚いっぱいにところ狭しと並ぶ香水、香水、テスター。あてもなく、パッケージと英単語の羅列を見ているとき、ふと目に留まった。
’lost in tokyo’_東京の迷い子。
’under malibu ocean’_マリブ海の水面下。
そして、’memory of Paris’_「パリの記憶」
私の手に少し香りを纏わせたとき、身体中を爽やかな優しい甘さが吹き抜けて、心が穏やかに凪いだのを、憶えている。
一目惚れといっていいのだろうか。この香りを纏えたら、柔らかな揺蕩いに落ちていける気がした。
森林、山村、海洋、花畑、雑踏、どの言葉にも属せない、なんとなく、私の思い描いていたパリとはイメージが違っていたけど。冷えきった冬の早朝に、バニラの香るベルモットを溶かしたような、優美で爽快な香りだった。
日本に帰ってきた今、あの香りを纏いたいとか思っていたくせに、まだ一度しかこの香水を使えていない。
私はパリの記憶を着付けたところで、誰にも届かない。だから、初めて好きな人に送った手紙に、私の代わりに絡ませた。
きっと香りなど、届いたときには消えていたのでしょう。それでもいいや、と思えた。
いつか彼に直接出会えたときに、残り香として憶えていてくれたら、なんて。
「香水」
私は、香水が好きじゃないと思っていた。
君に出会うまでは。
「…マスタァ、香水の瓶って捨てるの結構手間かかるんスね」
カウンター席の向こうに置かれたグラスと、“JIN”とラベルのある、透明な液体の入った瓶を引き寄せながら、俺は言った。
「…アルコールを分解するにはまだ早過ぎますよね。お子様は大人しく、ノンアルコール飲料をどうぞ」
マスターは、忌々しくも鮮やかな手つきで、俺の左手のグラスを器用に取り上げ、冷蔵庫から水蒸気の立ちのぼる、ほっそりとした瓶を取り出した。
流れるように栓抜きで口を開け、グラスに注ぐ。
俺の感情とは裏腹に、俺の口内は脊髄反射で唾を飲み、俺の右手は瓶をカウンターの向こうに差し出す。
差し出すついでに微かな抵抗を試みる。
「でもマスタァ、俺はもう酒分解できるくれえの生い立ちしてると思わねえの?」
「そんなことで未成年が飲酒できるなら、私に相談に来る知り合いの大半は、二十になる前に飲めるってことになっちまいますがぁね」
マスターはにやりと笑って、優美にグラスを差し出した。
受け取って、一口飲む。
弾けるような二酸化炭素の刺激と、ジンジャーの辛くて甘い抜けるような味が、口内に広がる。
「で、お姉さんの香水、まだ捨てられてないんですねえ。あんな啖呵切ってた割には」
白い布でグラスを磨きながら、マスターは言う。
「…そうっスねぇ。捨てれねぇの」
ジンジャーエールのぱちぱちの刺激に目を瞑りながら、俺はため息混じりにマスターに返す。
「…もういっそのこと、落として割ってしまったらどうです?」
マスターは何気ない風で付け足した。
「あの時、あなたが言ったことは正しいんですから。『過ごした時間が長いとか、ポリシーとか立場とか、そんな綺麗事でなんもしてくれない輩よりも、どんなに知り合った期間が短くても、何処の馬の骨か知らなくても、悪人だったとしても、建前だとしても、自分に対して親切にしてくれて、有益なことやものを渡してくれる奴の方が好きになるに決まってる!』…だったか。それは正しい、世の真理です。あの時は感心しましたよ。生後5年のホムンクルスが言ったとはとても思えませんでしたから」
俺は、返す言葉を探す間を埋めるために、またちびりとジンジャーエールを口に含んだ。
俺は一ヶ月前に、たまたま迷い込んだマスターと、たまたま居合わせた数人の人に助けてもらった。
俺たちは、俺たちの家_研究所の実験台からこの世界に連れ出してもらった。
それまでは、俺も姉さんも、実験漬けの毎日だった。
母さんに忠実だった姉さんは、家を家族の絆を守ることにずっと固執していた。
…だから縁を切ることにした。俺は、俺じゃない過去の誰かを見るような目で、俺と姉さんに苦痛を強いるこの家が、好きじゃなかったからだ。
姉さんと母さんは、不思議な香りをいつも仄かに纏っていた。
姉さんに言わせると、それは母さんに貰った信頼の証で、俺たちへの愛情らしかった。
母さんに言わせると、その香りはまじないで、バケモノに襲われないためのお守りらしかった。
そして、俺たちの家にはずっと香っていた匂いだった。
その香水は、紆余曲折を経て、俺の手元にあった。
_正確には、俺の部屋に、俺の新しい家のタンスの中にあった。
俺は、過去の象徴を未だに捨てられずにいた。
何故だかは分からないけど。
俺の脳は、感情は、捨てろと言うのに、俺の脊髄は、その意見をずっと否定していた。
いや、俺のそんな言葉は建前で、本当は、俺は捨てたくないのかもしれない。
香水も、母さんも、姉さんも、研究所であったことも。
「…落とした方がめんどくせぇじゃん。捨てんの」
今日だってそうだ。
今日だって俺は、自分でも苦しいと分かる言い訳を呟く。
「…まあ、それもそうですよねぇ」
そして、それを指摘しないマスターの優しさに、まだ甘えている。
…マスターの言う通り、俺はまだまだお子様なのかもしれない。
過去に縋り続ける、お子様。
ジンジャーエールを口に含む。
ジンジャーの爽やかな甘辛さが、鼻を刺して抜けていった。
香りって割と苦手。
甘ったるいのも人工的なのも。
でも時々すごくセクシーだったりその人とうまく融合してる香りもあってびっくりする。
私もいつかそういう香りに出会いたい。
【香水】
パルファム=5~7時間
オードパルファム=4~5時間
オードトワレ=3~4時間
オーデコロン=1~2時間
オーデサントゥール=1時間
上記は香水の持続時間を表しているものだ。
上記の中で最も香りの持続時間が長い「パルファム」は、香りの濃度も高く15〜30%ほどある。
持続時間が一番短い「オーデサントゥール」の濃度は、1~3%ほど。一番上と下で、何十倍も違いがあるのだから驚きだ。
昨今はスメハラという言葉をよく聞くようになった。香りというのは好みが分かれるものであるため、いささか仕方ないことであるのかもしれない。
誰かにとって好ましい香りは、誰かにとって不快な匂い。
こう書くと悲しい事だが、人それぞれ違うが故に起こることであり、そういうものは世に溢れている。
香りだけが特別な問題というわけではない。
推し香水を作るくらい香りが好きな我が身としては、人に不快な思いをさせず、かつ自分も楽しめる方法を模索する日々である。
上半身に付けると周囲に香りが漂いやすいので、腰やスカートの裾に付けるなど工夫をしているのだが…。香りがほのか過ぎて、付けていないレベルに感じる。 香りを楽しめないのに、香水を付ける意味とは一体…。
ロータスの香りがするオードパルファムで、寝香水を試してみたこともある。
ユニセックスなロータスの香りは、癒しにもなるし、ベッドの中も良い匂いになる。翌朝になれば、ほのかに香る程度になるのだから、良いこと尽くし。
個人的には良い塩梅と思っていたのだが、残念ながら他人には不快だったようだ。
嫌そうな顔で「スパイスのような香りがする」と言われて以降、寝香水はしなくなった。
香りに慣れてしまうと、香りに疎くなる。
自分ではなかなか気付けないものだ。
これはなにも、香りだけにとどまる話ではない。
大抵の物事は、人から言われて初めて気付く──そういうものなのかもしれない。
────────────────────────香水
オリキャラ達の香りイメージメモ
博士=グリーン系
助手=フローラル系
俺=ウッディ系
彼女=ハーバル系
思考の海の番人=マリン系
カード=オリエンタル系
ドリームメーカー=シトラス系
…推し香水作りたくなってきた…。
すれ違った人から君のつけていた香水の匂いがした。
もう忘れられたと思っていたのに、
君は僕の嗅覚さえも虜にしていたのだ。
その時僕は心の底から思った。
大好きだった君へ、幸せになってね
2024 8/30 香水
香水が香ると、あなたが近くにいる気がして不安になる。理由はない、貴方が近くにいるはずもない。けれども、確かに言語化できない不安に駆られる魂が自分の中に溢れている。