『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
甘い香水の香りがする貴方は
いつもより少し大人っぽくて
綺麗に見えてしまう
「香水」
いいね、こういうお題😆
青春っぽい気がする!
相手が急に美容意識高くなっていたりして
ちょっと焦っちゃうことがあったなあ..
パリン!あーあ割れちゃった。割れた香水を片付けているとあれこの匂いって。「くさ。」「嘘つけ笑。好きなくせに!」3年前に別れた元カレとの会話。あの香水の匂い本当に好きじゃなかったな〜。甘ったるくて、ツンとした匂い。その香水と同じ匂いがする。「最悪。床に匂い染み付いちゃた。」まだあなたの匂い忘れてなかったよ。まだあなたのこと忘れられてなかったよ。あなたのもの捨てられずにいたよ。
【香水】
◀◀【言葉はいらない、ただ・・・】からの続きです◀◀
気持ちいい場所だなあ ―― 窓から眺めているだけではもったいないと、テラスへ出てアランは昼下がりの日光浴を束の間満喫していた。陽光を浴びた土の匂いと店のであろう小さな菜園の様々なハーブが放つ芳香は、空気中で混ざりあってスパイシーな香水を思わせる香りを漂わせていた。少々肌寒いが全身を穏やかにすり抜けていく風の心地良さに気分がリフレッシュされていく。対岸の眺めを見渡せば、こちら側より規模の大きい工場が整然と建ち並んでいた。きっと夜になると保安灯の光で夜景が綺麗だろうな ―― そんな想像を巡らせつつ、そろそろ問題解決させて戻ってきたかなと振り向いて中を見ると、ギャルソンと化して戻ってきたエルンストがテラスに佇んでいるアランを見つけて、窓越しに目を丸くしていた。
「外のテラスの方が良かったですか?もう時間的に冷えてくると思うんですが……」
テラスへの出入り口で立ち止まり、グラスやら料理やら色々ぎっしり満載された銀のトレンチを片手で優雅に胸の位置で携えたエルンストがアランに伺う。もう片方の手はワインのフルボトルが入ったバスケットを下げていた。これは期待以上にスペシャルなランチだな。店内へ戻りエルンストの傍らへきたアランは、持つよと彼の手からバスケットを受け取って微笑んだ。
「おかえりエルンスト、もちろん店内でいただくよ。君のいない寂しさを散歩で紛らせていただけだから」
「……すみません、お待たせして。退屈させてしまいましたね」
もと居たテーブルへと二人並んで歩きながら、アランの他愛のないジョークに照れ笑いしてエルンストは詫びた。やがて席に到るとアランだけ着席するよう促して、トレンチのものを流れるように美しくテーブルにサーヴしていく。所作や手際がじつに様になっていた。言葉なく見惚れるアランの視線に気付き、
「一時期、西のカフェでバイトしていたんです」
短く遠慮がちにそれだけを告げ、アランが持っていたバスケットからボトルを取り出してグラスに二人分のワインを注いでいく。その手つきも洗練されたものだった。ブラボー、思わず拍手で手を打ち鳴らす。
「素晴らしいパフォーマンスだ、エルンスト。君って本当に出来る人なんだね。その若さで、末恐ろしいほどだ」
軽口めいた本気混じりの賛辞を贈ると当人ははにかんだ笑みでかしこまり、
「お世辞でも嬉しいです、とても……アラン。ありがとうございます」
二年前のオリエンテーションからふたたび名を呼び合うようになってからまだ数時間。どことなくためらいがちなエルンストの呼び方にはなんだかくすぐったさを覚えてしまう。悪い気はしないが。
「 ――じゃあ、そろそろ乾杯しようか。君が言ったように、もう空腹で倒れそうだよ」
エルンストのパーフェクトなサーヴが完了し、待ち切れない素振りでアランは着たままだったジャケットを隣の椅子へ脱ぎ置いて食事の体勢を整えた。エルンストも厨房へ戻ることなく離れた席へ空になったトレンチを置き、アランと同じく作業着の上着を脱いで席に着く。ようやくおとずれた食事のひととき、ワイングラスを掲げて二人、まずはホッとした面持ちで微笑み合った。
▶▶またどこかのお題へ続く予定です▶▶
ふわりと、鼻を掠める心地よい香り。
君はいつもその香りを纏わせている。
そのせいで、同じ香水を付けている他人とすれ違うと、君を思い出す。
そして、君に無性に会いたくなってしまう。
刷り込まれた、君の香り。
いつも同じ曜日に
同じ香水を買うその人は
同じものを買っているのに
いつも楽しそうで
その顔を見ていると
接客を頑張ろうという気になる
こちらも笑顔になれる
同じ香水を毎週買うというのも不思議だけど
そんなに気にはならない
けどある週から
その人は姿を見せなくなった
毎週欠かさず来ていたのに
どうしたのだろう
遠くへ引っ越してしまったのだろうか
少し寂しさを感じていたある日
いつも来店していた曜日
あの人が久々にやって来た
それも三人で
どうやら一緒の二人は妹のようだった
久しぶりなその人は
しばらく故郷に帰っていたのだという
これから妹たちと三人で住むから
お気に入りの香水を紹介しに来たのだそうだ
その日から
その人はまた楽しそうに
同じ曜日に来るようになった
普段は一人、そして時々三人で
私はより一層の笑顔で接客を頑張ろうと思った
だけど毎週同じ香水を買う理由は結局わからない
そんなに気にはならないけど
初めて買った香水
使うのが楽しみだった
そのときにゴキブリがでた
ゴキジェットも何もなかった
初めて買った香水はゴキブリにかけました
ふと君から漂う風が 僕の鼻を通り越して消えていく
不自然に止まった僕を見て 君は可笑しそうに笑いだした
なんでもないよと誤魔化して 前を歩き出した君の背を追う
いつの間にショートにしたの 僕 君の長い髪が綺麗だと思ってたんだよ
いつの間にオシャレなんかしだしたの いつも僕とダサイって言い合ってたくせに
いつの間にメイクなんかしだしたの 大人になってからでいいって そう言ってたじゃないか
伸ばした手はとうに届かなくて ずっと先を行く背中を 僕は目で追っているだけ
手を伸ばそうとしたのも 君をちゃんと見ようとしたのも 些細な変化に気付けなかったのも 自分に正直になれなかったことも
並べてみれば大層な違いはなくて 全部いい加減な僕のせいだね
ふと漂った香水が 僕の鼻を掠って 止めきれないで消えていく
君の隣にいるのは もう僕じゃないのに
【知らなければよかった】———『香水』
君の香水の匂いだけが、大きすぎる部屋を纏う
「ごめん友達のままでいたい」ってそんなありきたりな言葉でフラれて、買ってしまったプレゼントがひとりぼっち
じゃあ語尾にあるハートは誰にでも使ってたんですか
ツーショットの近さは誰とでもあれぐらいですか
思わせぶりですか
それとも誘ってたんですか
好きなってしまうのはいつも俺からばっかりだった
いつも弟みたいってからかって、そんなわかりやすい言葉で距離とってた 年下は傷つきます
もっと違う性格で、見た目で出会えてたらよかった
行き場のないこの感情はどうしたらいいのですか
#香水
私には、元彼がいる。
別に自慢がしたい訳じゃない。
なんならその元彼を恨んですらいる。
あいつ、私というものがありながら浮気をしていた。
悔しかった。
気づけなかった自分。
裏切られていた悲しみ。
悔やんで悔やんで泣いて泣いて。
私が、元彼の匂いが好きだと言ったら買ってきてくれた。
香水。
ネットで見たらいい値段だった。
仕方ないから使う。
「懐かしいな。」
この匂いには思い出が詰まっている。
でも、この香水が欲しいわけじゃない
「あなたが欲しかった」
今日も何も無く1日が過ぎていった、
明日こそはと、今日も思う。
#19 香水
「この花の名前知ってる?」
君が教えてくれた好きな花は
甘くて優しい果実のような香りがした。
秋が深まり、森は赤や黄色に染まるこの時期。
この香りを嗅ぐだけであの日のことを思い出す。
いつしか僕もこの香りの虜になっていた。
香水も、ハンドクリームも買ってみた。
いつでも君を思い出せるように。
忘れないように。
君に出会えたことで僕の人生は救われたよ。
「ありがとう」
お盆は過ぎてしまった。
けど、この金木犀を君に見せたかったんだ。
またどこかで会おうね。
白く細い煙とともに甘い香りが天に昇る。
本当の愛を教えてくれた君に贈る
初恋の香り。
しぐれ
「香水」
私は香水が嫌いだ。珍しいタイプだと思う。
1つも香水を持っていない。今後持とうとも思わない。
なぜ嫌いなのか。私は香りに弱いからだ。強い香りだと吸いたくないとわかっているのに、なぜか鼻はいつもより強く息を吸ってしまう。そのせいで強い香りが頭に残り気分が悪くなる。
ただ柔軟剤の香りや、香水の中でも柔らかい香りは好きだ。人工的ではないというか、自然な香りがするからだ。
じゃあ、柔らかい香りの香水を買えばいい、、というのは違う。買うには香水のコーナーに行かなければならない。まずそこの香りが耐えられないのだ。合うの探すのにも強く吸ってしまうため気分が悪くなるのが目に見える。だから正直なところ、プレゼントで貰った方がいい。でも私が「今通った人の香りすごく良い」って言ったものがいいです笑
(そこはこだわりたい)
「香水」
香水、特に興味がないな。
香水の良さも分からない。
私は匂いに鈍感なので、それが原因かな。
だいぶ前に友達が買ったばかりの
香水をつけてきたことがあった。
私は気付かなくて反応ができなかった。
あの時は、ごめんなさい。
もうすぐ夏が終わる頃。
君と出会って一年。初めて出会ったとき
、百合がつけてたユリの香水を思い出す。
風に乗ってゆらゆら揺れる百合の花。
甘いユリの香りが一面に漂ってくる。
それから、百合いつもありがとう。
君がいてくれて俺は今とても幸せだ。
いつか幸せにして守るんだ、そして
末永く幸せでいられますように。
香水…
ふと漂ってくるこの香り…
私はこの香りを知っている
香りと記憶は繋がり合っているというけれど
この香りひとつで、あの頃の記憶が鮮明に蘇る
それは…良い事もあるが、時に苦い記憶をも呼び起こす
だけど、それもひとつひとつの記憶と思い出。
良い記憶も、悪い記憶も、全てをひっくるめて、その香りを好きになれたら…
無理に好きになろうとしなくていい。
時間と共に、その記憶は、きっと美しいものになって行くから…
香水
あんまり縁がなさすぎてさ、お店でも遠目に眺めて「瓶が綺麗だな〜」って思う程度なんだよね。自分でつけたいって発想にまで至らなかった。オーデコロンとオー・ド・トワレの違いがわからない。なにか違いあるの? というレベル。きっとこれから先も、決して自分とは交わらぬものだと思ってたんだ。
いままではね。
それが変わったきっかけは、密かに気になっているあの人が香水をつける瞬間を見たから。それ以降、ちょっと興味が湧いた。
断じて、同じ奴をつけたいわけじゃない。だってさ、いままでなんの香水も纏ってない奴が、いきなり自分と同じ香りを纏ってたらさすがに引かない? 引かれたくないぞ、私。
「レモンの香りとかねえの?」
「ポッカレモンつければ」
「即レス冷たっ」
……なんで着いてきたんだろう、このふたり。全然興味なさそうなのに。
「ちょっとはあるよ。奥が深そうだし」
「どうせ匂うんだったらイイ奴でキメたいよな。こっちも気分上がるし」
「それでレモンなの?」
「あるだろ、柑橘系の香りとかって」
「せめてシトラスって言って??」
好きな人に釣られて興味を持ち始めた私より、よっぽど彼らのほうが真摯に香水と向き合おうとしてる気がする。
私のツッコミに「それか」とうなずいた弟は、某レコード大賞を取ったあの曲を鼻歌で歌いながら香水瓶を物色し始めた。そういえば、「香水」どころか「シトラス」もあったね……。
「めずらしいね、これ」
「へぇ〜。リップバームかと思った」
後輩がいち早く見つけたのは、香水は香水でも練り香水というものだった。
説明書きを見ると、液体のそれよりも花の香りのラインナップが充実しているみたい。そこまで強く香るわけでもなく、ふわっと鼻腔をくすぐるようなそんな優しい感じ。
後輩が手に取って私に見せてくれたのは金木犀の香りだった。絶対イイに決まっている。
「この花、ヨーロッパでは馴染みないんだよね」
「そうなの? 香水の原料になってるって聞いたけど」
「香水生み出しといて知らねえのかよ」
調べた話、我々が知る形の香水は16世紀頃に生まれたもので、原物ともいえる香料は古代エジプトの時代にもうとっくにあったという。そういえば、聖書にも「香油」が出てくるもんな。意外と人間との付き合いは長いんだね。
「金木犀は匂いに惹かれた人たちが植えていかないと増えないって聞いた」
「ヨーロッパにはまだこいつみたいに取り憑かれた奴がいねえってことか」
「別に取り憑かれてはないと思うけど」
弟が揶揄してるのは、この時期の私がしょっちゅう金木犀の香りのナンチャラを手に取るからだろう。だって、いい香りなんだもん。外へ出た時にこの香りがふわっと香ったらそれだけで笑顔になっちゃうよ、私。
「あ、そうか」
いままで疎遠というか、敬遠していた香水そのものも。まずはここからお付き合いを始めてもいいんじゃないだろうか。自分の好きな香りからのほうが、よっぽど距離が深まっていける気がするし。
後日、気になるあの人に「いい香りだね」って褒められて、心のなかで小躍りしたのはここだけの話。
(いつもの3人シリーズ)
自然な甘い香りが漂う
あの人と同じ香り
顔を上げると
向かい側の椅子にあの人が座っていた
本に夢中になってて全く気づかなかった
両肘をテーブルに置き
組んだ両手の上に顔を置いて
真っ直ぐな視線を私に向けていた
にっこりと笑顔を見せ
やっと気づいた とつぶやくと
いつの間に頼んでいたのか
コーヒーが運ばれてきた
ふわっと漂う貴方の香りが
貴方のことを気づかせてくれた
「香水」
香水
リネンに残る残り香に顔を埋めて目を瞑る
この残り香に人の温もりがあった頃を思い出す
鍵のついた棚に入れた硝子の瓶は中身がもう空になりかけていて
いつまでこの瓶を満たせばこの空虚な心がいっぱいになるか
もうわからなくて
今日も魂のない液体を吹きかけている
香水をつけはじめたあなたは別人みたい。
学生の頃は香水なんてつけてなかったのに。
大人っぽい時は、ローズとムスク系
カジュアルな時は、コットン系
特に可愛らしい時は、フローラル系
あなたの香水が変わるたび、別人みたいだなって思うの。
でもあなたの性格は変わらず。少し大人っぽくなったけれど、あの時みたいに無邪気で。
やっぱり、何の香水もつけていない、
香水が切れたあなたのままが好きだよ。
だって、何もつけていないのに、こんなに落ち着く。
なんて少しキモいかな…。
あなたから見て、ただの女友達がこんなこと感じていてごめんね。
また同じ香りに騙され振り向く
馬鹿みたいでしょう
高校生の頃、背伸びしてはじめて買ったエタニティ
思い出の香り
#香水