『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
アタシはね?人をさらに美しくするためのほんの一部でしかないわ。
アタシたちの世界にも、みんな違ってみんないい、というように、さまざまな個性や才能が発揮されているの。
例えば、ほらアノコ…すっっごく可愛らしいわ。とてもキュートな感じ。甘いわ〜…。
あのイケメンは…とっっても爽やかだわ。スポーツでもやっているのかしら?と思わせるわね。
ちなみにアタシは…少しクセのある大人の女性って感じよ。
ええ。アタシたち香水の香りを楽しんでくれたのなら、それでいいのよ。
アタシは大満足だわ。
_2023.8.30「香水」
匂いは記憶に残りやすい、という事は本当に本当。
夏しか売り出さないグレープフルーツの香水。
あの香りを嗅ぐと今でもあの場所で
みんなで集まって楽しくて笑ってた日が急に蘇る
もうあの場所はないけれど
今でもみんなと顔合わせられる事が幸せ
//香水
今日は彼女の誕生日。
誕生日プレゼントを何にしようかずっと迷っていた。
近くの雑貨屋さんに立ち寄ってみると、金木犀の香水が売られている。
テスターがあったので、試しにその香水をつけてみた。
どこか懐かしくて、優しい甘い匂い。
彼女にピッタリだ。
これを誕生日プレゼントにしよう。
「喜んでくれるといいなぁ…!」
丁寧にラッピングされた香水を持って、彼女の家に向かった。
#香水
#12
街中を歩いていた時に、不意に香った匂い
香りの先を振り返ってしまったけど、知らない人が居るだけだった。
あの人が居るわけないのに、未だに憶えてるあの人の香水の匂い
優しくて私を受け止めてくれたあの人はもう居ない。あの人と一緒になるって、家族に報告したら、反対された。
「あなたは治療を受けないといけないの」
訳の分からない事を言って、私を病院に連れて行った。そうして、あの人と会えなくなってもう1年経つ。家族からは、あの人はもう居ないとしか言われてない。そんなの信じられるはずがないから、わたしは探してるの。
あの人とまた会える事を…
ある証言
「あの娘は都会に就職して向こうで結婚を決めた方と出会ったの。でも、その方は不慮の事故であの娘の目の前で…… それからです。あの娘の中にあの人が現れたのは、私たちで買った覚えのない香水を付けて、一度お会いしたあの人と同じ振る舞いをするようになったんです… 」
お題「香水」
ふわっ、と花のように甘い香りが私の鼻をくすぐる。
私は花に詳しくないし、どちらかというと香水は苦手だけれど、これがあの人の香りってだけで、とても落ち着くのだ。
香水
お題 香水
香水は好きじゃないからと
ずっと言ってたあなたなのに
あの夜抱かれたとき
知らないマークと甘い香りがしたの
その日は別々の部屋で過ごして朝を迎えた
あなたは慌てたように優しくしてくるけど
他の子を抱いたその手で触らないで
香水。
君がよく付けている香水はとても良い匂いだったな
とふと思い出してしまった。
君はもうお空にふわふわ浮かんでいるのにね
「香水」
私は、香水の匂いが嫌いだ。
だから香水をつけたことがない。
だが、大切な人の匂いは好きだ。
香水
香水の好悪は、つける人への好悪に比例するだろう。
君に逢えた、ただそれだけで涙が溢れるくらい恋をしていた。
君の日々の不可欠でありたかった。
わかっているよ、もう会えないことなんて。
あの日からずっと、心から君が離れてくれないんだ。
君とすれ違った時に香る匂いが好きだった。
何の香水を使っているの、なんて聞けやしなかったから。
今宵も僕は、君のふりをした香水に包まるんだ。
〝香水〟
香水は嫌い、特にキツいのはダメ。
幸い、自分の愛する人は
キツい香水をしない人。
せやけどな、せやねんけどな、ええ匂いすんねん…
香水
「私、香水は嫌いなの。」
「えっ」
「でも、…あなたの甘い香水は好き。」
香水を初めてつけてみる。
ふわっと広がるラベンダー。
あなたがいつもつけていた、私にとって初恋の匂い。
これで、これからもあなたのことを忘れないという証明ができますか?
私はいつまでもお花畑にとどまっている。
煙草臭いと印象悪いとかなんとか上司に言われて、仕方なく香水を買った。禁煙という選択肢はない。
ウルトラマリンの香水瓶は、海の色をしてる。
シュッと、うなじに一吹きした。
「これ、意味あんのかな」
そう思いながらも、出勤する。
香水のおかげかはよく分からないけど、上司は何も言わなかった。
帰りに、待ち合わせた恋人と、オレの家に寄る。
「なんか、いい匂いすんな」
おまえがそう思うなら、それでいいや。
貴方の香りの
香水があるのなら
欲しいものね_。
あなたのその香水の香りをずっと忘れられない。
街角ふっと香ると振り返る。
ミュシャがすき、ふわりと見えた首筋を彩るは白百合の香りで
ミュシャがすき、ふわりと見えた首筋を彩るは金木犀の風
彼の名を冠した香水をつけたその日、仕事の帰り際に彼から告白されました。
「言葉はいらない、ただ・・・」
数日前の夜、突然現れた少女を兄上の所で最近見かけるようになった。
つまり、王太子の妃候補というところだろう。
ギルの話では3姉妹の真ん中の姫らしいが、何やら大人達の思惑があるようだ。
あの夜から数ヶ月が経った頃、初めて正式に兄上から紹介された。
「ドウジン良く来てくれた。紹介するよ、彼女が私の妃になる姫、レディア・アクタスだ」
「レディア、これが末の弟のドウジンだ」
「初めましてドウジン様」初めましてだと?良く言う…
「レディアと申します。仲良くしてくださいね」屈託のない笑顔で少女は、そう言った。
数秒、少女の吸い込まれそうな青い瞳に見惚れて時間が止まった。
「ドウジン?ははは…どうした?美しいだろレディアは」
「いえ、いや、はい」慌てて妙な返答になってしまった。顔が熱ってているのが自分でもわかった。
少女がクスリと笑っている。
何も言えなかった。
誰かに対して恥ずかしいと思ったのはこの時が初めてだった。
「今夜、両家揃って食事をする。お前も楽しみにしていてくれ」
「はい。兄上。それでは一度失礼致します。」壇上の二人に拝礼し素早く振り向きドアへと歩き出した。自分の鼓動がはやるのがわかった。なんだコレは!
両家の顔合わせの食事会では、終始和やかに過ぎていったがオレはとても退屈だったしイライラしていた。
談笑が続いていたが早々に退席を願い出て一人庭へ下りた。
気がつくと初めて少女と出逢った場所に佇んでいた。
何故だ、なぜこんなにイライラするんだ。
この頃のワタシは、それが恋だとは気づいておらず、言葉なんかいらない、ただ・・・あの吸い込まれそうな澄んだ青い瞳ともう一度見つめ合ってみたいと思っていたのだった。
ふと香る香水の匂い
隣には仲のいい少女
前には広く見える田んぼ
静かにときは過ぎていく
ああ…こっちに振り向いてよ