『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「夏風邪は馬鹿がひくなら冬はどうなるの?」
そう酷いしゃがれ声で布団の中に押し込まれた妹が気を紛らせる為に私に聞いてきた。
「ええぇ」
「スマホで調べるの禁止!」
ポケットに入れていたスマホを出そうとすれば先読みされた。お前は普段からそんな機微に富んでいないくせにこんな時だけ姉の行動を予見するんじゃない。
調べないで答える、など言い出したのだ。答えらしい答えは求めていないのだろう。
「真面目な話なんて聞いたら頭痛くなるから」
なかなか詩人じゃないかと感心していたが違った。
「風邪」
風邪をひくたびに
お母さんが看病してくれた。
お母さんが死んだ。
風邪の時、看病してくれる人が
いなくなった。
今度は、誰が看病してくれるのかな?
もしかしたら、恋人かもね〜!
《風邪》
喉が痛い
鼻水が止まらない
身体がダルい
その度に思う
健康って最高
なのに怠る
体調管理
愛などお前は知り得ないくせに、優しさなどお前は持ち得ないくせに、その丸々とした眼から溢れるなみだがこの身に落ちて熱を奪う。この頭の痛みが、喉の痛みが、胃の痛みが、節々の痛みが、この部屋で唯一私たちの体を受け止めるゆりかごのようなソファに揺られている。地獄である。楽園である。ただの現実である。お前の人ならざるただの人の涙が、私をただの適温にし、ただの人にする。
#4
風邪
恋愛オリジナル小説 「水と虹」
水樹「いってきまーす!」
はは「行ってらっしゃい、気をつけてね」
久しぶりの学校、水樹わくわくっ!! w
私、みずきは見事に母の風邪がうつりまして
白血球サンが頑張ってくれ、
無事に完治して復活しました!
久しぶりの学校! 久しぶりの友達!
めちゃ楽しみ
…とか思ってる間にもう学校
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in教室
カラカラ
水樹「おはよー」
和華「お〜✨️、久しぶりじゃん、みずき」
穂乃香「っみずき!ちょっ、聞いてよ〜、わかがぁ〜」
水樹「あはは…わか、なにしたのw?」
和華「なんもしてないよっ!!
ただ雪見だいふく1個貰っt…」
水樹「おい( ◜ω◝」
和華「スミマセン」
この感じ、懐かしい、
穂乃香「ところでさ〜、今回の風邪もいつも通り長かったねw」
水樹「いつも通りなのでねっ」
そう、私は風邪をひいたら3週間は寝込んでるのです
キーンコーンカーンコーン
3人「じゃあまた後で〜」
自分の席に向かう
席替えはしてないみたい
…ということは
隣の席はあの人か
新士「おっ、久しぶりですね、みっちゃん!」
水樹「みっちゃん言うな」
新士「w じゃあなんて呼べばいいん?」
水樹「だから、何でもいいって、
上の名前以外」
私の上の名前は野口、
歴史の方で野口英世っているでしょ?
私そんな賢くないのに「野口さん」ってなんか嫌じゃない?
新士「じゃあみずきでいい?」
水樹「まぁいいけど…///」
コソコソ
菜那「水樹ってツンデレだよねw」
和華「それな、下の名前で呼ばれて嬉しいはずなのにねw」
穂乃香「ツンデレはツンデレでも顔に全部出てるw」
和華「宮本鈍感だからなぁ」
「気づくかどうか…だね」
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私には好きな人がいる
いや、正確に言えば気になってる程度だからっ!
私が風邪を引いた時、たまたま宿題を届けに来てくれた
新士「大丈夫ー?」
水樹「ゴホッ大丈夫じゃないわ」
水樹「たぶん、体温50℃は超えてるな」
新士「えっ、嘘やん」
コツンッ
水樹「えっ、ななな何してるの!?//」
新士「何って、熱計ってる」
水樹「いや、中一の男女がおでこくっつけて熱はかるとかおかしいじゃん!!」
新士「ご、ごめん」
水樹「っ!!」
この時、おでこくっつけられただけでも緊張してるのに
新士がチワワみたいな顔してるもん!
そりゃ惚れるでしょ
水樹「はぁ〜…」
新士「どしたん?」
水樹「なんもないからっ!!」
これから
水樹ちゃんと新士くんの物語が始まるのでした
ーつづくー
ちなみに新士くんの読みはなんでしょう?
正解は 『にじ』です!!
かっこいいよね
風邪
季節風の邪気
透き通っている風が
季節を彩る邪を
この身に淀み鎮座してる様
移り変わりが身に染みる
季節が移動して
様々な場所を通って
そして滞在しに来てて
その先駆けであり
だけど送り出してもいる
それが身に障ると風邪にもなる
自らに祟ると中毒で
有名なのは
酒、タバコ、ギャンブルなど
風邪は身の浄化でもある
病は気から、身からサビで
後もなく先もない
ただ循環している内に
変容していく環境
既に起こっていること
そこから抜け出すキッカケ
予兆とも言える
季節は巡る
時代もまた巡る
変化しているようで
その根本は変わらない模様
脱税だったかが騒がれている
それで野党が得れるものなんてない
その結果がいままである
同じ様な事件はあったんよ
これからもあると思う
状況の違いはある
端的に世界情勢
混乱よりは秩序が必要
いまの茶番より後始末が大切
誰かが風邪だと
誰かが騒いでいる
いまはその場合ではない
【風邪】
atishoo!
ジェイムズは今日、十回目のくしゃみをした。
不味いな、どうやら風邪をひいてしまったようだ……洟をかむと気怠い仕草で洗面所へ向かい、薬箱から解熱剤を取り出して服用した。
もうすぐ交代の時間、それまでに少しは快復してくれるといいが。そう念じながら身支度をする。
三十分後、現場へ到着すると、同僚で見張り役をしていたトムがさりげなく物陰から近づいてジェイムズにすばやく耳打ちした。
「ついに動き出した。俺は一度本部へ帰り、応援を連れてすぐ戻ってくる。それまで頼むぞ」
「――分かった」
それだけの遣り取りを交わすと彼らは目を合わすことなく別れ、ジェイムズはトムがいた見張り場に潜んでターゲットのいる部屋を監視した。
任務に集中しているせいか、風邪のために重かった頭も身体もシャキッとし、体調不良だったことを全く忘れて張り込みを続ける。
すると。
電話で話していたターゲットが突然慌て出し、ほとんど着のみ着のままの身繕いで部屋から逃げ出そうとしていた。
ヤバい、バレてしまったか!
トムの応援はまだ来ない。危険だが、こうなっては俺一人でヤツを尾行せねば。外へ出たターゲットを確認すると、ジェイムズも見張り場をあとにしてターゲットを追った。
注意深く気配を消して、見失うことなくついていく。尾行は順調だった。人気のない裏通りに入り、空き家のような家の前で立ちどまると、ターゲットは急に辺りを見回して警戒しながらドアノブに手をかけ、中に入ろうとした、その時だった。
――atishoo!
ジェイムズは今日、十一回目のくしゃみをした。
人気のない裏通りの物陰から、微かに響いたくしゃみの音。
今まさに新しい隠れ家へと逃げてきた悪党で、その音を怪しく思わない間抜けはいないだろう……
激痛にうづく血まみれの腕と足を持て余しながら、倒れた地面の上で自分の犯したヘマを呪い、再び逃げて行ったターゲットの去って行った方向を、ジェイムズは気を失うまで眺めていた。
風邪を引いてる時
なんか疲れてる時
精神的体調不良の時【軽症】
甘えたい。
久しぶりに高校の親友に会って甘えっこし合い
ボーリングでどんぐり追いかけっこ。
そのあと心が寂しくてつい家に帰ったら君にLINEでイルミの写真送信。
おそろいのストラップ2種買ったけど、
どうしようかな。
風邪
風邪をひいたら
家族はいつも看病をしてくれて、
いつもみたいに優しく
接してくれて、、
あの暖かさ私にとって
ものすごく嬉しく感じた一瞬だった。
風邪
この一言で大体の体調不良を表せる
一番身近な病
でも甘くみると痛い目にあう
年をとるにつれて
無理はするなと教えてくれる最初のサイン
最近は素直に従うようになった
私も大人になったな
冬は風邪の季節
1年間の
ハードワークのつけが
ここぞとばかり、
体調に表れる
でも、一人暮らしだと
体調を崩しても
特段、
生活は変えれない
風邪をひいたら
神さまがくれた休養日だと
受け止めて
しっかり休むだけ!
どうせなら、
神さま、Xmasプレゼントが
いいなー
まー
風邪をひいた。
久しぶりに出た熱は思いの外苦しくて、慌てて飲んだロキソなんとかが効くことを祈るばかりだ。
冬だし、一人暮らしの家は寂しいし、誰も看病してはくれないし。
いい年してなんだか泣けてくる。
なんか風邪っぽいなと思った昨日の夜、レトルトのお粥でも買っておけばよかった。
買い溜めしてあるカップラーメンとエナジードリンクは、全く食べる気がしない。
なんせ風邪をひくなんて数年ぶりで、その予兆も対処の仕方も忘れてしまった。
きっと寝ていれば治るだろうと現実逃避に至る。
明日の仕事に響かなければいいな、なんて考える自分がみじめになる。
母さん。
この前、風邪ひかないでねって、言われたのにな。
う〜寒い
風邪引く前に
マフラーで
首元あっためよう
ふ〜スッキリしないなぁ
心が風邪引く前に
暖かい日差しに包まれて
深呼吸しよう
風邪を引いた日
いつもは早く学校いけと急かす母が、今日は優しい。
暖かい布団で寝かされて、大好きなプリンを買ってきてくれた。
毎日こんなんだったら嬉しいのに、という反面、熱で朦朧としてしまうこの時間はやはりしんどいから、たまにでいいかな。
「もー、馬鹿は風邪引かないんじゃないの〜?」
「…すまん」
「あ、馬鹿は風邪引かないんじゃなくて、風邪を引いたことに気づけないのか〜そっか〜」
「……ちょっと辛辣じゃない?」
ここ最近何となく怠さが抜けずに、それでも気のせいだと思っては過ごしてきた1週間弱。ついに昨日熱を出してしまってからは自力で動くことができず、とりあえず誰か助けを…と気づいたら彼に電話をかけていた。動けないから薬と食べるものを買ってきてほしいと素直に頼んだはずだったのだが。なぜかここぞとばかりに煽られた。なぜ…
そうは言っても風邪を引いてしまった俺に非があるので、あまり言い返せない。普段は穏やかながらも、気の知れたやつには鋭い言動を放ってくるコイツの事はそれなりによく理解しているつもりだが、さすがに熱で弱っている同僚ないし仲間に対してこれは結構な心的ダメージである。
これ以上何も言い返して来ない俺を、やはり本調子でないと思ったのか、若干気まずそうな声が返ってきた。
「まぁ、最近なんか調子悪そうだったもんな〜。でも僕が思うに、それは自分の不摂生が祟った結果だから!これを機に反省して。ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、ちゃんと風邪治すんだよ?」
お前は俺の母親か。心の中でそう突っ込みつつ、いやしかし心当たりがありすぎるので、ぐぅの音も出ない。
昼夜逆転生活は当たり前、睡眠は3時間取れればいい方、食事は栄養が取れれば何でもいいかと対して気にしてこなかった。そのツケが今になって返ってきたということで。
「…反省してる。これから気をつける」
自業自得とはまさにこの事だな。決まりが悪すぎてボソボソと聴こえるか聴こえないか微妙な返事になってしまったが、相手にはバッチリ聴こえたようで、「そうしてくださ〜い」と笑いの混じった声が返ってきた。
その後の「まぁ、反省できないから馬鹿とも言う〜」の言葉は聴かなかったことにした。
風邪をひいた君を思い出した
風邪をひいた君は
よくお腹が痛いと
それでも飲もうと言ってたね
大丈夫?って聞くと切ない顔したね
私はワガママだからさ…
そう返してきたり
朝までふたりいても
不安があった
俺はそのまま仕事行くし
君は少し遅れて仕事だし
早く出る俺は不安でね
君を置いてく事が不安で…
体調悪そうだし…
君は今はどうですか?
体調の事はとくに心配しています
ねぇ…お酒は減らした?
ねぇ…脚の痛みは?
ねぇ…寝れてる?
ねぇ…疲れてる?
ねぇ…お父さん お母さん元気?
ねぇ…明日は仕事?
ねぇ…ねぇ…
もう無茶するなよ!!
ミーチャンお願いだ!!
自分に優しくいてくれ!!
もう辛そうで見てらんねえから…
見えてる俺も辛いんだよ…
お願いだから自分の幸せを考えて
体を自分を大切にして…
ミーチャンの幸せを
俺はここでいつも見守っているよ
テーマ:風邪 #396
「最近風邪が流行っているので
マスクを着用しましょう」
最初はそんな感じだった。
でも世界的に流行ったそれはただの風邪ではなかった。
一歩間違えれば死ぬかもしれない。
そんなこと予想していなかった。
すぐに対抗薬ができる。
そう思っていた。
すぐに対抗薬ができたとしても、
副作用が……とか考えたことなかった。
でもそれが起きてしまった今は
どうしようもできない。
風邪だと思っていた。
対抗薬ができたからそれを体に接種して抵抗をつける。
そんなこと普通のことだと思っていたのに……
赤々と腫れた頬見て母が寄る
擦ったりんごが心にしみる
「風邪」
ある日、僕は「風邪を引いた」という仮病を使った。
だが、その後が最悪だった。
仮病を使って2,3時間すると、後悔が始まった。
別に仮病を使わなくても良かったなと。
そして、何をする訳でもなくゴロゴロしていると明日に備えて寝る時間。
意味のない休みだったと思う。
翌朝、重い足取りで外に出る。
そして、1番後悔する時間。
「体調は大丈夫か」
と、みんなに聞かれる時間。
本当に心配しているか、ただ世間体で聞いているかは分からないが、みんながこんな僕に気を使っていると感じる。
その日もう二度と仮病は使わないと僕は誓った。
「こんな時期に、風邪をひくなんて馬鹿だろ」
と言いつつ呆れた様子で僕の隣に腰かける君も、似たようなものだ。
「そう思うんなら、早く僕から離れなよ。暑苦しいし、風邪うつしちゃうよ?」
「それは遊ぶ約束してる日に夏風邪をひく方が悪い」
ごもっとも。僕に反論の材料なんてないが、それでもなんとか抵抗を試みる。
「しょうがないと思わない? 昨日帰りに雨に濡れたんだよ、傘忘れて」
「しょうがないと思わない。一昨日の晩、傘忘れるなってあれほど言ったのに……」
返す言葉もない。何度も、それこそ登校する直前まで注意喚起してくれた君には感謝しなきゃだ。
「……ごめんって、遊ぶ約束してたのに。傘も、忘れた僕が悪いよ、うん」
「わかればよろしい」
この会話を聞いたら、すぐわかるだろう。
僕と彼との関係性はいつだって、彼が上なのだ。
一つ年上の幼馴染は、得意げに笑う。
「なー、部屋の温度丁度だろ? それに、冷えピタも貼ってやった俺に感謝しろ!」
「はいはい、してるから。ほんとにありがとう」
「おう! どういたしまして!」
自分でほぼ言わせたくせに、彼は嬉しそうだった。
——無邪気に笑う君を見て心臓がうるさくなったのは、きっと、風邪のせいだ。
そうでなきゃ、顔が赤い理由なんてないもの。
——気が付けば、日が傾いていた。
いつの間にか寝てしまったのだろう、僕はベッドから身を起こそうとした。カーテンの隙間から差し込む夕日を隠す為だ。
だが、それを阻む手と温もりがあった。
「……あのさぁ、普通に考えて風邪ひいてる人の傍で寝たらだめに決まってるでしょ」
聞いていないだろう、彼に零した言葉は呆れしかない。
看病している途中で寝てしまった、というのはまだわかるからいい。けれど、その病人を後ろから抱きしめる形で爆睡するというのは、中々斬新だろう。
「……起きて。おーい、起きてってばー」
何度体を動かしても起きないどころか、更に僕を離すまいと腕に力を込められた。寝てるのに。
僕に残された選択肢は……諦めて、二度寝をする他なかった。
決して、彼がそこにいて安心するからとか、もっと続けてほしいからとかじゃない。本当に違うから。
ただ、そう。
幼い頃を思い出しただけだ。