『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ:風邪 #396
「最近風邪が流行っているので
マスクを着用しましょう」
最初はそんな感じだった。
でも世界的に流行ったそれはただの風邪ではなかった。
一歩間違えれば死ぬかもしれない。
そんなこと予想していなかった。
すぐに対抗薬ができる。
そう思っていた。
すぐに対抗薬ができたとしても、
副作用が……とか考えたことなかった。
でもそれが起きてしまった今は
どうしようもできない。
風邪だと思っていた。
対抗薬ができたからそれを体に接種して抵抗をつける。
そんなこと普通のことだと思っていたのに……
赤々と腫れた頬見て母が寄る
擦ったりんごが心にしみる
「風邪」
ある日、僕は「風邪を引いた」という仮病を使った。
だが、その後が最悪だった。
仮病を使って2,3時間すると、後悔が始まった。
別に仮病を使わなくても良かったなと。
そして、何をする訳でもなくゴロゴロしていると明日に備えて寝る時間。
意味のない休みだったと思う。
翌朝、重い足取りで外に出る。
そして、1番後悔する時間。
「体調は大丈夫か」
と、みんなに聞かれる時間。
本当に心配しているか、ただ世間体で聞いているかは分からないが、みんながこんな僕に気を使っていると感じる。
その日もう二度と仮病は使わないと僕は誓った。
「こんな時期に、風邪をひくなんて馬鹿だろ」
と言いつつ呆れた様子で僕の隣に腰かける君も、似たようなものだ。
「そう思うんなら、早く僕から離れなよ。暑苦しいし、風邪うつしちゃうよ?」
「それは遊ぶ約束してる日に夏風邪をひく方が悪い」
ごもっとも。僕に反論の材料なんてないが、それでもなんとか抵抗を試みる。
「しょうがないと思わない? 昨日帰りに雨に濡れたんだよ、傘忘れて」
「しょうがないと思わない。一昨日の晩、傘忘れるなってあれほど言ったのに……」
返す言葉もない。何度も、それこそ登校する直前まで注意喚起してくれた君には感謝しなきゃだ。
「……ごめんって、遊ぶ約束してたのに。傘も、忘れた僕が悪いよ、うん」
「わかればよろしい」
この会話を聞いたら、すぐわかるだろう。
僕と彼との関係性はいつだって、彼が上なのだ。
一つ年上の幼馴染は、得意げに笑う。
「なー、部屋の温度丁度だろ? それに、冷えピタも貼ってやった俺に感謝しろ!」
「はいはい、してるから。ほんとにありがとう」
「おう! どういたしまして!」
自分でほぼ言わせたくせに、彼は嬉しそうだった。
——無邪気に笑う君を見て心臓がうるさくなったのは、きっと、風邪のせいだ。
そうでなきゃ、顔が赤い理由なんてないもの。
——気が付けば、日が傾いていた。
いつの間にか寝てしまったのだろう、僕はベッドから身を起こそうとした。カーテンの隙間から差し込む夕日を隠す為だ。
だが、それを阻む手と温もりがあった。
「……あのさぁ、普通に考えて風邪ひいてる人の傍で寝たらだめに決まってるでしょ」
聞いていないだろう、彼に零した言葉は呆れしかない。
看病している途中で寝てしまった、というのはまだわかるからいい。けれど、その病人を後ろから抱きしめる形で爆睡するというのは、中々斬新だろう。
「……起きて。おーい、起きてってばー」
何度体を動かしても起きないどころか、更に僕を離すまいと腕に力を込められた。寝てるのに。
僕に残された選択肢は……諦めて、二度寝をする他なかった。
決して、彼がそこにいて安心するからとか、もっと続けてほしいからとかじゃない。本当に違うから。
ただ、そう。
幼い頃を思い出しただけだ。
学校に行きたくない
仕事に行きたくない
外に出たくない
何もしたくない
最もらしい理由がほしい
実際になったら
とてつもなくしんどいのに
それでも構わないくらい
縋りたい時がある
–風邪–
風邪
ここはとある洒落たBAR。
今日もマスターが、作るカクテルを求めて“お客様”が訪れる。
-𝐂𝐋𝐎𝐒𝐄-
という札が掛かっています。
本日はお客様も来ませんし、たまには閉めてもいいかなと思っていましたが、噂によるとマスターは風邪を拗らせてしまったそうです。
本日は来店するのを辞めておきましょう。
また後日訪れましょう。
※すみません...。
作者が風邪をひきましたので、今回はとっても短いです。
また元気になり次第、この『BAR』について書こうと思います。
「風邪」
夏の初め、私は喉の風邪を引いた。
口を開けて寝た為に使い始めたばかりのエアコンに喉をやられてしまったのだ。
唾を飲み込むだけでも激痛が走る。
一人暮らしの体調不良に心細くなっていると、
ピコンと、1件のメッセージが届いた。
あなたからだった。
「最近連絡ないけど大丈夫?元気?」
「風邪ひいちゃったよ、喉痛い。あなたは元気?」
「僕は元気だから心配しないで。
最近、頑張ってたからね。僕知ってるよ。
毎日遅くまで残業して、人間関係も辛いのに
頑張って耐えてたこと。知ってるよ。
無理しちゃったんだね。だからその分ゆっくり
体を休めてね。本当は今すぐ行ってあげたいけど、
できないから、その分自分を労るんだよ。
お大事に。心細い時はいつでもメッセージとか
電話してね。」
風邪の時くらい、あなたにたくさん甘えたい。
そんな言葉を飲み込んで私は眠りにつく。
またあなたと元気に遊べることを夢見ながら。
"風邪"
「んん……」
瞼を開き、小さな呻き声を出す。
──今何時だ……?
首を動かし、目覚まし時計の液晶画面を見る。液晶には【AM5:01】と表示されていた。
──まだ時間じゃねぇのか。今日は午後からだし、今朝はいつもよりゆっくり準備出来るな。
起き上がろうと両腕に力を入れ上体を起こす。
「……っ」
突然脳が揺れたような感覚に襲われ、思わず片手で頭を抑える。
──なんか、ボーっとする……。
すると今度は寒気が来て、ぶるりと体を震わせる。
「……けほ、けほっ」
今度は急に肺から空気が迫り出してきて、それを吐き出す為の咳を二つ。
──なんか嫌な感じがする……。
片手で頭を抑えながら、緩慢な動きでサイドテーブルの引き出しを開け、体温計を手に取って電源を押して脇の下に挟む。
数秒待つと、ピピピっという電子音が鳴り響き、引き抜いて液晶に表示された数字を見る。
──うげ……。
数字を見て思わず顔を顰める。
「……」
──まぁ、見間違いかもしれねぇし……。
目を逸らし一旦見なかった事にして、もう一度見る。
液晶には変わらず【38.8℃】という数字が表示されている。
立派な風邪だ。
──くっそ……。体調管理を怠った事なんて無いのに、俺もまだまだか……。どこが甘かったんだ……?
考えを巡らせるが、一瞬で止める。
今は原因よりも、これからどうするかを考えなくては。
「どうすれば……」
──今日は午後からだし、午前中に下げればいいんだけど、この熱を午後までに下げるのは、流石にムズいか……。仮にできたとして、この咳はどうする?そもそもハナの飯どうしよ……。
立ち上がる事が難しい状態で、ご飯を用意するのは危険すぎる。下手すると大怪我、最悪頭を強打する事になる。
とりあえずこのまま上体を起こしているのは体に障るので、もう一度横になる。
「みゃあ」
枕に頭を預けたのとほぼ同時に、ハナが寝床から鳴き声を上げた。
「……おはよ」
喉が痛いせいか、いつもより声量が無く消え入りそうな声だった。
するとハナがケージから出てきてベッドの上に飛び乗ってくる。飛び乗ると俺の顔を覗き込むように近付いてきて、ベッドの中に潜り込む。
「なんだ?寒いのか?」
すると掛け布団から顔を出して、俺の首元を枕にしてきた。
「ハナ?」
「みゃん」
名前を呼ぶと短く鳴き、程なくして喉を鳴らしだした。
──なんなんだ、急に……。
一瞬不思議に思うが、すぐにその疑問が消え失せる。
「お前、俺を心配してんのか……?」
「みぃ」
そう聞くと返事をするように鳴いた。寝言のような声色だったが。
多分これは、ハナなりの心配なのかもしれない。
絵空事かもしれないが、そう思う事にする。
首元のハナの温もりに意識を向ける。
──……暖かい。
小さくてふわふわで、暖かい。生命《いのち》の温もりを肌で感じて、身体の不快感が和らいでいく。
──今日はどうするか決まってないけど、今はハナの温もりに身を委ねる事にしよう。
風邪をひいたときは、あなたが、ずっとそばにいてくれたね。
辛いときも眠れない日も。
でも、あなたはもうここにはいない。
そばにいてくれる人はもういない。
あの子の食事に
こんなものを入れちゃった
良かった
今日もあの子は来ないらしい
風邪だって
これでやっと
あなたと二人っきり
お題『風邪』
風邪を引いた時だけ見せるその優しさが
凄く愛おしい
きっと風邪を引いてしまったんだ
この熱さも
身体に力が入らないのも
頭がぼうっとするのも
君のことしか考えられないのも
きっと、いまだけ。あとすこしだけ。
(風邪)
風邪
風邪はダメだ。
体が疲れてしまう。
でも風邪で学校に行けなかった日は特別感があって嬉しかったなぁ。
なりたかった、私へ
先日、ヘルパーさんのお兄さんと100均一に行った。
そのヘルパーさんは、元マクドナルドに、長〜いこと働いてはりました。
笑顔は、キラキラのヘルパーさんです✨桃の乳液がほしかったな〜、残念。
色々なおしゃべりをしていると、昔のカレーの器が出て来た〜ヘルパーさんは、懐かしい〜(*^^*)と、言われました。
『あんずちゃん、これがもし、魔法のランプならと言われました(*˘︶˘*).。.:*♡
何処か少年の心を忘れてないヘルパーさんなの。
『ジニーがでて来て何でも願いを叶えてくれるよ〜✨』と言われた。
『ヘルパーさんは、お金がほしい』だった。リアルだな〜(^_^;)
私は、違う意味でリアルかも。でも、批判されるのがオチだから、やめておこう。
(^_^;)無難に、『空が飛びたいな〜』となりのトトロに、ガバッと、掴まって夜空のお散歩なんか素敵かも。(*´∀`*)
ヘルパーさんは、それイイですねぇ〜、憧れますよねぇ~と言った。
私は。でも高所恐怖症です(^_^;)また、ハロウィーンかぼちゃ🎃に、遠出して電車乗ってゲーセンのプリクラのお姉さんに、会いたいな〜。(*˘︶˘*).。.:*♡
『三つ願い事が出来るんだよ〜』と、ワクワクした声で言われた。多分、スマイル☺何だろうな〜。理解な〜。
ヘルパーさんと、青い空と、夢の話しって気持ちいいな〜💛
まるで。応援してくれるているようで‥‥(*^^*)♫
でも、私は、足が、ほしいな〜💐♫
誰にも、気を使わずに約束なんか決めずに自由に、自分の力で歩きたいな〜👣
何時も、私の近くには、お世話して下さる方がいて、色々な風景をみせてくれたり考え方も色々と教えてくれます。幸せです❤
でも、誰かによりかからないでもイイ足を下さい。⭐🙏なんて、ムリに決まったいる〜(苦笑い(^_^;))
でも、その時の私は、あんずたちの研修の物語のことでめっいっぱいだった。_φ(・_・
あんずや夏音ちゃんとや陽葵ちゃんや木田太一君や高橋悟君な、苺先生のことでいっぱいいっぱいだったの。_φ(・_・
ーーこれも、私の幸せ何です。(*^^*)♫
ーー目的地について、ヘルパーさんのお兄さんは『今年のは、これで多分最後だと思うから。よいお年を〜(^^)/~~~』と、言われた。
何だか、まだビンと来ないな〜。🤔取り敢えず、私も、『よいお年を(^^)/~~~』と、慌てて言った。
OverTheRainbow。、二つな世界を繋ぐ虹と、いうらしい。🌈
現実の私がいて、あんずがいて、なりたい私もいて、それもイイのもネ(*˘︶˘*).。.:*♡✨
終わり
子供の頃は、風邪で学校を休むと授業がわからなくなっちゃうのが不安だったなあ
今は風邪を引いたからって寝てるわけにもいかないから、それがしんどいよね
市販の風邪薬って、正直飲んでもそんなに効いてる気がしないし
タイトル【面倒】
文字数 370文字くらい
音の出ぬ笛のような喉は、酷く渇いている。これではとても喋れたものではない。鼻水が垂れる。呼吸さえ儘ならぬ。寒気がする。何より怠い。
まるで鉛の身体を引きずって、腹這いに畳の上を進む。ひんやりとして心地がいい。しかし、すぐに緩くなる。
体温計を見付けると、脇へ押し当てた。混濁する意識の中に、頓狂な機械音が入り混じる。夢現にも似た、渾沌の合間に私はいる。脳が溶ける感覚がする。必死になって体温計が示す数値を認めた。
38.4℃
どうやら、いや、やはりと言うべきか。案の定、私は風邪をひいていた。さて、どうしたものか。誰かに連絡したり、病院に行ったり、何をするべきだろうか。考える度にヤジロベエの如く、思考がゆらゆら揺れて定まらない。その内に霧散して、下手の考えのようになる。
もう考えるのは止そう。そう決めて、横になることを決めた。
──了
風邪引きの時に飲んだコーンポタージュ
いつもより優しい味がした
風邪ひいた
風邪ごとき、私の敵じゃない。
自分でお粥も作れるし飲み物も置いてある。
風邪薬も家に置いてある。
私はひとりで生きていける。
だけど、ちょっと寂しかっただけ、
熱に浮かされ上手く働かない頭に苛立ちを覚えた。
吐き気と頭痛で、気分は最悪。風邪を引くといい事がない。
風邪とは無縁の生活をおくる人々を、心の底から羨んだ。
「……おかあさん」
理由もなく、何が怖くなって母を呼ぶ。
来てはくれないだろうと思っていたのに、以外にも母は心配そうに私の方へ来た。
優しく頭を撫でて、大丈夫?冷えピタかえようか?と声を掛ける。
あぁ、これはきっと都合のいい夢だ。 そう思うと同時に、誰かがこちらへ向かって来る音がした。
ほら、やっぱり夢だった。
足音が聞こえだしたあたりで目が覚める。
「あんれま!inkおはよう!かあいいねえ!」
「……あぁ、おはよう。そしてありがとう」
起き上がるのがなんだか面倒くさくて、ソファに寝そべっていると、足音の正体であろう人物が、元気よく部屋に入ってきた。
彼女は私の足を少し持ち上げてソファに座る。座ると上げた足を自身の足の上に下ろした。
「普通に言ってくれりゃあ退くというにね」
「寝てて、そのまま。疲れてるでしょ?疲れたって顔してる」
私の表情筋はぴくりとも動かないはずなのに、いつも彼女は私の変化に気付く。どうやって見抜いているのやら。
「疲れては、ないよ。多分」
「何かあったの?話してみてよ。そしたら少し軽くなるのよ」
別に特別隠さなければならない話ではなかった為、私は見た夢の話をした。
風邪を引いて、母が優しい声を、視線を私にくれた事。
「ありゃ、むかあしの記憶さね。風邪引いて、優しくされて、その時の自分が羨ましかったっつう話じゃ」
「……そっか」
「昔の話よ、昔の。もうあれから何年経ったと思う?百はゆうに越しとる」
何かを気にするような仕草をする彼女にそう言えば、そうだよね、と返される。
それ以上彼女は何を言うでもなく、ソファで寝てしまった。
途中から何書きたいか分からなくなってしまいました。
小さい頃に風邪をひいたことを思い出した。
よく夢で怖い音楽が流れていた。あの頃に比べたら風邪はあまり引かなくなったけど、たまにあの夢を思い出す。
よくあんな夢で耐えれてたな、昔の私。