『風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たんぽぽの綿毛が
ふわりと風に乗って飛んでゆく
どこまでも遠くへ飛んでいく様を
見届けたかったのに
そうやって見ている時に限って
風は柔らかく
ほんの近くに着地していた
遠く、どこまでも
なんて
見る側は勝手に思ってしまうけれど
たんぽぽにとっては
近くとも
おそらく必ず咲けるであろう、
この公園の片隅で良かったと
胸を撫で下ろしているかもしれない
風に乗って
どこまでも遠くに行きたかったのは
私
どこにも着地せず
遥か青の虚空に溶けてしまえたらいいのに
魂だけになったら
叶うだろうか
ああ、でも
会いたい子たちがいるのだった
どこまでも
ままならないね
風に乗って
ここではないどこかに飛んでいきたい
ありきたりな願いだけど
風はどこから始まってどこまで続くものなんだろうか。私たちの頬を撫でるあの風は、一体あと何人の頬を撫でるのだろうか。風がどこまでも吹いていくというのなら、私のこの想いも全部載せてどこまでも届いて欲しいあの人に伝わればいいなと思う。
「風に乗って」
もし風に乗る事が?
できるのならね。
わたしは
世界中、旅したい!
見知らぬ街
見知らぬ風景
どこまでも続く大平原
そして広い海
わたしは風に乗って
自由に風の吹くままに身を任せ
そんな世界を見てみたい。
最後に吹く風に乗って
貴女の部屋の窓が
開いた時
わたしは貴女へ
清々しい風に乗って
舞い降りるでしょう。
めぐみより
風に乗ってくる音は、どう表現したらよいのか。バラバラに考えて料理の様に構築すれば具体的に完成に近づくだろうか。まずは木の音、次に風の音、その次に太鼓や銅拍子や鈴の音、更に人の声、最後にオノマトペを加えて出来上がるのは、遠くの祭りの様子。
木々の枝と枝がぶつかり、パキパキと音を鳴らしながら、風がカラカラと音をたてて通っていく、その中にトンチキリンと祭囃子を思わせる音が聴こえりゃ、人もニコニコ陽気な気分で、ケラケラと声が出る。そんな楽しげな音が風に乗ってやってきた。
今日のお題は「風に乗って」
パッと思い出したのが嵐の「風の向こうへ」。
春のお昼の風とかぽかぽかしてて好き
秋の少し肌寒い感じも好き
風に乗ってどこか遠くに行きたくなる日もあるよね。
風に乗って
ぽーんと手から放られた紙飛行機が
風に乗って飛んで行く。
傾きながらもゆっくりと飛距離を伸ばして
行く。
一体どこまで行くのだろうか?
そんなことを思いながら紙飛行機が
落ちるまで飛ぶ姿をじっと見ていた。
詩『花の種』
(裏テーマ・風に乗って)
私は何かの種のようです。
ふわふわとした白い羽根があり、風が吹くと空高く舞い上がります。どこかに落ちていつか花を咲かせると聞いてます。
自分の行きたい場所には行けません。
海や山や都会も知らないままかもしれません。
風に乗って、遠い知らない世界へ。
意思ではなく運命が私の人生。
私は地味で辛い暮らしですが、つぼみから花を咲かせると人生が変わると聞いてます。
ただ、幸せは儚いようです。すぐに終わるようです。
それでも、人間という動物よりは幸せかもしれません。
だって私たち花の種は、ほとんどの種が綺麗な花を咲かせることができるのです。
花のない一生なんて絶対に嫌です。
ほとんどが花もつぼみもなく、愛とか夢とか訳の分からない見えない物に執着して死んでゆくのが人間らしいのです。
私は最後に花として散り、また種を飛ばす。
何色でどんな花なのかも知って、自分の美しさに酔いしれて枯れてゆけるのです。
ああ、幸せです。
人間じゃなくて本当に良かった。
今は風に乗って青空を飛んでいます。
海の見えるあの丘がいいなぁ。
ああああああああ、
「海はだめーーーーーーーー!」
海面に浮かんだ種を魚たちがつついて遊んでいます。
そしてゆっくり沈んでく。
どんな人生にもいろいろあるようです。
風に乗って
気のむくまま流れるように
旅にいけたら楽しいだろうな
それだけ何かに縛られてるんだろう
自分の事だけを考えられたらな
自分の事だけ…は限界もある
それもわかってる
人間って面倒な生き物だな
あ、欲しいものあったわ
自由な環境
ふーっ。
たんぽぽの
わた毛が
とんでいく。
ユラユラ
とんでいって
次は
どこで
花を咲かせるのだろう。
降り立ったところが
日当たりが良くて
キレイに咲ける
場所だといいね。
置かれた場所で
咲く
というのは
時に
残酷だから。
いい場所と
巡り会えますように。
#風に乗って
根気の渦に巻き込まれたばくは今
風の海で漂いたい
葉桜の根元で眠りたい
風に乗って甘くふわふわした優しい香りがする。
それは小さい頃1度だけ食べたことがある焼きたてのメロンパン
今はもうなくなってしまったけど似ている香りがすると一番最初に思い浮かぶのがそのパン屋さんです。
またいつか食べられる日が来るといいな
”風に乗って“
小さかった時私はずっと
お父さんは星になったと思っていた
だけどお父さんの2つだけ
覚えている事がある
お父さんの笑顔と
お父さんの香り
お父さんの大きな背中で
温かいその香りが好きだった
お父さん。今日私は結婚します
私の運命の人は
とても優しい笑顔と
お父さんと同じ温かな香りがする人です
その人は春一番の強い風が吹いてる日に
出会いました
きっとお父さんが私に出会わせる為に
春の風に乗せて
連れてきてくれたのかな?
私は今、とても幸せです
お父さんへ
この春の風に乗せて
“ありがとう”の言葉を届けます
お題 風に乗って
風に乗って
風に乗ってどこからか届く噂話。
「岩手県の〇〇さんが呪われたそうよ。」
「それなら、青森の△△が怪しいわね。」
わたしの愛しいひとの噂は届かない。
風に乗って、遠くへ行けたらいいのに。
熊野の山深く赤い鳥居をくぐると涼しい空気とともに雨粒が顔に当たった
降ってきたかと天を仰ぐと初夏の青空 周りの木々が昨夜の雨の名残を纏っていた
鳥居の奥には御神体の荘厳な滝 吹く風が運んできたのは雨の雫か滝の飛沫か
清々しい風に乗り心は太古の森を駆ける
#風に乗って
息を吹くと丸くて大きなシャボン玉ができる。
シャボン玉は風に乗って
遠くに飛んだあと消えた。
こんなゆっくり出来る休日いつ頃だろう。
風に乗るシャボン玉
私の心も軽くなって飛んでいきそう
─────『風に乗って』
『風に乗って』
4月も終わりに差しかかった頃。
駐車場の片隅で、タンポポの丸い綿毛を見つけた。一輪だけひっそりと咲いていたみたい。春とは思えないくらいの日差しと梅雨のような雨が続き、いつしか綿毛のことは頭から消えていた。
洗濯物についている綿毛を見つけるまでは。
タオルと絡まった冠毛を取って手のひらに乗せる。
近くの公園に向けてふうっと息を吹きかけると、ふわふわゆらゆら風に揺れながら飛んでいった。
今年のゴールデンウィークは旅行でもしようか。
ふとそんなことを思いついた。
風の吹くまま気の向くまま。
砂漠のような養分も水も含まない砂の上に、弱かったり強かったりする光を当て、甘かったり苦かったり酸っぱい栄養を与えても綺麗な花は咲かない。どうにかして光を当て栄養を与えても、それだけで満足してしまう。
花が咲いていても咲いていなくてもいい。ただ花が咲くための過程をすればいいと思っている。与えるだけ与えてその後は何も見ずに通り過ぎる。
清らかな川のせせらぎ
山が呼吸する鳥が歌う
ビオラは甘い香で誘う
乳白色の湧き出る泉は
母なる地球から贈り物
南から吹く心地良い風
遠く私を呼ぶ声がする
早くあなたに会いたい
『風に乗って』
風に乗って
走る雲春風に誘われて流るる
思い切りペダルを踏んで
自転車を漕ぐ
はやる気持ちを抑えて走る
君のもとへ
聴こえる音は弾む気持ちとともに
風に乗って運ばれる
ねこさん