『風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今回のテーマは、「風に乗って」。
さて、どうしようと思っていたら懐かしい台詞を思い出した。
「乗りてえ風に遅れたヤツは間抜けってんだ」
【うしおととら 外伝 雷の舞】のとらの台詞だ。
人生において、誰しもチャンスは必ずあると言われている。
しかし、臆病風に吹かれて尻込みしてしまうことは少なくない。
変化というのは必ずしも良いことばかりではないと学習したり、挑戦したことが失敗に終わった経験等があると、余計に動けなくなってしまう。
しかし、自分自身を信じなくては、叶うものも叶わない。
怯える心に蓋をして勇気を持って踏み出し、自分自身を疑わず信じ切れば、その勇気の分風に乗って、想像以上の世界に行くことが出来るものなのかもしれない。
さて、上記の台詞の後も、とらの名台詞は続く。
「人間に化けている間に覚えたコトバ…【祈って待っとれば今にいいコトありマスヨ】」
「人間…いいコト教えてやらあ」
「待ってたっていいコトなんざねえよ」
言外にある、「待つな、行動しろ」という勇ましく力強い言葉に励まされているような気持ちになる。
とらの言葉をお守りに、今度こそは乗りたい風に乗ってみようか。
手紙を紙飛行機の形に折って、窓から投げた。紙飛行機は風に乗って飛んでいる。どうかこの想いが、あなたのところに届いてほしいです。
このちからどこでも行ける飛んでいこ太陽目指そ飛んでいこう
風に乗って
風が、季節を運んできてくれた。
爽やかな風の匂いも、星と月のキラメキも、川の水面の輝きも、花が咲く眩しさも。
「風に乗って」
たんぽぽの綿毛が
風に乗って飛んでいく
たくさんの命が
今、巣立って行った
綺麗な丘の上に
誰かの家の庭に
硬い道路の上に…
それぞれの場所で
それぞれの命を全うする
″幸せが待っているよ″
そんな無責任な事は
言えないけれど
ちゃんと咲けなくていい
しっかり生きて…
[風に乗って]
懐かしい匂いがした
何の匂いだっけ?
遠い遠い
朧気な記憶
何かに突き動かされて
風に飛び乗る
あぁ
反対だ
凄い早さで遠のいて行く
いつもそう
#風に乗って
病室の窓から中庭を見下ろすと
君がベンチに座って俯いているのが見えた。
大方、僕にどんな顔をして会いに行くか迷っているところだろう。
きっとお節介な大人が僕のことを喋ったから。
僕は君が笑ったり怒ったり、屈託のない表情をみせるのが楽しみなのに。
ベット脇に置かれたチェストからノートを取り出してページを切り取ると、紙ヒコーキを折った。
窓を開け、春の香りを感じながら、僕は君に紙ヒコーキを飛ばした。
風に乗って、どうか僕の詩を君に届けてくれ。
そうすれば君はすぐに僕の元に走ってやってくるはずだ。
飲食店でペーパーナプキンが
クーラーの強風に乗って
飛んでいくのを 上から叩いて
止めることができて…安堵した
12作目✴️風に乗って
風に乗って、どこまでも走れたら
どんなにいいだろう
目の前を走る君の背中は、なんて小さいのだろう
君に並べる日はいつ来るのだろう
僕はきっと、すごく、弱い
すぐ諦めて、何かと言い訳作って逃げて
漫画の英雄に憧れる気持ちは人一倍なのに、
彼らのようになれた試しはない
それでも、僕は夢から覚めるのを拒否し続けた男。
脳は無理だと叫んでいる。
理性に、己の肉体に従え、と、夢のない戯言を。
だがな脳よ、よく聞け。我が心の叫びを。
足が前だけを追う
身体は宙に浮いている
思考は一切ない、君を目指して、ただ。
春疾風ひとつ、
300字小説
天狗の花嫁
「……あ、またきた」
春風に乗って山桜の枝が恵美に届く。
彼女は小学生の夏休み、山間の祖父母の家に預けられていた。そのとき、いつも赤ら顔の男の子と山で遊んでいたらしい。
『……で、お互いに大きくなったら夫婦になろう、なんて約束したりしたの』
以来、彼女の元には風に乗って季節ごとに花や紅葉、小さな雪だるまが結び文と共に届くらしい。恵美の手が枝に結ばれた文を解く。読んだ顔が花のようにほころんだ。
今日もまた恵美のもとに風が吹く。届いたのは白無垢と綿帽子。
「……ああ、今日が約束の日だったんだ」
恵美が白無垢を羽織り、綿帽子を被る。ごうと強い風が空から吹き下りる。その風に抱き抱えられ、恵美は青空に消えていった。
お題「風に乗って」
風に乗って
風に乗って飛んでゆく
春の欠片はもういない
天使の涙降り注ぐ そんな日々がやって来る
風に乗って飛んでゆく
新たな季節があらわれる
春の背中が目に移る
風に乗って飛んでゆく
名残惜しむ この気持ち
四季が連れ去る この気持ち
風に乗って飛んでゆく
次の季節がやって来た――
風に乗って飛ぶんだぜ、この折り紙の紙飛行機。
(今気づいたけどめっちゃ当たり前のことやなこれ。by 零時)
テーマ[風に乗って]
2024年4月29日(月)
私はたんぽぽ。
今、風に乗って
あなたの真上を飛んでいるの。
なんちゃって。
私はただの幽霊。
風の影響は受けないけれど
たんぽぽみたいに風に乗って
ゆらゆら飛ばされたい気分なの。
お巡りさんは、ちゃんと見分けが
つくのだろうか。
2024/04/29㈪日記
春になると駅で見かける違法なケシの注意喚起 ポスター。
家の前に自然発生のケシの花が
咲き終わっていて、あれはポピー
(ケシ) だったよね?って思う。
違法植物には、そう滅多にはお目に
かからないだろう。
そしてケシ繋がりでKeshiくんを
聞く。
癒やされる。
この前頂いた、茶芋けんぴは
凄く細いのに、しっかりとした硬さで美味しかった。
お茶の風味は、よくわからなかった。
おやつや、差し入れのある職場で
羨ましいって言われるけれど
今月は特に差し入れが多かった。
過日、誕生日だったので
チーズケーキを2人の方から頂いた。
1人の方は「もうケーキを食べたかも知れないと思ってチーズケーキにしたよ」って。
お気遣いありがとうございました。
昨日のネギはお味噌汁に。
(母親の言う事を聞かない)
おやすみなさい。
風に乗って聞こえてくる
君のピアノ曲に
「〜♪〜♪〜♪」
ワンフレーズ歌詞を口遊む
音楽室を見上げ
デュエットしているみたいな
得した気分
#風に乗って
風に乗って
紙飛行機が 飛んでゆく
あの人に 届け
どうか 僕の気持ちを知ってほしい
風に乗って未来へ向かって
前へ進もう...かなぁ
風に乗って走ってみたそれはとてつもなく爽快だった。 【風に乗って】
風に乗り
ここまで届く言葉には
重みも何もあるはずもない
/お題「風に乗って」より
風に乗って願いが届けばいい。
言葉がないと考えていることが伝わらないなんて
面倒だ。
私の気持ちを理解してくれないなら聞かなくていい。
けど一定以上の会話は必要とされて
「何考えてるかわからない」
なんて言葉が私を傷つける。
言葉なんてなくていい。
汲み取ってくれればいいのに。何も言わなくても理解してくれればいいのに。
伝えなきゃ、言わなきゃって圧力が息苦しい。
声が出なくなった。
しばらく喋らなくていい。権利を得た。
ああ。もう疲れたよ。どうすればいいの。
私って、伝えるの下手だなぁ。