『風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#風に乗って
病室の窓から中庭を見下ろすと
君がベンチに座って俯いているのが見えた。
大方、僕にどんな顔をして会いに行くか迷っているところだろう。
きっとお節介な大人が僕のことを喋ったから。
僕は君が笑ったり怒ったり、屈託のない表情をみせるのが楽しみなのに。
ベット脇に置かれたチェストからノートを取り出してページを切り取ると、紙ヒコーキを折った。
窓を開け、春の香りを感じながら、僕は君に紙ヒコーキを飛ばした。
風に乗って、どうか僕の詩を君に届けてくれ。
そうすれば君はすぐに僕の元に走ってやってくるはずだ。
飲食店でペーパーナプキンが
クーラーの強風に乗って
飛んでいくのを 上から叩いて
止めることができて…安堵した
12作目✴️風に乗って
風に乗って、どこまでも走れたら
どんなにいいだろう
目の前を走る君の背中は、なんて小さいのだろう
君に並べる日はいつ来るのだろう
僕はきっと、すごく、弱い
すぐ諦めて、何かと言い訳作って逃げて
漫画の英雄に憧れる気持ちは人一倍なのに、
彼らのようになれた試しはない
それでも、僕は夢から覚めるのを拒否し続けた男。
脳は無理だと叫んでいる。
理性に、己の肉体に従え、と、夢のない戯言を。
だがな脳よ、よく聞け。我が心の叫びを。
足が前だけを追う
身体は宙に浮いている
思考は一切ない、君を目指して、ただ。
春疾風ひとつ、
300字小説
天狗の花嫁
「……あ、またきた」
春風に乗って山桜の枝が恵美に届く。
彼女は小学生の夏休み、山間の祖父母の家に預けられていた。そのとき、いつも赤ら顔の男の子と山で遊んでいたらしい。
『……で、お互いに大きくなったら夫婦になろう、なんて約束したりしたの』
以来、彼女の元には風に乗って季節ごとに花や紅葉、小さな雪だるまが結び文と共に届くらしい。恵美の手が枝に結ばれた文を解く。読んだ顔が花のようにほころんだ。
今日もまた恵美のもとに風が吹く。届いたのは白無垢と綿帽子。
「……ああ、今日が約束の日だったんだ」
恵美が白無垢を羽織り、綿帽子を被る。ごうと強い風が空から吹き下りる。その風に抱き抱えられ、恵美は青空に消えていった。
お題「風に乗って」
風に乗って
風に乗って飛んでゆく
春の欠片はもういない
天使の涙降り注ぐ そんな日々がやって来る
風に乗って飛んでゆく
新たな季節があらわれる
春の背中が目に移る
風に乗って飛んでゆく
名残惜しむ この気持ち
四季が連れ去る この気持ち
風に乗って飛んでゆく
次の季節がやって来た――
風に乗って飛ぶんだぜ、この折り紙の紙飛行機。
(今気づいたけどめっちゃ当たり前のことやなこれ。by 零時)
テーマ[風に乗って]
2024年4月29日(月)
私はたんぽぽ。
今、風に乗って
あなたの真上を飛んでいるの。
なんちゃって。
私はただの幽霊。
風の影響は受けないけれど
たんぽぽみたいに風に乗って
ゆらゆら飛ばされたい気分なの。
お巡りさんは、ちゃんと見分けが
つくのだろうか。
2024/04/29㈪日記
春になると駅で見かける違法なケシの注意喚起 ポスター。
家の前に自然発生のケシの花が
咲き終わっていて、あれはポピー
(ケシ) だったよね?って思う。
違法植物には、そう滅多にはお目に
かからないだろう。
そしてケシ繋がりでKeshiくんを
聞く。
癒やされる。
この前頂いた、茶芋けんぴは
凄く細いのに、しっかりとした硬さで美味しかった。
お茶の風味は、よくわからなかった。
おやつや、差し入れのある職場で
羨ましいって言われるけれど
今月は特に差し入れが多かった。
過日、誕生日だったので
チーズケーキを2人の方から頂いた。
1人の方は「もうケーキを食べたかも知れないと思ってチーズケーキにしたよ」って。
お気遣いありがとうございました。
昨日のネギはお味噌汁に。
(母親の言う事を聞かない)
おやすみなさい。
風に乗って聞こえてくる
君のピアノ曲に
「〜♪〜♪〜♪」
ワンフレーズ歌詞を口遊む
音楽室を見上げ
デュエットしているみたいな
得した気分
#風に乗って
風に乗って
紙飛行機が 飛んでゆく
あの人に 届け
どうか 僕の気持ちを知ってほしい
風に乗って未来へ向かって
前へ進もう...かなぁ
風に乗って走ってみたそれはとてつもなく爽快だった。 【風に乗って】
風に乗り
ここまで届く言葉には
重みも何もあるはずもない
/お題「風に乗って」より
風に乗って願いが届けばいい。
言葉がないと考えていることが伝わらないなんて
面倒だ。
私の気持ちを理解してくれないなら聞かなくていい。
けど一定以上の会話は必要とされて
「何考えてるかわからない」
なんて言葉が私を傷つける。
言葉なんてなくていい。
汲み取ってくれればいいのに。何も言わなくても理解してくれればいいのに。
伝えなきゃ、言わなきゃって圧力が息苦しい。
声が出なくなった。
しばらく喋らなくていい。権利を得た。
ああ。もう疲れたよ。どうすればいいの。
私って、伝えるの下手だなぁ。
お題 風に乗って
風に乗って 高く 高く どこまでも駆け抜ける歌声
緑髪を揺らす薫風 裾を揺らす雪風
私の声よ どこまでも届いておくれ
私の見つめる世界よ どこまでも純真であっておくれ
私が風の馬になって たてがみを揺らして
世界を駆け抜けるその時まで
毎朝自転車で風をきりながら坂を下る。
浮遊感と少しの高揚感。
そして眠気と闘いながら坂を下る。
下って下ってこのまま底まで落ちてしまいそうだ。
このまま風に乗ってどこかに行けたらいいのに。
と、毎朝思うがそんなことできっこないのは分かっている。
現実的に考えて到底無理だし仕事を放りだす訳にはいかない。
あーあ。
もう、全部投げ出して静かな場所に行きたい。
働きたくないわけじゃない。
人手も足りない給料も少ない人柄だけはいいこの職場に飽き飽きしてきたのか。
それとも家族の問題で疲れてきてるのか。
わかんないや。
本当は全部どうでもいいんだろうな。
こんな状態で未来を見ろなんて出来ると思う?
結婚したい?彼氏は?
色々言われて焦ってた時期はあったけど私は今一人の時間が欲しいし自分がちゃんとしてないのに付き合えないなんて心のどっかで思ってる。
自分の家族を見てるから。
他人みたいに感じる時もある。
私はきっと1人が似合う。
夜空の星のように無数にいるひとつの名前の無い星のようにふよふよと私は浮かんでればそれでいい。
孤独はたまに感じるけどこうやって文章にしたりギターを持って感情を歌に乗せながら歌えば少しは気分が晴れる。
取り繕って取り繕って小さな穴にツギハギを貼りながら進めばいい。
だってそれが人間でしょ?
生まれてきた意味なんて誰にも分からないけど。
生まれて生きていくための意味は今からいくらでも見つかる。
絶望して悲しんで苦しんで。
笑って楽しんで喜べばいい。
私はきっと長生きしないんだろうな。
なんて思って生きてるけどそんな人こそ何故か人より長く生きてしまうって言うよね。
最悪だなって思いながら笑って生きていくよ。
いつか、いつかは親もこの世からいなくなる時がくる。
その時がきたら清々するのかな。
いや、きっと泣くんだろうな。
悔いがないように接したい気持ちがあるけどそんな気持ちまたどっかに置いていくんだろう。
馬鹿な私。
未熟で愚かな自分は人生の迷路にハマって絶賛迷子中。
誰か助けてよって叫んでもみんな迷ってるんだから仕方ない。
自分の事は自分で解決していくしかない。
分かってるんだけど、分かってはいるんだけど。
やっぱ弱いんだよね。
強くなろうとしてもたまに涙が出てくる。
なんでかは分かってるはずなんだけど頭の中でぐちゃぐちゃになって感情が溢れる。
でもそんな時にこそ。
あぁ、私は今生きてるんだなって感じる。
感情があるからまだ頑張れるはずだし生きてるって意味なんだと。
生きてる中で。
新しい出会いもあって当然別れもあって。
与えて受け取って支え合って。
すれ違ってぶつけ合って。
分かり合う。
難しいし険しい道だけどそれが懐かしいって思う日が来る。
生きていればね。
一人一人の人生は全く違う。
昔は幸せな人を妬んだりしてたけど今は違う。
ただ、昔の自分は羨ましかっただけだったと気づいたから。
愛が欲しくてでもそんな自分が無価値に思えて。
もがいてただけだった。
そのすべが分からなかっただけだった。
でも、変わりたいって思えたからこそ今がある。
そんな自分を褒めるべきだし認めるべきだ。
偉いぞ自分!
人生は長くて短い。
きっと、まだまだ沢山苦労するだろう。
でも、私は生きていくよ。
名も無き星のようにふよふよと浮かびながら。
人生で自分の何かを少しづつ未来へ残せたなら。
きっと、満足に笑って名も無き誰かへ託せると思うから。
【⠀風に乗って 】
【風に乗って】
外に造られた真っ白で丸いステージの上
その中央に置かれた真っ黒なピアノ
私は指を踊らせ音楽を奏でる
音符が風に乗って運ばれていくかのように
周りにいる十人足らずのファンの元へと届けられる
彼らはうっとりと感嘆のため息をつき
演奏が終われば精一杯の拍手を送ってくれた
もっともっとたくさんの人に
私の演奏を聴いてもらいたい
私の奏でた音楽が風に乗り
いつか遠い国へと届きますように
風に乗って
ヒヨドリが行く
大空に響く
高い声は
今の君には
耳障りかな?
カーテンは風で膨らみ合唱部の歌声を教室にばらまいた
題-風に乗って
「風に乗って」
風に乗って遠くにいる友達に幸せでいてほしいっていう思いが伝わったらいいな
昔良くしてくれた友達に
お誕生日が1日違いで休み時間もずっと一緒にいた友達に
クラス替えからあんまり話さなくなった友達に
小さなことで喧嘩した友達に
そしてもちろん今も仲良くしてくれる少なくても大切な友達に
優しくて温かくて柔らかい風に乗って