『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『静寂に包まれた部屋』
昨晩泊まりに来た友人が帰ってしまうと、先ほどまでの騒がしさが懐かしくなるほどに静かになった。トーストを乗せていた皿とカフェオレを入れていたマグカップを流し場に持っていくと食器がカタカタと鳴る。スポンジで洗剤を泡立てる音や流し場に水が流れていく音、そして蛇口から水滴の一粒が落ちる音まで聞こえてしまう。
テーブルに置いていたスマートフォンに手を伸ばすと友人から世話になったとメッセージが入っていた。昨晩交わした酒のことや料理のこと、思い出せなかった昔話を今思い出したことなど、楽しい時間の反芻がそこにはあった。静かな部屋に思い出し笑いが漏れ出でる。ダイニングの椅子をギシリと鳴らして、返信を打つことにした。
「6月頃に『狭い部屋』ってお題なら書いたわ」
エモい話を、書けないこともない。某所在住物書きはカキリ小首を鳴らし、ため息を吐いた。
静寂には複数の色が存在する。
痛い、気まずい、穏やかな、あるいは感動的な。
いずれにせよ、夕暮れの部屋を舞台に主人公ひとり、あるいは友人とふたりで、何か酷く悩ませれば良い。
沈黙はスパイスとなるだろう。
「でも不得意なのよ。エモネタ。納得行くハナシ書こうとすると投稿16時17時になっちまうし……」
ぽつり。物書きは弱点を吐露し、物語を組む。
ところで主観的な議題提起だが、人口多い東京都を始めとした都市において、「静寂」はなかなか貴重で、遭遇確率は少ないように感じる。
雑踏内で無音・静寂を得る方法は何だろう?
――――――
秋が近付く頃合いから、体調というより、「心調」も、崩れることがある気がする。
何人か共感してくれるフォロワーさん&フォロイーさんもいる。それで実際に困ってる人もいる。
自律神経がどうとか、気温差疲れがどうとか、医学的には言われてるけど、
だいたいこういうハナシを呟きックスですると、
どこからともなくコレやりなさいの指示厨・価値観押し付け厨やら心の問題厨やら、変な方のスピリチュアル系が小さなレスバを繰り広げる。
いつもサーチ&バトル作業お疲れ様です(なお感謝は一切してない)
そういう「心調」が崩れた日に何をしたくなるか、何もしたくなくなるかは、人それぞれだけど、
私に関しては、静かな場所に籠城したくなる。
静寂に包まれた自然だ。
それか、静寂に包まれた部屋だ。
東京はどこもかしこも「音」で溢れてるから、多分、その反動で「無音」の栄養失調なんだと思う。
なお東京はどこもかしこもだいたい「音」で溢れてる(大事二度)
――「しゃーないよ。日本一の人口密度だもん」
私の職場の昼休憩。
「東京って基本的に何か音してるよね」ってハナシを、今年の3月から一緒に仕事してる付烏月さん、ツウキさんって同僚にしたら、
まぁまぁ、正論っちゃ正論で返された。
「公園はだいたい誰か居るし。俺の前職の図書館も『静粛に』っては言うけど人多かったし。
カラオケはひとつの手だろうけど、隣の部屋の人がデカい声で歌ってるとか、それが聞こえるとか」
まぁ、まぁ。普通にあるよね。
付烏月さんは昼ごはんのコンビニサンドイッチの包装を開けながら言った。
「カラオケは考えつかなかった」
「どうしても静かな場所に行きたいなら、それこそ、藤森のアパートに引っ越しも手じゃない?」
「藤森先輩、」
「防音防振徹底してて、ほぼほぼ無音じゃん」
「家賃無理」
「うん」
「東京の静寂は、お金がかかる……」
「うん」
夏から秋に変わる頃の一過性だから、別に良いけどね。頑張って我慢、できないこともないけどね。
そんな言い訳をポツリして、私も私で、お昼ご飯のお弁当を突っつく。
「静寂の栄養素が不足してるっていうより、残暑だの気温差だののせいで、人付き合いの消費APとか消費HPとかが増加しちゃったって説もある?」
「ありそう。バチクソにありそう」
東京の静寂、静寂に包まれた部屋はお金がかかる。
自分で言った言葉を心の中で繰り返して、
お弁当箱の中のミートボールを、ぱくり、ぱくり。
「……そういえば藤森先輩の近所の茶っ葉屋さん、お得意様専用の飲食スペースが何故かすごく静かで、今秋のスイーツイベントやってる」
あそこ、なんであんなに静かなんだろう。
疑問提起っていうか話題提供っていうか、なんとなく「静寂」のハナシをしたら、
「ちょっとそのハナシ、詳しく」
静寂じゃなくて、「スイーツ」の方に反応した付烏月さんが、そこそこ真剣な顔してスマホをタップして、私の目を見た。
「たしかその茶っ葉屋さん、藤森がそれこそ、お得意様だったよね」
多分というか確実に、今日の仕事終わりに向けて、本店の藤森先輩にメッセ送ってるんだと思う。
「イベント限定スイーツセット、6種類らしいよ」
「ろくしゅるい」
「お一人様1日につき、2種類までだって」
「にしゅるいまで」
「静寂に包まれた部屋で、私と藤森先輩と、付烏月さんとで3人。1日で制覇できる」
「よぉしちょっと3人してスイーツでAPだのHPだの回復しに行こうか」
子どもが産まれてからは
寝る暇もなくお世話して
こどものこと以外はほとんど考えられない
毎日、朝から晩まであんなに騒がしくて
怒鳴ったり、笑ったり、泣いたり
でも、今この部屋は静寂に包まれて
こんなにも広い
寂しい。
静寂に包まれた部屋で1人になるといつも私の心をその気持ちが支配する。その気持ちを埋めるためだけにマッチングアプリにログインした。だれかれ構わず話して、会って。それが私の日常である。こんな私にも、愛する彼がいる。
彼は私に対して愛情がないという。付き合ってても、1番近いようで遠い。だから今日もその寂しさを埋めるべく、静かなこの部屋でマッチングアプリにログインしてしまう自分がいる。。
静寂に包まれた部屋
あの人が家に帰ってから、私のいる部屋が静寂に包まれた
また、1人の時間が来てしまった…
そう思ったが、ぬいぐるみ達や本があるからまだいいかと思い直し、幼少期からの友達を膝の上に乗せ、本を開いた
お題『静寂に包まれた部屋』
ふと目が覚めた。
何も音がしない。
静かだ。まだ夜中なのだろうか、ベットから起き上がり辺りを見渡すと……。
そこは自分の部屋ではなかった。
End
6:静寂に包まれた部屋 14
小さい頃、静かな部屋が嫌いだった。
一人っ子は親を独り占めできるとか、甘やかされるとか、期待が重いとかよく聞くけど我が家は私が甘えたがりの末っ子気質という以外はよくありふれた一般の家庭だった。
ありふれてた。そのはず。
でも父は私より祖母を優先した。
何があろうと祖母からの電話に出て、私に話しかけるよりも優しい声で楽しそうに話した。
私が風邪をひいても、祖母が心配だと言い祖母の家へと去った。
私が泣きながら助けを求めた時、「近所に何て言われるか」と周りからの評価を第一に考えた。祖母へは「私は元気だよ」と伝えなさいと言われた。
母は私より祖父を優先した。
毎晩の電話に会話を切られる事が辛くて泣いて嫌だと言った時、心底めんどくさそうな顔で「そんな事で泣いているの?」と言い捨てた。
母が祖父と話す時、母の目に私はいつも写っていなかった。
風邪をひいた時、母は祖父から呼ばれてると言い祖父の家へと去った。
静かな部屋は嫌いだった。
起きたら誰もいなくて、涙が出るのに誰も拭ってくれないから。まま、ぱぱ、と大声でどれだけ呼ぼうと誰も来ないから。お腹が空いても何もないから。どれだけ熱が高くても誰も看病してくれないから。
耳がきぃんとするから。
世界にひとりぼっちのような気がするから。
どれだけ親を求めても、親は自分の親を求めるから。
私は誰の子供?あなたたちの子供じゃなかったの?
静寂に包まれた部屋
静寂に包まれた部屋でふと考えた。
君がいた頃の日々を、楽しかったあの頃を。
君が夢に向かって上京を決意したあの日から何年経っただろう。
君が上京すると言った日、私は寂しくてたまらなかった。だけど君が決めた事だから精一杯応援しようと思った。そして君が上京する日の朝、去ってゆく君の背中に私はそっと頑張れって言った。
あの日から元気かなって、時々君の事を思い出す。元気だよねきっと。私は君が夢に向かって頑張る姿をずっと応援してるよ、辛くなったらいつでも戻っておいでね
『静寂に包まれた部屋』
何もかもが嫌になって投げ出したくなって、
耳を塞いでいた日々。
何を見ても、何を聴いても、何も知っても、
退屈だった。
楽しい気持ちすら、無くなった。
いつだったっけ?
とある日に道端ですれ違った人に、
自分が落としたハンカチを拾ってもらったことがあった。
その人はかなり遠いところから来ていたみたいで。
その人と今自分がいるところについて話したり、
ちょっとした悩み事を話したりしているうちに。
「そういえば、“透明空間”という名の休憩所、
見たことないかい?」
「いや…見たことないですね」
「おっかしいなあ…君、一度通り過ぎたことがあるはずだよ」
「え?なんで…」
「そろそろ家路につかなきゃいけない。私はこれで…」
そう言いながら、鈴のついた鍵を小さなカバンから出し、
去っていった。
透明空間…?休憩所…?
そんなところあるのかな?と思いつつ、
スマホのマップに「近くの休憩所」と検索してみた。
どうせただの休憩所しかないでしょ…と思ったが、
検索結果が出た。
error
あれ?電波でも悪いのかな?
ここらへん電波悪いなんて聞いたことないし…。
何回も検索してもerrorしか出てこない。
「…まあ、いっか。帰ろう…。」
そう諦めて帰ろうとした時、
鈴の音がした。
振り返ると、
“透明空間”と書かれた看板の休憩所があった。
「嘘でしょ…?」
恐る恐る近づいてみると、近くに猫が通り過ぎた。
猫は鼻先で、そっとドアを開けた。
猫は振り返り、鳴き声を出す。
入らないの?の言わんばかりの見つめ方。
“透明空間”に入ってみた。
一歩ずつ、歩を進めた。
何歩か進んでいくうちに、
通りすがりの猫はいつの間にか去って行った。
静寂に包まれた部屋
防音室か?というのは冗談として、なんだか詩的なお題だな。
しかし静寂に包まれた部屋って具体的にどんな部屋だ?普通外からの音が聞こえてくるから静寂とまでは中々いかないと思うけど。
そういえばこれは静寂とは真逆で騒音問題になるんだけど今日の朝下の階がどんどんうるさかった。
俺は夜勤で早朝に帰ってくるんだけどその時自転車を降りる音とか階段をのぼる音がどうしても出る。
それでどうもその音に対するカウンターというか嫌がらせでどんどん音をならしてるんじゃないかって思ってしまった。
下の人がこっちの音に反応するのは今日だけじゃないからな。考えすぎってわけじゃなさそうなんだよな。
でも早朝とはいえ自転車とか階段の音は生活音だからな。これでそんな嫌がらせされるのは腹が立つ。
今までは早朝だし前にも下の人が音に反応したことあったから極力音が出ないように静かに行動するようにしてたけどこういうことされるとむかつく。
なのでこれからは静かにするのやめて普通にしよう。別にうるさくするつもりはないけどもう下の人に気を使うのはやめだ。むかつくし。
クーラーの吹き出し音
扇風機の回る音
冷蔵庫のモーター音
暑さを倍増させるセミの声
全てから解放されて静かな家の中
幸せだ〜日本の秋🍂
静粛に包まれた部屋
君と二人
君は窓辺で昼寝
私は本を読んでる
君をチラリと見る私
君に触れたい私
でも起こしてしまうから我慢
昔から賑やかな場所より、静かでゆっくりとできる場所が好きだった。
もちろん、友達と遊んでワイワイするのは好き。
けど1番落ち着くのは図書館だったり、自分の部屋だったり
そんな場所でお気に入りの本を読むのが好き。
昔はね。
貴方と出会ってから初めて賑やかな部屋も悪くないと思えた。
ちょっとした事で喧嘩して
テレビを見ながら大笑いして。
1人で静かに過ごすより、貴方と騒がしいくらいの時間を過ごす方が遥かに好き。
その事に気がついたのは貴方がいなくなって、昔と同じ静かな部屋に戻った頃。
幸せってなんで無くなった頃に気がつくんだろう。
今は貴方がいない静寂に包まれた部屋が嫌い。
「静寂に包まれた部屋」
淹れたての
コーヒー香る
朝10時
雨のカーテン
降ろしたままで
今日は休み。
世間の人はもう三連休は先週のうちに終わっている。
そんな中職場の振り休で、今月三度目の三連休。
大事な時間だと思いながらもダラダラと過ごしてしまった朝。
でもなんとか振り絞って10分で支度して、家から5分のよもぎ蒸しに来ている。
温めるってこんなに心が休まるんだなぁ。
新しいことを始めようという心の余地が生まれた。
静かで一人きりになれる空間で自分と向き合おうと思う。
静寂に包まれた部屋
音も聞こえず
目も見えず
微かに頬を撫でる光を頼りに
純白に包まれた尊い命は
こうして生まれる
この部屋はしずかだ
この世界のはじまりを想像させるほどに
宇宙のすべてが見えるほどに
〘 静寂に包まれた部屋〙
静かな場所とザワザワした場所と、どっちの方が集中できる?
この部屋はいわゆる閑静な住宅街にあって、日中、特にいまぐらいの午後の時間は無音と言っていいぐらい静かだ。在宅ワークを始めてそのことに気づいた。共働きのビジネスマン層が多いのだろう。
デザインの仕事はイラストやレイアウトがメインだから、音楽とかラジオとかの耳だけの情報はあっても邪魔にならない。私はむしろ適度に音楽が流れていた方が集中できる。描きたい絵によってジャンルを変えるのもオススメ。いまはサブスクでいくらでも新しい曲が聴けるしね。
でもね、いま私の部屋にはアナログレコードのプレイヤーがあるのです!わーい!
パートナーが最近レコードにハマってて、いつもこれで聴いてるの。オシャレでいいなーって思ってたんだ。勝手に聴いたら怒るかな?まあそん時はそん時。この前いい感じのJAZZの曲を聴いてたんだよね。
プレイヤーの周りでレコードを探していると、静寂を切り裂いてスマホが鳴り出した。
おぉわ、ビックリした。別に悪いことしてたわけじゃないけど。まあでも仕事はサボってるか。
着信は上司から。私の電話の折り返しか。出ると
「ああ、おつかれさま。さっき送ってもらったデータなんだけど…」
もう見てくださいましたか、シゴデキっすね。上司は修正箇所をいくつか指摘する。
んーま、合ってるとは思うんですけど、それってクライアントに見せてませんよね?一回私の案で見せてもらって、クライアントの意見もらってから修正じゃダメですか?
っていつも言いたくなる。一回私のイメージで勝負させてよって。でも上司だからなぁ。と思っていたら
「その感じで直したら送って。今もらったのも良かったから、合わせてA案B案でクライアントに投げるから。今日中にできる?」
「え?あ、あーす。いけまーす」
なんだ上司、シゴデキじゃん。
そのあと発掘したコルトレーンの名演集を聴きながら、上機嫌で仕事をしていたら、全然違うC案が出来ていた。やっぱJAZZだわ。
「静寂に包まれた部屋」
この部屋は静かだ
でもこの部屋も前は賑やかだった、貴方がいなくなるまでは
「お願いだからかえってきてよ…」
貴方がいないとここは永遠に”静寂に包まれた部屋”なの
お題:静寂に包まれた部屋
メトロノームの音を聴き続けたら頭がおかしくなるとも、落ち着くとも聞く。はたしてどちらなのだろう。金ならいくらでもある。自分で検証してみることにした。
メトロノームの音以外が鳴らないように環境を整備する。まずは無音室だ。それから、しばらく連絡できない旨を周囲に伝え携帯の電源を切った。そして、音の鳴らない暇つぶし——主に漫画——を大量に用意する。食糧は保存の効くものを買い込んだ。全ての準備を整え、さあ始めようと思ったとき針の速度をどうするのかでしばし悩んだ。心拍数に合わせるべきか。結局のところ合わせれば落ち着くし、合わせなければおかしくなるのではないのか?私は二度検証することも視野に入れつつ、まずは心拍数に合わせることにした。
カチ、カチ、カチ、チーン……
初めはそんなに気にならなかった。いつもより多少は読む速度が落ちたか。その程度だ。漫画を読んだり瞑想したり普段は時間に追われてあまりできなかった……いや、なんだかんだ言い訳してやらなかったことを満喫した。
カチ、カチ、カチ、チーン……
検証2日、3日と進むにつれ、徐々に気にならなくなってきた。それどころか、妙に落ち着いた気分だ。読速も通常時と変わらなくなった。むしろ何もしない生活の方に罪悪感があったがそれも次第に慣れた。
カチ、カチ、カチ、チーン……
検証1週間から先はほぼ同じだった。落ち着くリズム。ページをめくる動作に限らず生活の全てが一定のリズムを保っていた。何かに気を取られることもなくなり、検証前より確実に集中できている。満足のいく結果が出たので、検証1ヶ月でひとまずは終えることにした。
やはり当初の予想は当たっていたのだ。心拍数に合わせたから落ち着く結果となったのだろう。私は一度針を止め、次の検証の準備を始めた。
カチ、カチ、カチ、チーン……
——ん?
確かに針を止めたはずなのに音が鳴り止まない。…幻聴だ!私は予定を変更し、幻聴がいつまで続くのか、心地よさはどう変わるのか、追加検証をすることにした。
カチ、カチ、カチ、チーン……
不思議なことに今度は徐々に落ち着かなくなってきた。あんなに心地よかったリズムが段々と不快に変わってくる。今考えてみればおそらく前回の検証はいつでも止められるという心の余裕があったのだ。片や今回はいつ終わるともわからない幻聴だ。不安にもなる。病院に行くべきか?どう説明する?もう少し様子を見ればおさまるかもしれない。もう少し。
カチ、カチ、カチ、チーン……
数日が過ぎた。数時間かもしれない。わからない。音が止まらない。漫画なんてとても読めない。食事もいつから食べてないかわからない。不安で仕方がない。
うるさい!もう止めてくれ…!お願いだ……。何故止まらないんだ!止まれー!私は極度の緊張で嘔吐し、大きな声を出すのを我慢できなくなり、終いにはベッドでのたうち回り泣きじゃくっていた。それでも音は鳴り続ける。
カチ、カチ、カチ、チーン……
そして私はついに悟った。これは鼓動だ。私の鼓動が鳴らしているのだ……。
数分後、部屋は静寂に包まれた。