『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
静寂に包まれた部屋
君が窓辺に 挿した薔薇を
もう どれくらい眺めていただろう
朝日のなか 静寂に包まれた部屋
薔薇は色褪せ 二度と愛は戻らないと
知ったよ
やり直そうと 言える勇気があれば
良かったのか 伏せられた写真立て
忘れられたマニュキュアボトル
何も変わらない部屋が静寂に包まれて
泣いている
想い出は早く消せばいいのか
それが 最後のつぐないなら
嫌いになるほど そこに居てくれ
嫌いなものにしがみついて
醜い醜態晒している
愛情と憎しみは背中合わせ
何処にも行けずにそこにへばりつく
格好悪さと身勝手さと独り善がり
いちにさんし みんな笑っちまう
ほど 夢中
いちばん 気持ち悪い
根腐れピエロが そこにいる
誰か あのドアを閉じてやれよ
もう 使うことのない二つの鍵を手のひらに
長い日々への終止符を待っている
それは 長かろうが短かろうが
誰かに決められるものではない
ましてや 正解なんて
そんなものない
それが愛というもの
愛情不足になるなら
この静寂に包まれた部屋で
気が済むまで 悲しみと向き合うのも
悪くない
静寂に包まれた部屋で
令和6年9月29日
心幸
―――あなたでよかった、あなたでよかったの
これはたぶんトゥルーエンドなのかもしれない。この前はもっと悲惨だったし、その前はとても平和だった。
この光景もなかなかに悲惨ではあるが最小限の被害で済んだから結果オーライ。この物語にはみんなが幸せになれるルートは存在しない。誰を救うのか、切り捨てるのか、選択を迫られるのだ。
この物語の主人公は母と娘の2人。生まれてすぐ攫われた娘を探し出すのが母の役目で、娘は攫った犯人と実母のどちらかを選ぶのが役目。信頼関係も家族としての情も何もかもがゼロかマイナスからはじまる。
1つの選択で、悪を滅ぼし大団円となるか、母娘で殺し合うか、周りを巻き込んで破滅するか。他にもあるけどどのエンディングも誰かの犠牲の上に成り立っている。
今回は母が娘を殺し、必ず悪を滅ぼすことを決意するエンディングだった。血まみれの母娘と何も言えない周りの人、居心地の悪い静けさだけが部屋を満たしていた。
――そうだね、ヒロインはその娘でよかった
だって、また私が殺されたら嫌だからね
「ごめんね、お姉ちゃん」
代わりに死んでくれてありがとう、なんて言えないよ。
【題:静寂に包まれた部屋】
#静寂に包まれた部屋
いない、いない。
お母さんが、お父さんが、いなくなった。
昨日まで、いつも通り家族三人で過ごしていたはずなのに、目を覚ましたらどこにもいない。
きっと私から隠れているんだ。
いたずら好きなお母さんだから、それになんだかんだ付き合ってあげるお父さんだから。
「……ねぇ、いるんでしょ? 早くでてきてよ。」
なのに。
両親の部屋、リビング、浴室、猫しか入れないような隙間、全部全部探したのに見つからない。
「はるちゃん。」
「お母さんとお父さんは……お星さまになったんだよ。」
私のすすり泣く声だけが響く静かな部屋の中、ばあちゃんの体温だけを感じていた。
言葉を交わさなくなったのはいつからだったか。
同じ家に住んでいる。
テレビはイヤホンで聴いている。
台所は交互に入る。
物音は知られたくない。
同じ時間に生きたくない。
夜、帰宅し、電気も付けず自室に入る。
リビングは君の支配下だ。
ベットに倒れ込む。
何も音がない。
布団を握りしめ、頬を埋める。
君の声はどんなだったか。
思い出そうとして、幸せだった頃の記憶が蘇る。
記憶の中の君は声を上げて笑っている。
それが余計に辛かった。
題:静寂に包まれた部屋
私の部屋はいつも静かだ
物音一つしない静寂に包まれてる。
「静寂に包まれた部屋」
いい天気だから
窓を開けよう...
その部屋の所有者は
今は遠くで暮らしている
でも定期的に
空気替えをする
喧嘩して穴を開けた壁
追い込みで受験勉強した机
練習のし過ぎでボロボロのギター
静寂に包まれたこの部屋には
息子の青春の全てが詰まっている...
【静寂に包まれた部屋】
静寂
随分と貴重なものになった気がする
何処にいても音が溢れてる
自分が静寂を感じきれなくなったのか
なんて考えると
久々にそれに浸ってみたくなったりするから
我ながら単純なもんだ
服の衣擦れ 乾いた咳き込み
どれも耳に届かない
慰めにもならぬ
踊るカーテン
ぼーっと壁を見つめていた。
気分とは裏腹に明るい、この、静寂に包まれている部屋で、何分も、何時間も、何日も、そうしていた気がする。
そうやって、およそ半日が経っていた。
一点だけを見ていた目が、『あの壁紙のシミ、北海道みたいだな』と錯覚を与えたそのとき、
🎸⚡︎ 〰︎︎ !!🎸⚡︎ 〰︎︎ !!🎸⚡︎ 〰︎︎ !!🎸⚡︎ 〰︎︎ !!
と通常なら、ひとりも漏れず驚くであろう音で設定された通知音が手元で鳴った。ブーブーいうバイブ音が大きく感じられるほど静かな部屋での爆音に海音(みね)は驚くことは無く、ようやっと『あぁ、千賀(ちが)か』と思うまでは海音の体感で三分ほどかかり、実際にはその倍の時間が過ぎていてのは言うまでもなかった。
画面を操作し電話に出た。途端に「おい!大丈夫か?今お前ん家向かってっからな!すぐ着くからな!」となんともうるさ、。静寂に包まれていた十分前とはかけ離れた大音量で早口に喋られる。こちらの話を聞こうとせず、早口に告げられた電話はすぐに切られた。しかし、それは彼なりの心遣いであろうと察せられ、それがありがたかった。うるさいのは勘弁だが。
締め切っていた頭は少しばかり回復したが、心はそう簡単には変わらない。またも北海道に似た壁のシミをぼーっと見つめた。
再度海音の頭を使わせたのは、やはり千賀だった。電話から15分ほど経った頃に、ドンドンドンとドアを叩く音とピンポンピンポンとインターホンを鳴らす音が同時に部屋に鳴り響いた。『近所迷惑だろ』と心の中で突っ込むほどには回復しており、重いたいを体をなんとか持ち上げ玄関まで行く。
「聞こえてるって」と、できるだけ感情を込めうざったく言い、
『持つべきものは友だな』と千賀の存在をありがたく思いながら
開けた玄関のドアの前に立っていた親友の、まぶしい笑顔に海音は―
【静寂に包まれた部屋】
あんまり自分の想像を文章化することができなかったです…。
海音は、そして千賀はどうなったのか。
今後の展開はお任せします。
個人的にここにくっついて欲しいですね。
静寂に包まれた部屋と騒音に包まれた部屋
どちらが幸せだろうか
「静寂に包まれた部屋」
静寂な部屋…
時間によって見え方が変わる。
夜明けだと、自分しか起きていないという優越感に浸ることができ夜明けの空を待つ。心にも余裕があり朝を見届けるという素敵な役目ができる。
朝だと…静寂な時間は流れにくい。家では準備で急ぐ声が響き渡り、どの部屋に行っても静寂はない。
昼だと、ものすごく楽しい。たくさんのことができる。スマホ、ゲーム、部屋での1人カラオケ…好きなことができるのはいいが、それゆえに寂しい気持ちにもなる。だから沈黙の時間もやや多い。
夜だと黄昏たくなる。私の今の気持ちを整理したり、今日は何があった、、明日は何しよう、、というのを考えてしまう。
個人的には夜明けと夜の部屋が好きだ。自分の時間をしっかり持てるのが好きなのかもしれない。今夜もしっかりと自分だけの時間を作って心の余裕を作りたい。
静寂に包まれた部屋でドビュッシーの ' 月の光 ' をピアノで弾く。
「静寂に包まれた部屋」
夜の静寂につつまれた部屋が大好きだ。
集中力も湧くし、よく眠れるから。
最近外で工事が始まって
朝の8時くらいから大音響である。
昼過ぎには静かになるんだけど
何で朝工事するんだろう。
しかも土日ですよ…みなゆっくり寝たいでしょうに。
暑くなるから朝に済ますのか
進捗でも遅れているのか
理由はこちらにはわからないけど
土日の朝くらいはゆっくり寝たいし
静寂な時間って結構貴重なんだよね。
坐禅か瞑想でもするのかってくらいの
静寂につつまれた部屋、ほんとに必要だよ。
静寂に包まれた部屋
ここは海の中なのか。
うまく呼吸ができず
身体に水圧がかかって進めない。
何も聞こえず何も口から発せず
自分の声が脳裏にだけ響く。
どうしたらいい。
何ができる。
静寂の中で自問自答を繰り返し
現状を過去にしたくて生き急ぐ。
昨日と変わらぬ今日を繰り返し
変わらぬ今日を生き急ぐ。
余談_φ(・_・
明日が今日と違ってほしいと
明日を楽しみにしてほしいと
“明日のパン”を買いに行く。
君が帰って
君と通話が終わって
いつもより静寂に包まれた部屋で
天井を眺める
優しくない言葉たちに育てられて
必死で君の優しい言葉を思い出す
苦しかった
けれど君がいるから大丈夫だと思えた
優しくないこの世界で
孤独じゃないと思えること
それが救いだった
【静寂に包まれた部屋】
聴こえてた音が途切れて
部屋に耳が痛くなるほどの部静寂が訪れる
きみの声を聴いていないと
狂ってしまいそうになる脳みそは
そんな状況を打破しようと
脳内できみを探し出す
だからきみを見つけるのがとても上手くなって
聴こえてなくても平気になった
だけどやっぱり物足りないから
どうかまた声を聴かせて
2024-09-29
[静寂に包まれた部屋]空想三句
祭囃子隔てるように静寂の部屋
秋時雨一人の居間の静けさよ
聴くべからざる音聴く聴力検査
ー静寂に包まれた部屋ー
「あはははっ、おいマジかよ」
「おーーいここここ!」
「よっしゃあ、」
「強すぎるだろ」
「あーーっ」
「ヤバいヤバい」
何をしているのだろう。
窓を開けたらそこにある。
同級生が
何のためでもなく
ただ騒いでいる。
私はただ四方壁に囲まれた
人につくられた部屋に籠って
人に書かれた本を読んで
ショウライのためにと
人に教えられたことを学ぶ。
何も誰も
自ら動こうとしない
静寂の部屋で
私を動かしてくれる
誰かを待っていては
部屋の壁より
私の心の壁が高くなって
自分が出ることも
誰かが入ることも
出来なくなるのだろう。
親から家を追い出され、一人公園で、このままどうやって生きていこうかと悩んでいた頃。夜だというのに一人の少女がやってきて、やつれた俺に声をかけた。
「おにーさん、一人でどうしたの?」
「……親から追い出されちまってね、『いい加減働け!』って」
「うーん……わたしも!おかあさんに追い出されちゃったの!『あんたの顔なんて見たくない!』って」
「こんな時間に……おまえ、それはぎゃくた……」
「おにーさんとわたし、仲間だね!」
「……」
きれいな声をしていた。傷だらけだが、かわいい顔をしていた。だがそれも些細なこととなるほどには、『仲間』と言ってくれた少女のくれた優しさは温かかった。
それだけが、俺が初めて恋をした理由だった。
「俺のこと覚えてるよね、あの公園の」
「え、誰ですか……離してください!」
「……覚えてない?15年前の7月30日、夜の北公園で仲間になった」
「誰?! 15年前って……北公園は近所にあったけど……」
「…………覚えて…………ない?」
「いっ……痛い! 離して!」
15年なんて月日が経てば、恋が愛に変わるのもたやすい。少女とはその間会うことはなかったが、また会えるその時のために定職に就き、アパートの2階に部屋を借り、少女に似合いそうな家具を選び、少女といつでも二人で幸せな生活が送れるように。俺はそのために生きた。
だが。少女は。俺のことを、覚えていない。
途端に愛は憎悪に変換される。何だ、覚えていないとは。俺はおまえに救われたんだ。何だ、顔の傷が全部治って。あの時の弱々しい笑顔はどこに。愛してる、愛してたのに!
気付けば、アパートに少女を連れ込んでから、1ヶ月が経っていた。少女をストーキングして、家を特定し、同居していた男を包丁で刺して殺した。お前もこうはなりたくないよなと脅し連れてきてから、1ヶ月。
連日報道されるニュースだけが、部屋に音を響かせる。少女の声を、もうずっと聞いていない。カーテンの閉じた部屋の隅で、ひたすら虚ろな目をする少女。
『調べによりますと、1ヶ月前に殺害されたとみられる男性は、出血性の』
「タカフミ……」
テレビを消した。途端に、部屋は静寂に包まれる。少女の表情は動かない。タカフミ、と知らない名前を呼んだその口のまま、動かない。
タカフミ。もちろん俺の名前ではない。少女の呼んだその名前は、俺の殺したあいつの名前。
どれだけ家具を揃えても、どれだけ金を稼いでも、どれだけ少女を憎んでも、愛しても。15年間育んだ愛は、誰かも知れない男に負けた、負けた、負けた!
気付けば、包丁を持ち出していた。俺も、少女も静かだった。物音一つ立てなかった。声なんて一言も出さなかった。
愛の終着点とは、憎しみの最上級とは、なんと静かなものだろうか。このまま少女は、苦しむ声も上げずに、その腹に刃を沈めて、俺の腕の中で息絶えるのだろうか。俺はその後を追って、静かに自らの喉を刺すのだろうか。ならば、この静寂は、俺が少女にかける思いの、最大の、表現。
静寂に包まれた部屋
静寂に包まれた部屋、とはまさに今現在のこの部屋の事を言うんだろう。ちゃぶ台を挟み、我が家のトップ、じいじと弟が向かい合う。じいじは齢八十を過ぎても矍鑠としており、真っ直ぐな姿勢も相まって威厳、貫禄は充分だ。対して弟はすでに背を丸め、後ろめたいことがございますと言わんばかりに身を縮めている。
「で、庭の盆栽が折れてるんだが、本当に知らないんだな?」
「っ知らないって。大体、いつ折れたかなんて分かんないだろ」
「見くびるな。毎日世話しとるわ。昨日までは枝も異常なかったわ」
お前が庭でボール遊びしていたことも知っとる。
決定的な証言を突き付けられ、弟の目がこちらを向く。裏切り者、バラシタな。そんな言葉が聞こえそうな、恨みがましい視線に肩を竦める。
バカだねぇ、じいじ相手に悪事を誤魔化すなんて無理だ。ならばさっさと正直に謝った方がいいのだ。俺も何度、往生際悪く言い訳をしてどやされたことか。
「そうだ、タマだよっ」
唐突に弟は声を上げる。
「タマが、盆栽倒してた」
「…ほう」
突如として容疑者にされたタマがのそりと起き上がる。
本当にバカだねぇ。我が家の愛猫タマを一番可愛がってるのはじいじだし、タマが一番懐いてるのもじいじだ。そんな二人の絆を崩すような発言しようもんなら
成り行きを理解しているワケではないだろうが。濡れ衣を着せられたタマは力一杯弟の手を引っ掻く。
静寂に包まれた部屋に。弟の絶叫が響き渡った。