『静寂に包まれた部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は友人3人と宅飲みをしていた
もう終電も近づき、皆帰っていった
さっきまで騒ぎまくったせいでそこら中に空き缶は転がっている
「、、、静かだなぁ」
静寂に包まれた部屋
毛布を被って、スタンドライトを点ける。
温かいオレンジ色の光に包まれながら、本を開いた。
家族の生活音も、外から聞こえる車の音も、なにもかもが耳を通り抜けていく。
本の世界に浸れるこの時間が、私の宝物。
至福の時間というやつだ。
大きな地下室も、立派な書斎も、なにもいらない。
使い古された相棒の毛布と、誕生日プレゼントとしてもらったお気に入りのライト。
この時間だけは、なんの変哲もないこの部屋が私だけの秘密基地へと変わる。
「……ふふっ」
目が悪くなろうが知ったことか。
私だけの時間。私だけの部屋。私だけのもの。
これが、たまらなく幸せなのである。
静寂に包まれた部屋
わたしも夫も音楽好き。
いつも、リビングには音楽が流れている。ステレオからだったり、スマートスピーカーからだったり。
でも、何故か自室に居る時間は、無音のときが多い気がする。
静寂に包まれた部屋、なのだ。
どうしてなの?
しばらくして、何となくわかってきた。
自分の感情に飲み込まれている時、
問題の解決を探している時、
無音の、静寂に包まれた部屋で、
深く深く考えていたと気付いたのだ。
納得すると、音楽を流し始める。
そして、普段の暮らしに戻るのだ。
静寂に包まれた部屋は、
わたしには必要なようだ。
毎日人がごった返す新宿駅。
私は新宿駅から比較的近い場所に勤めていた。
朝から夜まで、24時間何かしらの雑音が流れている。
人々のざわめき、車のクラクション、電車の音。
20歳になって初めて田舎から出てきた私には、そのあまりにも多い人混みとざわめきに最初はドキドキしていた。
あぁ、これが東京!
おのぼりさんもいいとこだ。高いビルに沢山の店、ちょっと待てばすぐ来る電車。その全てに興奮していた。
だが東京に来て1ヶ月でその高揚感は消え去った。
飽きたし、なによりうるさい。
ただの雑音と化していた。
ブラック企業で会社から帰るのは良くて23時、酷い時には終電も無く、警備の関係上会社で寝泊まりは出来ないため、
その辺のネカフェで過ごすこともしばしば。
朝ぶわっと駅から出てくる人々を見ていると、
『私一人が居なくなっても大丈夫だな。』
と思った。
こんなに沢山の人がいるのに、物凄く孤独を感じた。
『いなくなってみようかな。』
とある月曜日の朝、私はふとそんなことを考えた。
でも仕事は山積み。そう簡単にはいかないだろう。
一瞬ちらりとその仕事のことを考えた。
『でも…』
私は限界だった。
今でてきたばかりの駅をUターンし、適当な電車に飛び乗る。
東京駅で乗り換え、田舎の方へ向かう。
電話は鳴りっぱなしだ。
『もういいや』
私は自分のと、会社用のスマホの電源をオフにする。
名前も聞いたこともあまりない場所に行こう。
そうしてたどり着いた場所は、何にもなかった。
車の音は聞こえるが、ざわめきがない。
それだけで救われた気がした。
ふと駅前のマップが載ってる看板に目をやると、この近くに美術館があるらしい。
特に芸術に興味はないが、何となく行ってみることにした。
入館料を払い、中に入る。
シン、と音が聞こえる。
静寂の音だ。
あぁ、なんと心地いいんだ。
館内は平日の午前だからか、人がいない。
聞こえるのは自分の息づかいと足音だけ。
コツン、、コツン、、、
館内に置いてあるベンチに座る。
じわっと足に血が流れている感覚が私を襲う。
『あぁ、疲れた……生きてる……』
顔を上げると、遠くから小さなお婆さんが来た。
ゆっくりゆっくり歩いてくる。
『なんだかどこかで見た事あるような…?』
いや、私はこの街に初めて来た。知ってる人なんているわけがない。
お婆さんは私の前に立ち止まると小声でこう言った。
「疲れたのかい?大丈夫?」
「…はい。」思わず私も小声で返事をした。
「初めて見る顔だね、どこから来たの?」
「東京です。」
ほぉ、と驚いた顔をしたあと、ニコリと優しい笑みを浮かべる。
「見たところ、本当に疲れているみたいだね、ここは大丈夫。安心しなさい。」
“大丈夫”と“安心”だなんて久しぶりに聞いた言葉だ。
会社でも「大丈夫?」という言葉はかけられたことがない。
気づけば私は涙していた。
静かな館内に私のすすり泣く声が響く。
お婆さんは私の横に座り、背中をさする。
「大丈夫、大丈夫、貴女はもう大丈夫よ。」
そう言った後、お婆さんは急に抱きしめてきた。
シワシワでカサカサの手が私の肩を包む。
不思議と涙はピタリと止まった。
あったかい…。
そう思った瞬間、また、シン、と聞こえた。
隣を見ると、お婆さんは居なかった。
別に怖くはなかった。むしろ心がぽかぽかしている。
「ありがとうございます」
と私は呟いた。
きっとあのお婆さんは “静寂 ”だったのだ。
疲れた人々を癒す、この部屋の静寂。
「私はもう、大丈夫。」
自分とお婆さんに言い聞かせるようにそう呟いた。
私は温かい気持ちのまま、美術館を後にした。
あのお婆さんの既視感。
自分の実家で感じていた感覚だ。
「また会えるんだ。」
私は東京の方へ向かう電車に軽い足取りで飛び乗った。
【静寂に包まれた部屋】~完~
私も静寂好きです。静寂のある部屋、それは自分の家のトイレです。
誰にも邪魔されない、狭くて静かな部屋。
お布団、コタツに次ぐ落ち着く場所です。
あ、でも最近部屋にテント張ったのでそこも落ち着きます。
静寂に包まれた部屋
僕の呼吸音と、一日に二回開くドアの音、近付いてくる足音。数日に一度訪れる「検査」を知らせる声。あとは、数週間に一度程度聞こえる、誰かの奇声。僕の部屋に届く音はこのくらいだ。
ここは、いわゆる超能力を研究する施設だ。それを知ったのはつい最近で、教えてくれたのはずいぶん前からここにいるらしい外国の人だった。男の人の声で、イギリスの出身だということ、テレパシーだけは唯一上手く使えるということ、この施設の目的(集められた人たちが持つ特別な力を、持たない人に分け与えるための研究をしているということ)、その実悪いことに使おうとしていることなどなど、とにかくいろんなことを流暢な日本語で教えてくれた。
スプーンを曲げ、裏返しのカードの柄を当て、銅像を浮かし、リンゴを破裂させる。これがどんな悪いことにつながるのだろうと考えてみる。僕には想像もつかない。何しろ僕は、ここに来る前は自分の力を手品の一つとして使っていた。人々を笑わせる手段の一つだったのだ。悪いこと、悪いこと。ぐるぐると考えていると、ガチャンと派手な音がして銅像が真っ二つになっていた。
しばらくすると、奇声は自由への一歩という話を聞いた。あの人と同じ声で、僕が「検査」をしている間にテレパシーで伝えてきた。発狂したふりをすれば使い物にならないと判断されて外に出されるのだそうだ。その後その人たちはどうなるの、と聞こうとしたが、あいにく僕にはテレパシーが使えなかった。
「検査」を重ねるうちに、スプーンは鉄板に変わり、リンゴは金属の箱に変わっていった。銅像は浮かせるだけではなく指定の場所まで運ぶことを課され、それまでに壊してしまうと元通りに直すことを求められた。
奇声はその間にいくつも聞いた。数週間に一度から、二度、三度と頻度は徐々に増えていった。彼らは皆外に出してもらえたのか、それとも。
僕の呼吸音と、一日に二回開くドアの音、近付いてくる足音。数日に一度訪れる「検査」を知らせる声。誰かが発狂した声を上げているのが遠く聞こえた。僕にテレパシーを送ってくれた人の声に、少し似ている気がした。
「ただいま」
答える者はいない。
「一人暮らしは危ないから」
始まりは母に言われて仕方なく。正直馬鹿げてると思ってる。外から見てもわかる。この広さで同棲は無理だ。引越しで貰った男用の下着も去年捨てた。訪ねてくる友達はいない。両親も遠くにいる。
私が死んだらどうなるのだろう。隣人が腐臭で気付くだろうか。両親が怪しんで様子を見にくるのが先かも。
素敵な人と出会って、恋をして家庭を持つ。思い描いていた未来は、画面の向こうにしか存在してなかった。多分この先も。
仕事に行って、帰ってくる。たまに外出。会話するのはスーパーのおばちゃんと、宅配便の人だけ。それが私の人生だ。
「いってきます」
今日も声をかける。誰もいない部屋に。
『静寂に包まれた部屋』
お題《静寂に包まれた部屋》
君と笑って泣いて過ごした部屋は
今では物言わぬ骸のよう
ただ虚しく響く生活音
コンビニで買ったお弁当は涙の味がした
「静寂に包まれた部屋」 9月29日
静寂はわりと平気です。
騒音が苦手。
難聴だからね。
騒音の中で聞きたい音を、声を、聞き取るのは神経が疲れてしまいます。
静寂は私には優しい。
騒音は乱暴だ。
この時期になると寂しくなる。
秋というのはそういう季節なのだろうか。
紅葉は綺麗な赤に染まってすぐに散る。
夏のあの溶けてしまうような熱さから
あっという間に寒い風が吹き荒れる冬になる。
僕も今、寂しく辛いと思うことが続いている。
時間が解決してくれると考えてはいるが、
内心は怖いし、逃げ出したい。
泣きたいし、叫びたいし、いなくなりたい。
でも、喜ぶ人よりも悲しむ人の方が多いだろうから、
もうちょっと頑張ってみようと思う。
静寂に包まれた部屋
静かな部屋で一人。
今日あったことを思い返して、哀しくなったり、ひとりでに笑顔が溢れてきたりして。そういう時間が大切だ。
どんなに明るい人でも、辛いときはある。
誰かと一緒にいることに疲れて、逃げ出したくなってしまう。それが人間というもの。
そういうとき、静かな部屋は無言ながらに言う、
「ここに来て。」
静寂に包まれた部屋で、自分と向き合う。
そうして明日も頑張れる。
静寂に包まれた部屋
そこには、私とあなたが二人きり。
ずっと会話がない。
だって好きな人と二人きりだもん。
ドキドキするに決まってるじゃん!
でも、告白するなら今?
彼は私をどう思ってる?
知りたい!知りたいよぉ・・・・
いつの間にか声を出さずに泣けるようになっていた。
けどこの部屋では泣いている事がバレバレだ。
#静寂に包まれた部屋
明日は学校で楽しいことをしたい
放課後は集中して勉強&宿題をしたい
とにかく明日は明るいシンプルな生活をしたい!
静かな場所でぼーっとしてるとさ
思い出したくないこと思い出しそうになるから
わざと変に考え事して病むのね
それで、真っ暗闇に堕ちて堕ちて
お薬でもなんでも
お腹いっぱい頬張って眠っちゃえば
次の日も意外と粘り強く
身体が生きようとしてくれるのよ
だからまだかろうじて此処にいるって感じ。
楽になりたいとか言うじゃん皆
でも私はさ、多分生きて苦しみを味わえって
私には逝く資格すらまだないんだって
神様に言われてるっぽいし
まぁ、全部受け入れていこうと思ってるよ。
「静寂に包まれた部屋」
時刻は深夜と呼んで差し支えない時間帯になっていた。
「何も起こらないじゃないか……」
思わずこぼれた独り言が、静寂に包まれた部屋の中で虚しく空に溶けた。
先日、引っ越したばかりの友人宅で、夜毎怪現象が起こるというので、それを確かめるために見張り番をしている最中だ。
友人の話では22:00くらいになると窓を叩く音がするのだという。
ただしここはアパートの2階。そしてバルコニーはない。
つまり、誰かが外から窓をノックする──という可能性は限りなく低く、友人はそれを怪現象と捉え、怯えているというわけだ。
22:00はとうに過ぎているが、それらしい怪音はしないし、他に怪しい現象もない。
多分ノック音というのは、間抜けな甲虫かなんかが窓に激突して発せられるものなんだろうと考えている。
というのも、このアパートが建つ場所はかなり自然豊かだからだ。当然、そこを住処にしている虫はかなり多い。
怪現象など起こらないし起こる気配も感じられない。
部屋は深々とした静寂に包まれたままだ。
深夜ということもあって眠気を感じる。
馬鹿馬鹿しいと心で悪態をつき、照明を消そうとリモコンに手を伸ばした時であった。
押し入れから何やらごそごそと蠢くような音が聴こえてきた。
ネズミ……だろうか?
しかし音の感じから察するに、ネズミよりも大きなものが蠢いている気配がする。
正体を暴くべく押し入れの襖に手を伸ばすが、果たして開けてしまっても大丈夫なのか。
もしもその正体が変質者などであったら危険だ。
さすがに身の危険を感じ、この部屋から離れようと判断する。
玄関に向かおうと押し入れに背を向けた直後だ。
ゆっくりと押し入れの襖が開く音がした──
テーマ【静寂に包まれた部屋】
荷造りは終わった。
ブランケットにくるまり最後の夜を過ごす。
生活を始めたときの
ワクワクと不安の混じっていた部屋は
いつの間にか
たくさんの思いの詰まった空間になった。
目を閉じれば
友人たちとの笑い声が聞こえる。
失恋して泣き枯れた声が聞こえる。
仕事の愚痴を漏らす声が聞こえる。
仕事帰りの晩酌、ビール開栓の音が聞こえる。
そんな空間もあと一日で
また無機質な空間に戻る。
この空間は
誰かの思い出の詰まった空間になるのだろうか。
楽しかったな。
寂しかったな。
辛かったな。
充実してたな。
色んな思いが混ざった気持ちが
「懐かしい」なのかな。
もうこの部屋に戻ることはない。
ありがとうございました。
7年間おせわになりました。
ふとした時に思い出して
懐かしさが心にあふれるときまで
#静寂に包まれた部屋
長女を産んだ翌日の明け方
私は少し薄暗い静寂に包まれた部屋にいた
ゆっくりと起き上がり赤ん坊の様子を見ようと
小さなベッドに近づく
ハッと気がつくとベッドの向こう側に天国にいるはずのおばあちゃんがいつもの深みどりの割烹着をかけ佇みこちらを見ている
あーおばあちゃん!見守ってくれていたのありがとう
と心の中で呟いた
ほんとうは ... やっぱり妻を愛しているんです ... .. ..... 。
♂AB型にとっての♀O型はネバエンディングテーマ ... なのです ...
宇宙。そしてAB型はミクロ。
でもね ... AB型は嫌われもので孤独好き ...
O型はその真逆なんだよ ....... ... ね。
砂利道の凡一が見上げる太陽だったり月だったりが所謂血液型O♀なんだよな。
愛してなんかくれなくていい。
気付きすらしないでいい。
ただ ... 常にきらきらしていてほしい。
きらきらして居れない時のO型♀は泣いているから。
きらきらしていなければ生き続けられないはずだから。。。O型♀は。
そういうの、ぜんぜん平気なABだからそんな灰色のABと真逆のきらきらでラブリーなOが大好きで放っておけないんだけど近寄ると邪魔をするだけだから離れて ...
あゝ ん ... 妻 ... 女房 ... O型なんだ。冷戦中の妻、女房ね ... O型♀なんよ。
だから金だけ稼いでやってメシは作って貰ってる、洗濯、家の掃除 ... ま専業主婦させてるけどね ... 手取り年収480万でゴミ扱いされても言い返せないわな ... ... ... ..... 。
早く死体になりたいけど、
今回生命を過去にしたあとを用意しなきゃな。
は ぁ 。
女房の余生。ランディング。むすめふたりの辿る路にある誰もの路にも必ずある落とし穴に蓋してかなきゃな ... 。
時折見上げる青い空や真っ白い雲が灰色にならないように。
去る前に ... 去る前に ... 猿前に ... 🦀。
お題 静寂に包まれた部屋
迷い探し続ける日々に
二人とも疲れてきて
今はため息つく時間だって
感じていたい
もう一度愛を確かめたいと思った私に
あなたは悲しい横顔見せてきて
静寂に包まれた部屋には
溢れ出す想いがこぼれてる
静寂に包まれた部屋
家族におやすみと伝え、自室に向かった。
部屋のドアを開き、明日の荷物を準備した後はそのままベッドに倒れ込んだ。
静かな部屋に柔らかな毛布は、騒がしい1日に揉まれた心身を癒してくれる。
今この時は、穏やかに過ごしなさいと伝えてくれるようだ。
静けさに身を任せ、私は夢の世界へと旅立った