『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「雫」
みんながみんなして、仲良さそうに群れる。
群れるのが当たり前。
集団は優先されて当然で、群れないお前は負け組。
そんな空気が嫌いだ。
本当は、群れの中で全員仲良しなんてそうそう無くて、
1人が怖くて必死に笑顔を作ってる。
馬鹿みたいじゃん。
確かに自分が流されて辛くても安心できるかも。
でも雫は、それだけで綺麗なんだよ。
雫は落ちると土に染み込み、蒸発して雨として降り、また雫になる。だから人間もそう人間として死に人間に生まれ変わる。その雫が決して落ちないことは無く、雫として綺麗に儚く誰も知らずに落ちていく。人間の理想はこれなんだ。
顔から滴り落ちた一滴の雫。それが2滴3滴と増えていき私はそれを止めることなどできず、ただ見ていることしか出来なかった。
もしそれを止める力があれば何か変わっていたのかもしれないね
ポツポツと音を立てながら
落ちていく
一滴一滴の雫がやがて大海へ
向かって行く
そしてまた
ポツポツと音を立てながら
帰ってくる
雫って言ったら雨のこと浮かべた。
雨の日って憂鬱になるらしいけど、綺麗だよね
(何も浮かばなかった)
雫
なんか響きがいいよね
こんな名前の子とか、かわいいな
草木についている雫は綺麗なのに
お風呂の雫は厄介じゃない?
夏ならイイけど
冬はさ「ヒィ!」ってなるw
雫=水や液体のしたたり
涙もしたたり?
雨のしたたるイイ女とか?
あ、それ、ワタシかも⁉️w
自分くらい自分褒めないと
生きていけないお年頃…
雫ちゃんって名前がよかったなー
◯◯子世代からしたら
憧れる❤︎
雫(随時更新
君が瞳から溢すその一滴が
僕にとってはとても辛く、そして儚く感じた。
【雫】
まだ負けたくないと思いながらも
目からは雫が流れていく
それでも前には進むべく
拳を握って歩き出す
血も汗も数え切れないほど流したけれど
その雫も足跡のように
自分の後ろに落ちている
苦しみながらも立ち向かったことは
決して無駄ではないと
その雫が教えてくれる
長い沈黙の間、何度も何度も唾を飲み込んだ。
机を挟んで目の前にいる彼には目を向けられなかった。彼もまた、私を見ることなく俯いていたからだ。
窓からは夏の顔をほんの少し覗かせた陽の光が差す。そんな季節の訪れに周りの人々は浮き足立っているように賑やかに談笑を楽しむ。それと裏腹に、ウエイターは忙しなく笑顔を忘れ店内を行ったり来たりとする。
私はどこか自分が遠いところにいるような感覚になる。私と言う存在を確かめるために、机の上に乗せた指を僅かに折り曲げると、疑うまでもなくしっかりと意識の伝達は体の末部に行き着いた。
そのまま、コースターに乗せられたグラスに手を伸ばす。喉が渇ききって痛みを感じるほどでアイスコーヒーにしておいてよかったと浮かぶ。
ついこの前まで、二人でこの喫茶店で同じホットコーヒーを頼んでいたのにな、もうあったかくなったもんだ。そんなことを思いながら。
「……ごめん、別れてほしいんだ」
彼は、ずっと溜めていたような声で、独り言のように私に伝えた。
ああ。
グラスにようやく触れた手には、結露した冷たい温度が流れ落ちていく。飲もうとしていたアイスコーヒーは机から離れることなく、溶けた氷でコーヒー分離した水を揺らす。
そのうち手に流れる冷たい雫と、その上に瞳から溢れとめられない涙が落ちて、私の心をぐちゃぐちゃにかき混ぜていく。
終わりが来るだなんて、想像もしていなかったあの日々が蘇って、私は小さな嗚咽を漏らすことしかできなかったのだ。
【開いた傘の上で、雨のしずくが勢いよく跳ね返る音】
一滴一滴に個性と意思が感じられてなんか良い。
【一定のリズムを刻む、フィルターから滴るコーヒー】
音と香りの両方から癒しをくれる。
【頬を伝い落ちる涙のしずく】
濁ったものを消し去ってくれる不思議な水。
ありふれた日常で見つけた、愛しい雫たち。
19:雫
『雫』
小説を書き始めて、6年が経った。
最初は、書きたいという衝動に突き動かされて原稿用紙を殴りつけるように物語を書いていた。
何本か書いて、少しずつ刺々しさが取れていき、今は言の葉の雫が原稿用紙に染み渡るように書いている。
書きたいという意志だとか情熱だとかはもちろん大事なのだろうけれど、人々の心の奥底まで行き届くように、瑞々しい言葉を紡がなくてはならない。川の上流にあるような尖った岩をぶつけられても痛いだけだ。川の流れの中で角を取って丸みを帯びた言葉にすることが必要だ。
そのためには、兎にも角にも言葉と向き合うことだ。
それが物語を書きたいという欲望を言の葉の流れの中で滑らかにしてくれる。
作家というのは川を下らなければならないのだ。
やわらかく
やさしい
スタッカート
(雫)
「雫」
ポタン…ポタン…ポタン…
この雫がゆっくり落ちる音、嫌いじゃない。
どちらかと言うと、好き。
たまに聞き入ってしまう。
高速に落ちる雫の音も好き。
ポタポタポタポタ…
いつまでそのリズムが続くのか気になってしまう。
どっちが好きかと考えると
ゆっくり落ちる音の方が好きだな。
あのゆっくりなリズムに、たぶん癒されるからかな。
雫のように命は落ちるの。
だから自殺したって、
殺されたって、
何も変わらない。
あぁ、死にたい。
だけど怖い。
#『雫』
No.93
雫
まるで氷が溶け、雫が滴り落ちるように
あの人への気持ちがなくなっていく
会ってないからかな
会ったらどうなってしまうんだろう
あの人以上に好きになれる、愛せる人なんて
愛してくれる人なんて現れるだろうか
時間をかけて、ゆっくり雫が滴り落ち終わるのを
待とうと思う
そして、今より綺麗になってみせる
綺麗になった私を心の底から愛してくれる人にも
出会いたい
「零」(ぜろ)
今出来ている世界はいつから出来ているのだろう。
俺が生きてる前よりずっとずっと前からあるのだろう。
ならこの世界のルール、法律、決まり、
いつ決まったんだ?俺は了承してないのに。
こんな世界なら俺1人の意見なんて無視か。
なら俺がこのクソったれな世界を変えてやろう。
無理?そんなの誰が決めたんだよ。
それも決められた物だろ?
おれがこの世界を
"零"から変えてやるよ。
「雫」
君の目からこぼれ落ちる雫は
とても綺麗で
色とりどり
何も心配する事は無いさ
何も悲しむ事なんか無い
苦しみ、悲しみ、憎しみ…
どれも良い経験になって
宝石のようにキラキラ輝く日が来るから
その時まで
大切に磨こうね
雫が落ちる
水面に波紋が広がってゆく
心の凪が 失われ
不穏な空気にとらわれる
些細な雫で 心乱さぬよう
心がいつも凪いでいるように
澄んだ湖面を 思い浮かべて
ひとつひとつ 受け止めてゆく
ぽたぽたぽた。
きらきらきら。
こちらは地球。
上から下に落ちていく。
宇宙では雫はどうなりますか?
どーぞー。
こちら宇宙。
そもそもどこが上で、
どこが下だかわかりません。
ただ一つわかることは、
君が嬉し涙を流したということだけです。
ありがとう、夢を叶える力をくれて。
必ず君のもとへ還ります。
どーぞー。
僕らの目の前には、大きな大きな、一本のつららがあった。
「つららって、どんな味するん?」
「えー、水だし、味とかないんじゃない?」
「じゃあ、砂糖かけたら美味しいかな」
「いや、水に砂糖入れても対して美味しくなくない?」
「ん〜、じゃあシロップとかかける?かき氷の」
「それならもう、普通に削ってかき氷にしたらいいじゃん」
つららは、ちょうど背を伸ばしたら、そのさきっぽに指先が届くかどうかという高さにある。
「でもこれ、そもそも取れなくない?」
「大丈夫だよ。ほら、こうやって…えいっ」
「おぉ〜、………全然ダメじゃん、ノーコンピッチャー」
「だって、高すぎて狙いづらいんだよ〜」
「ほら、こうやってやるんだよ…ほいっ」
「おおっ!………あぁ~、当たったけど、全然ビクともしやいね」
「ちょっと大きすぎるなー。石でも当てないと折れないんじゃないか」
「えー、石はやめようよ。なんか美味しくなさそうだし」
「そんなに食べたい?」
そうこうしているうちに、太陽は頂点を通り過ぎようとする。雲ひとつない、快晴。
「あ。なんか光ってない?」
「どれどれ、どこが?………あ、なんか濡れてきてる?」
「みてみて!さきっぽに貯まっていく!」
「これなら、もうちょっとしたら壊せるようになるんじゃ、っておい!なにしてんの!?」
「あ〜〜〜、んっ」
綺麗な、綺麗な、一粒の雫が、口の中に吸い込まれていく。ナイスキャッチ。
「おまえ、お腹壊しても知らないよ〜」
「大丈夫、大丈夫、だって冷たくて美味しいよ!」
「なんだ、それ」
まっさらの純情な雪が、すっきりと澄み渡った空が、しっとりと艷やかなつららが。
僕たちの日常に、とけ込んでゆく。