『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
駆け出した何者でもない白
もがいて泣いて笑って吐いた
イカれた世界で
勝つのはあなただけ
"雪"
雪
「万年雪の中、雪白な衣装を纏って死にたい」
「その時は肌寒いくらいがいいな」
「そう思っていても私の理想は叶わないだろうけど」
彼女は微笑みながら言った
私は…、
→久しぶりに……
イチゴのショートケーキを作った。
生クリームを絞るのが苦手なので、星型でチョイっと丸く絞る程度にして、イチゴを飾る。簡単デコ。なんとも素人満載。
ところが、イチゴを粉糖でおめかしすれば、アラ不思議! あっという間に見栄えが良くなる。
初冠雪をいただいたようなイチゴの妙なることよ。
テーマ; 雪
空から落ちてくる雪を
両手で受け止めて、天を見上げる君。
…ねぇ、今何を考えているの?
でも、それを聞ける勇気が僕にはない。
だって、君があまりにも綺麗で、
すぐ、雪のように消えてしまいそうだから。
雪。
すごく寒い。
でも空は澄んで、空気も綺麗。
今、僕はすごく幸せです。
全てが輝いて眩しい。
降ってくる雪も
顔に当たると暖かく感じる。
この幸(ゆき)が降り続いて
広く積もってくれる事を願う。
どうかずっと溶けないで…。
「ゆ〜きやこんこ、あられ〜やこんこ」
恋人の愛らしい甘い声が白い世界に響き渡る。
犬だったら全力でシッポがブンブン振っていそうなくらいのご機嫌具合だった。
少し積もっているけれど、そんなの気にしないレベルで軽やかに足跡を付けながら歌っている。
個人的にはおっちょこちょいな子だから足元に不安だけど……と見ていると、
「あっ」
「あ」
ズベシャッと顔面から転んでいた。
雪が少し深くて良かった……。
そんなことを思いながら、起き上がった彼女は涙目で俺を捉える。
「雪の上は滑るに決まっているでしょー」
「だってぇ……」
俺はそう言いながら、彼女に手を伸ばして立ち上がらせた。
身体中にくっついた雪をはらいながら、怪我をしていないか軽く確認する。
「痛いところはある?」
彼女は両手両足を軽く動かして、ふわりと微笑んだ。
「大丈夫ですー!」
俺は彼女に手を差し伸べた。
「また転ばないように、ね」
彼女は嬉しそうに笑いながら俺の手を取る。
「はい、転ぶなら一緒に!」
無垢な笑顔で言うけれど、俺はもう転ばせないからね。
おわり
六〇一、雪
よっ、そこの君。そうそう君だよ君。ちょっとだけ話を聞いていってくれないか?なぁに、すぐ終わるさ。たいした話じゃないんだが、まぁなんだ、こんな肌寒い日は誰かと話したい気分なんだ。
誰だって独りは寂しいだろ?俺はさ、正直言って人が嫌いなんだ。矛盾してるって?そうだな。人は嫌いだけど、ひとりは寂しいんだ。
もう何年もずっと考えてる。他人を受け入れられないのは、自分自身を愛していないからなんじゃないのかって。何故自分を愛せないのか。自信がない?確かに自信は、これっぽっちもないな。誰かに自慢できるような特技も、誇れるような人生も歩んできていない。自分に自信を持てるだけの何かを、俺は持っちゃいないんだよ。
なぁ、俺はさ、絶対にいつか死のうと思ってんだ。死のう、死のうと思いつつ、何年もダラダラ生き続けて、こんな歳になっちまった。
自分の人生に嫌気がさして、死にたい、死のう、明日、明後日、今年中には。毎日死にたいと思うくせに、少しでも楽しい事があるとそれを忘れる。また次の日になればあぁ死にたい。だけどまた……。それの繰り返し。
俺、目が悪くてさ。ちょっとでも楽になるようにって、目にいいサプリ買っちゃったりなんかして。
死ぬその時までは快適に生きたい。って、笑っちゃうだろ?
本当に死にたい奴は、ある日突然死んじゃったりするのにな。実際は俺は死にたいんじゃなくて、ただ逃げたいだけなんだよな。
おっと、ごめんごめん。すぐ終わるとか言って長くなっちまったな。雪も降ってきたし、気を付けて帰れよ。話、聞いてくれてありがとな。
たぶん俺は明日も死にたいと思いながら生きてるよ。
題:雪
このあたりでは
なかなか聞けないが
雪の降る音を
いつか
ふたたび聞いてみたい
しんしん
しんしん
この 無音の音
「雪」
ぐつぐつという音を立てながら鍋の縁から立ち上がる湯気を眺めている。
かれこれ10分になるだろうか、まだ見ている。
腹を空かせている人間はこうも無心になるのだなと今の自分を見て思う。
外は雪。
雪
ふらんといてくれ〜って思うようになったのはいつからやろ?
あれが大人と子どもの境界線やったんかな?笑
やったあ雪だ。
積もった雪の上を歩く。
シャクシャクと心地良い音が足に響く。
空気がヒンヤリしてて気持ちいい。
ああ、毎日雪が降ればいいのに。
学校も休みになるし。
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また雪か。
溶けない氷の上を歩く。
ツルツルと心臓に悪い感覚が足裏に伝わる。
靴下がベチャベチャで気持ち悪い。
ああ、早く晴れてくれればいいのに。
どうせ会社は休めないのに。
「雪」
この降り積もる雪が、私の汚さを覆い隠してくれればいいのに。
気持ちが大きくなればなる程、自分の醜さが晒される気がする。
ホントなら、「好き」と言う気持ちはただただ尊い筈なのに、嫉妬とか焦燥とか、嫌な感情も現れてしまう。
自分の中にこんな感情があるなんて、知りたくなかった。
きっと、貴方に出会わなければ一生知らないままの、気付かないままの感情だった。
自分の中に、こんなに嫌な、情けない部分がある事を、知りたくなかった。
でもその反面、いつも理性で覆い隠していた自分の、隠しきれない部分を出さずには居られない程の気持ちを抱える事が出来たのは、ある意味奇跡だったのかもしれないとも思う。
尊い「好き」も、醜い「好き」も、情けない「好き」も。
全部が私の正直な気持ちで、真実で。
人に迷惑をかけない限りは、誇っていい「好き」だと思いたい。
雪に隠されても隠しきれなくても。
それが私の、偽りの無い気持ちなの。
〚雪〛
雪の降る。
真っ赤に染まった頬が、僕を包む。
雪。
それは幼き頃の想い出。
ワクワクしながら積もるコトを願った、
あの純粋な年頃。
お友達のスノーマン。
溶けて悲しくなったあの日々。
今はスッカリ雪は邪魔モノで、
晴れている日が1番になってしまった。
失った純粋だった日々を、
たまにフと思い返す。
雪の日は特にそうだ。
雪の日は、子どもの私からのメッセージが、
大人になった【今の】私の元へと届く。
そんな特別な日だ。
『ねえ、私。お友達のスノーマンは、
アナタの心の中でまだ生きていますか?』
「雪」
雪が降る地方で育った人と、雪が降らない地方で育った人、それぞれが雪に対して抱くイメージは大きく異なる。
大学に進学して地元を離れなければ、そんな当たり前の事にも私は気づけなかっただろう。
私の生まれ育った地元では、冬に雪が降るのは当たり前だった。
ホワイトクリスマスなんて当たり前の事すぎて、何の感慨も湧きはしない。
だが私が進学した大学で出会った友人達は違った。
雪が全く降らない土地で生まれ育った友人達にとって、冬とは寒くなってきて、乾燥で唇がカサカサになる季節でしかなかった。
雪が降れば、私は冬の訪れを感じて季節が巡った事を実感するが、友人の一人は唇が割れて血の味がすると冬の訪れを感じると言った。
同級生で話は合うし、子供の頃に流行ったゲームも漫画もアニメも同じ。
それなのに雪に対するイメージだけが違う。
私が最も人生で価値観のギャップを感じた事件だった。
いつからだろう
雪を見る度に溜息が出るのは
子供の頃は雪が好きだった
毎日のように雪で遊んだ
楽しい思い出ばかりだった
今は憂鬱で仕方ない
『雪』
私が生まれた日は、雪が降ってたらしい。
当時、遠くに住んでいた祖父母は、
雪の影響で車の運転が出来なくて
病院まで来れなかったとか。
きっと、とてつもなく寒い日だっただろうね。
雪を見る度に、
私が生まれた日に想いを馳せる。
今年は珍しくサラサラとした雪が降り積もる。気がついたら、雪だるまを作る歳ではなくなっていた。しかし、何歳になっても時間とともに降り積もる雪を見るとワクワクする。きっと降り積もる雪が私を幼い時に戻してくれるのだろう。雪が降っている今だけは戻ってもいいのかもしれない。年甲斐もなく雪だるまを作ろうと外に出た。ドアを開けて、外の空気を吸った瞬間、肺が凍りそうになる。心は、幼い頃に戻れても、身体はもう戻れないのであった、悲しいかな。
ぼんやり月明かり 静寂の中降り積もる雪
何も聞こえないのに 微かに呼ぶ声
君はまだ あの凍える夜に居て、僕を?
だったら。
柔らかな光に包まれてそっと、
この雪みたいに 君の肩に寄り添おう
雪がちらつく
十二月
あの子を迎えた
長い耳が灰色
小さなしっぽも灰色
瞳はアルビノ
真っ赤な目
あとは真っ白
女の子
気丈で寒がり
こたつ好き
好きなおやつは
真っ赤な林檎
共にした十年と
同じ月日が経つのね
十年前の一月
大雪になる前日に
大好きだった
林檎を持って
「お先にごめんあそばせ」と
虹の橋に出かけていった
真っ赤な林檎は
あの子の瞳
小さな口で齧る音
雪うさぎ
雪の日に迎えて
雪の日にさようなら
ちらつく雪は
あの子の温もり
#117「雪」