『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「雪」
題と関係ない
今日から自分への感謝や労いを箇条書きするノートをつけ始めた。自分にありがとうって言うのは恥ずかしい😅けど、書いた後、ちょっとスッキリするのは何故だろう。
白い雪で隠してしまえたら
この気持ちも少しは薄れるかな?
でもきっとすぐに溶けてしまうな
君を想う僕の体温で
窓の外 燦々たるや 細雪
真冬の冷菓 ふわり頬張り
『雪』 2024.01.07
雪
雪の降る街僕は街頭に佇む女を見つけた。派手では無いが鼻筋の通った整った顔をして艶やかな髪が印象深かった。僕は恋をした。
雪。
私は「雪女」だ。何の気なしに外に出ると雪が降る。終日晴れの予報でも雪が降る。ひとり雪まみれになって、帰ると晴れる。少し前も、私の居るところに「ミニ低気圧」が現れて、ホワイトアウトが一日続いた。冬じゃなくても、「ママ、傘を持って行ってね」などと子どもに言われる。今日は雨降らないってお天気お姉さんが言ってたよ、と返しても「それでも、ママが傘持たないでお買い物行くと雨が降るんだよ。傘持って行ってね」と来る。若い頃、私が自分の車を洗車すると、それを知った周りの者達がブーイングした。「お前が洗車した後は絶対に雨が降る。今日は自分も洗車したのに、なんて事をしてくれるんだ」と。
…それなら、みんなで雨でも雪でもくらおうじゃないか。白魔が来るわけじゃないから誰も死なないぜ。大丈夫だ問題ない。
白魔とは、ただのホワイトアウトではない。次元の違う恐ろしいものだ。白魔が来る予兆を感じる野生動物達は、みんな急いで安全確保に走る。私が白魔に巻かれたのは、ひとりで外で遊んでいた10歳の冬だった。
聞こえ始める音、急激な空気の凍て付き、山の木々が大きく揺さぶられて立てる轟音の近づいてくる緊迫感、何が来たか解る間も無く真横からブラストしてくる雪と氷の圧倒的な剛力。真っ白な目も開けにくい風速、自分の周囲全てで風と大気がゴオゴオと大音で鳴り、生きものの本能が危機を感じ恐怖が湧く。白魔に出会ったら、2~3分以内に対処し始めなければ命を落とすと言われている。これは本当にそうなのだ。
子供の私の直覚に、白魔が問うた気がした。「生きるかやめるか今決めろ。やめるならここに居れば良い。生きるならとっとと帰れ」と。
当時いろいろあって毎日悲しかった私は、数瞬考えてしまった。ここに居ようかな…と。しかし、本当に胸を痛める人が少しだけ居るから戻らねばならないと結論して、子供なりの土地勘を手繰り寄せながら祖父母の家の玄関の中へたどり着いた。しばしその場で息をつき、手足の感覚が戻って、家の中へ入った。今振り返るとギリギリだったんだなと思う。
空から降ってくる六花。一つひとつ同じものの無い精緻な美。脆く儚い芸術的造形は優しい顔をしている。一方で、動物の体温を瞬時に剥ぎ取ってしまう圧倒的な恐ろしさを顕しもする。それでいて、どうするか選択するわずかな隙間も内包している。
その美しさに喜び、その恐ろしさに留意し、齎される豊穣を享受する人間達は、各地で雪の女王を想像した。
それにしても、今年の雪は重い。全身筋肉痛だ。
真白い雪原に残された、あの足跡。
遠くの森の方から、真っ直ぐこちらへと続いている。
僕はそれを、自分の部屋の窓から見下ろしている。
あの足跡が誰のものなのか、僕は知っている。
今からもう15年も前に、まだ幼かった僕が、森で出会った女の子。
森で迷子になって泣いていた僕を、助けてくれた女の子。
彼女は自分の事を、「雪ん子」と名乗った。
人間じゃない、とも言った。
でも僕は、森で一緒に遊んでくれて、ちゃんと家まで送り届けてくれた彼女の事が、今でも忘れられない。
サヨナラした後で、部屋の窓から見下ろした雪の上に、
森の方からずっと続いている、彼女と僕の足跡が残されていたっけ。
あれから何度も森へ出掛けては、彼女の姿を探したけれど、一度も出会う事は無かった。
「私の姿はね、人間には、10歳を過ぎると見えなくなるの。ホントだよ」
あの日、彼女が言っていた。
そしてあの日は、僕の10歳の誕生日の4日前だった。
あれは、ホントだったのだろうか。
あの日見たのと同じ足跡が、真白い雪原に残されている。
朝起きて、窓の外を眺めた僕はそれに気付いた。
彼女が夜のうちに会いにきてくれたのだろうか。
それなら一目会いたかった。
たとえ姿が見えなくても、声をかけてくれたら、真夜中だって部屋を飛び出したのに。
それとも、もはや声すら聞く事は出来ないのか。
ふと、気付いた。
あの日見た足跡と、何かが違う。
足跡は森の方から真っ直ぐに僕の部屋の前まで続いていたが、
あの日見たのは僕と彼女、二人分の足跡だった。
でも、それだけじゃない。
彼女が僕を家に送り届けて、そしてまた森へと帰っていく、遠ざかる足跡があったはずだ。
それが、無い。
僕は部屋を飛び出した。
足跡がここまで歩いてきて、それが森の方へ戻っていっていないという事。
それはつまり、足跡の主が、まだそこにいるって事なんじゃないのか。
どんなに目を凝らしても、姿は見えないけれど。
でも、僕はずっと伝えたかった事を言葉にした。
「ありがとう。君のおかげで、僕はこうして大人になれたよ」
雪深い森の中で凍死する事も無く。
新しい足跡が生まれた。
何も無かった雪の上に、小さな足跡が刻まれてゆく。
姿は見えないけれど、彼女が今、森に帰ってゆく。
「10歳を過ぎると見えなくなるの。ホントだよ」
ホントだったんだな。
僕は立ち尽くして、彼女にお別れを言った。
「さよなら。また会いたいよ」
真白い雪原の上で、あの日の彼女が僕に微笑んでいる、そんな気がした。
雪
雪というものは
いくつもの小さく様々な模様の結晶が集まり
陽を浴びながら一つ一つが必死に輝いている
すぐに溶けるけれど…
僕はそれを見て
まるで人々のようだと思った
一人一人がそれぞれの個性を持ち
人生という道を歩んでるから
僕らは雪だ
雪は僕らだ
僕はそう思った
【 証明と矛盾 】
勉学には大きくわけて文系や理系の二種類がある。
私はどちらかと云うと、文系の者である。特に文学の哲学が好きで、良く思考吟味をしては友人と話し合って居るのだが、私はふと疑問に思った。「感情や証明されざるもの達は、どうして理学的に理論立てて表す事が叶わないのか。」そして、「どうして矛盾が出来て仕舞うのか。」の二点だ。
皆様はお気付きかも知れない。現段階で矛盾が生じて居る事を。そう、私は哲学を愛する身で有りながらも、「理学的」に証明したがって居るのだ。
哲学の良さは、曖昧に広がる認識に対して、自発的に疑問を感じ取りら自分なりに思考定義して、議論出来る所だろう。これは考えた事が無かった、これは自分的に少しお門違いかも知れない。議論と云う段階を踏んでから、新たな思考が生まれたり、自分なりの信念が生まれる。これこそが哲学の良さなのでは無いかと私は定義するのだ。
けれど、どうして感情や証明されざる物達を理学的に証明したいのか。私が考えるに、感情は、理論には叶わない物を持ち合わせて居る為なのだろう。理論は如何に筋が通って居るかを重視されるのに対し、感情と云う物は如何にその思いが強いのかが重視されるのだ。
文系では有るが、私は理論が好きだ。けれど、感情論についてはこれっぽっちも理解出来やしない。故に私は哲学に走る。けれど困った事に、感情の定義は皆の各々の感覚で決まる物でしか無く、哲学的に言い表そうにも抽象的過ぎるのだ。感情や心理、その他証されざる物が有る限り、人々は永遠に彷徨い続ける運命なのだと云える。
そして私は「どうして矛盾が出来て仕舞うのか」。これについても丸っきり判らないままである。しかも、矛盾が生じて居たとしてもどちらも正しい場合が有るのだ。それこそ感情や証明されざる物を筆頭に矛盾は生じる未知なのだろうか。私達はその未知に触れ続けながら今を生きて居るのか。
ふわふわと空から舞う白。
それを見て目を輝かせながら地団駄を踏む。
あの子は寒がりだから炬燵に潜って出てこない
けれど、
ボクはお外に出てあの白いふわふわに触れてみたい。
窓に向かって大きな声で騒いでいると、
大好きな女の子が様子を見にやってきた。
そして駆け回るボクを抱きしめて
「元気だね〜折角だしお散歩行こっか」
と優しく尋ねる。
やった!っと嬉しさを身体で表現していると
女の子は炬燵の中のあの子をチラリと見る。
「こまちは〜…行かない?」
にゃぁぁ…
あの子は眠たげな声を出し、女の子の問いかけに答えながらスヤスヤと眠りについた。
出来れば一緒に行きたかったけれど…。
「じゃあ、今日はお庭で遊ぼうか」
再び女の子はボクの顔を見る。
そして困り笑顔で囁いた。
本当は公園に行ってたくさん走り回りたかったけれど、あの子が寝ちゃったならしょうがない。
今度は絶対3人でお散歩するんだ!
そう心の中で強く思いながら
ボクは大きな声で返事をする。
『わん!!!』
#雪
雪といえば就活を思い出す。
積雪の中のパンプス履いて足真っ赤になりながら会社説明会に行って、あまりの寒さにつらすぎて泣きながら帰った。
【雪】
手で雪をぎゅっと固めると、指先が痛いほど冷たい。
ねこの姿を見ないのも、そのせいかしら?
雪。今晩から降る予報が出ています。
暖冬といわれているけれど、全く降らないわけじゃなく、ああ、今あられが降ってきました。
外出や車の運転に差し支えない程度にしてほしいものです。勝手な言い分だけど。
あ、天気予報が流れました。雪のち曇りだそうです。まあ曇りになるのはありがたいです。
気温も上がらないみたいだから、今夜は暖かくして就寝します。
「雪」
視界に映るのは
白鈍い雲と
どこまでも続く白い大地と
呼吸に合わせて揺蕩う白い空気
そんな世界を形作ったものを、人は美しいと言う。
2024/01/07_雪
雪が降って君は風邪を引いた。
辛そうな君の姿に胸が締め付けられる。
でも、君の手を握っていてあげられる。
ゆっくり早く、元気になってほしい。
遠い君へ
「雪といえば最初に何を思い浮かべる?」
そんな疑問に「スノードーム」と答えたあなたに、
でも小さい頃から雪遊びへの憧れはあったと寂しそうに笑うあなたに、
雪の思い出をたくさんプレゼントしたい。
今年も、来年も、その先も。
思い出がありすぎて雪のイメージをひとつに選べなくなるくらいに。
〈雪〉
辺りを埋め尽くす白銀の結晶
澄んだ冬の陽射しを浴びたそれは
ダイヤモンドを彷彿とさせる輝きを放つ
視界を覆う銀世界のほんの一部
ダイヤモンドほどの価値はないであろう彼ら
冬暁の今だけは
不香の華に代用の効かない価値を感じる。
【雪】
六片の白い花
天空に咲き
地上に降る
祝福と共に
全てを白に染め
時を凍らせる
雪
昼頃、学校が早く終わった日のパラパラした細かい雪が黒いものについた時に見える、ちっちゃい一つ一つ形の違う雪の結晶をみるのが好きだった。
私のきてた黒いジャンパーについた結晶を見てこの形好きだなぁとかちょっとこれは欠けてるなぁとか考えながら家までわざとゆっくり歩いて帰るのが雪の日の何よりの楽しみだったなぁ
器に盛り付けて
シロップをかけたら
かき氷にでもなるのかなと
考えたことがある
試したことはないけれど
これまで目にしてきた積雪量を合わせてみても、これほどのゲレンデはつくれまい。
さきほどレンタルした鎧のようなスノボウェアにがっしり身を包まれ、僕らは踏みなれない深雪に足をとられていた。
「めっちゃあるやん!」
長屋に遅れをとりながらも、ようやくの思いでたどり着いた場所には、ずらりとカラフルなボードが列をなしていた。
「裏に番号あるから」
すこしの疲労が、興奮が長屋の白い息に混じっていた。