『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雪が降る。
一瞬で溶けてなくなる。
雪が降る。
雪の上に積み重なる。
子どもの笑い声。屋根の上での雪かき。
スキー場。北極。南極。
待ちわびてる人。
もううんざりな人。
様々に意味づけられる、意味のない雪が降る。
雪がきれいとわらーうのーは
きーみがーいいー♪
でも寒いねってうれしーそうなのもぉ〜。
#7 雪
つい先日まで彼岸花が咲き誇っていたというのに、いつの間にか朝布団から出るのが嫌な季節になってきた。
季節の移り変わりは早いものだな、なんて、詩人みたいなことを考える。
季節は冬。
まだ雪が降るまではいっていないが、そうなるのも時間の問題だろう。
街中の人が皆似たような格好をするこの時期に、彼も例に漏れず長めのコートを着て電車に乗っていた。
窓を右から左へと流れる景色を見ながら、彼は物思いにふけっていた。
昔から、冬という季節が嫌いだった。
苦手なのでは無い、嫌いなのである。
寒いからだとか、乾燥するからだとか、そんなこと彼にはどうでもよかった。
ただ、植物が死んでしまうことが彼にとって残念でならなかった。
春を彩る桜も、夏を賑やかにする向日葵も、秋の風物詩紅葉も、皆冬になれば消えてしまう。
冬の冷たい風に飛ばされ、雪の中に埋まってしま
う。
本当は雪の中に隠れているだけなのに、誰にも気づかれず、見つけられず、ただただ朽ちていく。
それが彼にはとても残酷で、とても残念に思えた。
しかし、そのことに誰か1人が気づいたところで変わるのか。
そんなことは無い。
その1人が桜の花弁を全部掘り返してくれるのか。
その1人が向日葵の花弁を綺麗に元通りにしてくれるのか。
その1人が1度雪に埋まった紅葉を再度綺麗と感じてくれるのか。
否、有り得るはずがない。
そんなことをする人がいるはずない。
そんな、死体に優しくしてくれる人なんて、いるわけないんだ。
まだかな
空を見上げる
今年は逢えないのかな
本当に待ってるのかな
今年の冬は心がぽかぽか温まって
貴方が降ってきたら
すぐに溶けちゃいそうよ
それでも やっぱり
1回は逢いたいな
私の心を
真っ白に染めて欲しいな
雪
雪道を歩く
足跡4つ
ありがとう
来年の雪道は
真ん中に小さな足跡が
増えるといいね
ほらお腹で動いたよ
雪
母は
大雪の日に
わたしを
産んだらしい
いつも
大げさに話すから
ほんとかどうか
分からないけど
雪はきらいではない
なな🐶
2024年1月7日
ー別れー
壊れたら決して元のカタチには戻らない
元の形に直ったとしても傷が隠れている
どうして壊れてしまったのだろう
それはきっと、君のことを考えているようで
僕は自分のことしか見えていなかった
君の優しさに甘えすぎていた
僕なりに大切にしているつもりだったけど、
それは違っていたんだ
君が大事にしてほしいやり方で守れていなかったんだ
もっと「君」を見ていなければいけなかった
僕だけが幸せを感じていて、ごめん。
雪
きみは雪に似ている。銀色の髪も、儚くうるむ瞳の反射も、透き通る、よく通る声も。
きみは雪に似ている。銀箔の髪も、淡いのにつよく光る瞳も、鋭い寒さのように空気を切り開く声も。
きらきらと輝きながら舞台上を舞う君のことを、美しいと思う。
「ほんとに食べてもいいと思う?」道端に追いやられた、何年かぶりに積もったそれが陽を浴びてちらちら光っているのを見つめていると、私と同じようにしゃがみ込んで見ていた友人がそんなことを言った。友人へ顔を向けると至極真面目そうにこちらを見ている。うん、なるほど。「ラーメンでも食べに行こうか」
// 雪
『雪』
雪が降る直前は、体の芯まで冷えるくらい気温が下がる。
この時なぜかテンション上がってる自分がいる。
雪が降り始めると、降る直前にキンと冷えていた空気がちょっとだけ緩む。
この空気感の変化も好きだ。
ふわりと舞う白を見つけては
空の様子を確かめてしまう
今年もきっと積もらない
/ 雪
今年というか去年というべきか、とにかく雪がふらなくてよかった。
年を取ると雪なんて迷惑なだけだからね。特に去年だったかは水道が凍って水がでなくてまいった。
ああいうので水道が壊れたら修理費とかこっち持ちらしいけどたまらんよな。
そりゃ水を出して対策してないのはこっちの落ち度だけど寒くて水道の水が凍る経験なんて今までないから対策なんて知らないよってなる。
幸いにも水道が壊れたりはなかったけどもしそうなってたらと思うとぞっとするね。色々連絡しなきゃならないし不便だし金がかかると最悪だろうな。
それに今は自転車通勤だから道が凍ると危ないね。歩きはめんどうだから雪ふってようが道が凍ってようが自転車で行くけどやっぱ危ないから雪なんていらないな。
あとは単純に寒くなるのが嫌だね。結局寒いというシンプルな理由が一番嫌なんだよね。
地元は雪がまったく降らない所だったから、雪が降ってるのをみるとテンションが上がってしまう。今住んでる所もそんなに降らないから、たまに降る雪が結構嬉しい。
寒いのは苦手なんだけどね。
「雪」
窓に降る雪を見て羨ましいと思った。
真っ白で何色に染っていないその雪が純粋無垢な子供の心のようで。
色が染る前に溶けて消えてしまう雪が羨ましく見えた。
この世界は色んな色で溢れていて
私には刺激が強すぎる。
濁った色、毒帯びた色、錆びた色、色んな色が混ざりすぎて何色かも分からない色
そんな色でこの世界は溢れている。
一見綺麗な色に見える人も、裏があったりする。
裏側は酷くドロドロしていて色も濁っていたりする。
そんな人を見ていると分からなくなる。
綺麗な色も、美しい色も、優しい色も、裏があるようなきがしてきて。
誰を信用すればいいか、誰の言葉を受け止めればいいか分からなくなる。
暴言、愚痴、蔑み、妬み、恨み、嫉妬、怒り
そういった、暗く重く汚い色がちらついて。
日常に当たり前のように潜むそれらが言っているようだった。
綺麗なんてないんだと。
綺麗なままじゃ生きられないと。
汚れた部分を綺麗で覆い隠して、繕っている。
だから羨ましいと思った。
隠さなくても、繕わなくても綺麗なまま消えていく雪が。
でも、同時に悲しいとも思った。
穢れを知らないまま消えていくのは確かに羨ましく思う、でも例え上辺だけだとしても温かさや優しさは確かに私の心を明るく灯してくれる。
汚れた色も、綺麗で上書きしてくれる。
最初のように綺麗にはならないけど、誰かの想いや優しさがその色には詰まっているから。
そうゆう温かさや、優しい色を知らないまま消えてしまうのは寂しいとも思った。
雪
「寒っ」
肌を刺すような北からの風に体を縮める。まだ新年を迎えたばかりだ。これからも寒い日が続くことを考えると、気が滅入る。
幼い頃は、こんな寒い日でも薄着で外を駆け回っていたはずなのに、今ではコートやマフラーなしに外に出るなんて考えられない。
「年を取ったってことかなぁ」
まだまだ若いと思っていたが、年の流れを感じてしまった。
「新年早々、こんな辛気くさいこと考えてちゃダメよね……」
そう思うが、呟く声に覇気はない。
きっと新年の集まりで、従姉妹や叔母さんたちから「恋人はいないの?」「結婚はまだなの?そろそろ行き遅れになるわよ」などの遠慮ない発言により、メンタルを削られたからだろう。
確かに恋人はいない。良い出会いがあれば結婚もしたいと思う。反面、出会いがなければ独身を貫いてもいいと考えていた。
しかし「女は結婚するのが当然」と考えている親戚が多く、ここ数年、親戚の集まりでは肩身の狭い思いをしていた。
「あー、何かいいことないかな……あ、雪だ」
白いものが視界をかすめたと思ったら、雪が降り始めた。
寒いのは嫌だけど、雪が風に舞う様子を見るのは好きだ。
「少し散歩して帰ろ」
滅入った心が少し浮上した気がした。
ふんわり積もった雪原を見ると
つい出てしまうのは…
♪ るふるん るふるん 雪うさぎ
るふるん るふるん 真っ白い
雪降る夜は 雪うさぎ
真っ白 真っ白 らりらりらりらり... ♪
雪原を真っ白いうさぎが駆けていく
だいぶ昔のカルピスのCMソング
心に刻まれたイメージは
長い時間が経っても消えていかないもんですね
雪が落ちては
消えてゆく
一瞬のあなたに会えた喜びも
心に染みて
消えてゆく
…この位でいい
雪が積もる様に
想いが募ると
あなたの温もりを求めてしまうから
#雪
「雪」
冬は乾燥してて寒い。
でも、降る雪はなんとなく暖かい印象を受ける。
私の考えというか、感じ方だけど
雪よりも雨の方が冷たい印象が強い。
しんしんと降る雪。
ぱらぱらと降る雨。
雪は静かに積もっていく。
雨は音を立てて流れていく。
この違いのせいなのかな、?
雪が降ったら必ず手を差し出して
手のひらに落ちてきた雪が体温で溶けては
君の体温を奪うように消えていく
そんな雪が今年も
2人のそばで景色を白に染めながら
ちらちらと舞う
そういえば、冷えた手を温めるのは
誰だったっけな
僕だったね。
雪
あなたの所へ
雪となって
降り積もりたい
こんなに
心が痛いくらい
あなたを
想っているのに
あなたには
まだ言えないの
冷たくふられそうで
怖いんだ
弱虫なこの心を
温かく包んでほしくて
あなたの笑顔を
頭の中で想い描くよ