『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小さな欠片に
氷のドレスを纏い
空から舞い降りてくる
六花
各々の形を成すその姿に
一つとして同じ形は無く
舞い踊りながら
地面に辿り着き
解けてまた
空へと還って行く
まるで
人の生のように
「雪」
3-お題:雪
街を歩いていると、雪が降ってきた。
ふと、立ち止まった。
ああ、何年振りの雪なんだろう、と呟いた。
私の住んでいるところは、滅多に降らない。
子供の頃は、はしゃいだものだ。
大人になった今では切なくて、どこか寂しさを感じる。
この理由、いつか分かる日がくるのだろうか。
いや、ずっと分からなくていい気がした。
その方が、私にとって好都合なのだろう。
白い息をはきながら、また街を歩きだした。
✉️こんばんは☺️
最近、寒さがぐっ、とあがって、ストーブとお布団が恋しいです😂💭
お話は逸れますが、お題が’雪’で、早くも今年は雪みれるかなぁ、何て考えています💭
本当に降らないです、私のところ。
なので、雪の動画みまくってます☺️(圧
小さい頃、雪が降ったら、降ってきた雪を食べてたのが懐かしいです、今では考えられないけど😂
懐かしなぁって、思いながら今日のお題をかいてました💭
ずっと思ってます、かまくらに入ってみたいんだー!(大声
子供や男にとっては遊びや童心を返らせる不思議な魅力を持っているかそうでない人間にとっては鬱陶しかったり悩みの種であったりするという二面性を持っている。
勿論、私は前者だ。
雪
地上に遊びに来る、
ひんやり冷たい妖精。
優雅に踊って冬を彩る。
二度ともう空には戻れないことすら
彼らは知らない。
今年も妖精が降り立つ季節
すずめが騒ぎ出して
妖精の到来を知らせる。
雪/創作
関西方面だというのに、めずらしく雪が積もった。
だから彼と散歩がてらに公園に雪遊びに来た。
彼は寒いし嫌だと渋っていたけれど、半ば強引に連れ出した。
私がせっせと雪だるまをつくっている横で、そんな私には目もくれず、彼はずっとスマホをいじっている。
もう、私と居ても楽しくないんだろうな。
去年はちらちらと空を舞うほどだった雪も彼と私は馬鹿みたいに大はしゃぎで、雪を掴もうと二人して何度も空に手を伸ばした。
もう、私のことを好きじゃなくなったんだろうな。
私を見つめ、嬉しそうに目を細める彼はもう居ない。
だけど、もうちょっと、もうちょっとだけ…
私はぎゅうぎゅうと雪だるまをより一層力を込めて固めた。
どうせ、明日になれば何事もなかったかのように、この公園のほとんどの雪が消え失せている。
けれどこうして固めて置けば明日になっても少しは、この雪だるまの形状は残っているだろう。
私が彼の事が未だに好きだと言う気持ちも、この雪だるまのように大きく、ぎゅうぎゅうに固めてから、今からでも彼に渡せばまだ少しは、彼の心の中での私が少しでも長生きできるかな。
なんて馬鹿な事を考えながら、私はひたすら雪だるまを作り続けた。
曇り空 雪に変わりし 窓の外
目覚めた頃には びっちゃびちゃ
積雪しない地域に住んでいるので雪国が羨ましい。雪国の人はそう思わないだろうけれど。
-雪
雪
凍えるような寒さの中、あなたを待ち続けた。
指はかじかんで、動かなくなりつつあって、ついには雪まで降りだしてしまった。
手のひらに落ちる雪は、わずかな温度でも形を変え、水滴に変わっていく。
そっ、とその雫を目尻にのせて、頬を流れていくのを感じた。
のっそりと歩いてやって来たあなたはそんな私を見て何を思うんだろう。
もうあなたのために流す涙すらないのに。
私はあなたが恐ろしい
静かにだが確実にセカイを呑みこみ
黄泉路へと誘うあなた
それでもその最後のひとすくいもない瞬間さえ
あなたを美しいと私は言うの
まるで、うまれ融け沈むあなたとカサナッテミエルカラ
私が吐く気泡でさえ、ものともしないのに
憎たらしいほど
清廉で 清く 残酷で 惨たらしい
狂おしいほど愛しいcrystal
#雪
白銀に落ちる太陽
子供の笑い声
一人部屋で抱いた白兎のぬいぐるみ
足跡は直ぐに消されてしまって
母を追いかけることもできない
小さい頃ならば
手を繋ぐことができたのだろうか
蛍光灯の下で一人考えた
ぬいぐるみの下で一人寝た
報われぬ心の雪
溶ける前にはどうか
なにか残していってください
お題 雪
いつもと変わらない冬の日、白い息をはぁ…と吐くことは誰でもするだろう。その例に漏れず、自分も、白い息を吐いては消えていく景色を眺める。
指先が悴んで動かしにくいけど、何とかマフラーを直して口を覆い、ニット帽を耳の上にしっかりと被せて防寒対策をする。
今日はいつもよりも少しだけ寒い気がするな。
そう思った直後、鼻の上に何かが落ちた気がした。
それは自分の体温で溶けて水になる。
雪だ。
初雪の景色はいつもの景色と何ら変わりはないはずだけど、エフェクトがかかったような、魔法をかけられたような、どことなく綺麗な気がした。
目の錯覚でもいい、今綺麗だと思ったこの瞬間を残したくて、悴んだ手でスマホを操作して写真を撮る。
今年の雪は、花びらみたいだ。
カメラ越しでは伝わらない景色を、何とか、写真を見たら脳裏に浮かび上がってくるように目に焼き付けた。
雪の花びらが舞う景色の背景は、はやり、いつもと何も変わらない景色だった。
雪
温厚に
人にやさしく
雪の重さに
身をたわめ
生きてきた
その人を
ひとりで
逝かせてしまう
哀しさよ
雪
街はしんとして
まるで世界の音が
全て消えたかのように…
寒いのには、めっぽう弱いのだけど、雪があるときの空氣は好き。雪があると不思議と、さすような寒さではないのよね。音も静かで、寒さも音も雪が吸収してくれるのかも。
あと、雪といえば、ぜひおすすめしたいのが、ダイブ!たくさん降って、積もったときにしかできない楽しみ。いろんなものから解放されて、一氣に氣持ちが晴れるのよ。今年はちょっと雪が少なくてまだできていないのだけどね。
「今日は肌寒いですね」
「風邪、引かないように」
届きそうにないね
誰にでも優しい貴方には
#先生#雪
テーマ:雪 #56
「あたし、雪子(ゆきこ)。あたしと遊んで〜」
雪の降る寒い中、一人の女の子が私の家に尋ねてきた。
「えーっと…。家、まちがえてるんじゃな〜い?」
私はその子…雪子ちゃんの視線に合わせてしゃがみ、話しかける。
「まちがえてないよ? あたしは遊びたいの!」
雪子ちゃんは手袋のしていない白い手を私に差し出す。
「私と?」
「うん!」
元気良く頷く雪子ちゃん。私は困った。遊ぶと言ってもこんな小さい子相手にどう遊べばいいのだろう、と。
「雪子ちゃん…悪いけど…。私は一緒に遊べないと思う」
「なんで?」
「私はもう大人だし…」
そう、もうすぐアラサーで独身な私には子供と遊ぶような機会はないし、すぐに疲れてしまうだろう。いや、そうに違いない。
「あなた、大人みたいなこと言うのね」
「だって、私は大人だもの」
「何を言ってるの? あなたはまだ子供よ?」
そう言って、首を横に振る雪子ちゃん。
「何を言ってるの? ……まぁ、いいや。私やることあるから他を当たってーー」
そう言いかけてしゃがんだ足を戻したが視点が変わらない。
「ん?」
私はもう一度しゃがもうとする。
「ん? ん!??」
今度は雪子ちゃんよりも視点が下がる。
「ほらね? いったでしょう? あなたは『子供』だって」
雪子ちゃんが自信満々に胸を張って言った。
手を見ると小さい手が目に映る。足だって小さい。
何よりも、ドアノブが遠い。
「嘘でしょ…。どうなってるの…?」
私は疲れているのかも知れない。こんなの夢だ。夢に決まってる。
「どうする? あたしと遊ぶ?」
私は雪子ちゃんに同じ質問をされる。この子、一体何者なんだろう……そんな思考よりも夢なら夢で楽しんだほうがいいのかもしれない。せっかく若返ったのだから。という思考が勝っていた。
「遊ぶ」
「そうこなくっちゃっ!」
雪子ちゃんは私の手をひいた。
私たちは遊んだ。
雪合戦、雪だるま作り、雪兎づくり……。
そんなことをしていると時間なんて忘れていた。
無邪気な子供のような心を思い出したかのようで楽しかった。
しかし雪が溶けて水になるように、現実に覚めてしまうと、楽しかったなぁ…とおもうのだった。
正直、雪子ちゃんの正体は今でもわからない。でも、ただ楽しかった。例えあれが夢だったとしても。
私と雪子ちゃんが過ごした時間は氷のように溶けないのだから。
雨かと思っていたら、
いつの間にか音もなく
街灯に透ける花弁
ほんの少しの風で、
降っているのに
舞い上がる
東京の雪は、降り始めが一等美しい
大人も子供もどこか物語めいて
見上げてしまう
奇跡みたいなひとときの夢
─雪─
雪が降っている。
空を見上げると、ふわふわとした牡丹雪が降ってくる。
その光景は、美しくもあり少し怖かった。
都会の喧騒を縫って、真っ黒な夜空にちらりほらりと舞うものがあった。
それは会社の帰り、あまりの寒さに思わず上を見て見つけた冬の使者。
(明日電車遅れないかな~)
なんて、夢見がちなことを考えてすぐに現実に戻る。雪国の交通網は、バス以外強い。こんな程度じゃ通常運転だろう。
でも、明日は念のため少し早めに出勤しておこうかな。
(面倒くさい)
雪が降って、道路が滑りやすくなって時々電車も遅れて雪掻きもする、冬が始まる。
雪が舞う
心にシンシンと
深 芯 清
送れなかった、人生を想像してみたりして
かけがえがないのに、立ち止まってしまふ
そばではわが子が、外に出る支度
言葉のキラメキ
私も 新 進 慎
しなやか作
雪
子供の頃は、降り積もるだけでわくわくしていた。雪球・雪だるま・かまくら・雪合戦。
若い日々は、スキー・スノーボード・温泉・ホテルにペンション。娯楽や出会いのきっかけに事欠かない。
ところが、いつのまにか歳を重ねると…毎年格闘していたり。雪かき・雪除け・雪降ろし。
道路は渋滞、山では遭難、ホワイトアウト。
白い妖精は、いつから白い悪魔になった?
いや、考えすぎかな。
でも来ないとどこか物足りなかったり。