雪凍えるような寒さの中、あなたを待ち続けた。指はかじかんで、動かなくなりつつあって、ついには雪まで降りだしてしまった。手のひらに落ちる雪は、わずかな温度でも形を変え、水滴に変わっていく。そっ、とその雫を目尻にのせて、頬を流れていくのを感じた。のっそりと歩いてやって来たあなたはそんな私を見て何を思うんだろう。もうあなたのために流す涙すらないのに。
1/7/2023, 2:09:04 PM