『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨のふる日。
僕は雨の日が嫌いだ。
外に出られないから、アイツに色々されるんだ。
腰に生暖かい感覚が走る。
体中が電撃が走ったようになる。
目の前が歪む。
…これだからアイツは嫌いなんだ!
#雨に佇む
#120 短歌
突然の雨に佇む人々を超えて駆け出すワタシは無敵
お題「雨に佇む」
改札を出たところに女性が1人立っていた。手には赤い傘と青い傘2本。誰かを迎えに来たのだとすぐ分かる。そして相手はきっと、彼女にとって大切な存在。恋人もしくは夫といったところか。何故分かるのかというと、彼女の幸せそうな顔が物語っている。早く会いたいな、そんな柔らかな笑みを浮かべて立っているのだ。まだかまだかとホームへ続く階段の方をじっと見つめている。愛されてるんだなぁ。皮肉でも何でもなく純粋にそう思った。僕は黙ってそのまま彼女の横を通り過ぎた。
電車に乗る前はまだ天気はもっていたのに、今は既に雨が降っていた。なかなか雨足は強い。くたびれた鞄の中を漁って折りたたみ傘を探す、が、見当たらない。どうやら最初から持ってきていなかったようだ。
こんなことが何度かあったな。雨だと知っていたのに傘を持ち合わせていないことが。その度に僕は怒られていた。僕が傘を携帯しないから、キミはいつも迎えに来てくれた。さっきの女性のように、2本の傘を持って改札まで来てくれた。さっき彼女が目に入ったのはたまたまかもしれないが、きっと頭のどこかで懐かしいと感じたのもあるんだろう。
「おかえり!」
背後で跳ねるような声がした。あの彼女が階段から降りてくる1人の男性に手を振っている。そして、青い傘を渡しながら何かを話していた。とても幸せそうに笑いながら。
僕は雨に躊躇することなく駅前のロータリーを歩く。濡れようが別に構わない。今の僕には、傘も待っていてくれる人もいないから。
とりあえずそばのコンビニに行くとするか。そこで傘を買おう。ついでに夕飯も弁当にしてしまおう。雨の音に紛れながら小さく溜息を吐いた。本当は雨なんか嫌いだ。もうキミはいないということを否が応でも思い出させるから。
だけど、止まない雨はないというように。いつか僕もこの寂しさから解放される日がくる。それを密かに待ちながら、今日も1人、なんとか生きてる。
雨に佇む
(ワールドトリガー夢創作)
迅が待ち合わせ場所に来ない。約束の時間から20分は経っている。LINEにも反応なし。どうしたものか。どこかフラついていても見つけてくれるだろうが。連絡くらい欲しいなぁ。それでも、勝手に帰るという選択肢はなくて、ぼーっと待っていた。ぽつ、と地面にシミが出来る。雨か。リュックから折り畳み傘を取り出して、差した。すると、凄い勢いで雨粒が落ちてくる。
「うわ、マジ?」
濁流のような土砂降りで、前が見えない。どこか建物の中に入ろうにも、動いたら濡れるのが分かる。今は大きな木の下にいて、傘も差しているから、多分ここから動かない方がいい。きっと通り雨だ、過ぎ去るのを待つ。雨が止んだら、帰ろうか。少し残念な気持ちで、足元を見ていた。
「遅れてごめん!」
視界に迅の爪先が入る。声に顔をあげれば、いつも通りへらりと笑う迅がいた。
「え、迅、傘は?」
「ん?忘れた」
「馬鹿なの!?」
慌てて自分の傘に迅を入れる。背中や肩が濡れていく。迅は呆れたように笑いながら、私の傘を押し返す。
「手遅れだって。気にしないでよ」
「気にする!」
「じゃあさ、一緒に濡れてくれる?」
ちょっと本気な声と表情。なにを試しているんだろう。私はため息を吐いて、傘を閉じた。
「しょうがないなぁ」
迅は目を見開いた後、やっぱりへらりと笑った。土砂降りの中、2人で歩く。ずぶ濡れになりながら、だけど確かに。
「そう言ってくれると思った」
迅が嬉しそうにそう言うので、濡れるのも悪くないと思った。
雨が降ると いつもより長い時間 君と居られる
雨が降ると 2人で1つの傘が使える
雨が降ると タオルで濡れた髪を拭いてくれる
ずっと雨が止まなければいいのに.
" 明日も雨降るといいな "
そんな話をした
梅雨の夜 雨に佇む君と私.
僕は駅に佇んでいる。
ただあなたを待っている。
帰って来てくれる、と。
お母さんは「もう帰って来ないよ」って言うけど、
僕は帰って来るって信じてるから。
雨の中、「行ってきます」ってあなたが言ったから、「ただいま」もセットだと思っていた。
でも、あなたは帰って来ない。
昨日も、一昨日も。
今日は帰ってくるかな?
僕はあなたの「姿」ではなく、
「ただの箱」と「ただの袋」のあなたしか見てないから、
信じてないんだ。
だから、今日も信じて帰りを待つ。
今日は雨だから、傘を持って佇む。
僕はお父さんに「おかえり」を言うために、今日も。
■テーマ:雨に佇む
ひとり寂しく雨に打たれ
上を見上げ私のように
空から涙が溢れてくるよ
明日は晴れるかしら
私の心
咲いたばかりの花だった。名はあるが道端にも生えるような、あまり気に留められることのない花だ。しかし、降り注ぐ雨に濡れる花弁はやわそうに見えて艶めいており、細っこい茎はしなれど決して折れなかった。もちろん、隣り合う同じ花々の中には、早々に倒れてしまったものもある。ゆえにこそ、雨の中でもしっかりと佇むその姿からは、普段よりも生命力が感じられた。
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雨に佇む
雨に佇む君を見ていた。
雨の力強さに負けて道端に落ちていく桜をずっと見ながら、傘もささずに佇む君を。
桜は風に乗って散れば美しく見えるが、そこに雨が混じると美しいとは言い難い姿になってしまう。それでも君が、雨に濡れながらその桜を「美しい」と零すから何だか申し訳なくなった。
君は消えた私をずっと探している。
毎年咲く桜を見ては、苦しんでいる。その姿を私は毎年この桜から見ていた。
別れる時に、好きな花を教えなさい。花は毎年咲くのだから、という言葉を思い出していた。私は君に好きな花を教えたことは無かったけれど、桜と共に消えてしまったから私と桜を結びつけてしまったんだろう。
少し、愚かだなと思った。忘れられず、受け入れられもせず、ただただ毎年桜と共に私を待っている。君に聞こえる声で何かを伝えられたなら、どれだけ良かったのだろうか。声も出せず、ただ毎年桜を見に来る君を拒めない私も、きっと君と同じくらい愚かなんだろう。
出来ることならば、君に姿を見せてあげたい。前とは少し変わってしまったけれど、新しい私も君に受け入れて欲しいと思ったから。
だけど、まだ私はここから動けずにいる。
やまない雨はない、と言うけれど、きっと君はずっと雨を望んでいる。薄暗い空から流れる涙に紛れて、自分の涙を流せるから。雨が降り続ければ、永遠に桜は咲かないから。だけども、残酷なことに雨は何時かやんでしまうし、桜は毎年咲く。
君が私を忘れることは出来ないだろう。愚かで愛い人間さん。
そう心で思い薄笑いを浮かべながら、私は雨に佇む君を何時までもずぅっと見ていた。
─────────
薄暗い話がとても好きです。
桜が似合う貴方のことを忘れるには、よりもっと残酷で暗い出来事がないと無理だと思うのです。だけどもその事実がとても心地よいのです。
カラフルな雨傘で
大げさに振り返る
嗚呼
君が恋しい
もういつのことだったか
最後に雨が降ったのは
[日照田]
雨に佇むフクロウ
フクロウの孤高さが好きだ
静かに枝にとまり、気配を消す
神が下界を見るかのように、地上のすべての動きを見透かす
獲物を見つけた
音もなく羽ばたき、仕留める
獲物は、逃げる間もなく、やられたことも気付かなかった
今日はしとしとまとわりつくような濃厚な雨
孤高のフクロウは、いつもと変わらず枝にとまり、気配を消した
ミッションをこなすために
フクロウの孤高さが好きだ
石灰色の古びた煉瓦に囲まれた厳かな空間の中で、男は独り立ち尽くしていた。否、今は少年と形容するべきだろうか。彼の姿は、遠い記憶のなかにある幼い彼自身と瓜二つなのだから。
少年は溟い空間の中で目を醒ました。
ささくれの一つも無い足裏に伝わる感触は、硬い石畳と水の冷たさ。少年はここが現実ではないと早くも理解した。
夢であることを認識できる夢を明晰夢という。夢であるはずなのに、やけに感覚がはっきりとしているのはこれが明晰夢だからなのだろうか。少年は冷静な思考を巡らし、改めてこの空間の全貌を視界に収めた。
落ち着いた配色に飾り気のない柱。
ここは……ああ、そうだ。教会に似ている。幼い頃に両親に連れられて訪れた町はずれの教会。内装こそ差異はあれど、満たされた空気に懐かしさを憶える。少年は風化した石の柱にそっと触れて、足元に広がる水溜りを僅かにちらつく光の源を目指して歩みを進めた。
少年が辿り着いた先には、塗装の剥げた扉があった。
扉の隙間から光がこちら側に漏れ出ていたのだろう。少年は吸い込まれるようにドアノブに手を掛け、扉を開ける。
溟い空間から一転、眩しいほどの太陽光が少年の瞳を眩ませる。やっと光に慣れた少年が面を上げると、目の前には色とりどりの花で埋め尽くされた花畑が一面に広がっていた。
「ここは……」
少年の応訪を喜ぶかのごとく、ざあっと一陣の風が花畑を吹き抜ける。渦巻いた花の香りが少年の鼻腔をくすぐり、少年は郷愁の念を胸に抱いた。
「そうか……。ここは、あの子との思い出の場所だ」
少年は心の奥底にしまい込んでいた記憶を手繰り寄せて、ほう、と形にならない息を零す。いつの間にか忘れていたあの子との思い出……。少年の頬に涙がつたう。
あの子との別れ際、溶けるようなあの子の碧色の瞳に映ったかつての自分も、今のように涙を流してあの子との別れを惜しんでいた。
もう一度、あの子に会いたい。
記憶と寸分違わない鮮やかな花畑。あの日と同じ姿の自分。全てが同じはずなのに、ここにはあの子だけがいなかった。
「もう、変わってしまったんだ。……あの頃とは」
二度と戻れない光景に手を伸ばそうとして、少年は諦めたように静かに手を下ろした。涙が少年の頬をつたって、足元の花弁を濡らす。
少年の思い出の箱庭の中。幼い頃の想いを胸に抱いて、少年はやがて意識を手放した。
『mylife』
あんずは、雨が好きです。
ーー私の声は、反映されていない……(´;ω;`)
また、落選した。
教室の友達は、入選しているのに……。
私だけ、半年佳作にも、入選もしていない。
なんで頑張っているのに。
雨の中に蹲りタイムリミット気分。
強い雨に打たれてなにもかも辞めたい。
私が、短詩頑張っている理由はありますか?
やる気を失くす。
先生が、教室で『あんずちゃんは、この句どう想ういますか?』と聞かれて
前の私は、ドキドキをしながら、先生の眼を見ながら、『この句が好きだからです。』と、
発言するのが関の山だった、私。
今も緊張は、するけれども、ちゃんと自分の意見も言えるようになった。
私なら、こんな風にするよ(#^.^#)なんで、言えるようにもなったネ^_^v
奢っているかしら☺
好きか嫌い、しか言えなかった、私なの。
落選ばかりだけれども、また、一から頑張ろう〜(´;ω;`)
上手くいかないことだらけだけれども、恋なんて現を抜かしているからなんて言われそうだけれども。
何が、因果かは知らないけれども、私は片想いでも、失恋でも、恋をしたら
泡沫になります.。o○
私らしく、また、恋や水泳や前向きになれない日も、
エンジョイしたら、また、教室の先生も『あんずちゃん、ちゃんと頑張っているネ^_^♫』と、
選ばれなくても遠い空で見ていてくれますよネ^_^??信じています。
今迄、ちゃんと頑張って来たんだもん(#^.^#)♫
雨が好きなあんずらしいよネ💛(#^.^#)♫
ーーこれでも、先生の門下生だヨ〜^_^♫た、泣き笑いしながら、
胸を張らなくちゃネ〜(#^.^#)v
忘れないようにします(#^.^#)
想先生なら『あんずちゃんは、単純だヨ〜』なんて、笑われるかな〜^_^♫
でもそれが、あんずなの。^_^v♫ 終わり、
雨の日は憂鬱だという人も居れば楽しいという人もいる。雨宿りに佇んだ軒下で、なにか良い出会いはないかと、こころでそっと想う。雨があがれば虹となる。あぁ、あの虹の向こうにきっとその人は居るだろう。
【雨に佇む】
約束の時間には、まだ少し早い。
大きな青い傘。
そこだけ別の世界みたい。
屋根のあるところで待ってくれていいのに。
そういう律儀なところが好きなのだなぁと、しみじみ思う。
五月雨のような優しい雨に包まれるように打たれたい。
ー雨に佇む
神様
神様?
きっといるでしょうね。
この世界で起きる説明のつかない、あらゆる事象は全部神様のしわざだと思えば納得でしょ?
神様は過去も現在も、そして未来も知っている。
世界が混沌へと少しずつ近づいていることを知っている。
あなたが人生を悲観して、今まさに命を絶ちたいと思っていることも知っている。
だから、神様はきっとあなたに罰を与えることはないから、安心していいよ。
「神様なんか絶対に信じない」?
仮に君が神様を信じたくなければ、それでもいい。
というか、信じたくないよね。
きっと神様は君の気持ちも分かってくれてる。
地球には痛みが多すぎて困るよね。
雨の中。
男は傘も差さないで立ち尽くす。
髪の毛や服から滴をしたたらせながら。
もう泣けなくなった自分の代わりに。
空が泣いてくれているのだと。
頬を伝った雨粒に想いを馳せた。
【雨に佇む】
ずっと曇りの僕の心
時々雨が降り、僕は雨に佇むしかない
僕の心が泣いてるのかな
それとも過去の僕や
未来の僕が泣いてるのなか
あーぁ……
今日も雨
また雨に佇む日だ
黒く分厚い雲が私の心を支配する
きっともう、晴れることはない
君はもうここにはいない
わかってるのに、
わかりたくない
何も知らなくていい
君の1番になれなくてもいい
私はただ、君の隣で笑っていたかった
仮初の幸せを信じていたかった
君は今、何をしてますか?
私のこと嫌いになったよね
でもそれでいい
我儘だってわかってるけど、
もう少しだけ君のなかにいさせてほしいの