『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
開けないLINE
通知が鳴る
光る画面を呆然と見つめるだけ
体が震え、息が乱れた
言葉は痛い
ライム酒の瓶が開かなくて格闘すること30分
出した結論は開けずに熟成させる暴挙であった。
ラベルもベロベロに剥がれてMの棒が1本かすれてLINE
−−−−−−−−−−−−−−
と書かれたメモは寝落ち前の私が確かに書いたものだ。
そのまま闇に葬ろうかとも考えたが
戒めを込めて、あえて晒そうと思う。
さすがにこれはひどい...
さよなら
通知画面に見えた文字
恋人からのLINE
続きがあるみたいだったけど、開いてしまったら既読になるから開けないでいる
未読のうちは、さよならも無効だよね?
(お題:開けないLINE)
既読も中々つかない。
ついても、どこかそっけない。
仕方ないからと、まるで義務感な、
定期的に送られてくるLINE。
そのくせ返事はなし。
誰かと較べなくちゃ、自分がないのか、
忙しいアピールと苦労の自慢話。
もう、いいや。
放っておこう。
学生時代の友人からのLINE。
いつからか通知を見る度劣等感に苛まれるようになり
中々開けずに返事を返せないでいる。
大学や専門学校に通っている者、就職して働いている者。
皆それぞれしっかりと自分の道を歩いている。
何かしらの不満はあれどそれを我慢しながらちゃんと頑張っている。
皆が当たり前の様に出来ている事が出来ない自分。
何も頑張れない自分。そんな自分が嫌でふとした時に消えたくなる。
その度にまた逃げ出そうとしている自分に気付いて嫌悪感が増す。
その繰り返しの毎日。
まだLINEは開けそうにない
ー開けないLINEー
おじいちゃんのお話です
戦前のおじいちゃんの歳はまだ16歳でした
たった一人のおじいちゃんの親友
突如として始まった恐ろしい戦争
友達ともう会えなくなると思い
涙が止まりません(இωஇ`。)
そんな時 ピコン🎶 一通のLINE
それは親友からのLINEでした
最後の別れの言葉だろう……
見るのが辛くて開けなかったようです
時が過ぎた今も開けずにいます……
親友からの最後のLINE 未読。゚(゚꜆. ̫.꜀)゚。
今はその親友と毎日ゲートボールの日々です🙂
待ち続ける僕ともう戻らない君_
僕だけが知っていると思っていた貴方の笑顔
もう僕が見ることはできなくて…
街中で見かけた貴方は知らない誰かと
肩を密着させ互いに寄り添い合い歩いていた。
あの変わらない眩しい笑顔ともに去っていく君と
未だ、君を忘れられない僕。去っていく君を
追いかけることなんてできなくて
孤独と共に静まり返った夜空を見上げる毎日
ふとスマホに目を落とし
もう返ってくるはずのない返信を待ち続け
僕は今日も未練を連れて生きている
開けないLINE
あいつと喧嘩して、
俺は家を飛び出した。
辛うじて、家から持って出た、
スマートフォン。
LINEのポップアップが表示される。
表示される名前は、
さっき、喧嘩したばかりの、
あいつの名前。
あいつからのメッセージが、
気にならないわけじゃない。
だが。
既読を付けたくなかった。
開けないLINE。
くだらない意地を張ってるだけだと、
頭では、分かっている。
だが。
あいつに負けるのは、
何だか、悔しかった。
また、LINEの通知、だ。
ポップアップに表示される、
メッセージの一部。
あいつが俺を心配してるのが、
伝わってくる。
それでも、開けないLINE。
喧嘩したばかりなのに、
あいつが、俺の事を、
心配してくれているのが、
何だか、嬉しくて。
あいつの好きな、
チョコレートケーキを買って、
家に帰ろう。
鳴り止まない、
あいつからのLINEの通知を見て、
…そう思った。
だが。もう少しだけ。
あいつが俺を、
心配してくれている、
この優越感に浸っていたいんだ。
「話したいことがあるんだけど」親友からのLINE。
実は一昨日から喧嘩をしていて全く会話をしていない。
高校に入るまで、私の周りには穏やかな人が多く、喧嘩をしたことがなかった。だから、親友と喧嘩してしまってとても不安な気持ちになった。どうすればいいか分からなくて怖かった。まだ怒ってるのかな?何を言われるんだろう?開けないLINE。
隠しごとはお互いしない。というより、特に隠したいかとがないはずだった。
できれば知られたくない恥ずかしい過去や、目を見ていいいにくい後ろめたくなるような過ちがあっても、知られたところで何を今更、言うまでもないけどわざわざ隠してたの、恥ずかしいかなって、と笑いあえて、信じられる仲だった。
信頼しているから、恋人同士、スマホの中を何でも見せあえるでしょと強制して喧嘩するようなことはしない。けれどメッセージを代わりにみるくらいは自然と許されているような仲ではあった。
恋人のLINEの通知音が珍しく騒がしいのが気になって、恋人も普段と同じように、なんてきてるー? と聞いてきたから、LINEを開こうとする。
が、いつもはないロックがかけられていて、メッセージは見れなかった。
ロックかかってるからできない、と彼にスマホを直接渡すと、あーそうだった! とLINEは開かずそのままスマホの電源ボタンを押して画面を黒に塗りつぶした。
ああそうだった。恋人は隠しごとが下手で、私がそれとなく薄情しやすいようにしていただけだったことを思い出した。
ああ嫌だ、そればかりはどうにもできないよ。
【開けないLINE】
何があってもここは絶対に開けない。
たとえ、過去を振り返りたくなっても。
駆け引きをしてるんじゃなくて
ただ見たくないだけ。
神様は開けなさいと言っている気がするが
このLINEを開けてしまったら
現実を知らなきゃいけな気がして
どうしても触れられない。
ずっと永遠に変わることの無い
わたしの未読数。
「開けないLINE」
あなたが私にくれた最後の言葉を
未だに見れずにいる
見なければ、いなくなってないって、
思えるから
通知の先にあなたが今も生きているって
思い込めるから
人間は最初に声を忘れていくらしい
わたしは、最後の言葉はあなたの声で直に
聞きたかったし、覚えていたかった
既読をつけないように
でもずっと見ていたい
画面の前の君はどんな気持ちで送ってきたのだろうか
こんなに僕がドキドキしていることを知っているだろうか
いろんなことを考えて結局開くこともできない
『開けないLINE』
弱さに おやすみなさい。
返さない 返せない
逃げた私よ おめでとう。
またね じゃあね。 さようなら。
これで 幸せだね。
長渕剛さんの昭和が流れてた頃の話
仕事の移動中
先のヤバ落下物…
隣の車線の車が避けて……
近いドライブインで
これじゃ、
もう動かせない…
途方にくれ…
横のトラックの…
寝癖全快なお兄さんが…
どうしたの?
何か だいぶ…
大丈夫でないね…
それ…
まあ大丈夫かもよ…
俺の暇なの
もう荷台は空だからさ
お兄さんが
帰り通るベっ…
何とかを持ってこい…
無線で誰かと話し始めて…
30分しないくらいで…
もう1台のトラック
少しして…
もう大丈夫だよ
だけど…
何処かで整備士に見てもらえよ
って…
私たちが何でと聞くと…
今日暇なの…
あっ…
社会貢献かなぁ…
そう言うとお兄さんは大爆笑して…
俺ら先に行くよ…
現地まで気をつけてと…
歳を重ねて思い出して…
忘れたことはないけど…
思うほどに社会貢献とはと
自分に問いかけてきた…
誰にでも寛容で温かな社会
酷い事に遭遇した私達に
トラックドライバーさんが
すべて帳消しにしてくれた
嫌な事があると寝癖を思い出して(笑)
さりげなく…
小さく笑って乗りきってる…♪
大丈夫!大丈夫!私たち暇だもんね✨(笑)
そう言いながら…
彼女からのLINE
〈迎えにきて〉
迎えに行ってもいつも寝てて待たされる
当たり前が嬉しいのか
ありがとうもなくなって悲しいのか
気持ちがわからなくなって
既読をつけずに携帯を眺める
あったら気持ちが変わるだろうか
愛されてる実感がない
会いたいならたまにはきてくれないかな
結局は『今から行く』
返事をしてしまうぼく
開けないLINE
開けないLINE
私にも開けないLINEがある
次の返事がただただ浮かばないの
返事が来なくていいは嘘になる
だけど、無理に続けていたくない
それは自分に対しても、相手に対しても。
本当はLINEの中でも繋がっていたいと思う心の中を
私はいつ伝えるチャンスがあるのかな
会うたびに本当は聞いてみたいことがある。
どうして私なの?
なんで私と会ってくれるの?
私の何に興味がああるの?
本当は、私のことどう思っているの?
これから私とどんな関係になりたいの?
貴方と私との距離がわからない。
どんな関係なのかもわからない。
彼女のようで彼女じゃないのかも
彼女のようじゃなくて彼女なのかも
あの時にきちんと聞いておかなかった私が悪いのかな
関係を曖昧にした自分の選択が良くなかったのかな
でも、もっと言えば私がよくわからなかった。
貴方とどういう関係になりたいのか
貴方のことが好きなのか
私と貴方との間にスピードの違いがあったの。
こうしてすれ違っていくのか近づいていくのかまでは
今の私にはまだわかっていないけれど
そろそろ関係をはっっきりさせないと自分が苦しい
彼に聞いて見たいことは
彼も私に聞いてみたいことかもしれない
そうして彼?
それは、理由が見つからない
好きに理由なんて見つけられないのと同じで
彼が纏う雰囲気に惹かれたんだ
そしてただただ一緒にいたかった
どうして彼と会うの?
会いたいから。それ以上の理由が必要かい?
本当は彼のことどう思っているの?
出会えてよかった。大切な人。
どんな関係になりたい?
彼女になりたい。彼の1番そばにいたい。もっと同じ時を一緒に過ごしたい。いろんな体験を彼と共有したい。ただ、そばで笑っていてほしい。
抱きしめてほしい。
LINEでは絶対に言えない。
言いたいけど言えない。開けないLINE
ヒナちゃん?
保育園の先生は不思議そうな顔をした。
物心がつく頃には、ヒナちゃんと毎日遊んでいた。
三輪車もままごともお砂遊びも、もちろんお昼寝も一緒。
不思議なことは、ヒナちゃんのママやパパのお迎えはいつも一番最後だった。
それにもっと不思議なことは、保育園の先生には、ヒナちゃんは見えないようだった。
ある日突然ママから「他のお友達とも遊んだ方がいいんじゃないかな」少し寂しそうな顔でそう言われた。
当時、素直な私は「わかった!」と答えその通り、他のお友達とも遊ぶようにした。
けれど、ヒナちゃんの話をするとバカにされたり、気持ち悪がられ嫌な気持ちがつのっていった。
いつしか保育園に行きたくない。そう泣くようになった。
ママは小学校やこの先の事も考え、私立の幼稚園に私を転園させた。それ以来、ヒナちゃんには一切会わなくなった。
いつしかそんな事も忘れ、大人になり結婚、妊娠をした。
重たくなったお腹をさすりながら、友だちからのLINEを返していると、ふと、LINEの「友だちかも」が気になった。
そこには見覚えの無い、デフォルトのアイコンで「ヒナ」とあった。
…私は開くことが出来ずに、お腹をさすり続けた。
題:開けないLINE
昔は携帯の着信音を変えて好きな人からの連絡はすぐに分かるようにして、鳴った瞬間ドキドキした。LINEは個別に音を変えられないし、多分今の時代電話番号なんて知っている方が稀だと思う。
それでも変わらないものがある。
好きな人や気になってる人からのメールやLINEは、今も昔も変わらずすぐに開けらない。
すぐ返すと待ってたと思われるかな? なんて返答きたのかな?怖くてすぐ見られない、とか色々巡って開けない。
そんなドキドキで開けないLINEがあるのは、少しばかり心躍るよね。
LINEは普段、業務連絡とかそれに準ずる程度、あと趣味関係が少しですね。なので愛を語ったり人生を嘆いたりする事もない、ただの通信手段なので、そこにロマンやドラマを期待されても困ります。
まぁ、それだけでは何なので、勝手に推しの話でもしようかな。隙あらば推し。
野球選手のユニフォームの着こなしには、オールドスタイルとストレートスタイルがありますが、私はもう圧倒的にソックスを膝まで履くオールドスタイルが好きなのです。
ソックス至上主義者と言われてもいい。
このソックス派は結構多いんじゃないかと思います。私の周りもみんなそう。
それに加えて目の下のアイブラックですよ。
ソックス+アイブラックが最強なのです。
では我が推しはどうなのかというと、去年迄はほとんどストレートスタイル、たまにソックスだったのですが、今年は半々でしょうか。着こなしに何か信念があるというよりは、気分で変えているのかな、という感じ。
で、アイブラックはごくごく稀です。
なのですが、3年程前に一度だけ、ソックス+アイブラックで登場してきた事があったのです。
そらもう、界隈に激震が走りましたよ。
「え、ちょっと待って、
推しがソックスにアイブラック!!」
「破壊力が凄すぎる!」
「下手すりゃ死人が出るレベル!」
「世界よ、これを脳裏に焼き付けろっ!」
...みたいな感じで、秒速300km位でLINEが飛び交った事がありました。
あぁもう、思い出しただけでも優勝だよ。
開かないLINEはないけれど、秒で飛び交うLINEならあったよ、というお話でした。
(あ〜、LINEに愛とかロマン、ありましたね、推しの)