『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
開けないLINE
既読をつけてしまったら
返事に困るから
『大事な話があるの』
君から送られてきたそれに
僕は既読をつけて
続きの文章は
まだ見られないまま
怯え続けた未来が
君の大事な話の続きなら と
スルーしたはずなのに
どちらを選んでも
未来は君がいないまま
わかっているのに
【開けないLINE】
あ あれスマホは?
い 捨てた。
あ え、LINEとか
い もういいや
あ 不便じゃないの?
い 分からないから
あ ?
い 結局会わないと、ね
『開けないLINE』
開けないLINE
今既読をつけてしまうと返信しないといけない。。
返信したところで他のメンバーに既読スルーされたらどうしよう、、。みんなに「無視されてる」って思われるじゃん。返信早って思われるだろうし、
わたくしの矮小なプライドが人差し指を凍らせる。
#開けないLINE
開けないLINE
開けないLINE、というのはつまり開きたくないということだろう。
話したくない相手からの、来てほしくない連絡、が開きたくないライン。
でもいつまでも開かずにはいられない。
この世に人間という物体として存在してるからには、同種のつくる社会に組み込まれてしまう。
集団の中で役割を果たさないと排除される。
開けないLINE
すぐ返信したら、重いかな?
必死って思われるかな?
恋人になっても、その習慣だけは抜けないね。
【赤いスミレ】
あたし、いつもLINEはすぐ見るの。
だって相手を待たせて
不快な気持ちにするのは嫌だもん。
だからいつも即レス。
もはや脅迫観念的な?
そんなある日、
道路で信号が変わるのを待ってたの。
ピコンっ。
って。
お母さんからのLINEが届いたの。
私はLINEをすぐ見た。
「見てください。お花が綺麗でした。」
写真が添えられてた。
正直どうでもいいと言っちゃえば、
どうでもいいLINE。
でも、そのお花が、
私の大好きなスミレだったの。
しかも、その中でも特に好きな、赤いスミレ。
あたしの名前と同じスミレ。
ふふっ、
と笑う。
LINEを返そうとした。
「きれいだね」って。
でも周りの人が進みだしたの。
だからスマホをしまいながら歩いた__
体に衝撃が走る。
悲鳴が響く。
周りには、血。血。血。
近くに私の血で染まったのか、もともとそうだったのわからない車。あたしも赤で染まる。
痛い、痛い痛いいたいいたいいたい痛い。
ピコンっ。
また通知が鳴る。
無意識に、割れたスマホを、取り出す。
でも、LINEを開けるほど、あたしは、
ちからがのこってなかった。
開けないLINE。
おかあさん。
そうボヤいて、あたしのいしきはなくなる。
【お題:開けないLINE 20240901】
「これ、『あけない』と『ひらけない』どっちだと思う?」
「うーん?」
スマホの画面を君に向ける。
食後のまったり時間、夕飯を食べてお腹いっぱいの今、君は少し眠そうだ。
ソファに深く腰掛け、抱き心地で購入を決めたクッションを抱きしめて、テレビを見ているようで見ていない。
今日の夕飯は青椒肉絲だった。
この時期、ピーマンは安価で手に入る。
ピーマンを切りつつ、お米の話題になり『大変だよね』と呟いた僕に君は無言で頷く。
青椒肉絲なら玉子スープもないといけないと、謎のこだわりを見せた君は玉ねぎと人参も冷蔵庫から取り出して処理し始め、あっという間にスープを作ってしまった。
僕はと言うと、やっとピーマンの細切りを半分終わらせたところで、そんな僕を見て君はクスクスと笑う。
仕方がないだろう、君は料理が得意だけど、僕は初心者なんだから。
それにこのピーマンの量、多すぎじゃないかな?
僕がそう言うと君は、冷凍する分とピクルスにする分も切ってもらってると、涼しい顔で言う。
いや、すげえ時間かかってるし大変なんだけどって愚痴ると、何事も経験、そして練習って言う。
まぁ、サボりたがりの僕には君のようにちょっと厳しい人の方が良いんだろうな、とか思った。
ピーマンを切った後は、君に教えられながら人生初の青椒肉絲作り。
油が跳ねて少し火傷したけど、いい感じに出来た。
まぁ、味付けは君がやったから当然なんだけどね。
君の実家から送って貰っているお米が丁度いいタイミングで炊けて、茶碗によそってテーブルに並べる。
君の作った玉子スープに青椒肉絲、作り置きの金平牛蒡ともやしのナムル⋯⋯、あれ、今日のメニューって細長い物ばかりじゃないか?
なんて事を話しながら、楽しく美味しい時間を過ごした。
「はだけない」
「うん?はだけない?」
半分眠ってる君がボソリと呟いた。
「そう、はだけない」
君が言っていることの意味がわからず、僕はスマホで検索する。
『はだけない』
すると、『開けない』と書いて『はだけない』とも読むらしい。
日本語って難しいな、とつくづく思う、でも。
「いや、『はだけないLINE』はさすがにおかしいだろ」
「うぅん⋯⋯」
あらら、君は片足どころか両足、いや首元くらいまでどっぷりと夢の世界にいるみたいですね。
「寝るの?寝るならベッドに運ぼうか?」
「ううん⋯⋯」
「うわっ、ちょっ⋯⋯」
寝ぼけた君が僕に抱きついてきて、そのままソファに押し倒された。
僕の胸元で規則正しい寝息を立てる君の髪を撫でる。
サラサラと指の隙間から落ちる感触が楽しくて、しばらく君の髪を弄ぶ。
こんな時間がこれから先も続きますように、そう願わずにはいられない。
「もう、どっちでもいいか」
『あけない』でも『ひらけない』でも。
そう言った矢先、スマホからメッセージの着信音が聞こえた。
「あ、ヤバ⋯⋯」
手を伸ばしてみたけど、スマホには到底届かず、かと言って動けば君を起こしてしまいそうで。
「⋯⋯⋯⋯うん、気が付かなかった事にしよう」
その後も何度か送られてくるメッセージの着信音を僕は聞かなかったことにする。
この時間にこの頻度で送られてくるメッセージはあの人からの厄介事だ。
これが『開けないLINE』か、と一人納得する。
『ひらけない』と『あけない』、どちらも正解となるのが日本語の面白いところだな。
僕は僕の腕の中ですぅすぅと寝ている君と一緒に、夢の世界へ旅立つことにした。
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(´-ι_-`) で、実際はどっち?
開けないLINE
家族でLINEを開けない人がいて、
モヤモヤする。
黄泉たくない / 開けないLINE
「サイトウ が画像を送信しました」
という通知の後、
「おいこっち地獄なんだけどwヤバすぎ!暑すぎかってw」
「お前は絶対こっち来んなよw」
という通知がスマートフォンに入った。
サイトウは私の親友だ(親友だった)。
なのに(だから?)、私はそのメッセージを開くことができないでいる。
この前、お前の骨を拾ったばかりだぞ。
その画像、何が写ってんだよ、なあ、おい。
好きぴとのLINEは既読を付けないように覗き見る。
LINEにおいて必須テクなのである。
いつもは暇だから遊ぼうだとか、飲みに行こうとか
チャンスがありそうな会話しかしていない。
ただ、日常というものは一瞬で崩れさるものだ。
今日お昼ご飯を食べ終わったあと、彼からLINEが来た。通知を見る。
「俺、彼女が出来ました😊」
なので遊びに行けないかもー。というものだった。
頭が真っ白になる。
そんなこと今まで言われるような、女の影を感じるようなことは無かったのに。既読が付けれない。
手が震えてしまう。次に頭の中に出てくるのは、後悔。
アピールが少なかったのかなとか、ちゃんと好きだと伝えればよかったな、とか。後になって役に立たない思考ばかり出てくる。
とりあえず、メッセージは2日置いた。もう開けない。
、開けないLINE
いつまで経っても消すことのできない君のLINE。
どうせ、開くこともできないのに…。
いつか、君ごと全部忘れられたらいいな。
#開けないLINE
お題「開けないLINE」(雑記・途中投稿)
LINEって出てくる時点で、小説とか詩とかの人はめちゃくちゃ書きにくいよなぁ。
最近短文しか投稿できていないのに、ハートが二十以上ももらえていてありがたい……。
「書く習慣」だから書き手が多いだろうに、読んでハート送る(お気に入りに登録した上で更に「もっと読みたい」を押す?)って割と手間をかけてまでハートを送ってくれるとか、ひたすらすごいなってなる。
なるべく毎日お題だけはメモするように心掛けているけど、それでもつい先日逃したばかりだし。月一ペースぐらいでぎゃって叫んでいる気がする……。
土日丸二日間寝て終わっている割には逃す頻度は少なめかもしれないけども。
閑話休題。
未読スルーか。やった事あんまない。と思ったけど、オープンチャットは割と未読のまま溜めている事がある……。
今は規約変更で駄目になったけど、元々メンバー募集が地域限定だったから、自分が行った美味しいお店とかを投稿するグルメな人が多くて、途中からかな?全部Googleマップに保存するようにしているから。
(地域内の人じゃないと参加禁止で、オンラインで仲良くなってオフ会で会おうって趣旨で、元々プロフィールに年齢と在住地域を書くようになっていた。出会い系扱いされて検索載らなくなったんだけど、規約がよく分からない。LINEで一番問題になるの、グループチャットでは??)
今日もかき氷屋さんを二軒紹介されていたから保存した。保存した場所はいつか行くかは未定。
片方はたい焼き屋さんで、かき氷に小さなたい焼きが刺さっているのが特徴だから、たい焼きも美味しいのでは?と期待している。
遠いところだと広島の瓶プリンが紹介されてて、いやなんでそんなところ知ってんですかって思った。(通販もあるらしいけど最初は現地で買ったらしい)
開けないLINE
重いんか?しばし休業中…元気元気
恐れていた日が来ました。
この都市は、市長が面白い車を発売することがある。
これがまた、市民のツボを突いてしまうと、みんなこぞって購入する。そうなると個性を出したくて、車の修理……いや、メカニックにカスタムを依頼しに来るのだ。
そう。
今日はそんな面白い車の発売日。
「気合い入れるでー!!」
「「「おーーー!!!」」」
社長の声にみんなが応える。
今日は事前にそうなると予想していたので、素材も多く作ったし、社員も気を使って多く出社してくれていた。
準備万端にしていると、その時はすぐにやってきた。
以前にも経験していたから、まだついていけそう。
お店が狭いのに、依頼数が凄いことに……。
そうなると、一人が対応を終わらせてたら次の社員が対応する。
カスタムを見られる場所は決まっているので、見終わったら別の場所に移動して、その間に社員がお客さん希望のカスタムに変更する。
もちろんその間に、普段通りの修理のお客さんも来る。社長はあえて修理メインで全体を見回して指示を出してくれる。
素材になる材料が足りなくなる前に素材屋さんに連絡をして、社員である私たちの手が止まらないようにしてくれる。
さすが私たちの社長、敏腕女社長と誇らしく思った。
そんな時、スマホからピコンと通知音が鳴った。
「ごめーん、こっちのカスタムやってくれるー?」
「分かりました!」
LINEが来たと思うけれど、お客さんを優先する。
もしかしたら恋人からの連絡かもしれないけれど、彼ならきっと分かってくれるし、謝ればそれも理解してくれる。そういう人だから。
私は、工具を持って立ち上がる。
「いらっしゃいませー! こちらのカスタム、承りますー!」
おわり
百八、開けないLINE
一年前に死んだ友人からLINEが来た。
葬式にも出た。
親族とも話した。
連絡先は消さなかった。
LINEには思い出があった。
時々見返していた。
ポコタンって着信が鳴った。
確認してみると死んだ友人からだった。
僕は怖くてLINEを開くことができないでいる。
開けないLINE
「今月の発病による死亡者はー。」
こんなニュースが流れて来てすぐに自分を塞ぎ込むようにテレビの電源ボタンを静かに連打した。
そして、バイト先からのLINEが来ているのを確認し、足早に目を通す。慣れたものだ。
「行ってきます」
朝8時、いつものように近くの大病院へ足を運ぶ。
俺の幼馴染の舞がここから居なくなってしまうまでもう長くはない。お互いに施設で育った身であるため、看取ってもらう親もいない。そんな中、俺は彼女を助けたかった。あの日、彼女が倒れる前。恥ずかしくて、後回しにして言えなかった事を言うために。入院や安定した治療を維持するためには莫大な金が必要だった。高校生ながらやれるバイトには何でもやってきた。どんな雑用を押し付けられても、どんなに周りの人から卑下をされて泥水を飲んだ気になろうとも、自分の時間を最大限に費やして稼げるそのたった1円までが惜しい。そうして半年俺は舞の回復をこれでもかと信じて待っていたのだ。改めて人は不思議だ。火事場の馬鹿力という言葉があるようにどんなに打ちのめされても、手から血が噴き出ていても俺は笑っていたという。バイト先の友達から聞いた話だ。だから、俺のあだ名は「ピエロ」だったそう。
でも、どれだけ楽しいサーカスにも疲れ果てた会社員を乗せた電車や、バスにも1日が経てば終焉を迎えるように俺もピエロという仮面を外し、人間に戻る時が来たのだ。掛かり付けの医師に検査の結果、体のあらゆるところに転移が見られ、舞はもうその病気を蝕まれてしまったのだと言う。ものがスローモーションではなく、完全に時が止まったように見えた。なぜ舞なのだ。親の顔も知らないで育った今でも消えてしまいそうな儚いあの人はこれ以上何を悪いことをしたのだというのか。
舞の病室へ急ぐー。ドアを開けると舞はいつもと変わらない体勢で徐ろに目を瞑っている。
「舞、俺は…、おれは、」
声が震えて思うように話せない。こうしている時間も彼女は蝕まれ続けているのに。俺はただ崩れ落ちることしかできなかった。
それからはなるべく舞の側にいることにした。バイトのLINEの通知も全て一旦オフにしてこれまでとは違う、舞のためのに生きよう思ったのだ。今まで経験してきたバイトの面白い話だったり、行った回数は少ないが舞の憧れていた高校生活についてだったりこれでもかと話してやった。
こんな毎日でもいいから誰もこれ以上俺らから何も奪わないで欲しいと日々思いが募る。そうして病院の屋上で俺は一人冷たい風に当たりにくるのだ。
「ピロンッ」
LINEの通知が来た。誰からだろう、とたくさん溜まってしまった他のアプリとかの通知をかき分けながら探した。その通知をみた時、俺は目を見開いた。舞からだったのだ。ありがとう、の言葉は見えるのものの、その下がLINEを開かないと見れなかった。舞が目を覚ました。この事実が心から嬉しくて、LINEは一旦開かずにすぐに病室へ向かった。
なんだか騒がしい。遠くから聞こえてきたのは、
「舞さん。わかりますか?舞さん!」
まさかと思って駆け寄ると、舞はもう息を引き取っていた。いつの間にか夕方になっていて、主治医が
「12月14日〇時ー。」
これ以降は何も聞こえなくなっていた。看護師やその主治医が病室を出ていった時に俺は現実をようやく理解できた。涙なんてもうでない。ただただ、舞にこういったのだ。
「愛してる」
LINEも開きたいところだったがこれを見てしまったら本当に舞はいなくなってしまったことを痛感してしまうと思い見れなかった。
「愛してる」
もう一度。
「愛してる」
舞の顔を見ると微かに笑っていた。そこから一筋の涙が夕日によって反射し輝いていた。
「開けないライン」
噂で聞いたよ?あの娘が貴方を好きだって。
私達が付き合うずっと前から好きだったって。
私達が付き合ったって知った時に、泣いてたって。
私は一人でも生きていけるタイプで。
貴方が居なくても、ちゃんと自分の楽しみを見つけて、人生楽しめるタイプで。
でも、彼女は折れそうで。
一人では辛そうで。
無理をしてるのが透けて見えるどころか、ハッキリ見えてて。
優しい貴方は放っておけなくて。
最初は同情だったのが、いつの間にか形を変えたの?
変わったの?
最近では私達、逢ってても会話が少なくて。
そもそも逢う事自体が少なくて。
逢っててもお互い時間を持て余してた。
そんな時に来たあなたからのライン。
「大事な話があるんだけど」
その書き出しだけ見て、ラインは開けない。
既読にしなければ、気づいてないって言えるかも?
その内に貴方が取り消してくれるかも?
私だってホントに一人で平気じゃないんだよ?
一人でも生きていけるけど、辛いんだよ?
強いだけじゃないんだよ?
皆に心配かけたくないし、人を巻き込みたくないから平気なフリしてるだけなんだよ?
弱さだってたくさんあるんだよ?
でも、言えない。
言いたくない。
気持ちも表に出せない。
人を掻き分けて、無理して手に入れる様な自分にはなりたくないから。
自分で自分を嫌な奴だと思いたくないから。
理想の自分でいたいから。
簡単に挫ける自分になりたくないし、そんな姿を見せたくない。
彼女をずるいと思う自分もいるけど、でも自分がそうなりたくない気持ちの方が強いから。
だから、表には出さないし、誰にも気づかれない様にいるから。
だから、せめてこれ位の抵抗はさせてよね······
愛情の反対をただ示してるLINEを放置する意思として
題-開けないLINE