『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
開けないLINE
深夜0時、少し過ぎた頃届いた一通のLINE。
その一言は、何かわかるのにどうしても既読に出来ないの。
開いたら、わたしの気持ちも開いてしまう。
一度開いたら、もう絶対…閉じる事は出来ないの、
それを自分が知っている。
ギュッと胸に抱いたまま、
涙を閉じ込め眠りについた。
開けないLINE
私は小学生の頃、いじめに合っていた。小学生のいじめなんてかわいいものだと思う人もいるだろうが、小学生にとっていじめはゲームと一緒だった。
集団を作る、無視をする、悪口を言う、物を隠す、破壊する。
一通りのいじめをして、飽きると次のターゲットを見つける。
私も最初は好きなの男の子の話をしただけだった。その男の子がたまたま、いじめのリーダーが好きな子だったというだけのことだった。
急に誰も口をきいてくれなくなった。下駄箱の靴が無くなった。ノートに「死ね」と書かれた。
とうとう学校に行けなくなった。
両親が早く気づいてくれて、転校することができた。
あの頃のことは思い出したくない。なのに、、、。
高校生になった私のスマホのLINEに、いじめのリーダーからのLINE。一気にあの時のことを思い出す。わかっている、削除すればいいことだ。ブロックすればいいことだ。でも、削除できない。
また私を傷つける?謝罪?
そうして彼女からのLINEは、私のスマホの中で開けないLINEとして残る。
絶対に忘れられない名前と共に、、、。
開けないLINE
アウトドア派の友人からLINE
またキャンプの誘いだったらどうしよう…
なかなか開けないLINE…
インドア派だから家でゆっくり過ごしたいけど
断れないしなぁ
もう3日も返事が来ない。確か、山登りに行ったんだよな?俺に何の連絡もなく。知ったのは、あいつの又従姉妹から、しかも、たまたま合った居酒屋で。
俺がタコワサを当てに麦酒を飲んでると
あれ、ちょっと待って、
今日遊ぼうって約束したのに
LINE開けない?!
あ、そうだ。
あの子はもう…
※今回は長いです。
ピロリロリンッ♪
あいつからのLINEの通知音と分かるよう特別に設定した音が、物静かな部屋に響いた。
……そして、それを開けぬまま、既に数時間が経過していた。
画面を開くのが、来た文章を見るのが怖くて、まだ携帯の電源すら入れることが出来ていない。
『もういい…こんな所出て行ってやる!!!』
あいつが家を出ていってから、一週間。
しょうもない事で言い争いになって、その時は俺も仕事のストレスで怒りが爆発してしまって、
大喧嘩してしまった。
あの時の俺がどれだけ馬鹿だったか、冷静になって振り返ってみれば嫌でもわかった。
仲直りしたい、またあいつと一緒に居たい、たった一言「ごめんなさい」と謝りたい。
だけど、今回は全面的に俺に非がある。俺が悪いのだ。それなのに、誤っただけで許されるのだろうか?
…だからこそ、今日来たメッセージを見るのが怖い。
…もう一緒に居たくない
と
…会うのを…いやそもそも関係を終わりにしよう
と
そんな言葉が来ているかもしれない。そう考えるだけで、俺の全身に鳥肌が立つのが分かる。
俺の一時に感情に任せた身勝手な言葉のせいで、あいつと会えなくなるのが、俺はすごく嫌だった。
見れない…
あいつとの関係が崩れてしまう気がして。
見たくない…
怖い…こうなるのなら、早くしっかり謝っておけば良かった。
そしたら…また結果は違ったのかもしれないのに。
恐怖、自分への怒り、そして…猛烈なまでの後悔。
そんな感情が、頭の中をぐるぐると渦巻く。
そんな事を考えて、更に数十分が経過した後に、俺は覚悟を決めて携帯のLINEを開いた。
どんな言葉が書いてあっても、まずは謝ろう。会いたくないだろうから、文面でごめんなさいって。
それで、それでも駄目だったら…諦めよう。
俺は一度深呼吸をしてから、新着メッセージと書いてある通知を二回タップした、、、
「………え?」
ピーンポーン♪
その時、家のインターホンが鳴った。
俺は涙が出そうになるのを必死に堪えながら、携帯をサイドテーブルの上に置いて、玄関の方へと向かった。
まず、扉を開けたら、しっかりと言わないとな…
”あの時はごめんなさい“って…!!!!
////
LINEのトーク画面が開いたままの携帯。
さっき着いたばかりの既読の印がついた一番下のメッセージ。
そこにはこう書いてあった。
“お前と仲直りがしたい。今から会えないか?”
と。
#開けないLINE
45作目
余談
皆様おはこんばんにちは!!
もっと読みたい400突破ありがとうございました(*‘ω‘ *)♪
いつも飽き性の私ですがこれだけは書き続けられているので…これも皆様のお陰です!
今回は中々案が浮かばず日を跨ぐことになってしまいましたが(笑)
何はともあれ、これからも書き続けていく予定ですので、お暇な時間にでも見て頂けると嬉しいです(≧∀≦)
それでは
開けないライン。ラインって通信のやり取りするアプリのあれだよな。あれが開けないってちょっと意味がわからないな。
なんか別れ話とか訃報が届いて内容を知りたくないから開けない、そういう話なのかね。
いつからかラインって必要不可欠な存在になっちゃったよな。あのアプリなんか色々問題ありそうでちょっと嫌なんだよな。
とはいえ便利だし俺個人にはなにも害のアプリじゃないから使ってしまう。まぁ友達とかいないからやり取りする相手はほとんどいないけど。
ライン使ってて地味に困っているのが通知が来ないときがあること。機種変してから時々相手からの通知が来ない。
手動でアプリを開くと通知が来るんだけどなにもしないでいると未読スルーの状態になっちゃうんだよな。
元々ラインはあまり好きじゃないアプリだったけどこれのせいで更に使いたくないアプリになった。でも代替品がないんだよな。代替品があったとしても相手にもそれを使ってもらわないといけないわけだし。
結局今もラインを使い続けてるわけだ。電話やメールを使わなくなったようにいつかラインも使わなくなる時が来るのかね。
開けないLINE
君と喧嘩して
一度もLINEを開いた事は
なかった。
今はちょくちょく
開くようになった。
また君からLINEがくるかもしれないから
去年亡くなったパパとのLINE
開けたくないんだ
まだ連絡取ってる途中でありたいの
感覚としては
ママの作った最後の料理がなかなか捨てられなくて
に近いかもね
おあいこ
テレビのニュースで『高校で銃乱射事件が起きた』と報道していたらしい。
でも、それはちょっと大げさ過ぎると思う。
実際、私はあの憎たらしいヒスパニックのパウラをコルトで二発撃っただけなのだから。
たった二発で銃乱射?
しかも六・三五口径のオートマチック弾。
頭に向けて撃てばそりゃ運が悪けりゃ死ぬかもしれないけど、胸と右腕を撃っただけ。
死ぬほど痛いかもしれないけど、死ぬことはない。
私が彼女を撃ったのは、彼女が私の容姿をバカにしたからだ。
メガネだの、オタクだの、そばかすの地味女だのと、とにかく私を侮辱した。
だから、ある時私は兄の拳銃コレクションからコルトを借りてジャケットのポケットに忍ばせて学校へ行った。
最初は脅すつもりで、彼女に銃口を向けた。
ところが彼女は怯えるどころか、「そんな小さな銃でしか自分を守れないだなんて、まさにアンタにお似合いだね」と笑った。
だから、私はまず、彼女の胸(心臓の近くは避けた)の辺りに一発、それから右腕に一発撃った。
教室中で悲鳴が上がり、教員も生徒も教室を飛び出して行った。
「痛い、痛い」と泣き叫ぶ彼女は無様だった。
だけど、私はスッキリしたのと同時になんとなく罪悪感も感じてきていた。
私は彼女に「死にはしない、たぶん。これでおあいこにしましょう」と言ってその場を離れた。
パトカーが来るまでの間、私は空腹を感じたので、誰かの机の上にあった可愛らしいお弁当を食べた。
そして、ひいひいと床に転んで苦しんでいる彼女の元に寄り、「食べる?」とおかずの一つを彼女の口に差し向けた。
「アンタ、イカれてるわ」
私は「アンタほどじゃないけどね」と言って、おかずを食べた。
美味しかった。しばらくはきっとこんなご馳走はありつけないだろう。
LINEの送信取り消しをしたくなったら
私は自分で居られていない
自分で勝手にそう解釈してる
友達と呼べるか ただの知人と呼ぶかの境界線
今は ただの知人と呼べる人しかいないみたい
学校で話すことも減って
LINEは2,3ヶ月前が最後
唯一話してるのは母親
と言っても業務連絡
自分 また孤立してるな笑
そう感じてるこの頃
頼れるところがないって
こんなにしんどかったっけ
体調が微妙に気持ち悪くて
ここに来ても書く体力がなかったです
ごめんなさい
でもこんな状況にある今だから
ちゃんと戻ってこようと思ってます
書いてない間も、ハート ありがとう
元気ではあるから、大丈夫です。
_ ₁₁₅
開けないLINE
開けないメッセージ。
既読なんかにしたらまたなんか言われそうで、どうしても見ることができないキミの通知。
どうしようと悩んでいるうちに、他の通知と混じって消えてしまった。
これで、良いのだろうか。
キミのと関係は。
開けないLINE
あぁ わかってる
うん 知ってる
あなたたちの言葉は
見なくても通知音でわかる
たまには一人の時間が欲しい
みんなとの時間も楽しいけど
一人の時間だって楽しいし
私には必要なんだよね
返すことが義務のように感じる
この気持ちも開けてはいけないのだろうか
画面に表示されているLINEの通知
─何時くらいに帰ってくる?
何気ない日常の会話。いつもの確認。
あなたの携帯に届いた、私からの連絡。
私の愛しい人は昨日仕事からの帰り道に事故にあって今は病院のICUにいる。
これがあなたにとって私からの最後の言葉になんてしないでよ。
「開けないLINE」
私をのぞいてみんな開けているようだ
どうしよう…バレてしまう
授業が始まる前にこれからクラスメイトとなる皆と少しだけ話したが誰も私より知識があるとは思えなかった
一人は「何もしてないのに動かなくなる」と
もう一人は「寂しかったから」と
最後の一人は「腰痛で毎日つらい」と愚痴をこぼしていた
そんな人達だったからつい自分は充実したスマホライフを送っていると吹聴してしまった
それなのに…
様子のおかしい私に気付き頬に大きな傷がある教官が近付いてくる
私は頭が真っ白になりスマホ教室を飛び出した
開けないLINE
開けないLINE…だって、それは、君からの別れ話だと察してるから…だから、わざと開かないで、君が別れたくなくなれば良いと思った。君は、何時だって、我儘で、自分勝手で…正直良い所なんて一つも無いのに、だけどそれでも、そんな君が大好きだった…ぶっきらぼうで、不器用で、想いを伝えるのも下手な人だったなぁ…ヤバい…そんな事ばかり考えてたから思わず涙が…開けないLINE…ううん、違う、もう開かなきゃ…そう、私も、君とお別れしなきゃ…サヨナラ、ホントは、きっと、ずっと大好きだった…もし、もっと、君と長く付き合えてたから、君の好きな所とか、沢山探せたのかな…
君からのLINEはすぐに開けない
君が好きだから
君の反応が気になる
私の反応でどんな反応してくれているのか
気になってしまう
君からのLINEはすぐ見たいけど
すぐ見たらキモいって思われるかななんて考えて
開けないLINE
キモいかななんて考え無しに
いつかLINEをすぐ返せたらいいな
─────『開けないLINE』
「開けないLINE」
お風呂掃除と
洗濯やっといて
あと卵と牛乳も買ってきて
よし、一旦気付かなかったことにしよう
LINEを開けたらいつも通知が1だけ残ってる。
その1は彼からのLINE。
きっと別れ話なんだろうなぁ…
そう思って何かと見れてない。
もうすぐで付き合って5ヶ月。
私たちは記念日にお祝いなんてする派じゃないんだけど、4ヶ月の時は彼がサプライズケーキを作ってくれた。不器用な彼の初めての手作りプレゼント。あの時は嬉しかったなぁ…最後に会ったのいつだっけ?もう…私たちも終わりなのかなぁ…
勇気をだしてLINEを開けてみる。そこには
『僕と結婚してください』
そんなこと、LINEで伝えんなよバカ…
彼からの不器用なプロポーズだった。
#66 開けないLINE
日常生活に溶け込んだLINE。
中には、電話番号の検索や友だち追加など、プライバシーを気にして設定をいじっている人もいることだろう。
これから話に出てくる男もそうだった。
こんな話がある。
LINEの通知音が鳴り、
男は自分のスマホを手に取った。
「ん?なんだこれ」
表示されていた名前は、見たことのないもの。
本文は、何故か表示されていない。
男の交友関係は、家族、少数の友人など最低限なもので、仕事関係の相手には社用のスマホがあり、そちらを使用している。
つまり、不審な人物からトークが届いたのである。
何も操作しなかったため、やがて画面は暗くなった。
(もしかして、これが…)
友人との酒の席で聞いた、都市伝説のような話。
全くの与太話だろうと本気にしていなかったが。
暗いままの画面をじっと見つめたまま、途方に暮れていると。
「うわ!」
軽快な音と共に、スマホの画面にはLINEからの通知が表示された。送信元は-
同じ相手。今度も本文なし。
とりあえず、このままトーク画面を開くのはマズいと思い、通知からではなく、ホーム画面からLINEを起動させる。
友だち追加したのに忘れていたか、相手が名前を変えたのに気づかなかっただけで知り合いかもしれない。
自分の交友関係の狭さには目を瞑り、そんな一縷の望みをかけて友だちリストを見ていく。
名前は-
なかった。
「ねえ、開けないの?」
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あけないの?ひらけないの?どっちなの?
悩んだ結果のホラー風味。もちろん、フィクション。
夜中に投稿するつもりが寝落ちしました。残念。