『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
かつての友達とのLINEを開けずにいる。理由は、些細なものであり決定的なものであったのをよく覚えている。あの日、私はその友達との距離感が分からなくなってしまったのだ。今まで友達として接してきた。それが私にとっての普通だったからだ。
けれど、時というのは残酷であり望まぬ想いを芽生えさせることもある。だからこそ、私は距離を取り身を潜めることにしたのだ。まるで死者のようにひっそりと見えぬ墓場に眠る選択を取ることで身を守れているという実感が欲しいのだ。
だから、私はその友達の想いを受け取ることはできない。なぜなら、それは私の望むものではないからだ。
私は仮初の死を望む。
お終い
ブロックもできない
ミュートして凝視するだけ
蓋を開けずに
このまま跡形もなく腐らせたい
手を汚さず
傷つくこともなく
ずっとずっと閉じ込めて
「開けないLINE」
#210
20「開けないLINE」
開けないLINE。
アリバイが崩れる。
すべては今後のため。
幾ら妻の機嫌が悪くなろうとも。
ターゲットが現れた。
トン、トン、トン。
鼻孔を突いた。即死だ。
妻の機嫌をなおすのは人を殺すのよりも難しい。
開けないLINE
あなたに送ったメッセージ
…既読されないの
どうしたのかな…
ってしんぱいで
いてもたってもいられない
また…
あなたに何度かメッセージ
送っても
…おなじ…既読スルー
不穏な空気
漂う…
いまから向かいます
そうメッセージした
そこだけ既読
あなたから一言…
つかれてる
ほっといてくれ
メッセージの内容より…
メッセージが届いたことが
うれしい
ゆっくり休んでね
既読された
ホッと胸を撫で下ろす…
ちょっと前はメールだった。
開けちゃったら、途切れちゃうような気がして。
だから、開けられなかった。
それが今ではこっちなんだね。
うん、解らなくはない、かな。
”開けないLINE”は、でも、いつかは開けるんだと思う。
その先に進めるか、後悔を抱えるかは、解らないけれど。
きっとどっちも抱えて、歩くんだろうなって、思ってる。
開けないLINE
開けないLINE
LINEを交換している人があまりにも少ない私にとって、開けないと感じる時はない
いつかはくるのだろうか
そんなことを考えながら私は今日もLINEを開く
開けないLINE
LINEやらない変人なので
このお題は難関
メールはいまだに活躍
送る相手は少数
既読つかないメール
返信遅いのもお互い様なら気にならない
(開けないLINEは開く必要の無いLINE)
"開けないLINE"
スマホの電源をつけて、新着メッセが来てたらすぐ開くのに、心がグチャグチャになった時は開けない。
もし開いてしまったら、心無い言葉を送ってしまうかもしれない。それか、相手からの何気ないメッセに勝手に打ちのめされて、余計グチャグチャになってしまうかもしれない。それにそういう時は「誰にも会いたくない」と、業務のある日は患者以外とは顔を合わせないよう外に出ない様に、休診日は本当に誰1人とも顔を合わせないように極力部屋から1歩も出ずに過ごす。勿論食事は部屋に常備してあるゼリー飲料やプロテインバー、あとは飴玉とかラムネとか片手間で食べられるお菓子で済ませる。
ダメなのは分かってるけど、以前の俺はそんなのはザラだったし今でも疲れてる時とか面倒くさがってそれで済ませるし、その為にいつもストックしている。辛い時はそれに助けられてるし、ちょっとした休憩の合間にも丁度良いから止められない。
「………」
いつもの事だが、後からなんだか連想ゲームみたいになって、今日書こうと思っていた事からどんどん遠ざかっていく。
「まぁ、楽しいからいいけどよ…。はぁ……」
書き終えたページを見て、自分へ呆れたため息を吐きながら、パタリと閉じた。
「今日で一年、か。」
片手にお猪口を持ち、天井を見上げて、親戚のおじさんがしみじみと呟いた。
私は俯き、その現実から逃げる。
「最後迄、明るい人だったわね。良い人だったわ。」
空になったグラスにビールを注いでいた、親戚のおばさんがそのおじさんの横に座って、しんみりとする。
「そうですねぇ。皆さんにはとても主人が、お世話になりました。しかも、一年経っても此れだけの人に、集まっていただいて、本当に、ありがとうございます。」
祖母が、そう言って集まった人達に頭を下げた。
それを見た親戚の人達は、口々に、
「まだ60代入ったばかりだったでしょう。お若いのに、
残念だわ。」
「あの人が亡くなるなんてなぁ。勿体ないなぁ。」
「亡くなってもう一年だなんて、本当に早いですねぇ。
お一人で、今もまだ大変でしょう?無理なさらないでくださいね、本当に。」
祖母に慰めの言葉を掛けた。
私は、皆が居る場所から、気付かれない様にひっそりと、
逃げ出した。
私は、逃げ出した後に、亡くなった祖父の部家に向かった。
〔ねぇ、じいちゃん。酷いよね、皆さ。今日になって、
一年だとか、寂しいとか言ってさ。〕
内心に想っていた事を言葉にしていると、涙が溢れてくる。ポタリと、一滴畳に零れ落ちると、止まらなくなっていく。
〔私なんてさ、じいちゃんが亡くなっちゃった時からずっと、泣いて過ごしてたんだよ。それで、一年が経つって位になって、やっと。やっと、立ち直って来たのに。〕
泣き叫ぶ様に、想いの儘に言葉を放つ。
この涙が、怒りから来るものなのか、寂しさから来るものなのかすらも分からない。
只々、絶叫する。
大体、一時間弱泣き叫んで居たのだろうか。
居間を出た時間から、おおよその時間が推測出来た。
ある程度冷静になって、ふと思い出した事がある。
祖父が亡くなる直前に、寄こしたラインがあった。
その内容は、
「またこいよ」
とだけ打ってあった。
スマホを買ったばかりの為に、この五文字を打つのに
どれだけの時間を要したのだろう。
それを考えていると、また涙が溢れそうになる。
このラインが来た翌々日には、もう危篤状態で、
その次の日には、亡くなった。
私は、このラインが、開けない。
届いた時以来に、一度も開けていない。
〔うん、またね〕
そう返信した後に、会いに行けなかった、なんて後悔が、胸の奥にじわじわと広がる。
「またこいよ」
その一言が、怖くて開けない。
もう会えないじいちゃんに、また会えるかもって、
どうにもならない程に期待をしてしまう。
そして、軽い気持ちで、またね、なんて送った自分への
怒りが、後悔が永遠と胸に溢れて、溺れそうになる。
【35,お題:開けないLINE】
「桃子?...寝てるの?」
真っ暗に締め切った部屋の中
もう何度目だ、外からの母の声を聞いたのは
「桃子、りんご切ったのよ。食べる?」
うるさいな ほっといてよ
「......お母さんお仕事に行ってくるね」
トン...トン...トン......
音が遠ざかって、車のエンジン音が聞こえなくなるまで待ってから
私はおもむろに布団から這い出した。
気持ち悪い 頭痛い
そういえば昨日からなにも食べてないなぁ...
......ピロン
「...っ!」
唐突に鳴った通知音に飛び上がり、恐る恐るスマホを手に取った
「!...ぅ...あぁ...」
明るくなったロック画面に現れたのは、私への罵詈雑言の嵐
多分授業中に先生の目を盗んでやってるのだろう
止まることない悪意の包囲網
慣れてるはずなのに、なぜか涙が溢れた
開く勇気はない、既読を付けてしまったらさらに悪化しそうで開けなかった
「...ッ!こんなものッ!」
ガンッ!
スマホを壁に投げつけて、布団に潜り耳をふさいで息を止めた
消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい消えちゃいたい
その間にも、ピロンピロンピロンと通知の音はなり続けた。まるで、返事をしない私を責めるように
なにか言い返せればよかったのだろうか
誰かに助けを求めればよかったのだろうか
そんなことを考えながらも
開けないLINE
ピロンッ「ねぇ、今どこ?」
ピロンッ「未読無視とか..酷くない?」
ピロンッ「おーい」
ピロンッ「寝てる?」
ピロンッ「何かあったの?」
ピロンッ「大丈夫?」
ピロンッ「家行こうか?」
そんな言葉が送られてくるLINEに、私は恐怖を感じていた。
昔はこんな風じゃなかったのに...
ピロンッ「なんで無視するの?」
ピロンッ「なんでなんでなんでなんで」
ピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロンピロン
「ッヒッ..」
「やだ、助けて...」
ピロンッ「助けて!?今行くからね!」
あぁ、こんなことなら....
「咲!♡」
「会いたかったよ♡これからは..」
❝ずっと一緒だよ♡❞
❝付き合わなければよかった❞
あとがき
今日は短めで申し訳ないです💦
それぞれ違った愛し方をしてますもんね〜!
ヤンデレ風にしてみました( ´ ` )
「愛のカタチ」
#開けないLINE
開けれないLINE
開けないLINE
LINEで追加した人と初めて連絡取るのって、最初なんか緊張しませんか?
メッセージ送ったとき、既読がすぐつくとドキリって心臓の鼓動が大きくなるんです。
だから、既読がつく前に急いで送って数時間後に返信がきてるからどうか見ます。
その間は怖くて開けられません。
あなたの開けないLINE。
誰からのメッセージだろうか。
私、、すごく気になる。
会社の後輩?上司?実家の両親?元カノ?浮気相手?
、、、なわけないか。だって、全員私がお掃除したもん。
なんでそんなにあなたは怯えているの?私が何かした?
あぁ笑 ごめんね。手と足縛りすぎて痛かったよね笑
でも、あなたが悪いのよ?さっさとLINE開かないから。
開いて?お願い。あなたの理解者は私だけよ?
、、、、はぁ、やっと開いてくれた。偉いね。
あなた、彼女いたんだね。「大丈夫?」だってさ笑
ゴミが増えた。掃除しなきゃ。
そんなに暴れないでよ笑。痛いだけだよ。
「お前は、イカレ野郎だ」?ひどいよ、妹にそんなこと言うの?お兄ちゃん?
小学生のとき
「将来結婚しよう」って言ってたじゃんお兄ちゃん♡
お題《開けないLINE》
春夏秋冬。
君と季節を巡った。
花の海が広がり、花が終焉を迎え。
季節の落とし物が降る、六花を越えて。
君とささいなことでケンカしなければ――時の足音は、止むことを知らない。
それでもいつかまた――そう夢を見ずにはいられない。
開けない君との手紙は、いばらの森の向こう。
数日前、告白してやっと恋人になれた。
毎晩、他愛も無い話でLINEしてる。
すぐに既読したら、気持ち悪いかな…?
返信したい気持ちを抑えて、数分待つ。
もう大丈夫かな…?まだ早いかな…?
そう悩みながら、なかなかLINEを開けないでいる。
#開けないLINE
#14
開けないLINE。
幸いなことに、私はまだその経験をしたことがないけれど、LINEがまだある限りはいつかは訪れることになるだろう
まだその日は来てほしくない。せめてあと数十年。
その時にLINEがまだあるなら、の話だけど。
開けないLINEがある。
同僚だった人から、送られてきた、メッセージ。
未読スルーにしているのは、うっとおしかったからじゃない。
それは、着信音と共に始まった。
「ねぇ、なんで読んでくれないの?」
思わず
(出なければよかった)
と、思った。
着信音の相手は、不機嫌そうだ。
雑踏の中を歩いている、こみごみとしだ音が、後ろから聞こえる。
「御社では、取り扱い出来ない案件です……」
声が震えた。
今では、違う部署にいる。
昔、付き合っていた。
この距離感。この違和感。この無力感。
こう言ってしまえれば、スカッとするのに。
『ほんとに、私情と仕事を取り違えてるんじゃねぇよ!!』
結局、謝り通しでLINE通話は切られた。
悲しみと無力感にとらわれている。
堪忍袋の緒が切れるのは、時間の問題かもしれない。
開けないLINE
彼女と喧嘩中
俺のこと怒らせたことを後悔するがいい
と思って、未読無視を続けた結果
気づいたときには100件溜まっていた
見るのが恐い
開けないLINE
#5
これを見たら、もう私はお終いだ。
私は、ここからきっと立ち直れない。
でもきっと、この後私は、LINEを開くだろう。
人間は好奇心には勝てないから、
それが、好きな人なら尚更のこと。
ねぇ、10分後の私
今貴方はどんな顔をしているの?
ねぇ、3年後の私
その傷は癒えてる?
分かってる、てか、分かってた
見なくても分かる、その返事
先輩は、
あの人は、
どうせ来年、もう会わないし、
どうせあいつは、私を置いて卒業するし、
どうせ、どっかで彼女でも作ってるんでしょ?
ああ、興味がないのかも、
そんなの知らないけど、
なんだ私、案外あの人のこと、知らないじゃん
なら、もう良くない?
好きになるの辞めちゃえば?
なんで、好きなの?
何が好きなの?
あんな、無愛想で、私に振り向いてもくれない人が、
どうして、私の心を動かすの?
どうして、私の顔を見ないの?
ねぇ、先輩、
なんで、私はこんなにも好きなのに、
答えを見なくても分かる、
そのLINEを見なくても、
でも、怖い、
答えを知るのが、
でも、見たい、
答えを知りたいから、
開けたいのに、開けられない
告白なんてしなきゃ良かった…
#開けないLINE
#聞けないLINE
義妹と連絡とるときしか送信しない。
あとは区の公式情報しか見ない。
使っていないから、未読スルーしがち。
だから誰かと知り合っても
聞かないLINE
お題を読み間違ってた。
開けないLINEだったのね。
LINE自体が私の中で開けてない。確信犯の未開拓。