『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
貴方を見ていると、たまに自分を見ているような気持ちになる。
いつも真っ直ぐで、曲がった事が許せなくて、傷つくのが嫌で、笑顔が素敵で、たまにする困った顔や驚いた顔も素敵で…。貴方の良いところを上げると、私とは真反対の人に見えるけど。
たまに貴方が酷く苦しんでいるように、生き辛そうに見えて。
それが私と重なるの。
『鏡』2024/08/19
「鏡」
もしも、赤ちゃんの頃の記憶がしっかりとあったなら。
初めて鏡に映る自分を見た時が知りたい。
板のような物に自分がいる。
しかも、自分に合わせてまったく同じに動くのだ。
不思議で仕方なかっただろう。
もしかしたら怖かったかもしれない。
鏡の中は全てが逆になると、いつ気づくのだろうか。
今でこそ、当たり前に鏡を使っているが、まだ自分を認識できていない時、鏡はどんな存在だったのだろうか。
ピンク色の髪はツインテールにして、リボンとぬいぐるみで飾る。
チュールがたっぷり入ったふわふわスカートと、フリルたっぷりのビスチェ。
自前のクマを活かした病みメイクも可愛く決まった。
ネイルもキラキラで、とっても可愛い。
靴は……用意してあるけど、畳の部屋でゴツいラバーソウルのブーツは流石に抵抗感がある。床にタオルを敷いた上に靴を並べ、履いたつもりで鏡を見る。
うん、めっちゃイイ! すんごい可愛い!
鏡の前で角度を変えたり、ポーズを取ったりして、名残惜しく思いながらも『いつもの私』に戻る。
ねえ、鏡。
さっきの私、可愛かったよね。全然「馬鹿みたいな品のない格好」なんかじゃなかったよね。
『いつもの私』に戻り、私は鏡に語りかける。
ねえ、鏡。あなたは覚えていてね。意気地のない私の、ささやかな反抗を。
お題『鏡』
【鏡】
◀◀【病室】からの続きです◀◀
尻切れトンボになっていた話がアランの不意打ちの問いによってふたたび引き戻された。急に話題が変わりはしたがヴィルケは落ち着いたもので、まだ赤味の残る顔でうなづいて確かな口調で淀みなく答えた。
「はい、二年ほど前に親会社のバルマーが主催した、関連会社の新人社員のためのオリエンテーションに参加したんです。その時の講師がアラン・ジュノーさん、あなたでした。……僕のこと、憶えていませんか?」
自分を見つめるヴィルケのまなざしが不安そうに曇る。そんな顔をされては、憶えていないなんてとても言えそうにない……なんとか思い出すんだ、アラン!自分に発破をかけるとアランはうつ向きがちに腕を組み、片手の親指を口もとにあてた沈思黙考のポーズで当時の記憶を懸命にしぼり出していった。
―― 二年前……あれは僕が初めて担当したオリエンテーション・ワークショップだったっけ…… たしか二十人程度の小規模クラスだったかな…… ―― そうだ、そのメンバーの中に筋のいい子が一人いたのを思い出した。手間のかかるバルマーのグループシステムを活用してデータをまとめる課題を出したとき、時間はかかったけど一番最初に正解を出したのがその子で……エクセレントなその子のスキルを僕は絶讃して…………そうだ!
思い出した!
「 ―― お見事、エルンスト。君は出来る人だ!」
その瞬間の記憶が脳裡に鮮やかによみがえった。エルンスト・ヴィルケ ―― 彼だったのか……腕組みを解いたアランは感慨深かい気持ちでヴィルケに向き直り、その時彼に捧げた称賛のセリフを再現して言ってみせた。ようやく完璧に思い出してくれたアランに感極まったのか、不安をすっかり払拭したヴィルケは満面に笑顔を輝かせて身を乗り出し、
「そうです、僕がそのエルンストです!そしてさっきみたいに、僕をブラボー!と褒め称えてくれたんですよ、アラン!」
よほど嬉しかったのだろう。はずんだ声で喜びを伝えると、次の瞬間、ヴィルケは情熱的なハグでアランの身体を抱き締めていた。
突然の予期せぬ出来事。なにが起こったのか、追憶の旅から戻ったばかりのアランの脳ではすぐに把握できずにいた。が、目線の先にあった窓をふとよく見るとそこに、自分を抱き竦めるヴィルケの若い背中が鏡のごとく映し出されているのを確認し、我が身の置かれた奇妙な状況をしっかりと理解することができた。
(……よく壁に、僕の頭を打ちつけさせなかったもんだ……)
ヴィルケのハグの力加減の良さに感心しながら、アランも彼のひよこ頭へ手をやり、幼い子をあやすような手つきでそっと撫でてやった。
▶▶またどこかのお題へ続く予定です▶▶
「鏡」
ふと思い出す。
忘れ物を取りに帰るように。
額縁に飾った思い出を、思い返すように。
ふと思考が巡る。
あの時、こうしていればと。
あの時、もっと上手く出来たんじゃないかと。
ふと鏡を見る。
私の目は、まだ生きている。
私の心は、まだ死んでいない。
私はもう鏡をみない。
【鏡】※二次創作 フラアサ
アーサーは、鏡に映る自分の髪を意識すると思い出すことがある。
もう1000年ぐらい前のこと、自分の家---つまり国の上層部が一気にノルマンディーから来たフランス人に入れ替わり、フランス文化を持ち込んできたとき。国内ではフランス文化は優れたものとされ、国内情勢に情緒が左右されるアーサーももれなくフランス文化に憧れた。というより、フランシスに憧れた。
昔から顔も声も言動もへらへらしてむかつくやつだったが、髪は綺麗だったし、今もそれが気に入っていないと言えばまあ嘘になる。
【未完】
鏡って少し怖いと思うんだ。
なんでも映したものを見せてくれるし、お化粧とかする時はなくてはならない物だけれど。
昔おばあちゃんの家に行った時カバーがされていた三面鏡が置かれていた。
三面鏡は何故か怖く感じた。
端を見ていたらもう一方が違う方を向いているんじゃないかと思ったりして。
今はもう見ないけれど、未だに少し怖いなと思ってしまう。
私は、鏡に映るわたしを愛せない。
完璧でないアシンメトリーな目、頬を踊るそばかす、上がらない睫毛、かさついたくちびる、嫌な色の瞳。どれもが世間の定める「美」からずれている。
自分の理想像を鏡に向かって語りかければ、願いが叶うらしいと、聞いたことがある。人間の脳は単純だから、自分の姿を見て偽りの褒め言葉を浴びせ続ければ、その勘違いを現実にしてくれるのだ、と。村の娘はいつだって、そういうウンザリするようなおとぎ話に敏感だ。
へぇ、そうなの。
すごいじゃない。
あなたなら大丈夫よ、きっと。
女の会話に必要なのは、テンプレートみっつだけ。
毎日同じような噂話を同じ場所で同じ作業を繰り返しながら、だなんて呆れちゃう。私はあなたたちみたいにはならないんだから。
だから、私は今日も暗示をかける。
「わたしは醜いシンデレラ。わたしはちいさな農村の娘。」
鏡の前で口角を引き上げたわたしはきっと、世界の誰よりかわいい娘。
No.14【鏡】
鏡の中に、ガラスのコップ。
ガラスと鏡とは、材質が違うらしい
そんなことも知らないの馬鹿
あたしは全てを知っている、
だけれどそれは鏡ではなく
また全ての人々を魅了するものは、悪魔からの贈り物。
悪魔が地上に訪れて、3つのものを落としていった。
1つはヴァイオリン
1つはモナ・リザ
そして最後の1つは鏡
その余りは全て未解決のなるままに
鏡とガラスとの間にあるのは
王様が出てくる小さな隙間
お題『鏡』
最近自分に自信がない
理由はあの人達といるから
そりゃ自己肯定感下がるよあんなイケメンだもん
自分に自信がなくなっていって最近鏡を投げてしまったあん時踏んで足痛かったな
なんて思いながらため息を付く
そしたら
ため息ついたら幸せ逃げるぞ
ってドアにもたれかかっている翔太が言う
そんな、幸せだったらため息なんてつかないっつーのなんて思っていたら
お前鏡割ったんだって?
まあ、うん。なに
ふーん。別に
ってそっけないな!!!
まあ、いいけどさ
最近さ?
うん?
アイドルにハマったんだよね
ふーん?
なにわ男子っていうんだけどさかっこよすぎて泣ける可愛くなりたい
なりゃーいいんじゃん
そんな簡単に言わないでよ
なれるよ、もとがいいんだからさ
ふっありがと
そんためにはいるものあるな
え?
ちょっと出るわ
2時間後
これ
私に出してきたものは
え、鏡、?
自分みねーと可愛くなれねーぞ
笑ありがとうがんばるね
おう
初めて翔太からもらったプレゼント
それは
自分に自信を持たせてくれるくらいキラキラした
水色の 鏡 だった
皆さん日曜日で明日から、仕事の方が多いでしょう
お疲れ様です
頑張ってくださいね
おやすみなさい
良い夢みれますように
2024年も8月19日になっちゃったね〜
あ、どーもこんにちは
またもやみやびの登場ですよー
みんな夏休みどう過ごしてる?
みやびはーぐーたらしてるよ
そして、今日のお題は……
鏡 ?
鏡か〜…
あ!鏡と言ったらやっぱり本当にこれが自分か分からなくなる時があるよねー
みやびどうしても自分の顔が気に入らなくてさ〜
毎日10回は見ちゃうんだけど
他のみんなはどーかなー?
あ、やべ、そろそろ時間だ
また明日、お題が出たら会いましょう〜
鏡よ、鏡よ、鏡さん、世界で一番美しいのは誰?のイメージ。頻繁に鏡を見る習性のある女性たち。
私は苦手だなぁ。鏡。
デパートの鏡もそう。なるべく目をそらす。
現実を受け止めない。
で、この通り。
たまには、現実を直視すべきか?
笑。
鏡を見ているみたいだ、と言われたことがある。
私とあの子はきょとんって不思議に思った。そうかな?って首を傾げて、でもその仕草がぴったりと鏡写しになっていたから思わず笑ってしまう。
でも、確かに。
あの子は国語が得意で、私は数学が得意。
あの子は走るのが苦手なのに泳ぐのは上手い。
私は泳げないけれど走るのは早い方だ。
あの子は髪を茶髪に染めたショートにしていて、私は腰まで届く長い黒髪。
あの子は甘党で、私は辛いものが好き。
あの子は猫派で、私は犬派。
あの子は弟がいて、私には姉がいる。
共通点なんてほとんどないけれど、私たちは異様に似ていた。血は繋がっていない。遠い親戚でもないらしい。ただ偶然に、私とあの子の顔はそっくりだった。まるでもう一人の自分みたい。
初めて会ったときからポンポン弾む会話、何故か被る口癖。知ってる話題も同じ趣味もないのに、ただ私たちは似ていた。
「運命かな」
「必然かも」
「とびっきりのね」
「そうだね」
「次、どこいく?」
「どこにでも」
「水族館は?」
「動物園じゃなくて?」
「そっちも良いな」
「水族館も魅力的」
「どっちも行っちゃお」
「どちらも行こう」
どっちがどっちを話しているのか、とか。話が堂々巡りだよ、とか。そういうのを全部無視して、私はあの子と話す時間が好きだった。
ねえ、運命の貴女。私たちって前世では双子だったのかな。もしそうなら、来世もきっと会えるよね。貴女のことを忘れるなんて考えたくもない。会えないなんて想像できない。
ね、だからさ。
例え鏡の向こう側にいたって見つけてみせるから、どうか私のことを覚えていて。
わたしは、あなた
あなたは、わたし
わたしが笑うとあなたも笑う
わたしの想いは、天にも届く
あなたの1日が心安らぐものでありますように
今日も一日ありがとう
あなたが少しでも振り向いてくれるように
鏡の前で何度も試行錯誤
自分に興味がなかったわたしが
可愛くなりたいなんて
柄にもなく恥ずかしいけど
1日1日少しずつでも
変われたらいいな
#鏡
12年前の撮影した写真
古いブラウン管テレビのモニター部分に
鏡のように反射して自分と友達が写っていた。
海で遊んでコテージを借りて、立ち話をしていた所だ。
12年あれば立場も変わる。住む場所だって
今日の鏡には、あの頃の友達も慣れ親しんだ場所も映らないが
今日向き合うべきものが写し出されている。
そう自分に言い聞かせて、写真をもとに戻した。
鏡
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.18 藍
僕が僕であるために必要なことって何なのだろう。
鏡に映った自分を見てふと考える。
全く同じ容姿、だけど中身が違ったら。
それは本当に僕と言えるのだろうか、
自分の非力を感じる度に、無力だと思う度に、
僕は僕に問いかける。
僕が僕である理由ってなんだろう。
鏡を見ていると、だんだん自分なのか
自分じゃないのか、自分がなんなのか
何者なのか分からなくなるときがあります。
ただ単に見過ぎでゲシュタルト崩壊している
可能性もありますが、そうではなく、
何故かそう感じてしまいます。
自分を見直す、といえば聞こえは
良いですがなんとなくそんなことよりも
もっと何もない、無から考え始めるような
そんな気持ちになります。
一時期、鏡が怖くなるときがありました。
何かに監視されているような、
はたまた見守られているような、
そんな曖昧な感じ。
今も怖く感じるときはあります。
そんなときは、鏡を伏せて自分が
鏡に映らないよう、鏡が視界に
入らないようにしています。
鏡は、自分の姿を確認するだけでなく
それが実在するのかの確認も
することができます。
鏡に写れば存在して、写らなければ
存在しません。
私にとって鏡はそんな存在。
「他人は自分の鏡」って言葉があるけど
最近その意味がわかってきた
自分が機嫌いい時は必ず家族も機嫌がいい
だから家族のために
少しでも笑顔で居たいと思う