『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鏡ぃ?えー…嫌いじゃないけど……
だって、本当の自分が見えるからさ
鏡なんて大嫌い。
だって、本当の私をうつしだしてしまうから
時間に追われた生活で
マジマジと、鏡を見るなんて
事はなかった。
化粧をしても、髪を整えても
それは、仕事に行くためだけの作業で
鏡に映る自分のパーツが
変じゃないかどうかの確認を
していただけだった。
けれど、自分を「見る」という事は
大切な事なんだ。
嫌いとか、見たくないとか
関係なく。
見ることで「知る」ことが出来るし
知ることで「必要な物事」が
分かったりもする。
疲れてるね。休もうかとか。
じゃあ、どんな休養が良いかなとか。
鏡が伝えてくれる情報は
中々に侮れないサインのひとつなのだ。
【お題:鏡】
鏡
それは自分の姿を映し出すもの
でも時に自分の知らない自分が映し出される
そんなときはこう問いかけたくなる
「あなたはだぁれ?」
「生き急ぎ」
まーわれまわれ
イソガバマワレ
やらねば成らぬ
あちらへお行き
まーわれまわれ
イソガバマワレ
堕ちても知らぬぞ
こちらへおいで
まーわれまわれ
イソガバマワレ
やらねば成らぬ
そちらへお行き
まーわれまわれ
イソガバマワレ
堕ちても知らぬぞ
ここらでおいで
・ ・ ・
気後れ
手遅れ
氣を付けて
地に着け
足着け
手を付けて
早足
差し足
落とし穴!
ドカン
------------------キリトリ線----------------------
お題:「鏡」
下
を
向
い
て、生きていた。
人と目を合わせた経験がなかった。
ついさっきまでは。
・
・
・
「すごいじゃん」
思 オモテをあげた。
わ
ず
それまで人は、敵だった。
なんて
なんで
柔らかな顔をしている ?
もっと好奇の目を向けているモノでは?
バカにしているのではないのか?
今まで見ていたものはなんだった?
今まで馬鹿だ阿呆だと騒ぎ立てたのは一体誰だったのだ?
その日、久々に鏡を見た。
前の見えない髪。
すぐ逸らしたくなる目。
ひん曲がった口。
前に出た顎。
偏った肩。
握り方のわからない手。
仁王立ち。
巻き爪。
息を吸っている。
息を吐いている。
息を吸っている。
息を吐いている。
初めて、自分というものと目が合った気がした。
そうか、きっと。今まで見ていたものは。
---- だったのだ。
それならば。
誰にもバレないように、
スポンジをカートに押し入れた。
鏡に映る私に 恐る恐るキスをした。
特に意味はない。
ただただ愛情が、唇に欲しかった。
自分を愛せるのは私だけだと、詩人は唄う。
ヒンヤリとした鏡面は、物淋しさだけを跳ね返した。
他人(ひと)は鏡だと、誰かが言った。
そんなのは真っ赤な嘘である。
「固い友情」も「淡い恋」も、報われたことはない。
「よぅ、そこの辛気臭い顔した嬢ちゃん。
鏡見てみな、ひでぇ顔だぜ」
薄汚れた安っぽい手鏡を押し付けてきた見知らぬ老父 に、間に合ってます、とだけ冷ややかに返答した。
「なんでぇ、ずいぶん冷たい子だね。
せっかく綺麗な顔立ちなのに、勿体ねぇ」
その歳になれば、若い子なんてどれも一緒くたに可愛く見えるものでしょ、と内心 呆れて毒を吐く。
「知ってるか? 鏡は先に笑わないんだぞ」
「……は?」
何を当たり前のことを、と思わず怪訝な顔で老父を見れば、「やぁっとこっち見た」と欠けた薄黄色の前歯をニカッと覗かせていた。
お世辞にも綺麗な笑顔とは言えないのに、深く刻み込まれた笑いジワには、晴れやかなシアワセが映っている。
なんとなく居心地が悪くなって、私は初めに確認せねばならないことをようやく問いただした。
「ところで貴方、誰なんですか」
そう尋ねると、老父は突然ビクビクとしながら遠慮がちに口を開いた。
「……君の未来の姿、って言ったら怒る?」
「当たり前でしょうふざけないでください」
何を言い出すのかと思えば、このじじいは。
語気を強めて、怒りを露わにする。
「まぁ『私』なら、こんな話を聞いても信じないだろうけどなぁ──年老いたオレから言わせれば、オンナもオトコも、カコもミライも、境界線なんてものは曖昧なもんよ」
「……大きなお世話です」
同性の友人に、恋をした。
私のことを好きだと毎日言ってくれていたものだから、思い上がって告白して玉砕、そして疎遠になった。
物心ついた時から、拭えぬ違和感。
何が私を、私たらしめる?
「そろそろ帰ろうかね……それじゃ、達者でな」
老父はそれだけ言い残して、振り返らず去って行った。
「あっ……忘れ物」
ベンチに置き忘れられた、あの汚らしい手鏡。
思わず手に取ると、妙な既視感を覚えた。
それは人気(ひとけ)のない昼下がりの公園で、独り虚しくキスを落とした、手持ちの鏡。
──愛しいあの子がくれた、あの鏡。
2024/08/18【鏡】
→短編・失踪事件について
本社1階のトイレの洗面台で私は髪を梳かしていた。他には誰もおらず、私一人だ。
洗面スペースは、大きな鏡が向かい合い空間を広く見せている。同時に、どこまでも続く鏡の世界に、自分がサンドイッチされてしまいそうな落ち着かない気分を覚えた。
ふと、後輩の言葉が脳裏をよぎった。
「本社1階のトイレ、合わせ鏡で怖くないですか?」
そう言えば、子ども頃に噂話で12枚目の鏡に何か映るとか、引っ張られるとかあったなぁ。怖いもの見たさで手鏡を合せてやってみたけど、自分の顔と対面するばかりで、肝心の合わせ鏡の部分は見ようにも上手く見えなくて……あれ? 今、合わせ鏡の奥の方、何か見え―――
―カラン
本社1階のトイレに櫛が落ちた。持ち主の姿はどこにもない。
大きな向かい合う2枚の鏡が、お互いを反転しながら映し合う。鏡の虚空が繰り返される。
その隙間に何か見えたなら、おいでくだちい。いらっしゃいませ。
テーマ; 鏡
【鏡】
私は、
男も女も、老人も子供も、美しいもの、醜いもの
その姿を自在に映すことができる
あなたの姿は本当の姿?
あなたの本当の姿は私だけが知る秘密
ほら、その笑顔だって本当は…
鏡を見るのが子供の時から嫌い。
最近は年取ってきて益々見るのが嫌。
でもそろそろ色々と気を使わないとだなと思う。
鏡
何時ものように、風呂上がりに、洗面台で、ドライヤーをかける…洗面台の鏡に向かうと…
何故か、あの人の姿が写っていた…儚げな、あの微笑みを浮かべて…時を超えて目の前の鏡に写るあの人…一瞬で、あの頃の色々な記憶が蘇る…思わず、声が出る…
と同時に、目の前の鏡の中には、何時もの自分の姿が写っていた…
今日も真っ先に姉に会いに行く。
おはようと笑いかけると姉も笑顔を返してくれる。
悲しい事があると一緒に泣いてくれるし、楽しかったことも一緒に笑ってくれる私の大好きな姉。
事故で亡くなってしまった姉に会いたくて、姉と瓜二つな私は今日も鏡を見るの
【鏡】
鏡
今日も美しいね。
全てをうつす硝子。
リッピアの形をした枠。
全てが美しかった。
触れるとすぐわれてしまいそうで。
ヒビが入ってしまいそうで。
触れたくても触れることができない。
僕をうつすのになぜ君は触れさせてくれないのだろうか。
今日も僕をうつし続ける。
#23
【鏡】
悩みとは、鏡に似ている。
あることについて悩んで、悩んで、考え込んで、
その過程が増えるごとに鏡が1つ、また1つと置かれる。
そうして360度を鏡に囲まれたとき、
自分しか見られなくなるのだ。
周りに助けを求めることができず、
「信じられるのは自分だけ」と思い込んでしまう。
解決法は、鏡を誰かが割ること。
さて、私の鏡を割るのは誰だろうか。
鏡に向かって「大好き♥️」と5回唱えると、好きな人と両思いになる(*^^*)!
鏡
一日の始まりに
鏡の中の自分に「おはよう」ってする
寝起きのぼんやりした顔を洗ってお化粧して
自分のなりたい自分に変身して
自分の一番いいと思う笑顔を見るんだ
そうしたらきっと
今日もいい一日になる
一日の終りに
鏡の中の自分に「おやすみ」ってする
メークオフした素の自分は
正直あんまり可愛いとは思えないのだけど
一日頑張った自分にやさしくしたい
そう思うんだ
ゆっくり休んできっと
明日もいい一日になる
『 鏡』
鏡をじっと見つめる。
どれだけ見ても変わらない醜い顔。
泣いている時も笑っている時も、そのままの私を映し出す......
はずなのに、どこか作り笑いのような、瞳の奥が暗い。
なんで。。
こんなにも頑張って笑っているのに。
なんで上手に笑えないの。
不思議と虚しさが心の中に積もり、散らばる。
泣いていいなんて言葉は嘘で固められたもの。
1粒でも流してしまえば、弱くなってしまう。
辛くなってしまう。
バレないように必死に笑顔を作ってきたのに。
鏡の中に映る私は、心の中の私だった。
夜中に三面鏡を見たら悪魔が出てくるとか。
あわせ鏡をしたら死に顔が見えるとか。
ムラサキカガミという名前を大人になるまで覚えていたらいけないとか。
昔は鏡の怪異が色々あったけど、今もあるのだろうか? 観音開きの鏡台とか、そういえばもうほとんど見なくなった。三面鏡の観音開きの扉を開けるのは、子供心に不思議な世界を覗き見るようでドキドキしたものだった。
今はスマホを鏡代わりに使う事すらあって、鏡の神秘性もだいぶ失われてしまった気がする。
なんて思いながらメイクを直そうとコンパクトを開けてみたら·····
「――!?」
見知らぬ人と、目が合った。
END
「鏡」
鏡は謎が多い
私たちは自分の顔を反射でうつった顔しか見たことがない。
なぜ、白雪姫のやつでは鏡が喋っていたのだろうか。
鏡は写ったものを写すが写らなかったら何も写しはしない。
だからあまり鏡を使うことはおすすめしない謎が多いからだ
ふうっ。
学校のトイレの鏡の前でため息をひとつついて、咲苗は前髪を整えた。
鏡の中の自分の眉毛が片方だけぴくっ、と動いた気がした。
え?
見ていると、
ぷふふっ。
鏡の中の自分が吹き出した。
「ふふふ、ごめんごめん。
あー、やっちゃった。」
「………。」
「そんなに驚かないでよ。
動かないだけでいつもこっちから見てるんだから。
そんなに特別なことじゃないって。」
「………。」
「ねえ、代わってあげようか?」
鏡の中の自分が明るい声で言った。
「えっ………」
「クラリネット、うまく吹けないんでしょ?」
「そうだけど…………
あなた、できるの?」
「さあ。
あくまでわたしはあなただからね。
あなたの力しか持ってないからわかんないわね。
ただ、あなたがしんどい思いで練習していなくてもよくなるわよ。」
「そんなことしてたらわたしどんどんへたくそになるだけじゃない……。」
「それはわたしのがんばり次第ね。
あなたががんばったらわたしの能力が上がるように、わたしががんばったらあなたの能力も上がるのよ。わたしとあなたはおんなじなんだから。」
「………。」
「疲れてるんでしょ。一回試してみたら?」
「………じゃあ………
ちょっとだけ………。」
そう言って鏡の中の自分の言うまま手を合わせた。
「じゃ、行ってくるね!
終わったらちゃんと戻ってくるから心配しないで!」
鏡の中で手を振りながら、ほんとに戻ってくるのかしら。来なかったらどうしよう。と不安になった。
部活が終わった頃、ちゃんと自分が帰ってきた。
「あー。楽しかった。
いつもガラスに映ってたりはするけど、やっぱり生身でするのはいいものよねー。
はいっ。」
そう言って鏡に手を当ててきた。
わたしはあっさりと元に戻れた。
それからわたしは時々鏡の中の自分と入れ代わるようになった。
大変なことをしなくていいし、鏡の中の自分に任せておくと、最近やる気が出てる。とか、生き生きしてる。とか、うまくいっていなくても評判がよくなったし、彼女はたしかに真面目に取り組んでくれているようで、自分がその場にいるより何事も伸びがよくなるようだった。
テストの後だった。
緊張が嫌でその日は一日入れ代わっていた。
「あ、おかえりー。お疲れ様。」
「………。」
「?どうしたの?」
「………あのさあ……
戻る必要って、あるかな………」
「えっ…
何言ってんの?」
「咲苗、ほんとに戻りたい?」
「…………。」
そう言われて、わたしは何も言えなくなった。
嫌なことをぜんぶ鏡に押し付けて、すぐ逃げていた自分。
なんでも楽しそうにこなしていた彼女。
その日からわたしは鏡になって
彼女がわたしになった。
「鏡」
ここは鏡の中。もう一人の自分と会うことができる
鏡の前に立ったときだけ私は私でいられる。
どうしてかって?
それはね自分には、、、自分だけには素直でいられるから。
人といると疲れる。
やっぱり私は一人が性に合っている。
私は私が大好きだ。だから私を大事にしたい。私の中にいる何十人もの人間を。
鏡
鏡を見るのが嫌いだ。普段は見えない自分の顔が見れてしまうから。私から見たみんなはあんなにキラキラしてるのに鏡で自分を見ると隈もあるしニキビもある。私もいつかみんなのようにキラキラできて鏡を見るのが好きになれることがあるんだろうか。