『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#28 鏡
[人の心を写す鏡]
鏡の前に立つと、
私の目と目が合う。
今の私の心を如実に写す鏡のはずだが、
なぜだろうか。
神様へのご挨拶している気分にも
なってくる。
鏡を通じて、
八咫鏡に通じる何かを
感じとっているのだろうか。
きっと、人の心の中にも神様が
宿っているからだろう。
世の中の生きとし生けるものには
全て魂が宿っているとするならば、
それは人の心にも当てはまるのでは?
鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?
シンデレラの悪役のセリフは
もしかしたら、悪役自身の本心を
語ったに過ぎないのかもしれない。
鏡よ鏡、世界で1番……。
自分の醜い笑顔が映る。どんよりと黒ずんだ瞳、ボサボサの髪の毛、荒れ放題の肌。もう何日家から出ていないだろう。お風呂に入ったのはいつだったかな。
喉が拒否するご飯を少し食べて、水を流し込む。あとはもう死ぬだけなんだと悟っていた。
鏡に映る自分が気持ち悪くて、自分を叩き割った。パリーンッ!!と鈍い音がして心做しかすっきりする。
「……はぁ」
深いため息が漏れる。手がジンジン痛み出して赤く染まっていく。乱雑にぐしゃぐしゃの包帯を巻いて、プレイ中のソシャゲに目を戻した。ゲーム内の新キャラが声高らかにセリフを読み上げる。
「鏡よ鏡、世界で……」
白雪姫をモチーフにしたキャラクターのそんなセリフが聞こえてくる。鬱陶しい鬱陶しい鬱陶しい。ロードの暗転でスマホの画面が暗くなる。
パッと映った自分の顔が恐ろしくて、また自分の顔を叩き割った。
『鏡』
「鏡」
鏡に映る自分の顔が好きではない。いつか、自分の顔が好きになるのだろうか?と私は思っていた。
大学の食堂でデザート食べていたら君が、来た。
「やあ!そのケーキ、美味しそうだね」
ケーキを見て、キラキラ目を輝かせて君は言った。
「うん!美味しいよ」
私が言うと、
「私も食べようかな」と君は言った。
少し時間が経ち、君は、私と同じケーキを注文して私の隣に、座った。
「ケーキ、美味しい!」
君は、嬉しそうな顔をしていた。
私はケーキを食べ終わり、その様子を見ていた。
「君の顔、好きだなー。他にも好きなところはあるよ」
私はボソッと言う。
「ありがとう。私は、君の顔が好きだよ。性格とか色々、好きなところはあるけど」
「えっ?私、自分の顔が好きじゃないけど」
「そうなの?童顔で可愛らしい顔だと思うよ」
「本当?君にそういってもらえて少し、嬉しい」
「うん」
君と話していて考え方が変わる事があるんだなと私は思った。
その日、鏡で自分の顔を見た。
君が、言ってくれた事を思い出していた。
少しずつ、ポジティブに自分の顔を好きなるかもしれないと私は思った。
鏡
大事な人に会いに行くとき、長く時間を共にするもの。
おとめのパートナー。
第3 鏡
#𐊯ꙶ☍ / . 🦭
鏡... 何でもうつせる魔法の道具
『鏡よ、鏡、世界で1番美しいのはだあれ?』
1つの小さな島
そこには大きなお屋敷がある。
5階の角部屋はプリンセスのお部屋。。
朝1つの手紙がお屋敷に届いていた
『今夜の舞踏会でプリンセスを誘拐する。』
今夜はプリンセス主役の舞踏会。。
夜の7時...舞踏会が始まった。
プリンセスのドレスはパールが沢山付いた白色のドレス。
頭にはダイヤモンドが敷き詰められた
ティアラに、ダイヤモンドのピアス。
舞踏会が始まり約1時間経った頃。
黒のスーツに黒の帽子 黒のサングラス
見た目が怪しい男が舞踏会に顔を出した。
『怪しい...』
するとその男はプリンセスにゆっくり近づく。
少し目を逸らした瞬間...
プリンセスはその男に連れ去られていた。
『プリンセスっ!』
プリンセスが持っていた携帯に
一通のメッセージが届いた。
『プリンセスを誘拐した。
8月18日3時半に〇〇室に来い
ただし、警察を呼んだ場合、プリンセスの命は無い、』
3時半〇〇室に約束通り俺は来た
犯人は車で約束の場所まで来た。
車にはプリンセスが乗っている。
犯人は車から出てきて、俺の目の前に来た。
俺は反射的に犯人を殴った。
犯人は怒って、右手に隠していた銃でプリンセスを打った。
俺は、頭に血が上り犯人を必死に殴った。
犯人は動けなくなり、俺は急いでプリンセスの方へ向かった。
遅かった。プリンセスはもう
息を引き取っていた。
犯人はこう言った。
『プリンセスの為だったのに。』
プリンセスは生まれてから一度もお屋敷から出していない。
トイレお手伝い場で手を洗っていた
トイレの鏡には俺の顔が映っていた
なんだか、鏡は何でも映してくれる気がした。
『鏡よ、鏡、世界で一番美しい人は...だ...だあ......れ?』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(この内容はフィクションです.ᐟ)
#𐊯ꙶ☍ / . 🦭
鏡は真実を映すという。
だがそれは真実ではない。
人は鏡に映り良い自身を望む。
望まぬ真実が映ることを、鏡には望まない。
全ての真実を映す鏡があったなら、ことごとくが破り捨てられるか、前に立つこともしないだろう。
人は真実の姿を鏡には映さない。
だから、鏡は真実を映さない。
テーマ:鏡
「鏡」
私は鏡と聞くとこの言葉が思い浮かぶ。
"鏡よ 鏡 この世で 一番美しいのは だれ"
このセリフはよくヴィランに使われているが
セリフだけを聞くと素敵なのではないかと考えてしまう。
自分がこの世で一番美しいという自信があるのだから
自分の顔に自信満々な心が素敵に見える。
ヴィランから学ぶ美しい心の鏡を。
鏡って心霊現象や、良くないこと(鏡を割ると良くないことが起こる)みたいな感じで、ちょっと怖いものだけど、なんでそんな印象をつけられたんだろう?
鏡って普通、自分の容姿を映して身だしなみを整えるのにすごく便利な道具って扱いなのに、どうしてなんだろう?
今日の集合は、ドレスコードがあるもの。TPOに合わせて青年も彼女も支度を進めていた。
青年は洗面所の鏡の前で、滅多に使わないワックスを使用して前髪を後ろに流していた。柔らかい髪の毛が、ふんわりとしつつもワックスによって形作られる。
「コレでよし!」
あと、ジャケットを羽織れば青年はいつでも出掛けられる。
恋人の彼女は部屋から出てこない。
「あ、洗面所、空けたよー」
「はーい、ありがとうございます!」
彼女はお化粧道具とアクセサリーを持って洗面所に入る。
髪の毛を軽く直しながら、鏡に向かって色々しているようだった。
大人しく待つつもりの青年だが……ソファに座りつつも身体がジッとできない。彼女の様子が気になってしまうのだ。
こんなふうにドレスコードのあるお出掛けをするのは始めてで、彼女の着ていた服も初めて見るものだったから。
「すみません、ネックレスが上手く付けられないので助けてくださいー」
洗面所から助けを呼ぶ彼女の声を聞き、青年は洗面所にいる彼女の後ろに立つ。
そして、彼女から見覚えのあるフェルト生地の縦長のケースを渡された。
「今日のドレスに似合うと思って……」
ほんのりと頬を赤らめながら彼女は微笑む。
これは以前、彼女に似合うと贈ったアイスブルーダイアモンドのペンダント。
確かに今日の彼女の薄水色のドレスにはピッタリだった。
彼女の首にペンダントを付けてあげた後、鏡に映った彼女に目を奪われた。
ほんのりとお化粧をして、いつもの愛らしさよりは大人っぽくて、誰よりもきれいだと思ってしまった。
そして、首元を飾るのは自分が贈ったペンダント。
「どうしましたか? 変……です?」
彼女が眉間に皺を寄せ、不安な顔で青年を見上げてくる。ほんの少しだけ開いてしまった口をきゅっと閉じて、彼女を後ろから抱き締めた。
「変じゃないよ。すっごく、すっごくきれい」
彼女の肩に顔を埋め、抱き締める腕に力を入れた。
「誰にも見せたくないくらい、きれい」
おわり
お題:鏡
【⠀No.4 鏡 】
私が幼少期に魅入ってしまった、短い黒髪のお姫様。
大好きで憧れだった彼女に少しでも近づきたくて、
長かった黒髪をバッサリ切り、赤いリボンを巻いて。
黄色と青のドレスを身に纏い、洗面所の鏡に問いかけた。
「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのはだあれ?」と。
中学生になってから伸ばし続けた黒髪をバッサリ切って
鏡の前にたった時、ふとそんなことを思い出した。
寝癖でぐちゃぐちゃな髪をヘアアイロンで内巻きに整えて、
髪の形にフィットするよう丸くした掌で毛先を触ると、
たまたま近くにあった赤いリボンを巻いてみて。
そして鏡に問いかけてみる。
「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのはだあれ?」
「それはこの家のお姫様である貴方です。」
突然後ろから顔を覗かせた童顔な王子様はそう言って、
真っ赤になった私の顔を鏡越しに見つめる。
「なら、起こしてよ。毒林檎を食べて眠りについたお姫様
である私を。」
もう1年経つのに口付けすらしてくれない王子様はきっと、
私が自分から毒林檎を食べて強引に迫っても抗えない。
私の言葉を聞き、彼はふわっと微笑む。
「分かりました、俺だけの綺麗で可愛くて我儘なお姫様。」
少し心臓が高鳴るのを感じながら、
私はゆっくりと視界を閉ざす。
唇に柔らかく温かい感触が伝わると、1年間抱いていた欲望の毒林檎みたいな気持ちが無に返り、触れる幸せが目覚めた。私だけの王子様の、甘い口付けで。
私は心の中で、鏡に問う。
「鏡よ鏡、この世でいちばん幸せなのはだあれ?」
それはきっと、優しい王子様に愛された、私なんだ。
鏡見て、ミラーワールド
反転世界
もしもボックスで鏡のない世界に行ったら
ドラえもんの本を読めばわかるよ
水
鏡
に
燃
え
立
つ
紅
葉
寺
の
塔
鏡
鏡を見ると、自分の顔つきが気になる。
明るいのか、不安そうか、自信がなさそうか、ありそうか、気持ちと連動して顔つきも変わっていく。
無の時がある。
顔は乗ってるけど、無。
そういう時は無理やり口角を上げる。
自分が映る鏡をいつからか直視できなくなった。逃げ続けていると、それはもっと悪化していく。
鏡
「鏡よ鏡 、この世で1番美しいのはだぁれ?」
これは 白雪姫 という 童話の有名な言葉
この言葉には
意味が込められてるそう。
考えてみてくださいね
鏡
あの人に会う前は、鏡の前で最終チェック。
いつだって可愛くありたい。
『綺麗』とか『可愛い』とか、言葉には出さなくてもいいから、そう思ってもらえるだけでもいいから、私のことずっと見ていてね。
絶望的な朝
何も見たくない私を映す
嫌がらせみたい
“鏡”
憂いごと吐き気がつく
老人がスマホ鏡の中で驚く
♯鏡
お題:鏡
人は鏡だ。
自分に似たような人が寄ってきて友達になるし、もし知り合いのことを心の中で苦手だと思っていたら相手に通じてしまうものだ。
そして、いつ鏡で自分を見ても恥ずかしくない美しい人であろう。
2024/08/18/(日)/晴れ
噂では、その廃墟ビルの二階の廊下に、姿見ほどの大きさの鏡があって、深夜その前に立つと、背後に女性の霊が現れるという。
駆け出しの心霊YouTuberの俺は、この話に飛びついた。
早速、現場に向かう。
深夜二時。静まり返った廃墟ビル。
二階の廊下を探索すると、鏡はすぐに見つかった。
「これか…」
雰囲気を出すために、目を閉じてカメラを回しながら鏡の前に立ち、せーので目を開けることにした。
撮れ高が欲しいの半分、見てしまったらどうしようが半分。
覚悟を決めて、せーの、で目を開ける。
暗闇に目が慣れてくると、自分の姿がぼんやりと見えてきて、その右肩の上辺りに、明らかに女性の顔があることに気付く。
こちらを見て…微笑んでいる。
カメラにしっかりと収めたのを確認して、ダッシュで逃げた。
後日、動画をアップするとかなり反響があったが、この女性の顔を知っている気がする、というコメントがいくつかあり、もう一度、明るい時間に確認してきて欲しい、との要望に応えて、真昼の廃墟ビルに侵入して、あの鏡の場所へと向かった。
…あれ?
鏡があった場所の、廊下を挟んで反対側の壁に、大きなポスターが貼ってある。
そこには、ビールを片手に持ったビキニ姿の女性が、満面の笑みでポーズを取っていた。
街でもたまに見かけるポスターで、この女性にも見覚えがある。
…そーゆーことか。
落胆して、鏡の方を振り返る。
…鏡が、無かった。
薄汚れた壁があるばかり。
撤去された?この短期間に?なんでわざわざ鏡だけ?
クエスチョンマークだらけで、SNSに現状を伝える。
すると、以前このビルに凸したことがあるという人からコメントが。
「だって、噂の鏡があるのは三階の廊下だよ」